impossible, Chiba
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この波はどこかと言いますと、
ジェフリーズからおよそ300mほど北のインポッシブルです。
お盆、GW、海の日等々の祭日イベント時でも「ほぼ無人」の、
知られざるスーパーブレイクであります。
私たちのとっておきのサーフブレイク。
なぜインポッシブルかと言いますと、
本家ジェフリーズベイに倣(なら)ったわけでして、
あちらのセカンドピークの名前がインポッシブルだったので、
シンプルにファースピーク、セカンドピークと同じ考え方で、
このネーミングとなりました。
以前に、
「そんなポイント名なんかない」
そんな苦情をいただきましたが、
はい、これらはポイントではなく、
ブレイク名で、全て勝手に私たちが付けました。
いわゆる勝手に各ブレイク名でございます。
他にも湘南には、
SURFERS岬
総帥お成り場
クレーン車前
ダンプカー前
ヨゲ
ミワチャンズ
松風
ハッピービーチなどがあり、
最近では吉浜もAKITAピークが新しいです。
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【はみだしマメ情報】
ポイントと言えるのは岬波だけのこと。
なので全てにポイントというのは間違い。
本来はサーフブレイク、スポットと言います。
これがインポッシブルの位置。
真夏の極上波でもほぼ無人です。
そして気温が27度もありまして、
水温は温かいわけではないのですが、
私は秘密のトランクス+Z1サーフスーツジャケットでサーフしました。
(後述します)
しかも3時間もサーフできて、もう夏気分でありました。
ただ、危険も潜んでいて、
これはインサイドに浮いていたカツオノエボシくん。
わかりやすいようにキャッチサーフの上に乗せました。
これ、新島にたくさんいました。
昔は電気クラゲと呼ばれていて、
それは刺された際の痛みを電気の衝撃に例えたものであり、
刺されると強烈に痛み、
その後も毒を中和するためにリンパも長時間痛み、
人の死亡例もあり、
友人が鎌倉で刺されたときは呼吸困難になったので、
病院に直行したほどの危険生物。
浮くものなので、オンショア系でないと接岸しませんが、
昨日のような無風時にもやってくることがありますので、
どうぞお気をつけください。
さて、そのインポッシブルで、
早い波でのレイルワークの連続写真が撮れたので、
ここに【テクニック編】としてご紹介します。
Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″ Special Quad
Photo by Jin Miyashita
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昔『アップ&ダウン』
今『ファインライン』
そんな言葉がありまして、
要はサーフィンはスケートボードではないので、
レイルを入れ替えても、
ボードに左右の抵抗を与えても加速しません。(きっぱり)
これはタイちゃん(タイラー・ウォーレン)と話すとよく出る話題のひとつで、
何が言いたいかと言いますと、
『波は斜面』だということです。
良くテクニックor How toなどで、
ボトムターンやトップターンの手の位置や足加重方法etcがありますが、
波の斜面あっての技術なので、
むしろ波のどの位置を滑るのかを検証した方が上達します。
見ていただきたいのは、
後ろ足のつま先。
それだけ、
ただ、レイル側にかけることと、
長い、
果てしないほど長いレイル加重が要求されます。
速度が付けば、
さらに加重できるので、
ここでは加重90%。
92%
93%
いわゆるボトムターンです。
95%
ここも長くつま先のレイルを入れ続けます。
96%
97%
98%
軽くやっているように見えますが、
渾身の力で踏んでいます。
99%
この間がなぜか撮られていないが、
同じ波はまだまだ波壁が続いていたので、
またトップに上がり、
ここからまたつま先レイルを入れます。
はい、このようにトップから押しつけます。
トップはご存じ斜面が切り立ちますので、
ファーストターンでのミドルセクションとは少し異なり、
一気に加重するとさらに速くなれる。
このトップの距離が5mほどあったので、
このエリア全てを使って加速するべく、
レイルを積極的に入れてしまいます。
波の揺れ、ブレにもちょっぴり対応して、
ここから一気にレイルターンの最大モーメント。
少しテイルを踏んで、
フさらに加重のトラクション(接水)を高め、
フィン効果を最大限に使います。
このまま次のセクションにフルスピードで飛び込んでいくのは、
喜び、気持ちよさ、悦び、愉楽、愉悦、満悦、快感、
快楽、恍惚、忘我、エクスタシー という単語が浮かんだ。
この長いラインをファインラインと言いまして、
後半に実行した高いラインをハイラインと言います。
近代サーフィンでは必須項目のひとつです。
【秘密大公開】
キャッチサーフに乗っていて、
感じるのはPUボード(硬いもの)に較べて、
精確なターンがしづらいということがあった。
で、この3年間はフィンを替えて、
ツインスタビ(2ツイン+1小トレーラー)が一番良いという結論に達した。
さらに満潮のエックス波は、
ローワー・トレッスルズと匹敵するほどの波質で、
そのバンクに引っかけてラウンドハウスカットバックや、
スラッシュバックを実行した際に、
少しもたつく感があったけど、
「こんなもの」として受け入れていた。
で、つい最近、
ターンの際にフィンがしなっていることを感じ、
それはフィンではなく、
ボックスが動いていると突きとめた。
で、Gainzフィンでベース(フィンの底)が広いものがあったので、
これを装着してみると、
人生が変わったと言っても過言ではないほど、
波乗りが好調になった。
さらに2+1の例にならって、
フィンレス用のバイトフィン、
つまりミニマルとかスモールをNAKISURFで開発していたので、
そのフィンをトレーラー側に付けてみると、
速度が倍増し、さらには操作性が増し、
20代の頃のように波乗りの夢ばかり見るようになった。
これがその秘密の組み合わせ。
ハンドメイドのグラスファイバー製なので少し値が張るけど、
プラスティック製よりも耐久製がはるかに高く、
そして他の(PU等)ボードにも使用でき、
さらにはフィンレス系にもなるので、
じつに汎用性が高い優れものです。
このフィンのベース長が、
サーファーが与えた加重をキャッチサーフの柔素材に確実に伝えるので、
早速キャッチサーフ本社に伝えて、
将来のバンドル(付属)フィンの指針となるフィンデザイン。
具体的には2020年モデルからだろうか。
グラスファイバー製の色が鮮やかでまたすばらしい。
【秘密その2】
Z1ロングスリーブ・スプリング(トランクスVER)
トランクスタッパーに見えるのがこれ。
じつはロングスリーブ・スプリングスーツでした。
「オモシロ&実用」を掲げるZ1サーフスーツでは、
石井博士と相談し、
『リバーシブル』機能も加えた新概念のスプリングスーツを開発しました!
こうしてトランクス、
しかも16インチという短いのが履けるように、
ウエット丈を短くし、
トランクス対応としたのは、
1.見た目がいい
2.トランクスのポケットが使えるので実用的(私はワックスを入れます)
3.夏気分日を増やす
こんな利点がありまして、
特に1は、
元JPSAちゃんピンの純城がハワイでやっていて、
「なぜ?」と聞いてみますと、
スプリングスーツの腰回りのもったりとしたのが嫌なようで、
それを受けてやってみたが、
ウエットのモモ部がトランクスよりも長かったので、
引っかかってしまったり、
折り曲げると、
分厚くなるのでテイクオフの精度が下がったりしていた。
そんな近代の秘密兵器です。
【秘密その3】
こちらはスプリングではなく、
純正Z1サーフジャケットだが、
私たちお得意の秘密は、
腰脇に付けられたボタン。
これはNAKISURFハギウダのアイディアで、
「ジッパーを開けているときに、テイクオフの際にウエットを手で踏んでしまう」
そんなことを解消するべく、
開かれた裾をまとめることができる優れものです!
これらのZ1サーフスーツ夏編は、
NAKISURFページに掲載前ですが、
メールなどでお問い合わせくだされば、
価格、納期等をお知らせいたします。
どうぞよろしくお願いします。
shop@nakisurf.com
【お知らせ&秘密4】
「行きたかったけど、まだ行けていない」
「難解です」
「行けたことがありません」
秘密基地風の新NAKISURFは、
来店がむずかしいと、評判悪く、
こんな感想ばかりが聞こえてきます。
そこで地図完全版を作ってみました。
まずは概要。
海から来るルートを赤線で。
一宮駅からは、一宮町役場前通りが便利です。
(徒歩8分)
こんな俯瞰図。
拡大すると、
こんな位置の民家風です。
(大変恐縮ですが、駐車場は限りがあります。
スタッフたちが誘導しますので、どうぞお声がけください)
千葉県長生郡一宮町一ノ宮9355-10
TEL 0475-36-3883
どうぞよろしくお願いします!
【お知らせ2】
ちなみに5月6日(日)は、
ウエットスーツ界の奇跡、
石井博士によるNAKISURFワークショップ、
ウエットスーツ編が開催されます!
10AM-15PM
ワークショップ内容は、
「ウエットスーツ内部に発生した簡単な”ワレ”の修理の仕方」
「修理お預かりします」
「冬用スーツの保管の仕方」
「石井博士による世界一の採寸のイロハ」
「ウエットスーツQ&A」
となっております。
こちらもNAKISURFにどうぞ!
【お知らせ3】
いよいよ明日となりました!
5月3日、4日(祝木、祝金)、
(両日11時より16時まで)
聖式カットでおなじみの、
聖式カルちゃん本人によるヘアカットイベントがNAKISURFで実施されます。
つまりヘア・カリフォルニア千葉です!
[提供RVCA]
その出張代金は、
このカルちゃんが持っている
タイラー・ウォーレンがデザインしたヘアカリフォルニア・ステッカーセットと、
キャッチサーフステッカー、
そしてNAKISURFステッカーパックを3500円で購入していただきまして、
聖式ヘアカットという流れです。
要はこれらの激レアステッカーパックがヘアカット代となります。
ぜひこのGW記念にヘアカリフォルニアと、
NAKISURFが鋭意主催するワークショップをご利用ください!
要予約です〜!
shop@nakisurf.com までお知らせください。
こちらがムービーです。
【お知らせ4】
さて、こちらはこのHair California翌日、
土曜日(5日)は、Seeaのイベントです!
ここでは、
Seeaの創始から携わる弊社高橋あすかが、
みなさんのご質問、
例えばモデル内で存在するサイズの差異や採寸等のご質問、
そしてSeeaの魅力、
彼女が感じるサーフィンの魅力についてたっぷりと聞くチャンスです。
5月5日はNAKISURF千葉にどうぞお越しください!
◎