Typhoon Mindulle 2021
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令和3年の9月の終わり。
大型で非常に強い台風16号ミンドル。
中心付近では12mを超える波を創り出しているという。
高知県室戸岬沖では、
4m、
周期13秒超えのモンスターとなっていて、
ならば、
秘密兵器の68を自身のクイバーに加えようと、
ワックスを塗ることにした。
すると、
ハッピーサーフ師範のダニー・メルハドがすぐに反応して、
「これいいね。カンペキじゃない〜!」
そんな文体でボードに縁と運を付けてくれた。
The2+1
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shap, Design and glass by @hiroyuki_maeda
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この2+1(ツー・プラス・ワン)は1973ボンザーや、
スティングやハイパーツインと、
ありとあらゆる上級イクイップメントを揃えてくれる前田博士の作品。
(巻末リンク*1〜2を参照ください)
このインスピレーションとしては、
タイラーが私に〈ワン・オフ〉として削ってくれた6’5″
(上の画像。巻末リンク*3)があって、
そのワンサイズ大きな台風用のボードとして、
クイバーに加わったものだ。
これが誕生までの日々。
そうです。
前板のスティング1973と同じデザインで、
レトロ感たっぷりだが、
中味は2021年最先端の2+1だ。
旧車に見せて、
中味はレースカーだと書いたら伝わるだろうか。
海に行ってみると、
やはりマッシブ(massive:巨大な塊)系だった。
波が動く水量が多く、
自然の驚異というのをまざまざと感じさせてくれた。
Danny Melhado
@happysurfingokinawa
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ダニー師範は、
小さめだが、
丸くなるバレルを選んで、
全ての波を完全にメイクしていた。
ジェダイ・マスターを生で見る至福というか、
パドリングから波を待つ位置、
全てがすばらしかった。
沖のピークはダブルアップするので、
波の厚みが倍ほどになる。
前出の68だが、
半端ではないほど調子がよく、
速度が出すぎるのを抑える日となった。
ダックダイブも深く入るし、
瞬間的にマジックボードとして永遠に認定した。
ちょうど高知新聞社の金山所長がいて、
同新聞用の瓦版用の写真を撮っていらした。
その彼が興味深いシークエンスを焼き付けてくれたので、
GIF動画となった。
Photo by
@satoshikanayama
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見所としては、
バレル内に青いボード(友人)が現れた。
私は波の中で回転するボードを確実によけて、
レイルを入れ直し、
ラインを上に戻し、
なんとか脱出したというシークエンスが残った。
新着68ボードの操作力が試され、
試練のようなライン取りだったが、
怪我もなく、
さらには無事にメイクできた。
これがその68の全貌で、
折れづらいように6+4巻きで、
クロスをナナメに合わせ、
フィンやリーシュカップ周りは、
サンディング後にもう一度クロスを重ねて仕上げてくれた超耐久使用だ。
サイズがある日にボードが折れると大変なことになるので、
こういう仕様、
しかも信用できる前田博士が全ての工程を仕上げているので、
この安心感がうれしい。
グリーノウのセンターフィンに、
ヴェクターVMKをサイドで装着している。
サーフ後は、
高知で一番大きなファーマーズマーケット
〈土佐のさと〉に行き、
ここの専属農家の信くんを探すが見当たらなかった。
さらに宇佐ショッピングセンターへ行き、
名物の玉子巻寿司を求めた。
しんじょう君の夕陽写真も求め、
ムクさんのハッピーマッサージにモンゼツするダニー師範であった。
わかったのが、
私も身体中が痛いが、
ダニーはそれ以上に悪いらしく、
プロサーファーというのは、
プロ野球選手と同じで痛いとか、
辛いとは言っていられない世界なのだということだ。
〈孤独の旅路〉
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【巻末リンク:1973スティング】
【巻末リンク*2:前田博士】
【巻末リンク*3:タイラーのワンオフ2+1】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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The post 【サーフィン研究所】マッシブ日に新作The2+1を_(1656文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.