この作品はフィクションです。
実在の人物・団体とはまったく関係ありません。
Bonzer 1973 / 6’3″
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NAKISURFでは今年から、
博物館シリーズ
の取り扱いを開始している。
この元々は私がビンテージボードに乗りたく、
サーフ美術館や博物館に行ってはうっとりとして、
次に欲しくてたまらずにため息をついて帰ってきていた。
決して所有して投資したいわけではなく、
純粋にあの波に、
この波で乗ってみたかったのだ。
けれど、
もちろんだろうけど、
何千ドルとか何万ドル(数十万円から数百万円)という価格では買えない。
そこで、
タイラー・ウォーレンにお願いしてレプリカを作ってもらった。
だが、
彼のサーフボード愛というか、
道具の進化、
乗り物の進歩によって多少のタッチが加えられていて、
その年代のサーフボードが持つ欠点が解消されていた感があった。
でもそれは欠点ではなく、
個性や特徴なので、
オリジナルと同じものが欲しかった。
それからは、
3Dプリンターのニュースを見て心を躍らせ、
逸品ボードに乗る日を夢見て過ごしていたとき、
千葉で前田博士に出会った。
彼はオタク超えの博士で、
とにかくディテイルにこだわり、
さらには日本人職人の大きな特徴である
「格段に根気よく、細かい」
という造型表現ができる人だった。
さらにはサーフボードのことをよく知っているが、
こちらの意図をくんで、
自分のアレンジメントはこらえて、
オリジナルに忠実に造型し、
製作してくれるシェイパーであり、
グラッサー、サンダー、フィニッシャーだ。
こんな経緯を経て博物館シリーズが完成した。
現在7種類あり、
ボンザー1971
ボンザー1973
スティング1973
ミニ・ノーズライダー 2006
サンディエゴ・フィッシュ1968
クラシック・ログ 1960/2021
ノーズライダー 1960/2021
ログ系は、
博物館というより、
復刻や複製を重ねた結果、
各時代のアウトラインやフォルムにはいわば
「究極」というものが存在していて、
その完全なるクラシックだったりノーズライダーということである。
プロフェッショナルとして、
サーフボードを扱って32年となる私が、
自身を持ってみなさんにそう言えるものが完成した。
ご存じの方も多いだろうが、
令和のNAKISURFはなるべく「ひっそり」とやっているので、
この博物館シリーズも同様に宣伝広告費がゼロだが、
深読みしてすでにこれらを得たサーファーたちからは、
「全肯定」の感想しかいただいていない。
それほどまで究極なものです。
カスタムオーダーなので、
ストックボードのように
「はいどうぞお乗りください」
とはお渡しできないけど、
ぜひこんなストーブ・サーフィンの時期にご検討ください。
前田博士が1本1本手作りするものなので、
あまり急げませんが、
逆に言うと、
この閑散期でないともっと完成が遅れるものです。
宣伝は好きではないが、
心の声というか真実を書いてみました。
博物館シリーズのお問い合わせは、
shop@nakisurf.com
までどうぞ!
さて本編。
ボンザー1973に話を戻すと、
より深いコンケイブは、
「浮かす」という点で、
より波に乗ろうとするエナジーになっているようだ。
1973年は私にとって7〜8歳で、
そんなときにサーフィンできなかったので、
あの時代に乗れる愉しさがある
ご存じのように波は、
50年前も100年も前も同一なもので、
だからこそ道具が違えば、
その時代の感覚を得られるのだろう。
高知市内に
「海原雄山をもうならせる」
というレストランがある。
yoiyo
高知県高知市北本町1丁目3−23
お祝いごとがあったので、
きちんと予約して来店すると、
ちょうど嵐が去ったので良い魚が手に入ったという。
アジと真鯛だった。
この食感というか、
カツオの新子のようなもちもち感にこころがうばわれた。
煮物や揚げ物に感動は続き、
村上春樹さんの短編「眠り」というあらすじを思いだしていた。
なぜかはわからないがそうなのだ。
同時に鎌倉のシゲルくんが、
村上さんの
「春の熊くらい好きだよ(ノルウェイの森)」
という引用を送ってきた。
私は熊に反応して、
シゲルさんのDMバブルをそのままコピーしてスマグリはんに送ると、
すぐに「小林書店ですね」という返信があった。
ハルキニストだらけで驚かされたが、
そういえばシギーGは、
ハルキニストとは言われたくないほどの
超ハルキニストであり、
彼はなぜかミッフィーが好きなことを思いだしていると、
さきほど寄った店がミッフィーだらけだったことに気づいた。(笑)
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【巻末リンク:ボンザー1973】
【巻末リンク*2:ボンザー1973続編】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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The post 【サーフィン研究所】博物館シリーズ_高知yoiyoとハルキニストたち_(1944文字) first appeared on naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフボードカリフォルニア.