http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55434
この編、
昨日からの続きです。
(あらすじ)
クリスチャン・ワック一家&一派は、
インディペンデンス・デイをいい波サーフして過ごそうと、
夜明け前から長い行列を並び、
サンオノフレまでやってきたのでした。
Canvas Purchase & San Ono Free
完璧なマンライサーフを続けたクリスチャン・ワックことクリスちゃん。
彼と交代でパドルアウトする私はサンオノフリーに乗ります。
日本ではあまり人気のないミッドレングスだが、
ロングとフィッシュの中間としてあり余るほど楽しさが詰まっています。
上の写真でもロングボードと同等以上のテイクオフ能力を持ちます。
小さい波の日、
大きな日にも満潮にもいいし、
レイルラインが長いので速い波にも向いていて、
さらにはオンショアまでもその推進力から、
波メイクへの謎解きが簡単なスーパーモデルなのです。
プロフェッショナルから初心者までマンゾクライディングこと、
マンライができるので、
もう少しポピュラーになってくれたら最高です。
ちなみにウナギクネクネ総帥こと、
アレックス・ノストが大好きなボードサイズでもあります。
私もマンライ続出で、
予想通り曇天ながらマンライ注意報が発令されるほどの波質でした。
サーフィンライフ&オンザボード誌の取材チームも仕込みマンライ状態。
Catchsurf Odysea 7’0″
キャッチサーフボードでもキャッチサーフ。
禅問答みたいだけど、わかりますよね。
Canvas Purchse Tan/Yellow Tint
ここのアイドルのキャメロン・ブラウン。
「パーティ後、ちょっぴり仮眠してはるばる来たよ」
そんなロックスターのような言葉を言い残し、
キャメロンファンからの嬌声を受けながらパドルアウトしていった。
なぜ彼がそこまで人気があるかというと、
波乗り動きの多彩さと、
そして誰も思いつかない奇天烈な技を編みだし、
さらにはそれが一度限りのマボロシ技になることが多々あるので、
目を離せないというのがその理由だろう。
これはハンテンだが、
キャメロン印のは棒立ちになるのが特徴。
手もまっすぐ下げるので、
私にとってはしびれるほどかっこいい。
フィンを前に出す『フィンファースト』。
ここまでは割と普通だが、
初心者が近づいてくると、
フィンを波の中に入れて回転しながら上手く避けて、
さらにはこの某プロサーファーのようなアウトスタンスを披露。
砂浜から歓声と拍手少々。
国民の祭日のパフォーマンスも兼ねていたのでしょう。
ちなみにシャッタースピード1/30秒。
この格好でテイクオフしていき、
さらには私とハイタッチするという小技。
でもフォードアーズで一番最良のダブルアップピークから波の中に入っていく。
キャメロンのサーフは一見するとコメディみたいだけど、
これには完璧なる技術と経験に裏打ちされていることがわかります。
マンライ風味の笑顔で上がってきたキャメロン。
ひさしぶりのサーフだと言いながらも
パーフェクト10だらけの朝セッションでした。
オヤブンであるクリスちゃんに色々を報告するのもキャメロンのいつもの姿。
バナナとビールのお味はいかが?
やはりキテレツくんです。
とするとコロ助がフラッフィー?
フラッフィーについてはこちらをぜひ↓
http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/39942
ちょっと前のNAKISURFで連載していた
『Sweet Blog』をおぼえていますか?
そのスイート筆者のトモちゃんがロングボードの楽しさに目覚め、
フォードアーズに来まくっています。
「今までロングはやっていなかったですけど、
本当に最高です!」
(元ショートボードのプロです)
すばらしいグライドですぞ。
Canvas Purchase with 三浦ヤスマさん
湘南のウオーターマンがカメラ片手に海外にやってきて、
撮影の合間にサーフしまくっていました。
インサイドのスタイリッシュなウオーキング。
やはりすばらしいの一言。
そしてハンギングファイブ。
さすがです。
三浦安間(みうらやすまさん)
1978年生、
鎌倉出身在住。
波乗り世界旅をし、
大好きな海とサーフィングを撮り始める。
現在は雑誌、広告、エディトリアルなど様々な分野で活動中。
Studio 49 Daikanyama&49film主宰で、
私の人間形成に大きな骨格を生み出してくれた横山泰介さんのお弟子さんであります。
Canvas San Ono Free
ラツワン編集者、たまに編集長のMIOさんは、
ミッドレングスに乗ってウナクネカービング。
Canvas Purchase
ログに乗ってハンギングファイブ。
眼力確かで実力があるウナクネを愛するサーフィン編集者です。
川添澪(かわぞえみおさん)
1972年生まれ、鎌倉市出身・在住。
20代の10年間はサンディエゴ在住。
私とはこのときに知り合いました。
グラフィックデザイナー、エディターとして活躍後、
2003年秋に日本に帰国。
現在は雑誌ON THE BOARDを始めとした紙媒体、
そしてブランドディレクションを手がける。
それは多くのサーフ系の知識と歴史、そして記憶力を持っている。
辣腕と呼ばれる所以であります。
「ここはめちゃくちゃ上手な女の子だらけですね」
ヤスマさんが感服していたが、
私も同意見です。
どうやったらここまで上手になれるのか。
うーん、世界は広い。
Canvas San Ono Free
クリスちゃんのお父さんローレンス・ワック。
フラッフィーのお父さん、違うか、飼い主ですね。
モダンアメリカの父はこんな感じの人が多い。
よく遊んでよく働いています。
よく食べて、よく飲んで、よく眠る。
ボードがこうして流れてくると、
それはショアブレイクで止める人のサーフ技量が試されるときです。
上手なサーファーは上手にボードをキャッチし、
そうでない人はそれなりに。。
こうして生まれるコミュニケーションと、
多くの人がサーフィングを見ている一体感と、
リーシュをしていないからこその正確なサーフィンの融合。
「危ない」
という人もいるが、
これはメジャーリーグの観客席と同じ、
防護ネットがないことに通じる精神だと思う。
サーフィングは危険なものです。
TVゲームと違うし、
肉体を使って、高い集中力が試される遊びなんですよ。
だから興奮するし、楽しいのですね。
今日サーフィングを始めた人たちも多いと思います。
無理せず、楽しく、そして美しくサーフしましょう。
ずっと写真を撮っていてくれたトニー大谷さん。
クラシックボード達人の階段を昇りつつあります。
スタイルもハンズダウンとなり、
よりクール系になりました。
フラッフィー・ファンクラブの自称会長職もしています。(=^x^=)
前出のローレンス。
私も波乗り後にギターを奏でられるお父さんになりたい。
サマータイムブルース。
Canvas San Ono Free
短いボードに乗ったクリスちゃんは、
とたんにスーパーボールのような動きになった。
こんな位置でのリバースも自由自在。
こうして見ると、
簡単そうに見えるけど、
この波の弱いセクションでは難易度がかなり高いです。
目線も姿勢も完璧。
マンライ間近。
ただ技としてこのアクションを入れているわけではなく、
きちんとセクションメイクしているのがすごい。
さすがクリスちゃん、
マンライ印認定。
Canvas Purchase
ハンナ・ノートン
Canvas Easy Rider
昨日掲載した前編
http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55434
そのハイライトとなったリースの午後は、
ダイヤモンドテイルのイージーライダーで、
テイクオフから直接ハンテンしていた。
Canvas Purchase
この日、キャメロンがクリスちゃんから仕上がったばかりのニューボードを渡された。
その一本目でこんなワイルド・ヒールをメイクしたキャメロン。
ウナクネ三段という段位認定によって、
キャメロンがウナクネ師範認定です。
明日のウナギクネクネを夢見て、
新入党させるべく愛娘の鍛錬にいそしむ父親像。
柔らかいキャッチサーフボードが安全でいいですよ。
日本から夏休みを取ってサンクレメンテ11日間の旅にやってきた
050ジュンセンパイ。
リユニオンのストライプジョンと、
青いティントサーフボードのマッチングに夏を感じます。
生越淳一(おごせじゅんいちさん)
コードネーム050ジュンセンパイ。
またはイクコシ師匠(by Cutsさん)
私と同じ年。
デザイン学校在学中よりSurfin’ Life誌でアルバイト、
その後デザイン事務所
(ビジネス書、教科書、 漫画装丁、アクションスポーツ系雑誌etc…)に15年勤務。
2005年に退職後、Surfin Llife、On The Board、
glide誌のアートディレクターとして活躍。
拙著『ノースハワイ』アートディレクションも彼です。
雑誌デザインの他にはロゴやカタログもやっているようです。
スピード狂のウナクネ党員でもあります。
サンクレメンテのシェイパーでは最も古い部類に入るティミー・パターソン。
彼はホームブレイクのダナポイントやストランズではなく、
フォードアーズにやってきた。
その卓越したウエーブセレクトと、
フォードアーズのバイブスに融合したグライドを見せていた。
Canvas Purchase
あの『フォードアーズ・マンライ祭編』
http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/53262
に登場してくれた栄(さかえくん)もやってきて、
いきなりこのチーターファイブ。
佳き1970年代のリバイバルですね。
かっこいい。
アルベルトのスラッシュ。
ボードを全部沈ませてライディング完結を表現していた。
アルベルトはこの後、
タイラーのファンクション・ハルを貸してほしいというので、
喜んでそうしたが、なんといきなりボードを流して、
あの純潔ボードに傷を付けた。
タイラーに何と言えばいいのか。
「ディングメーカー・アルベルト興業」
そんなキャッチコピーを得て、
その刺繍入りのドカジャンを想像してしまったが、
アルベルトの師であるCUTSさんのコピーが知りたい(^^)
ちなみに流れてきたボードを救出したのが前出の辣腕ミオくん。
「びっくりしました。アルベルトはいとも簡単に流してしまいましたから」
(借りたボードでワイプアウトするときはボードをしっかりと掴みましょう)
アルベルトのスラッシュに感化された私。
ホワイトウオーターの上で切り返すという大技。
これを見て、
「後ろ足の膝を進行方向に向けよ」
そんな自分への指導を得た。
メモメモ。
Canvas Purchase
完璧なワックスジョブの美しいボードを持つ美女。
Canvas Purchase
ハーレー社のトップデザイナーのカーソン・ワック。
クリスちゃんの実の弟なのだが、
逆にファッション業界では、
クリスちゃんはカーソンの兄として知られている。
それほど高名な彼。
すばらしき国民休日の夏波は止まることなく続き、
日焼けの肩と顔が痛く、
書くのに疲れてきて、
氷が浮かぶアイスコーヒーを飲んで一息、
文字数をチェックすると、
すでに4500文字もありました。
さらに掲載したい写真が50枚以上もあるので、
これを中編として、
完結編を明日ポストします、お待ちください。
to be continued…
□
【お知らせ】
NAKISURFオリジナルアパレル限定版
『Amarican Raven T』発売開始です。
http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/54222
グリーンルームフェスティバルで、
好感度サーファーにカルト的人気となったラグランTがありまして、
そのレイバンスクリーンを使って、
おとなしい色のボディに限定数刷りました。
大好きなオルタナティブ社のボディ。
薄く、軽く、
耐久性がある素材です。
首の裏側には、
コレクターならおなじみの特製ロゴがあります。
今回はアメリカンラグランと同じ
“American Classic Special Edition”
というオフホワイトプリント。
その昔『Mil Frutas』というクロージングブランドがあって、
その流れのネイティブアメリカンの祈りが入ったバードTです。
ご希望の方はお早めにどうぞ!
http://www.nakisurfshop.com/SHOP/7810.html
■