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ライアン・イングルのソニックブーム_GoProで極小波を撮ると_ヤタくんのペソズが土曜日にサンディエゴでライブ_(2808文字)

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Ryan_Engle_5247

昨日ここでライアンについてのバックグラウンドを書いたら多くの反響があって驚いた。

「真の職人魂をライアンに感じました」

とか、

「彼の意気込みを感じて、力が出た」

そんなありがたい感想をいただいた。

今までも少しずつだが彼のことを紹介していたので、

そんなに新しいことではないことを書いたつもりだが、

こうしてまとめると強く感じられるようだ。

「生産数のこと」

「マジックボードを数値化すること」

「卓越したハンドシェイパーであること」

「シェイプマシンの熟練オペレーターであること」

それらの言葉は、

わりと良く聞く言葉だが、

全ての要素が当てはまるシェイパーは他にはいないだろう。

Ryan_Engle_5247

今日もライアンとサーフボードについて話していると、

「サーフボード製作はアートではなく、道具。

アートなのは、波に乗る行為のことだ」

そんなことを言っていた。

これを要約するとこういうことになる。

つまり最近は、メディアの風潮として、

『サーフボードシェイプはアート』

そんなロマンティックなる目線があるが、

実際にサーフボードをアートとして捉えてしまうと、

そこに個体差があっても許されるし、

乗った感触の誤差があっても同様だろう。

これまで製作側には、

プロフェッショナルだけがいたのだが、

その”サーフボード製作=アート論”というユルイ囲みが出現した途端、

「アマチュア、ガレージ、さらにはシェイパーに憧れている人全て」

をひとくくりに”サーフボードシェイパー”

として存在させることに対して意義を唱えていた。

私は、

「サーフボードは自由に作ったらいいのではないか」

「サーフボード=アート大歓迎」

「いいのもあるし、そうでないのもある」

そんな意見だったが、

ライアンのように人生を賭けて、

日夜真剣にサーフボードシェイプに取り組んでいる人にとっては、

そんな趣味感覚でシェイプに関わる人たちと一緒にされたくないのだろう。

少し気をつけなくては。

話が逸れたが、そのサーフボード=道具論に話を戻そう。

少し前に私がここに書いたのが、

「(1982年に)Kさんという人が丸井で新品のボードを購入し、

それに乗れば上手に波に乗れるという幻想を抱いていた」

そんなこと。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61663

例えば、木工用ノコギリの最高峰のもの、

または調理包丁の最高品質のものを使ったとする。

で、素人の私が木を切っても、

またはそれで刺身を切っても結果はそれなりだろう。

これらは、確かな腕の職人が使うからその性能が発揮される道具。

そう置きかえると、

サーフボード=道具という言葉は正しいと思う。

車やバイク、自転車も最高性能のものが存在している。

じつは何度かスーパーカーを運転したが、

その性能は私にも感じるものがあった。

瞬時に速度を出すことができて確実に止まることができる。

そして、そのことが安全で、

ドライブがより楽しくなるものということを乗って始めて知った。

見た目もいい。(笑)

包丁もそうで、

最高品質のものをきちんと研いで使うと料理が楽しくなる。

味がおいしくなった気がするし、何よりも使うのが楽しい。

サーフボードも同様で、

初心者が最新鋭のものを持っていてもいいと思う。

(ただ浮力が足りているもの限定)

それで楽しく、

さらにはそのボードでできないターンは自分のせいだとわかるので、

波乗りに対して前向きになれる。

結果、言い訳がない世界に入ることができる。

sonic_boom

そんな中、

ライアンに「速度重視のボードデザインを作ってください」

とお願いしたのが去年の9月。

NS3000プロジェクトとかかげ、

デザインがなされて、シェイプされたのが10月10日。

初乗り日は波にも恵まれ、

満潮で胸サイズもあり、

胸のすくような加速感覚を味わった。

そのセッションのことをライアンに伝え、

「モデル名を付けたらどうだろうか?」

打診すると、すでに『Sonic Boom』というモデル名が用意されていた。

(ソニックブーム=飛行機などの超音速飛行の衝撃波が生む大音響のこと)

名は体を表すいい名前である。

最初はトライフィンで、現在はツインスタビライザーを装着しているが、

ライアンのお勧めはクアッドフィン。

ただでさえ速いクアッドと、ソニックブームの組み合わせ。

速い波で試してみたいとこれを書きながら感じている。

それまでのボードは、波のパワーをレイルに伝える。

ボトムの起伏で波パワーを受けて加速させるというものだったが、

このソニックブームは全く逆の発想から始まっている。

水を受けて、それをリリースする。

または水流をはじく、吐き出す。

さらにはさまざまな角度のパネルをボトムに付け(Quadro Plane Bottom)、

エッジ、ウイングが施され、

さらにデッキ面には、

スライト・バベルデッキという高度なるデザイン。

これぞ高性能を目指すライアンの真骨頂であろう。

現在彼がソニックブームの細部を説明している動画を製作中ですので、

こちらもお待ちください。

DCIM100GOPROG0153255.

Sonic Boom 5’4″

Screen Shot2015-04-08 11.32.49

ソニックブーム動画より。

IMG_0002

ネイトが試乗した日。

サーファーにとっては良板を手にすると、

日々が輝くことになる。

GoPro写真のすばらしさはここで紹介しているが、

今回はマイクロというか、

そんな小さな波を撮った写真が目に付いた。

スクリーンショット 2015-04-06 12.23.58

しかもGoPro4とKNEKTで撮影しているようで、

サーフラインでのベストショット10にランクインしていた。

ボケ味もキレ味も美しいです。

推測するに高さ15cmくらいの波高だろうか。

動く水も少ないので、水中内の砂が舞わずに美しい。

2015_Yaan_1260

ヤタくんことYaan Pessino。

すてきなユルい人生を送るすばらしい笑顔のクールサーファー。

しかも天才シンガーソングライターであり、

仲間にも恵まれている。

その彼が率いるバンドがThe Pesos。

昨日ここに一曲披露しました。

ひさしぶりのライブがサンディエゴであるそうで、

しかもこの土曜日。

行けたら行こうと思っています。

タイミングが合えば現地でお会いしましょう。

ヘッドライナーということで、彼らの演奏開始は21時予定。

thepesos_20150407

私のジャケットアートが、

ヤタくんのインスタグラムにも紹介されていた。

キャプションを見てうれしくなったが、

私とペソズの相思相愛のポストとなっていた。

バンドの進行を担当するスクールバス・ブラッドフォードによると、

新曲が先週だけで20曲も誕生していて、

それらも演奏するそう。

楽しみだなぁ。

Monster Drawing Rally, April 11 at SDAI

San Diego Art Institute

1439 El Prado,

San Diego, CA 92101

なんとか行けますように。

それではすばらしい木曜日をお過ごしください!

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

 


桜散る波_クリスチャン・フレッチャーの真相_ザ・サーファーズ・ジャーナル誌のジェフ・ディバイン_ソニックブーム紹介動画_(2065文字)

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DCIM100GOPROG0012751.

 

DCIM100GOPROG0012751.

夜明け前にGoProを持って海に行くと、

小さくて美しい波と、

そのラインに乗るペリカンを撮ることができた。

DCIM100GOPROG0216439.

Photo by Tuckertuna

これは少し前にグラブルズで前田さんに撮ってもらったもの。

作品的に気に入ってしまい、なぜか出し惜しみしていた。

インスタグラムで、

みんなのポストが「桜散る」となり、

この画が、

心情的にみなさんの桜同様になってきたのがもうひとつの理由かもしれない。

少し前にクリスチャン・フレッチャーの写真を撮ってきた。

20150323_Christian_Fletcher_9282

彼自身によるサーフボードが並んでいる。

「軽くて強い」

「パンチがあるターンができる」

というのがエアボードの条件らしいが、

エポキシ樹脂にケブラーカーボン(アラミド繊維)を組み合わせ、

3層全てに独立させるように重ねてあるため、

このボードの強度は「象が踏んでも壊れない(クリスチャン談)」

昔どこかで聞いたようなフレーズで迫ってくる。

「全ての層にドライサンディングが施してある」

という念を入れながら製作されたボードは、

強くて軽いのだが、やはりとっても高額で、

円安の日本で販売するとしたら単純計算で26万円は超えてしまう。

「いいんだ、フェラーリなんだよこれは」

これもどこかで聞いたことがあるフレーズだが、

クリスチャンにとっては、

「何がフェラーリに当てはまるのだろうか」

しばらく考えていた。

20150323_Christian_Fletcher

クリスチャンはいつも怖い顔をしていて、

悪魔の化身や死神のふりをしている。

「彼は中年にさしかかってきて丸くなってきましたか?」

とは友人からの質問だが、

記憶力がすさまじく良く、

こころやさしく、いつも笑顔で、

少年の頃も今も何も変わらないというのが、

私が思うクリスチャンであります。

千葉で偶然クリスチャンに再会したときのブログがあったはずなので検索してみた。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2175

なんと6年半も前で、ここではまだNisiさんが生きていました。(涙)

20150323_Christian_Fletcher_9557

クリスチャンは、

今は亡き友人たちを乗せて、

パシフィック・コーストハイウエィを走ったのだろうか。

この日はニック中村さんも一緒でした。

みんないて、Nisiさんも草葉の陰で喜んでいたことだろう。

IMG_0373

タイちゃん家に行き、

IMG_0371

Tyler Warren’s Fish and Soaps.

仕上がってきた宝石をピックアップしてきた。

IMG_0292

ジェフ・ディバインはザ・サーファーズ・ジャーナルのフォトエディター。

格調あるこの本の派生を簡単に説明すると、

歴史あるサーファーマガジンがプレミアム化されたということ。

そして広告を徹底的に少なくし、

営業的な圧力を廃止して編集者たちの作りたい記事を、

自分たちが選んだサーファーたちだけで作っている。

逆に言うと通常のメディアは広告主からの操作や、

編集側にもその媚びがあるのが通常なのでこれは大英断だったと思う。

スティーブ・ペズマンが集めた偉人たち、その創始から携わっているのがジェフ。

ジェフは14歳で自身のカメラを手に入れ、18歳のときに同誌に初掲載を果たす。

そして三年後、

そのサーファー誌でフォトエディターとなった写真術の天才。(1971年)

Surfer_JANUARY 1960

これは1960年の創刊号。

すでに55年の歴史があるのです。

そのサーファーマガジンの特選版がこのサーファーズジャーナル誌。

ちょうど届いたばかりの最新号の表紙は、

彼が1977年に撮った

『レッドウイング』というニックネームのボディサーファー作品。

我々、サーフィングを題材に写真を撮っているプロたちにとっては、

ジェフという人は伝説以上の重みがあって、

しかもいまだに現役だというグレイト・フォトグラファー。

IMG_2269

その彼に届いたばかりの表紙にサインしてもらいました。

先日ここに登場されたカカイさんにジェフをお引き合わせしたい。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62255

IMG_2270

内容豊富な誌面には、

なんとEPMティン・オヘィダの原稿や、

エクスペンシブポルノムービーの内容記事、

IMG_2271

そしてシリーズ化しているジャパン、日本波のこと。

「I’m sorry Japan,」(ごめんなさい、日本)から始まる良アーティクル。

私なら「ごめんなさい、日本。お寿司がおいしいことをここに教えてしまいます」

世界のサーファーに向けてのそんな内容。

IMG_2272

アート特集は、

ウイリアム・マッキノンの密度の濃いペインティング。

すばらしいラージサイズ作品の数々が誌面を飾るように精密印刷されていた。

サーファーズジャーナル誌、すばらしいです。

言葉がいらない写真集そのものです。

さてさて、

連日ここでお伝えしている天才ライアン・イングルが、

ニューモデル”SONIC BOOM”を紹介する動画です。

本当にさまざまな項目を考え、

それらをプロセスして、

調整して完成されるというライアンの真骨頂だと思います。

それではみなさんもすばらしい週末となりますように!

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

ライアン・イングル自身のソニックブーム_セルフデザイン&シェイプの6’1″チャンネルシングルフィン_フィン角度_タイちゃんニュージーランドに_(1455文字)

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sonicboom

 

sonicboom

ライアン・イングルがこの5月のグリーンルームに合わせて日本に行くことになり、

さらにはその後のバリ用に自身のソニックブームをシェイプしていた。

5’7″x 19-3/4″x 2-3/8″ 84beers/29.4CL

ちなみにライアンの体重が175lb(約80kg)です。

日本の千葉波とバリ波に最速ボードを選んだライアン。

IMG_0565 のコピー

私はというと、

フィッシュフライ用のシングルフィンをシェイプしようと、

そのオリジナルデザインをコンピュータシェイプ用にデザインしてもらった。

IMG_0551

まずは円柱という概念があり、

IMG_0552

小波でも楽しく乗れるようにワイデストポイントをノーズ側に移行し、

IMG_0557

ロッカーは可能な限りフラットとし、

ピンチレイルの深いシングルコンケイブからフラットとなり、

チャンネルVeeでテイルを抜けるというアイディア。

IMG_0563

ダブルウイング・ラウンドピンの概念も表現できるというので、

スティンガー気味の大きなのを設定。

IMG_0565

こんなアウトライン。

後はファインシェイプをするときに鋭くしていきます。

IMG_0568

マックス・デクスターのスーパーフィッシュ。

7’5″もあって、

最近のフィッシュはミッドレングスタイプも多い。

やはり大きなフィンが支点となって、

波側にあるというのは安定性も操作性も高い。

IMG_0569

ライアンのNATIONフィッシュ。

この美しい曲線フォルムを眺めていると、

私の中で何かが発芽し、

それはたちまち雲まで届く豆の木になってしまった。

IMG_0571

スーパーフィッシュの創作者であるマックスは、

ツイン角度が気になるようで、フィン職人のフリオに

「何度で立てましたか?」そんな質問をすると、

IMG_0574

ラテン系のフリオは大げさな身振りで、

「5度デス5度」と繰り返し言いながら自家製分度器を持ってきて、

誇らしげにマックスに見せていた。

フィンは立てるだけでなく、それぞれの角度も重要なようで、

職人たちはそんな詳細の中を作業している。

「言い忘れていましたが、明日からニュージーランドに行きます」

とはタイちゃんことタイラー・ウオーレン。

家が近所なので約2週間のお別れを言いに行き、

今夜のペソズ話で盛り上がると、

「ヤーンが好きならこれも好きなはずです」

IMG_0576

かけてくれたLPレコード。

IMG_0577

なるほどペソズみたいな穏やかさとゆるやかさで迫ってくる。

IMG_0579

Allah-Las気に入りました。

B綿の一曲目バッファローニッケルをYouTubeで見つけたので、

ここにリンクを置いておきますね。

IMG_0582

タイちゃんと新しいデッキパッドのプロジェクトがあり、

その素材選びから始まっている。

IMG_0584

タイラー・ウオーレンのボードルーム。

軽く100本以上あり、

歴史的なもの、感傷的なもの、

マジカルなボード全てがここにある。

反対側もみっしりと詰まっていて、

IMG_0590

そこにディング上に貼られたNAKISURFステッカーを発見し、

IMG_0594

さらには先ほどデザインしたのと同様なるチャンネルシングルフィンがあり、

IMG_0600

それを見せてもらい研究した。

このモデルはVeeボトムで、

1980年代のサンセットの大波用だということで、

なるほどフォルムが厚くしぶとく見える。

IMG_2343

波は小さいのだけど、

南西向きのビーチなら胸からオーバーヘッド。

そうでないところは膝くらい。

うねりの向きって大事ですね。

IMG_0836

これからサンディエゴのペソズライブに行ってきます。

ヤタくん(ヤーン)たちの初ライブに行く気持ちはプライスレス。

サンディエゴは遠いので、道中までも楽しみ。

それではまた明日!

 

ヤーンのチューリップ畑アート_ソニックブーム_ニュージーランド出発前の一コマ_(1573文字)

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Yaan_Tulips

こんにちは、いかがお過ごしですか?

私はご存じのようにペソズ熱が高まって、

もう熱病のようになっています。

音楽性もさることながら、

ヤーンのライフスタイルにとても共鳴を受けるのです。

欲のない生きかたをしたい。

そういうわけではないが、

最近は夜明け3時間前に起きている。

そしてたいていは絵を描く。

描くと言っても実際には絵筆を持たずにマウスを動かしている。

これはデジタルアートというもので、

少し前は邪道だとか言われたけど、

楽しく、簡単にきれいに、しかも乾くのを待たずにできるので、

私のように完成まで見届けたい人にはぴったりです。

ぜひお試しください。

私はフォトショップを使っていますが、

無料のお絵かきソフト、または携帯アプリでもいいです。

前出したペソズのリーダーのヤーン・ペシーノは、

車に住みヒッピー生活をしているけど、

じつは大富豪だとは以前書いた。

Yaan_Tulips

このアートは彼がインスピレーションの源となっている。

ヤーンの家族が所有する広大な土地でチューリップを育てていて、

当人は風車で寝泊まりしているというイメージ。

彼のすばらしい笑顔が、

チューリップ群と一緒に夕陽に踊っているようです。

detail_yaan_Tulips

これが拡大画像。

このようにデジタルアートならではの忍ばし方も可能なんです。

sonicboom

まだNATIONページ内でも公開前だが、

ソニックブーム人気が沸騰している。

こうしてみると、

「速い乗りもの」というのは永遠なのだとわかります。

201502_Nation_Sonic__4240

そして波乗りのおもしろさは大自然に立ち向かうことでもある。

カリフォルニアにいると、

そこまでの波はあまり立たないけど、

たまにものすごい波が来て、挑戦するつもりでパドルアウトして、

やはりぐしゃぐしゃに巻かれると、

全てがリセットされて爽やかで穏やかな気持ちとなる。

funaki_pipeline_1988

Photo by Takahiro Tsuchiyaさん

これは27年前の私が、

パイプラインに初トライしたときのもの。

12月の前半、マスターズ前だったので、

マーティン・ポッター、サイモン・ロウ、

トム・キャロル、デレク・ホーやコングなどが入っていて、

波をずっと待っていたらセットが入り、

周りがGO!と言って乗せてくれた忘れられない波。

私はまだ23歳、

波乗りを始めた日から

“5年と少し”という経験で乗った

初ノースショア波はたくさんの収穫がありました。

波乗りを始めた頃ブログはこちらに↓

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61613

201502_Gravels_naki_5108

ソルトクリークの北側に位置するグラブルズ。

名前の通り小石(グラブルズ)ボトムのブレイクだが、

最近はその小石がどこかに行ってしまい、

砂と岩のブレイクになってしまった。

IMG_5424

ソニックブーム紹介動画内でライアン・イングルが語っていた写真がこれ。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62323

ボードは全て浮き上がり、その速度を表現している。

IMG_4187

ソニックブームを工場に里帰りさせると、

親と乳母たちはうれしそうに目を細めていた。

IMG_4190

SDSグラッシングなので、

いまだ無傷というのもすごい事実。

Screen Shot 2015-03-04 at 17.09.04

その速度を利用して、

滑らかにカットバックしてもこんなに鋭角なターンとなる。

タイラーがニュージーランド出発前に撮った写真がiPhoneに入っていた。

IMG_0629

髪の毛をセットしてボードアートを描く。

きちんとコンパスを使うのがタイラーぽい。

IMG_0628

ほとんどが野宿だという旅で、

その模様はSTABマガジンが独占取材するという。

掲載される日が待ち遠しい。

IMG_0633

荷物になるのであきらめたログ。

今回は7’2″と6’2″、

5’9″のラディカル&大波系のマニューバーとなるのでしょうね。

201504_SanO_2152

小さくゆるやかな波。

これは春の終わりか夏の始まりの夕陽。

のんびりモードでいきましょう。

それではすばらしい日に乾杯!

 

波写真、年季が入ったもの_タイラー工場とCANVAS_ブリスフィッシュ_餅パンケーキ_デヴォン・ハワード_(1296文字)

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DCIM100GOPROG0067988.

 

DCIM100GOPROG0067988.

波の写真を撮っているとき安らぎを得る。

今までは波というのは、興奮するものだったのが、

意識が変わってきたのを感じたこの春。

そして撮ったものを見ていると、

波の形の不思議をいつも感じてしまう。

201504_SanO_2488

このステーションワゴンの美しいこと。

きっと何十年も走っていて、

そんなことも含めて美しいのだと思う。

201504_SanO_Reno_2450

年季の入ったサーファーも美しい。

自由な形のサーフボードも同様であることに気づいた。

DCIM160GOPRO

Photo by Christopher Monroe

私が波を撮ろうとしているのをクリスが撮ってくれた。

禅問答のような文章だが、そういうことなのである。

IMG_0106

本来ならミニノーズライダー2015となるはずのニューモデルが完成した。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61835

クリスチャンが「これはノーズライダーでありません」というので、

モデル名を変えてテストしようと計画中です。

かなり良さそうなフォルムなんです。

名前は後からでもいいですし。

それにしてもミニノーズライダーやバターゾーンというのは、

モデルチェンジできないほどの完成度があって、

それを刷新する日はいつ来るのだろうか。

そんなことを考えていた。

タイラー・ウオーレン工場に行くと、

IMG_0403

マンゴ色のトラッカーが完成間近になっていた。

Sさん、もうすぐです。

IMG_0404

こちらはファブリック・インレイの逸品。

ミッドレングスならではの風合いがとてもいい。

IMG_0406

ディープブルーティント。

濃い色もいいし、

となりのイエローティントにも食指が動く。

IMG_0409

工場長というより、

全ての工程をひとりでこなすウエス。

彼の職人魂はものすごいものがあり、

あの神経質なタイラーがサーフボードをまかせるのだから、

その実力は推して知るべし。

blissfish

CANVASに戻るけど、

ブリスフィッシュのすばらしさはここに書いた。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62169

フィッシュは、

シェイパーの違い、その解釈の違いでここまで軽く、

絞り込めるようなターンが可能となったモダンツイン。

小波の日にロングやログに代わるボードにもなります。

(水曜日のおまけ)

実験ではないが、

オモシロパンケーキを思いついたので作ってみた。

【材料】3人分

全粒粉(薄力粉) 150g

豆乳200ml

タマゴ2個

アーモンドパウダー適当

ブラウンシュガー 大さじ2

オリーブオイル 大さじ2

ベーキングパウダー 小さじ1

バニラパウダー 小さじ1/2

塩 少々

お餅2切れ

IMG_0616

お餅以外の材料をよく混ぜ、

大きめのフライパンになみなみと注ぐ。

そして細かく切った餅を均等に散りばめる。

気泡が全体に出てきたらひっくり返す。

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この状態でフライパンにフタをして弱火蒸し焼き5分。

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分厚いパンケーキの完成です。

バターを乗せて、溶けたら切り分けます。

IMG_0620

パンケーキのおいしさもさることながら、

お餅を食べたときのうれしさ。

これは日本人でなくても感動できる食感だと思います。

ぜひお試しください。

IMG_0621

(DHことデヴォン・ハワードのインスタグラムより)

このキャプションがいかしていて、

「聖徒が行進してやってきている」

やはりデヴォンはすごい人です。

抱井さんのカービングターンが海を越える?_ボンザー兄弟セッション_フォードアーズはアッパーズの12.5倍の波に乗れる計算式_”A wise man keeps away from Trestles”_NATION工場_ブラッドフォードとドナルド・タカヤマ_(2067文字)

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「波に乗る、波を撮る」

そんなことに心が安まる。

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この絵を見たときに思い浮かんだのが大師匠抱井さん。

彼と全く同一のスクエアなカービングターンだと思います。

抱井さんをご存じの方、

このことについてフェイスブック上でコメントをいただけたらうれしいです。

IMG_0654

タイちゃんからウナクネ式ボンザー6’0″(左、白)が届き、

テラスCEOのマックスがやってきたので一緒に進水式に行く。

http://terasulife.com/

IMG_0660

じつは私的にはフォードアーズに行きたかったのだが、

遠くからやってきたマックスのことを考えて、

平日、干潮で空いているだろうという希望的観測の元、

高名ブレイクのアッパートレッスルズに行くことになった。

IMG_0665

ボンザー兄弟ではないが、

たった2本のボードに10枚のフィンというのは誇らしい。

ご存じのようにボンザーはフラットなセクションでも進んでいくので、

真性ウナクネライディングを味わえる。

ただ、この腰胸サイズのアッパートレッスルズの波が弱く、

フォードアーズと何も変わらないということを改めて知った。

さらには波数が少なかったので、

いつものように一部のサーファーたちだけが波に乗り、

マックスが乗ろうとしても乗れずにそれはかわいそうだった。

「これならフォードアーズにすれば良かったね」

日本語でマックスにそう言うが、

実際は自分に言い聞かせているようでもあった。

駐車場からブレイクまで徒歩30分かかるので往復60分。

そのことを考えると、

アッパートレッスルズ=3本/時

フォードアーズ=10本/時

マックスのスカイプミーティングが3時にあるというので、

2時間はサーフしたが、その徒歩時間を加算すると、

フォードアーズは3時間乗れた計算となった。

フォードアーズ30本>アッパー6本

じつに5倍もの本数の差があり、これに距離が加わる。

アッパーの平均滑走距離が20m、

フォードアーズが50m=累計1500m

アッパーの累計が120mということで、

12.5倍もの差がついたサーフセッションでありました。

なので、また当分アッパーに行かなくなるのだろう。

それにしてもサンオノフレはみんなで楽しくサーフしているのに、

トレッスルズは上手なサーファーだけが波に乗り、

他人の波を奪っていくのがコンテストみたいで気になった。

みんな波に乗りたいわけだから順番に乗ればいいのに。

「最大数(マキシマム)ウエーブを設定すればいい」

そんなアイディアが出たが、

こうした有名ブレイクはどこもそうなのだから

“君子危うきに近寄らず”

という言葉をここに置いておきます。

マックスには難しい日本語なので英語で調べたらこうありました。

“A wise man keeps away from Trestles”

IMG_0672

私はキャッチサーフで国際ミーティングがあり、

それから近所のキャンバス工場に行く。

IMG_0675

デイブ・ネイラーのティント日。

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2本のボードが3/4 パッチのプロ仕様で仕上がっていた。

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NATIONギャラクティックレーザーとその亜種ボード。

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最近オンフィンが多いけど、

プラグで自由にフィン仕様を変えられたほうが多様な気もします。

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さっきのハイパフォーマンス・プロ仕様の受け取り人たちが来た。

しかもティーンエイジャー。

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それはこのダンド兄弟。(サンクレメンテ)

向かって左がカレン、

そしてお兄ちゃんがコナーというプロ予備軍。

しかも前出したような波を総取りすることがない

「わかっているサーファー兄弟」

IMG_2551

これはNATIONのテストモデルでCool Story。

ふたりともコンテストに出ているので、

こういうオーソドックスなハイパフォーマンスボードが必要なんですね。

IMG_0676

サンクレメンテの名店『ノマドカフェ』に行き、

サーフムービー&レッドエール。

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The Pesosのブラッドフォードがバスの中でおもしろい音を聴いていた。

1970年代後半に活躍したジョナサン・リッチマンだという。

ミュージシャンたちはユニークな音源を持っている。

IMG_2594

ブラッドフォードはこのスクールバスに乗っているが、

どこかで見たことがあるぞと、ブログ内を探してみると、

ドナルド・タカヤマがご存命であったとき、

ロビー・キーガルが乗っていたものと同一なものだった。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/30834

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ロビーがおフランスに引っ越すときにブラッドフォードに譲ったのだそうで、

そこからドナルドの写真が出てきたのは何かの示唆なのだろうか。

ウナクネ界ではドナルドは、

ドナルド・シャカヤマ(釈迦山)として神格化されているけど、

そのシャカヤマのモデルになったとされている。

とすると、

ボンザーから始まった今日の締めくくりとしては完璧になるな。

これからBlue誌のコラムを書きます。

何を書こうか。

ウナクネ的なことを書きたいのだが、

一般的ではないので、このブログ読者にそれは譲るとして、

どんなテーマにしようか。

そんな海に漕ぎ出す夜です。

それではすばらしい週末となりますように!

また明日ここで。

 

カーソン・ワック_SONIC BOOM_SDSの耐久性_アローヘッド予告編_(1453文字)

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カーソン・ワックはクリスちゃんの弟で、

ハーレーのトップデザイナーとして、

数々のトップデザインを世に誕生させている。

ストライプのウエットスーツやトランクスは彼の作品のひとつでもある。

201504_Carson_4270

インスタグラムで、

レコードジャケットのように正方形デザインをすることに凝っていて、

これはそのひとつ。

当人がとっても気に入っているのもうれしい。

ピークの中に、

またはピークの後ろに入ろうとしているフェイドターンの極みをここに。

NATION工場に行くと、

ライアンのパーソナル、

ソニックブームのグラッシング(ラミネート)が終了したところだった。

IMG_0700

このハイ・デンシティフォームは名前の通り高密度で、

それを示すようにストリンガー付近に色が付いている。

SDSという特殊なグラッシングを施すとメガ級の耐久性となる。

sonic_boom

私のボードをNATIONページ用のスタジオ撮影のためにワックスを落としたが、

30回以上も乗って、どこにもフットマークが付いていなかったことに驚いた。

sonic_boom_3474

このようにひとつの凹みすらない。

確か膝を何度か打ち付けたが、

どこにも痕跡がないのが不思議ですらある。

NATIONテクノロジー、

ライアン・イングルが主導者だけあって、

ネクストレベルなことが再確認できた撮影だった。

IMG_0694

キャッチサーフの倉庫に行くと、このように空っぽ。

というのは、アメリカ本土はもちろん、

ヨーロッパ、オーストラリア、

そして日本からオーダーが殺到していて、

生産が追いついていないようです。

去年も予約注文した分しか買えなかったので、

今年こそは多めにと思っていたが、どうやら同様なようです。

売れるのはいいけど、ここまでとは…。

ジェイミー・オブライエンや、ジュリアン・ウイルソン、カラニ・ロブたちが、

あれだけこぞって乗っているだから当たり前と言えばそうだろう。

IMG_0697

NATION主宰ライアン・イングルとキャディラック・エルドラド。

彼はユーモアがありすぎて、ひねったポーズを決めたのだが、

はたして何人がこのおもしろさを理解するのだろうか。

ちなみに後ろのメガネの人がマックス・デクスターで、

ライアンのコンピューターマシンのオペレーターとしてNATIONを支えています。

IMG_0698

さらにはデイブ・ネイラーが全てのグラッシングを担当し、

IMG_0793

いにしえのサンディングマン

『ジョー・ウッド(故人)』の第一弟子のジャーミーが、

こちらも全てのNATION&CANVASボードを仕上げていく。

彼もまた、北米ではトップサンディングマンとして名を馳せている。

ヨッシーさんのサンオノフレ、美しく完成しました。

IMG_0756

サンオノフレに行くと、

またブラッドフォードが来ていた。

IMG_3559

コーリー・コーラピントと彼のミッドレングス。

ほぼロングボードの長さがある8’11″という絶妙サイズ。

IMG_4517

こちらはクリスチャン・ワックの

9’3″アローヘッドをカーソンがチェックしているところ。

ハングテン等のクラッシックと、

モダンカービングの両方ができる希有ボード。

これが短くなるとFLOWというモデルになる。

出世魚のワカシ、イナダ、ワラサ、ブリを思い出すにいたった。

IMG_0705

これはボックス(オーストラリア)の近影だが、

まさしくホワイトハウスの大きな時と同一で、

あの興奮を思いだした。

あの凹みの下からパドルして、ボードを落とすようにテイクオフする。

それにしてもすごいボウル波です。

クリスちゃんのアローヘッド映像を撮ったので、

ここに予告編を作ってみました。

それではすてきな週にしてくださいね。

明日またここで!

「風のように波を乗りたい」_ハンバーガー_セルフデザイン・カーブチャンネルボード&アート動画_(1209文字)

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GWに向けての波乗り支度はいかがでしょうか。

私はシェイプ&アートを完成させたところで、

今その映像のアップロード中です。

これを書き終えるころにはポストできるはずです。

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「カーブチャンネル」

そう思いついてシェイプしてみた。

これがどうなるのか、自分で試せるのがたまらない。

2015_JA_cruise_film

「風のように波を乗りたい」

そんなイメージがあり、

そのインスピレーションのまま描いてみた。

これをインスタグラムに投稿すると、

アンディ・デイビスから電話があり、

とても気持ちの良い言葉の数々をいただいた。

「30年間もアートだけで食べているアンディの琴線に触れた」

そんな事実がうれしかった日。

このイメージをさらにふくらませてみよう。

humberger

最近ハンバーガーマニアとなり、

好みはインアンドアウト。

手軽で軽く、カスタマライズできるのがたまらない。

そして近所のサンドライトマトというのがあり、

ここはタイちゃん(タイラー・ウオーレン)も大好きな逸品で、

関節がしびれるほどおいしい。

渡米の際のオゴチャンフェラーリにも食べていただき高評価をいただいた。

もうひとつソルトクリーク付近にファイブ・ガイズがあり、

ここのは、

生まれて初めてアメリカ(エルトロ)でファインバーガーを食べたなつかしき味。

28年前のことだが、味覚というのは、記憶よりも正確に覚えているものですね。

IMG_0902

そんな中、

「ウエンディーズがいちばんおいしい」

そんな情報を聞いた。

「まさか?」

「そのまさかなんだけど、おいしいから試してみるといい」

で、早速行ってみた。

IMG_0903

なるほど、

肉の味がしっかりしていて、

レタス、トマト、タマネギも新鮮くっきり味で、

バンズの淡い甘味も相まってこれはなかなかのものだった。

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健康ブームでジュース屋さんに行列ができる時代で、

ハンバーガーよりもジュースの方が価格が高い。

けれどもあれだけの野菜を使っているのなら仕方がない、

それほどまでにちゃんとしたジュースには材料が詰まっている。

味ならハンバーガー。

体を考えるとジュース。

うーん、食べると胃が膨らむ野菜があればいいのに。

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昨日ポストしたブライアンベントの87年前の新車のはじまり。

これをあそこまで完成させちゃうのがすごい。

IMG_0910

ペソズ熱は冷めたわけではなく、

読者のみなさんがついてこられないと思って自粛しているのです。(笑)

これはまるでウナクネ時代の創成と似ている現象であります。

来年はペソズが紅白に出たり、レコード大賞を獲ったりするのだろうか。

raven_single

少し前にセルフデザインの、このボードの構想を書いた。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62414

IMG_0945

ついに本日現実になったのを記念して、

シェイプとアートをGoProタイムラプスモードで撮ってみた。

変更になったのは冒頭に掲げたカーブチャンネル。

後は同様です。

Dream Come True.

それでは夢に生きよう。

Have a wonderful day!

 


タイラー・ウオーレンの新作ボードデザインに立ち会った日_(1844文字)

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ニュージーランドから戻ってきたタイラー・ウオーレン。

旅の土産話はサーフアドベンチャーというか、

ヘリコプターで標高3000mの山を越えて、

南島の未踏波に乗ったり、

半日も歩いて、

キャンプしている湾の反対側の岬まで行って乗った波の話を聞いていった。

その波はやはりすごいクセモノだったそうで、

タイラーをして攻略できなかったという。

深い大陸棚を持つむきだしの湾にやってくる波はワイルドなのだろう。

IMG_0960

まずアトリエのドアを開けると、

もう半年近くかけているアートの続きをしていて、

このガールズの作品は、じきに完成するような気がしている。

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タイラー自身のタイラーシェイプ3本。

最近フィッシュが多い気がする。

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特に気になったのが、このスピードフィッシュ。

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細く長く、そして大きなウイングが入り、

フィンの位置を下げ(テイル寄り)、そしてレイル側にセットという意匠。

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デザインの意図、その内容を聞いてみると、

アウトラインが細く、長いのは速く強い波へ、

または長い距離が乗れる場所でのパドリングのために。

フィン位置の前にウイングを付けたのは、

二枚のフィンをレイル側にセットするため。

このことによって、よりドライビー(長いターン)で、

さらにはフィン支点からレイル反応までの反射性を高める。

タイラーのようなグレイトサーファーでこそのデザイン視点があり、

そんなことが彼のサーフボードの血と肉になっているのだと確信した。

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新しく完成したディスク(左)と、フィッシュ。

クリームレイルと、

ライムレイルが時代が明るくなっているのを語っている気がした。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62814

昨日の私シェイプの動画を見せて「エヘン」と胸を張ると、

その6チャンネルからインスピレーションが沸いたようで、

「シェイプルームに行きましょう」

ということになった。

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タイラーは、朝からこのシェイプルームで、

新しいフィッシュデザインに没頭していたようだ。

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幅広で短いトライフィンフィッシュがベースとなっている。

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「テイルのアイディアがあります。意見交換をしましょう」

そんな民主的なデザインでいいのだろうか?

そんなことをカウンターで言おうかと思ったが黙っていた。

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マルチアングルスワロウ。

ライアン・イングルがソニックブームでやっているのと似ているが、

タイラー本人によると、あれとこれは違うものと言い張る。

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その理由は、この作業を見てわかった。

まずはボンザーフィンのパーツでスワロウを描き出し、

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こんな模様のようなガイドラインができた。

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私がテイルラインを誕生させる方法と、

チャンネルのガイドラインの設定の仕方を教えてくれた。

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タイラーは几帳面な性格なので、

こうして全ての線に対して各種定規を用いた。

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テイルの草案と、

チャンネルの幅と位置が決定される。

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でもその10秒後には気に入らなかったらしく、

さらに線を引いていくタイちゃん。

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球型定規も使っていく酔狂ぶりであります。

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鉛筆が初期ライン、

そしてオレンジが最新のラインで、

こうして見比べて、最良のテイルデザインを模索していた。

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ついにチャンネルのラインと距離が完成。

それは私に対して、

「ここまで詳細に迫りなさい」

と暗に言っているようだった。

こうしてしっかりと下書きするのだと、とても勉強になりました。

私もシェイパーになるのだろうか?(笑)

IMG_1033

オレンジの線から最終ラインを描きだして、

IMG_1045

写真を撮って、平面で見てからデザインを完成させていた

一流ハンドシェイパーは、こんなにも下準備をしているのですね。

勉強になりました。

オフィスに戻って作業をしていると、

タイラーのインスタグラムがシェイプの始まりを告げ、

そして少ししたらシェイプ完成のポストがあった。

IMG_2728

『バットマンが乗るトライフィン』

そんなキャプションの最新作。

タイラーの魅力は歴史的なボードにも造詣が深く、

そしてこうした新しいデザインの扉を開いていくところだろうか。

やはり視界を広く持たないといけませんね。

とにかくこの投稿で長さが5’3″だとわかり、

こうして考えるとインスタグラムはとても便利なツールだと感じた。

IMG_0868

先日LAに行ったときにシーピーが聴いていて大好きになった音。

41年前のカントリーミュージック。

(シーピー所有)

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ついにGWに突入しましたね!

どうぞたっぷりと波に乗ってください。

仕事の人(私もです)も良い日になりますように!

Have a wonderful holidays!!

ソニックブームをクアッドで、そしてオンショア波に[15秒動画あり]_(888文字)

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マットの長男のフォードと、甥のワイリー・アーチボルド。

フォードはこれからヨーロッパツアーに総帥と出るという。

個人的な意見としては、

ぜひブレイクスルーして世界的になってもらいたいと感じている。

それにしても総帥ことアレックス・ノスト。

彼の波乗りと音楽性があまりにも違いすぎるのがすごい。

キャッチサーフに行くと必ずアート話で盛り上がるのは、

クリエィティブディレクターのジョン・シュレシンガー。

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彼がサンクレメンテ・パリザダの山の上に引っ越したので、

行ってみると、なんとDJブースが家の中にあった。

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しかもマーク・ゴンザレスのプライベートミュージックテープなんていうお宝もあった。

そういえばジョンはこのマークと、

ツイストことバリー・マッギーと友だちなのでこういうものがあるのですね。

IMG_1107

さすがマーク・ゴンザレス、選曲も字体もすばらしい。

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その後でクリスちゃん(クリスチャン・ワック)の家に行って、

人生話をして昨夜を終えた。

201505_SanClemente_6971

 

こちらは嵐通過で、ひさしぶりの荒天。

タツヤくんと交代でピアから撮影セッションをしてきた。

201505_Tatsuya_6945

Canvas “Free(Test Model)” 6’0″

かなりむずかしいコンディションだったが、

きちんとテイクオフしていったタツヤくん。

日々腕をあげていますね。

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私は現在最強のソニックブームをクアッドとして、

さらには「オンショアでの乗り味」というふたつの意味を求めるセッションとしてみた。

IMG_6921

結論を先に言うと、

オンショアででも良いボードは走ります。

スクリーンショット 2015-05-08 10.02.58

Nation Sonic Boom 5’4″

テイクオフしてすぐに浮き上がるし、

クアッドの挙動というのは、

一昨日書いたハーフターンでもフルターンに近い速度が出ることもわかった。

スクリーンショット 2015-05-08 9.44.46

波面はここまでぼよついているが、それを乗り越えていく愉楽。

こちら1本だけですが、

インスタグラム用に15秒動画を作ってみたので、

この波面と速度、

そして操作性の高さをご覧になってください。

それではすばらしい土曜日をお過ごしください。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

nation sonic boom_insta

 

出発前のタイラー・ウオーレンとTWボード_これからの予定_(1206文字)

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(水温16度。トランクスでは凍えるほど寒いです。フルスーツが妥当)

波はどこも小さいのだがーーこの100km圏内は、

サンオノフレとローワーズだけが肩から頭程度のセット波がある。

やはりここは地形が南西沖を向いていて、

南半球からの、

5000kmも遠くからのうねりをキャッチするのに長けているブレイクなのだろう。

日本にもこういう地形の場所がいくつかありますね。

IMG_2685

「南米に行く」

というタイラー・ウオーレン。

彼のスタジオに行くと、

IMG_1217

絵もかなり進んでいて、もうすぐ完成というところまでやってきた。

それにしてもタイラーは身の回りのものをいつも整理していて、

仕事をしやすい環境にしているのがすばらしい。

IMG_1204

NAKISURFのカスタムとストックボードが完成していて、

ボードラックは宝石のようなバリエーションと美しさがあった。

IMG_1203

タイラーは自分用のボードをシェイプしていて、

これは”スラスター・フィッシュ”と名付けられた。

ほぼ5’10″という長さで、正確には5’9.75″となるようだが、

ハンドシェイプのため、

このあたりが曖昧なのがその真実を物語っていていい。

IMG_1196

こちらは先日ここでシェイプの始まりを記録した

“スラスター・バットモービル”という思いつきモデル。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62639

最終サイズは5’3″ x 19-3/8″ x 2-3/8″

グラッサーのウエスに手渡された瞬間。

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今週はこの7本。

ハンドシェイプなのと、アーティストであり、

プロサーファーも兼ねているので、

一日一本程度の生産量が妥当であろうか。

(実際にはシェイプする日は、2〜3本削っているということ)

IMG_1206

今回の目玉は「タイラー本人用に」とオーダーしたトム・カレンモデル。

5’6″ x 19-1/8″ 2-1/2″

IMG_1212

鉛筆書きのビラボンロゴとマンダラアートのオーセンティックなTWボード。

しかも本人仕様。

NAKISURFに送りましたので、

このボードの詳しくは shop@nakisurf.com までお問い合わせください。

beams_poster_3

[Good News!]

東京原宿のビームス・カルチャートさんで個展開催の運びとなり、

(2015.7/3 – 7/22)

そのアート準備を始めています。

まとめますと、

横浜グリーンルームフェスティバル5/23 & 5/24

湘南辻堂フィッシュフライ5/30 (5/31予備日)

そして一度こちらに戻り、

湘南T-SITEさんのイベント(アクションカメラとiPhone&書籍という内容で)6/20、または27日。

そして7月3日からのビームスさん個展という4つの大きなイベントです。

全てテーマが違いますので、ご興味のある方(ない方も)はぜひお越しください。

そしてそれぞれについてお話できたらと思います。

それではすばらしい日になりますように!

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雨=雪_食べもの話_NATION&CANVAS工場_魚神と200円の夕食_(1745文字)

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nobody there

Happy Sunday!

nobody there

“Nobody There But Me”

嵐で雨。

無人のソルトクリークを初めて見た。

こちらの雨は、日本で言うところの雪のようなもの。

そこまで雨が少ない地域なのです。

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雨に加えて、

南西強風だったりするから、海はこんなにチョッピーとなった。

IMG_1364

チョッピーの由来は、

チョップ(切る)するからだと思う。

波が風で切りきざまれた状態のことを言います。

閑話。

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こちらでは健康志向が加速していて、

オーガニック野菜のサラダバーとか、

IMG_1359

タマゴも戸外&牧草で育てたもの等々があり、

こうなってくると健康志向なのか、または宣伝文句なのかがわからない。

先日は魚を買おうとしたら

「この魚は合成飼料、抗生物質、着色料、漂白材、抗菌薬、ホルモン剤を投与しておらず、

さらにCO処理をしていませんので、

ダイオキシン、カドミウム、有機水銀等の付着が少なく安心な魚です」

こんな宣伝文句を見つけた。

逆を言うと、

こう書いていない魚はかなり危険なのだろうか。

実際の食べものが今どこまで恐ろしいものになっているかわからないが、

マックスやユフィたちが詳しく、さらには大学で勉強しているので聞いてみると、

世界中が農薬汚染食品やら遺伝子組み換え食品だらけになっているという…。

(この遺伝子組み換え(GMO)が特に危険という。興味がある方は調べてみるといいと思います)

GMO=genetically modified organism

このGMO業界は、利権、既得権益はもちろん、

巨大マネーのおかげで大きな政治力が動いているもので、

マンガや映画で言うところの「影の帝国」とされている。

小麦業界もしかり、コーンなどは最たるものであろう。

自分の体からそういうもの(汚染食品)を撤廃するのか、

ある程度受け入れるのか、または気にしないのか。

そんなことを気にしなくてはならない時代に突入しているようです。

Nation/Canvas工場に行くと、

私がシェイプした6チャンネルのグラッシングが完成していた。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62814

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日本に行くまでに間に合うかどうかはわからないけど、

すぐにホットコートをしてくれるようにジェイソンにお願いする。

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こちらは同時にホットコートされるNation/Canvasのボード群。

私のボードと兄弟姉妹となります。

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ボトム面をティントではなく、

オペイク(透けない顔料)にしたので、フィンの位置を印すマークが消えてしまった。

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それを見たライアンがきちんと計ってマーキングしてくれた。

日本に行く前に忙しく、休日出勤しているのにありがたいことです。

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サーフィンライフの先々月号が届いた。

タイラー・ウオーレンが特集されていて、

私の写真が使われていました。

IMG_1313

ここではアシンメトリー(非対称)ボードのことが書かれているけど、

どこでそんな話になったのかが疑問です。

タイラーはアシンメトリーボードを持っているけど、

そこまで乗り込んでいるようには見えないし、もしかしたらテーマがそうなのだろうか。

「タイラーさんアシンメトリーについて話してください」

そう質問したらこういう答えになるのだろう。

新人シェイパーと書かれているけど、私なら天才シェイパーと書く。

それほどまでにタイラーのボードは、

ライアン・イングルや他の超一流シェイパーたちと同列に位置している。

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最近一緒にいるフィッシュゴッドことジャスティン・アダムスと、

彼の一番好きなハンバーガー屋に行くと、

ゲットー(場末)系らしく、他にお客さんは誰もいなく廃れていた。

廃れ、さびれは大好きなんだけど、

それにしても週末の8時に無人というハンバーガー屋はすごい。

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そこでジャスティンはチーズバーガーを。

「あー、ソースは抜いて、うー、ケチャップだけで」

そんな通な注文をしていたので、

私はエキストラトーストとエキストラトマトとインアンドアウト式とした夜。

200円の夕食というのもウナクネ式でさらにジャスティンのことが好きになった。

ここで専門誌用のインタビューをジャスティンにし、深い話を聞くに至った。

サーフィングは心の旅のようであります。

それではまた明日ここで!

【特別企画】波乗りのジャンルから見る浮力主体主義の考察と一覧_(2235文字)

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Carson Wach

DCIM100GOPROG0143144.

波情報がマルを付けると…。

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そして波情報がサンカクとなるとこうなる典型です。

ちなみに同日同時刻です。

こんにちは、関東地方は雨です。

いかがお過ごしですか?

昨日サーフ系の人たちの数多くのミーティングがあって、

そのときに気づいたのが、

この10年間くらいでサーフィングが多様化しているということ。

昔は、サーフィンと言葉の前に付けば興味を持っていたのだが、

最近は自分のジャンルに一途である。

例えばウインドサーフィン、スタンドアップサーフィンは、

これらは自分がやりたい、または興味を持っているものではない。

波に乗るサーフィング。

昔は技の角度やそのキレ、角度、アプローチの方法、

連続性や回数だけを考えて波乗りしていたが、

この方向性だと、すぐに若い世代の台頭に悩まされ、

自信喪失したり、燃え尽きる症候群となりやすいことがわかった。

で、サーフィン歴ほぼ毎日32年を自称する私は、

いまはオルタナティヴサーフに夢中で、

さらにその分流であるウナクネ系に魅せられている。

この分流はジャンルと言うこともできる。

音楽に例えるとわかりやすい。

私はロックファンで、他にはジャズ、フォーク、カントリー、

ブルース、クラシック等の嗜好軸があり、そこからの支流も好きである。

例えば、

先月ジョシュアツリーのライブに行った総帥バンド

“トゥモローズ・チューリップス+キムゴードン”はノイズロック系だが、

ロックの潮流と広義で考えると、嫌いではないカテゴリーとなる。

波乗りもそうなのではないだろうか?

メインストリームがあって、オルタナティヴ。

メインの大概、つまりコンテストサーフィングの基準は、

フィギュアスケートや体操のようなもので、

技術的要素、難易度と完成度が高ければ優位となる。

だが、

オルタナティヴサーフ系では、

多種多様な支流、分派、枝分かれが見られる。

例えばレトロ、クラシック系というのは、波乗史を重要視したものだ。

ノーズライドはもちろん、ハーフターンという脱力系なものが多いので、

これは初心者にも目指しやすいと思える。

他には過浮力ボードで、あえてテイルを踏み込みラディカルな力技、

アクロバット系の技を繰り出すという難易度の高いものが好まれる。

最近躍進しているデウスやドノバンはこのハードコア系に属している。

そしてRVCAやNAKISURFが掲げるウナクネ系。

タイラー・ウオーレンやクリスチャン・ワックが目指すどのボードでも乗れる究極系。

さらには思想に宇宙や瞑想という要素をたっぷりと含んだフィッシュゴッド系。

または自由な自家製スタイルも受け入れられるのがこのオルタナ属。

このジャンルだけでこれだけ多様なのだから、

ありとあらゆるサーフィンがあるはずなのに、

実際にはメインストリーム系のジャンルは少ないように思える。

無理に絞り出してサーフトリップ、ビッグウエーブ系がある程度だろうか。

なぜなのかはおわかりの通り、

メディア、商品マーケティングやプロモーション等により、

操作性が高い代わりに浮力が少ないボードでのサーフィンがメインストリームの定義であり、

それは均一的なボードでの波乗りがメインストリームということになっている。

定番であるボトムターン、オフザリップの連続はいいのだが、

これだけ上手なサーファーが増えると、

ターンの大量生産のようで味がないというか、

個性を失いつつあるように思える。

浮力がないボードは、一般サーファーにしてみたら

「波に乗れない」

「または波に乗るのがむずかしい」

そう断言できる。

日本ではショートボードの流行と共に

ーー30年も前から「波に乗る」という起点を考えずに、

小さなボードでサーフするというのが一般的になった。

結果、

「乗れるようになるまでは1年かかる」

「あんなむずかしいものはない」

そういう噂を呼んでいるのだと思う。

実際私も波乗りを勧めた人からそう返事が返ってきたことも多い。

浮力があるボード、

例えば8フィート以上のエッグシェイプ等に乗れば、

またはロングボード(9フィート以上のサイズを指す)で、

波が小さければその日に、

岸で指導を受けたら一本目から立ち上がって波に乗ることだって可能となる。

まずは波に乗りましょう。

波に乗れずにめげたサーファーは世界で何万人もいるのだろう。

話を戻すと、

その浮力が少ないボードに乗っているサーファーは、

操作性とダックダイブしやすいということだけで選んでいるのもあるだろう。

操作性と書いたが、

これは逆を言うと

『浮力がないボードでないとターンができない』

ささやかな力で操作しないと波に乗れないという表れで、

切れ込み過ぎる傾向を「キレがある」と思い込んでいる人も多いのだろう。

私も例に漏れず、最初からこの類のサーファーであり、

そしてその中での競争をしていた。

このボード浮力とサーファーの競合についてトピックを思いついたので、

それは今度の機会に書いてみます。

まとめると、聴かない音楽ジャンルも受け入れる人。

または聴きたいジャンルのものだけ聴く人。

そう考えると波乗りもジャンルに分かれてくると思える。

波に乗るための答えはないのだが、

元々アウトローであるはずのサーファーが、

均一的なボードやその技能に執着するのは皮肉であるといえる。

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サーフボードのスタイルがサーフィングスタイルとなり、

サーフィングスタイルがライフスタイルとなる。

選択肢は自由で、それらを組み合わせるのも自分次第であります。

子どもにサーフィングを_夏の日バンザイ_NATIONハイパフォーマンスの日本波仕様ボード詳細_(1822文字)

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子どものときに波に乗ったことはないが、

きっと、さぞかし楽しいのだろう。

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アニーは小さい頃から海で遊んでいたからか、

タンデムのときにキャッチサーフの9フィートを貸したら

突然ロングボードに乗れるようになった。

それまでは7フィートでやっていたのだけど、

私が押してあげてなんとか乗っていたので、

ひとりでこうして波に乗れるというのは大きな違いだと思う。

私からしてみると7フィートも9も大差ないようだが、

初心者にとっては大きな違いのようだ。

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すばらしい夏の日。

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オープンで野菜を素焼きにして、

フォードアーズに持っていき、

夕陽を見ながら兒玉さんと和田さんとでおいしくいただいた。

ちなみに内容はカボチャ、ケールとほうれん草の団子、

いんげん、トマト、グリーンピース、人参、ブロッコリー。

ただ200度強くらいで30分くらい焼くだけ、

塩胡椒も何もしないで簡単クッキング。

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サンクレメンテのデルマー通りを歩くと、

こうして少女たちがスマートフォンに耽っていた。

ずっと画面を見続けていたけど、

この年代の子たちは間違いなくスマホ依存だろう。

アニーも同様。

さて、

NATIONの新作の概要の詳細を聞きにライアン・イングル家に行く。

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奇天烈ボードのクアッドパネルのすごいアイディアが出たので、

そのセオリーを確かめると、間違っていないと言う。

さらにはこの長いサーフボードの歴史で、

まだ誰も製作したことのないデザインと聞きうれしくなった。

少しこちらの奇天烈ボードは温めてみます。

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さて、今日の本題はハイパフォーマンスボード。

じつはライアンの一番のお得意がこのパイパフォーマンスボードで、

彼の知識と、膨大なデータがカーブポイント、

レイルとエッジをつなぐパスなどに高精細に迫ります。

IMG_1932

「ハイパフォーマンスの日本波仕様」

他のブランドでも聞く言葉だろうけど、

ライアンはトップシェイパーであり、

さらには最新鋭のAKUシェイプマシンのオペレーターであるので、

ボードデザインのチェック数が段違いに多く、

それらの設定だけで陽が暮れてしまった。(本当)

ここまでデザインに対して詳細情報や、

過去のマジックボード数値を再現しているニューモデルはまだどこにもない。

ベースとしたのは今年モデルである『クール・ストーリー』

シングルコンケイブの各社発売しているハイパフォーマンスの基本であり、

旗艦となるベストセラーモデル。

そこクールストーリーはシングルコンケイブのスクアッシュテイルだけど、

日本の押しが弱く、

斜面が切り立たない波質に合わせてダブルウイングとし、

バックフッティング、つまり後ろ足をテイル側にあまり下げないでも切り返しの鋭さと、

ターンの支点となるべきデザインとした。

同様にテイクオフの速度をかせぐためにロッカーを調整し、

シングルコンケイブを1/4″の深さ、

かなり深く掘り出して低速でも揚力を最大に得るようにし、

テイルロッカーの角度を下げ、このことによって、

膝波でもラウンドハウス・カットバックや、オフザリップを可能とした。

グラッシングは超人気のSDSの軽量版の『SDS Pro』を採用。

(デフォルトかオプションかはまだ未定です)

NATIONグラブコンケイブを標準装備、

5フィン全ての位置をほんの少し(1/8″)フロント側に上げるセッティング。

これでライアンが供給する日本スペシャルの詳細な概要です。

名前はまだ未決定ですが

NX

RX

そんなモデル名となりそうです。

IMG_1936

ライアンが詳細に迫り、スタッフ用、そして私用、

さらにはファミリーメンバーたちのボードを製作するというアイディアです。

理論上では完全究極のショートボードなので、完成が待ち遠しいです。

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NALU誌が来たので、クリスチャン・フレッチャーのところに。

IMG_1846

アジトというかガレージ。

こんなところに住めたらどんなに幸せか。

でも冬は寒そうですね。(笑)

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一昨日ロスアンジェルスに行ったときに

405フリーウエイから見えたカラニ&キャッチサーフのGoPro広告。

かなり大きなカラちゃんでした。

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サンクレメンテ・ダウンタウン。

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ローカル新聞の一面もサーフィング。

「子どもたちよ、波乗りを習いましょう」

そんな内容を全面に押し出す街。

だからプロサーファーの輩出率が世界一なのですね。

すばらしい。

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ディナーはヘルシー日。

ほうれんそうサラダでした。

それでは今日もすばらしい日となりますように!

Happiness Day to you!!

明日の18時よりトーキョーカルチャートbyビームスで私個展『”Just Happiness”』開催です!_人生が楽しくなるソニックブーム詳細_(2560文字)

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beams_naki_2015

beams_naki_2015

こんにちは、

夜明けに一瞬晴れて、今はまた曇天に戻ってしまった都内です。

明日金曜日の18時より、

ビームス・カルチャートさんで私個展

『”Just Happiness”』開催です。

レセプションパーティを同時刻よりスタートします。

48ページの特別フォトマガジンも限定数で、

スペシャルミラーコートプリントもこの日より会場のみで発売いたしますので、

どうぞお誘い合わせの上、

トーキョー カルチャート by ビームスさんまでお越しください!

http://www.beams.co.jp/news/detail/5100

2015_naki_Beams_DM

金曜日のパーティ時刻18時ー20時までと、土曜日は11時から17時くらいまでおります。

ボード相談、波乗り技術&ウナクネ精神論、

または写真術をお聞きになりたい方は、

土曜日の方が時間もございますので、7月4日土曜日にお越しください。

poster

どうぞよろしくお願いします。

さて、先日千葉北で乗ったソニックブームの感覚が、

私に大きな影響を与えている。

2015_naki_1521

簡単に言うと「人生が楽しくなった」

そんなロック魂風のビートが効いた押し寄せる感覚。

IMG_1642

ホテルの部屋に戻っても腹筋をしたり、

また次に乗るときはこうしてああしてと、

波乗りのことばかり考えている。

サーフィングのすばらしいところで、

サーフボードの楽しさだと思う。

そこで、

以前ここでお伝えした”ソニックブームbyNATION”詳細の再録をします。

(少し修正&加筆してあります)

スクリーンショット 2014-10-21 15.05.15

NATION SONIC BOOM 5’4″

ライアン・イングルは【博士】という称号が付くほどサーフボード理論には詳しく、

Geek(マニア、オタク)世界にどっぷり浸かっている。

彼はサーフボードのflow prediction(流水量予測)、

flux density(流束、りゅうそく)という流体の質量流量までも計算し、

さらには正確な浮力を求めるにあたって発散定理までも用いるという凝りよう。

IMG_4201

「その(彼が誇る)理論を全て使ってサーフボードを作ってください」

ともちかけ、さらにはどんなことをしても速度の出るサーフボードが欲しかったので、

それを伝え、昨年の秋に”NS-3000″というコード名でのデザインが始まった。

それは4つのボトム面(クアドロプレーン)を持ち、

速度重視の「本当に速い」という机上のサーフボードデザインが完成し、

それをライアンがシェイプしたのが、奇しくも10月10日のテンテン。

DCIM100GOPRO

SDSというデイブ・ネイラーが誇る新素材のクロスと樹脂をまとって、

ものすごい強度で完成してきた。

201410_nation_3887

(このブルーの樹脂に浮きあがっているのがSDSクロス)

ブルーの樹脂はコスト高のため、もう使用しておらず、現在はクリアーのみのSDSを生産しております。

感動的な銘職人デイブ・ネイラーについてはこちらを。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028

IMG_6240

完成直後はトライフィンのセッティングでした。

IMG_5414

初乗りはサンクレメンテ南のポイントブレイクに。

あまりの速さに驚き、

そのことを伝えると、

「そうだろう、じつは『ソニックブーム(Sonic Boom)と名付けたんだ」

とニヤリと笑った。

Sonic Boomを調べてみると、

「超音速飛行によって発生する衝撃波」とあった。

そこまでの名前が付けられるほどだが、

全く名前負けしていないことに気づき、ネーミングの妙を感じていた。

201410_Creek_NAtion_5727

そして次はビーチブレイクのグラブルズに。

ここではクリスチャン・フレッチャーたちに会って、

「なんだこのボードは!」と興味を持たれた。

IMG_6017 のコピー

やはりトッププロの目を引きつける。

折れないボードなので、

彼らのようなエアリストが欲しいボードでもあるのだろう。

DCIM104GOPRO

いまさらながら速いボードというのは、

万能であると気づいた。

DCIM119GOPRO

この日のセッション写真でもストールしているのに関わらず、

ボードが浮き上がっているのがわかる。

DCIM120GOPRO

全ては速度なのだろう。

その後私は、

みなさんもご存じのようにオルタナティヴサーフ(ウナクネ)ブームというか、

ウナクネゾーンに入ってしまい、

シングルフィンやボンザー三昧の日々を送っていた。

速いボードのスリルより、

クネクネーと舞うような愉楽の浮遊感覚に夢中になっていた年末年始。

DCIM100GOPROG0223417.

そしてこのソニックブームが豹変したのが、

私の定番フィンセッティングである

「ツイン+スタビライザー」を装着してから。

それはサンフランシスコから帰ってきたマックス(terasu.com)との再会日でありました。

 http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60768

IMG_8577

こんなダラダラウナクネ日のミドルス・トレッスルズ。

201502_naki_nation_Sonic_boom

けれど、キレがあるターンができて、

その感覚に自分でも驚いてしまった。

201502_naki_3871

高速感覚を取り戻したヤングな私です。(笑)

IMG_4190

すぐにライアンのところに持ち込み、

なぜツインスタビの方がビビッドで速いのかを問うと、

「通常はクアッドセッティングが一番速いのだろうが、

サーフィングは、エンジンではないので、

乗り手のパワーのかけ方によってその性能が左右されることが大きい。

だから自分の気に入ったフィンセッティング、

そしてこの左右のフィンが大きいことが、

レイルへの強い圧力を達成できたからではないかな」

そう明確に答えてくれた。

IMG_6200

バレルの中でつぶされても、

生きものようにサーフボードが飛び出してくる。

全ては速度が実現している画であります。

nation_Tech01

前置きが長くなってしまいましたが、

このソニックブームのインプレッション動画が完成しました。

セッションで「3本だけ」、「30分だけ」、

「45分間」と撮ってもらった大切な動画を集めました。

後半にはエピローグみたいに画像をつなぎました。

さて、この動画は6分程度です。

音楽はピーター・キングのダコタです。

Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.

そしてこちらがライアンのコンセプト理論の説明動画となります。

こんな要素が詰まっているボード、それがソニックブーム。

 

明日またここで、またはビームス・カルチャート個展でお会いしましょう!

どうぞよろしくお願いします。


渦浮力ショートボードのあり余るほどの利点_(2228文字)

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201507_naki_3951

こんにちは、

千葉北、晴れてきました。

台風波も落ち着いていて、

夜明け時間で頭前後しかなく、

水平線の彼方からやってくる波を想像していたのですっかりと拍子抜けしてしまった。

なので、明日のほとんどのブレイクでは割と普通波でサーフできると思います。

201507_naki_3951

Nation Sonic Boom

5’7″x 19-3/4″x 2-3/8″ 29.4CL

IMG_5655

昨日は渋谷原宿六本木後、

東京駅まで行き、この便で千葉NAKISURFに戻りました。

IMG_5653

原宿ビームスさんの地下にある秀逸店。

大人気の行列でした。

すごい。

IMG_5660

総武線なのでスカイツリーが見えるのがすばらしい。

スターウオーズみたい。

IMG_5666

NAKISURFは遅くまでスタッフたちがお客さまとのやりとりをしていたが、

その中で興味深いものがあったので、編集してここに紹介します。

Q.(お客さま)キャッチサーフOdysea7’0″ですが、ドルフィンスルー(ダックダイブ)はできますか?

A.(弊社ヤス)体重のある方や、日頃からロングボードでドルフィンスルーをやってらっしゃる方でしたら可能だと思いますが、 長めのボード初体験ということでしたら限りなく不可能に近いと思います。

Q.(お客さま)できないとなると、どうやってアウトに出て行きますか?

A.(弊社ヤス)一般的な方法としましては、 ローリングスルーやプッシングスルーなどが挙げられます。

下記ブログに写真、解説付きで出ておりますので、 ぜひご確認ください。

【ローリングスルー】 http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17782

【プッシングスルー】 http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/56148

私(56kg)の普段はショートがメインです。

小波の際にオディシーを持ち出します。

パドリングの早さでインパクトゾーンへの通過を調節していますが、もしタイミングが悪くインパクトゾーンになってしまったときはローリングスルー、 インサイドの弱いスープを超えるときはプッシングスルーがとても重宝します。 最初はうまくいかないかも知れませんが、 練習を重ねると楽にゲティングアウトできます。  プッシングスルーは自分の身体(両腕、どちらか片方のつま先)とボードの間に泡波を通過させるイメージです。

IMG_5676

日本ではーー多分日本だけだろうがーーボード性能よりも浮力が重要視されている。

きっとこれは、

「後ろの人に迷惑をかけたくない」というマナー重視思想が起因しているのだろうが、

私は逆に

“ダックダイブは必要ない”

という大胆な論を唱えている。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60851

ダックダイブよりもきちんとした浮力を確保したほうが間違いなくサーフは楽しくなります。

IMG_5675

このブログの読者ならご存じだろうが、

先日からノースタイガーで乗っているのはライアンのソニックブーム。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64205

201507_hagi_3222

↑私に勧められて渦浮力ソニックブームに乗ったハギウダ。

私のソニックブームのサイズが、スタッフやお客さまたちにも試乗できるようにと、

少し浮力多めの5’4″x 19-1/4″x 2-5/16″(約27CL)。

そしてこのライアン・イングル本人のは、

5’7″x 19-3/4″x 2-3/8″ もあり、

体積は29.4CLと、ほぼ2.5リッター近くも浮力過多。

もっと言うと、

私たちプロサーファーの58kg体重&5’4″長の適正浮力は26とか25.5程度なので、

じつに4リットル近くも浮力過多のボードに乗ったことになる。

けれど渦浮力ボードにはあり余るほどの利点があり、

それを説明するのにこの日の状況を下記してみる。

1.この日のノースタイガーはものすごい流れがあって、

  適正浮力のボードだと、常に全力でパドルバックしていないと、流れの上流に進めなかっただろう。

2.流れがあって、回り込んでくる波質だったので、

  浮力が少ないボードだとテイクオフが遅れる、

  つまり波先に張りついてしまうので、他のサーファーを見ていると、

  ギャンブル性の高いテイクオフになっていて、実際の成功率が50%程度と低かった。

なので、

渦浮力ボードに乗ると、

イ. 流れに逆らってパドリングができる。

ロ. セットが来ていないときに一気に加速できるゲッティングアウトスピードがものすごく高い。

ハ. パドリングスピードが早いので、波が掘れ上がる前にテイクオフができる。

IMG_3879

こんなあり余るほどの利点を紹介しようと、

本日はこんなことを書いてみました。

逆に言うと、ダックダイブが簡単にできて沖に出られたとしても、

横の流れに負けて流されてしまうということです。

ショートボードに悩んでいる、

ミッドレングスでは大きすぎると感じている方、

次回はぜひ渦浮力ボードをお試しください。

パドリングスピードがとても高いので、

大波はもちろんのこと、超小波にも乗ることができ、

誰よりも速いテイクオフを実現します。

台風一過の三連休がやってきます。

そしてついに梅雨明けも秒読み状態だとは気象庁。

サーファーのサーフィングの盛夏がやってきます。

それではすばらしい夏となりますように!

Enjoy the Summer!!

NATION工場_ミッドレングスラバー(Midlength Lover)歌詞_大きなボードに乗りました!というお手紙_(2273文字)

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201507_Malibu_9048

 

201507_Malibu_9048

Malibu Beach, Summer of 2015

201507_Malibu_9171

アメリカの本日上位検索ワード。

スクリーンショット 2015-07-29 6.30.33

政治関係では、

大統領予備選挙を控えてドナルド・トランプがメディアを賑わせているが、

その元妻が検索されていたりとなかなか興味深い世論である。

IMG_2212

マリブからサンクレメンテ周辺に戻ると、

NATION工場では、

ライアンが鬼神のごとく集中してボードシェイプをしていた。

私も今週末Kさん用のボードをシェイプするので、

ライアンに習いながら手順のおさらいをしたのは言うまでもない。

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ラミネート(グラッシング)ルームでは、

デイブ・ネイラーが新しくなった床に段ボール箱を重ねていた。

これにはどんな意味があるのかを聞くと、

「レジンカラー(ティント)のときに黒い床だと、

(暗く見えて)本当の色がわからなくなるから」

床の色までこだわって、大変な作業を仕事前にする。

さすが世界トップレベルの職人であります。

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フィン職人のフリオ。

今日はフィンボックス周りのフィンパッチ・デイ。

一枚一枚フィンカップの大きさ大にガラスクロスを切り、

フィンプラグにレジンが入らないようにシールをし、

それは気の遠くなるような作業をずっと続けていた。

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今週のライアン・イングルの仕事。

SDSが多く見えるのと、

「めちゃくちゃ速い」と大評判のソニックブームも3本。

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トータル・バランスの完成度で、

今もベストセラーのロスドス。

これはカラーをテイルに入れたバージョン。

これからホットコートしてからサンディング工程に。

(グロス&ポリッシュ・フィニッシュの指示だったかも)

IMG_2229

ライアンに拝見させていただいたロスドス・ラウンドノーズ。

こういうボードの楽しさといったら、5000字程度では語り尽くせない。

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6’10″シングルフィンに乗るブライアン・ミラー。

彼もミッドレングスを愛し、

今日も燃えるような波に張りついている。

突然こんな歌詞を得た。

『ミッドレングスラバー(Midlength Lover)』

1.

魂をゆさぶる波の連なり

泡もバレルもくぐりぬけ

波への高鳴る思い

(*)

恋しい

憎い

欲しい

いつも逢いたい

いつも乗りたい

(*)繰り返し

201507_naki_2415

「こんにちは、NAKIさん!

僕は埼玉県から毎週千葉や茨城に通う自称本気サーファーです。(笑)

今日は今週末に感動したことがあって、勝手にメールをさせていただきました。

突然なのですが僕は今までロングやミッドレングスというのは、

御年を召してしまって、

きちんとパドリングが出来ない人が乗るものだと思っていました」

.

こんな書き出しで始まるお手紙をいただいた。

.

 

「けれど、先日友人が持っている7フィートのシングルフィンを借りて乗り、

あまりにも楽しく、今までの考え方を180度改めることにしました。

その日は誰も入っていない白子海岸の腰くらいの波でした。

友人がシングルフィンで、僕がショートボード。

でも彼は最近始めたばかりなのに僕よりも波に乗っていたので、

そのシングルフィンに乗りたくなり、3本だけという約束でボードを交換すると、

パドリングは速いし、波に乗る推進力があって、

乗り始めてから進むスピード感覚がショートボードとは別ものでした。

タルイ波も止まることなく進んでいけて、

沖からまさかの波打ち際まで乗ることができて、人生で最長のロングライドを決めました。

NAKIさんたちの言うところのマンライです。

もう1本、そしてもう1本と乗っていったのですが、

どうしょうもないほど楽しくなってしまい、

これこそがサーフィンだと確信するに至ったんです。

今までどうしてこういうボードに乗らなかったんだろう?

ショートだと、立った途端に波が崩れてきてすぐにライディングが終わっていました。

またはロングライドしようとしてもスピードが無くなるとボードが沈んでしまうので、

波が大きいときはスープに弾き飛ばされてしまうので、

今までしたことはありませんでした。

今日はミッドレングスに乗ったことがなかった、というだけでずいぶんと損していた気がします。

ロングとかは、かまわず波に乗りまくる人が多いので嫌っていました。

けど、タイラー・ウオーレンさんの映画を見て、

大きなボードにもきちんと乗れたほうがサーファーとしてかっこいい、

と思って決心していた矢先のことでした。

とりとめもない内容になって、そしてかなり長くなってしまったのですが、

以前からNAKISURFさんやNAKIさんがミッドレングスを勧めていたので、

ここに決心してご連絡することにしました。(後略)」

jered

波が小さな日に大きなボードに乗ってみてください。

ロングやログでなくてもミッドレングスでも、

または友人やレンタルの大きめボードでかまいません。

人生が変わるほどの衝撃を受けるはずです。

日本はどうしたことか、

それぞれのサーファーの適正浮力が、

50%程度しかないとすら思えてしまうほどのサーフボードの薄さと大きさです。

グッドサーファーだと思っていても、

少しでも肉厚のボードに乗ると、途端にコントロールできなくなってしまう人もいました。

波に乗るためには浮力が必要です。

浮力があれば誰も乗っていないインサイド波も乗ることができ、

混雑を避けてマンライ(満足ライディング)連発できてしまうのですよ。

夏なので、初心者の人がショートボードで波乗りを始めると、

第一段階程度になるまできっと20時間くらいかかるでしょう。

これが大きめのログで波(泡)が膝程度あれば、15分もあれば立って乗れるのです。

中級者や上級者もぜひ大きめなボードに乗ってみる夏としてみてください。

お手紙をくれた人のようにサーフィングの概念が変わるはずですよ。

では!

タイラー・ウオーレンと新作ボード&傑作ピザ、サーフムービー_マーク・マシューズとスキッパー・フィッシュ_(2933文字)

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201508_SanO_0042

201508_SanO_0042

暑い日だった。

いつものように早朝から仕事をしていると、

お昼くらいから風が変わり、

一昨日(火曜日)と同じ北西の強風だという。

その風の理由で23度あった水温が21度まで下がってしまった。

気温で2度違ってもあまり感じないが、

水温で2度も下がると季節の違いすら感じるほど冷たい。

千葉や茨城は南風で海水温を下げるが、こちらは北風である。

ちょうど太平洋をはさんで向かい側なので、逆なのかもしれない。

さて、夕方から海に行くと、風は一度止んでいた。

いつもいるブライアン・ミラー(@miller0916)と、ライドッグ(@ryedog)たちが、

「水出し」か、「ドリップ」かのコーヒー談議をしていた。

話を聞いていると、

このライドッグのコーヒー論がすばらしく、あまりの論点と詳細に驚かされた。

それもそのはず彼はコーヒー好きが高じ、

Stump Coffeeのマーケティング職に就いたというプロフェッショナル論。

ライドッグは大人気の「テクニック&マナー編」の茶色い板で登場しています。

夏なので、ここまで詳細なマナーは必要としていないかもですが、

ぜひともおさらいしておいてください。

グレイトサーファーへの一歩として、かなりの重要なリンクです。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/59658

また北寄りの風が吹いてきたが、

かまわずブライアン・ミラーとパドルアウトすると、その水の冷たさに驚いた。

納涼どころか冷却というほどの気持ちとなった。

マンライを3連続で決めて、

そのうれしさに飛び跳ねるほどの気持ちで上がってきて夕陽写真を撮っていると、

タイちゃん(タイラー・ウオーレン)からSMSがあった。

「1本見せたいシェイプが完成したから、それをチェックした後、ビール&夕食というのはどうですか?」

「いいねー。どこに行こうか?」

「それはのんびりと考えましょう」

「OK、ユーの家に行くね」

201508_Sunset_2529

iPhone5

サンオノフレからサンディエゴ・フリーウエイ(FWY-5)に乗り北上すると、

クリスチャニトスを過ぎたくらいで先ほどの陽が照り返してきた。

201508_Sunset_2542

Ave Picoを過ぎ、エストレヤで空が燃えた。

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タイちゃんはサンファン・キャピストラノに住んでいる。

サンクレメンテの隣町だが、ひさしぶりにやってきた。

美しく、歴史的な街である。

201508_TW_0094

シェイプルームに行くと、

最近の作品を見せてくれた。

Dフィンのログは、

ダクトテープで使用したものと同じシェイプであるという。

DSC_0080

そしてこれがその「着想に点火して、そのまま燃やしました」

という新型TWクーペ。

ただ、フィン位置指定ラインが妙であった。

201508_TW_0197

アウトラインは少し厚めのトライフィンだろうか。

5’6″ x 19-1/4″ x 2-1/4″が完成サイズ。

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これがその着想へのきっかけとなった小さなキールフィン。

DSC_0089

このキールフィンをサイドフィンの前に付けるというのがその基調デザイン。

これは先日の私のアイディアそのままで、

東京オリンピックのエンブレムではないが、盗作疑惑が持ち上がった。(笑)

でも良く考えると、このことはまだ誰にも話していないので、

アイディアが同時にシンクロしたということで盛り上がる。

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横に置いて、

タテから見たり、持ちあげたりして、

完成後のさらなる完成を目指す。

逆を言うと、絵と同じで終わりがないのです。

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こんな深いダブルコンケイブが入っていて、

しかもVEEも見える。

とするとスピードボードですね。

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シェイプ後、

私が主要レストランの閉店時間を調べるあいだスケッチを始めたタイちゃん。

現在カリフォルニアの日没時間が7時43分。

多くのレストランの終了時間が9時。

この時間ではインアンドアウトバーガー以外は全て閉まっていた。

「冷凍庫にピザがありますから、それを温めて食べましょう」

そういうことになった。

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これは(4月29日)シェイプに立ち会った『バットモービル・モデル』

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62639

これをニアスに持っていったら絶句するほど絶好調だったそうで、

それを聞いた私は”時間が空いたら削ってね”とお願いしておいた。

オーブンを点火し、温まるまでサーフムービーを見ていった。

IMG_2567

1960年代だか、その時代のムービー。

こんなウツクシボトムターンがこの時代に完成していたことに驚く。

あまりにも見入ってしまった二人は、ピザをオーブンに入れるのを忘れてしまっていて、

この暑い日にオーブンからの熱気が台所から寄せてきた。

「あれあれ、忘れていましたです」

と言いながらタイちゃんが箱に書かれた指定温度で、

さらにはきちんと指定時間まで焼くと、

信じられないほどおいしいピザとなり、

「(この家で作った)人生で一番おいしいピザです」

そう断言するほどの味となった。

私は料理が好きなので、このピザがなぜおいしかったかを推測した。

間違いなくオーブンの初期温度が異常に高かったからだと思える。

直火の釜ピザは温度が高いので、

余計な水分が飛んでカリっとサクっとなる。

この焼きすぎオーブンでも同様の効果を生んだのだろう。

「サーフムービー夢中ピザ」と名付けるに至った夜であった。

air

次に見たのは今年のムービーで、クラスターというオーストラリア系のもの。

オジー・ライトが出ていて、

彼とはコスタリカに一緒に行ったことがあり、

ディオン(画像)とのパートで鬼神のようなエアをしていて、

温厚なオジーの深層心理にあるパンクロックな欲求を垣間見た。

それにしてもすばらしい波乗りの連続で、

けれど、どれも私やタイちゃんの目指すものではないが、

エッセンスやスパイスとして自分の味になる気がして、

コロナビールをグビグビやりながら見ていった。

IMG_2565

iPhoneで撮った動画を編集してインスタグラムに投稿するタイちゃん。

@tyler_warren

「この映画名はわかりますか?」

そんなキャプションだった。

そうこうしていたら

「うーん、やはりこれは削除します」

「そう?」

「あまりボクっぽくなかった気がします」

そう内省して、新作投稿を削除していた。

サーファー同士の夏の夜は波乗り談議で更けていく。

IMG_2494

キャッチサーフのスキッパー5’6″でこの波に乗っているのは、

オーストラリアの波乗鬼マーク・マシューズ(@markmathewssurf)。

こうなってくるとソフトボードの概念では考えられない。

現在20以上ものトッププロがキャッチサーフに乗っていて、

キャッチサーフが正式にスポンサーしているのはたった4人。

残りのプロは購入して乗っているというのが事実。

ご存じ有名サーフボードブランドは、

プロたちに大量にボードを無料供給するのが常なので、

こうしてプロたちがサーフボードを買うというのがすごい。

先日のSurfers岬でも、

私の元スポンサーのOさんがオディシー7フィートを乗って、

そのトリコになって友人分も含めて何本もオーダーしてくださっている。

不思議な乗り味なんですこれが。

暑い日が続きます。

納涼サーフができるといいですね。

週末をどうぞ楽しんでください。

今日もみなさんのすばらしい日となりますように!

ありがとうございました。

自身シェイプ動画_フィン設置_酷暑日ロスアンジェルスから濃霧サンクレメンテに_(1758文字)

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201508_Brentwood_1046

 

201508_Brentwood_1046

こんにちは、

いかがお過ごしでしょうか?

私はヨルタモリをYoutubeで発見し、

ほぼ全てのエピソードを観終わったところです。

タモリさん伝説のデビュー前、

故赤塚不二夫さんによって手厚く保護された密室芸がここで発掘できます。

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5月の千葉、ノースタイガー(北東浪見)於。

自身でシェイプした6チャンネル・シングルフィン。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/62814

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このボードの調子が良くて驚いた。

ただ、料理と同じで、

自分で作って「とてもおいしい」と公言できないことに困ってしまった。(笑)

だからシェイパーたちには、

それぞれのライダーがいるのだとわかった春でありました。

NAKI_BEAMS_POSTER_SQ

この夏にトーキョーカルチャートbyビームスさんで、

“Just Happiness”個展をさせていただきました。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64230

そこにこの6チャンネルボードも展示したところ、

Kさんという方が「マジックボードの予感がする」

と私シェイプをオーダーしてくださった。

スクリーンショット 2015-08-03 10.11.24

6’5Aというブランクスを求め、

ライアン・イングルにマシンカットしてもらい、

ファインシェイプを完了しました。

DCIM100GOPROGOPR5364.

自身4本目のシェイプボード。

チャンネルは2本目。

前回との違いは、

シングルコンケイブからのセンターチャンネルを長く彫り、

そしてウイングからの水流に着目し、

さらに速く、そしてオンショアにも対応してみたところ。

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途中からですが、

タイムラプス動画を撮ってみた。

レトロ系ミッドレングス風味の、

それでいて、モダン・ハイパフォーマンスというモデル。

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アート入りのご依頼でしたので、2ヘッドレイバンを描いてみました。

こちらも動画でどうぞ。

アクリル絵の具と、フォームブラシのみ。

途中で工場長のジェイソンやライアン・イングルたちが見学しに来たが、

集中力を切らさず描き上げた。

これからネイラーがラミネートし、完成までもレポートしますね。

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月曜日なので今日は工場日。

デイブ・ネイラーがゴム手袋をふくらませて、

真面目な顔で

ーーウメ星デンカのようにーー「宇宙人ですぞよ」と言うので、

一瞬だけだが信用してしまった。(笑)

特急で仕上げなくてはならないSDS製COLEボードがあったので、

金曜日にNATION工場に持ってきた。

ラミネート前の作業として、

フィンボックス設置ラウトをリッキーという新職人にお願いしたら

「大丈夫、必ずやっておくから」と頼もしい返事をいただいた。

それを信用していたのだが、

ラウティングルームに行ってみると見事に金曜日のままだった。

こんなことは良くあるので、

めげずに前向きに解決策を探すと、ダニエルがラウトしてくれるという。

こういうのは本当にありがたい。

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こうして位置を決め、

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フィンボックスの形にブランクスを掘り出した。

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そこに硬化剤を混ぜた樹脂を入れ、

フィンボックス(これはFCS ll)を設置し、

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それをフラッシュ(平らに)させていく。

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ホットコート待ちのカラーボード。

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ホットコートの際にこうしてフィンパッチが施される。

サーフボードの工程は細かく、

そしてかなりの作業量があるもので、

樹脂の完全硬化時間を考えると、じれったいほど進まない。

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再び遊びに行ったキヨシさん家で私が作ったのは、

「豚しょうが焼き・大原かねよ食堂風」と、

「ソーテルにあるやきとり屋に負けない塩焼きチキン」。

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ニジヤの海鮮丼。

2割引でも1700円。

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日曜日なので、

ガレージセールにも寄って古いラジカセを探しました。

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ロスっぽい道であります。

South Bundy Drive

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昨日はあまりにも暑く、

ドジャースラジオ(AM570)で今年一番の気温だと言っていた。

運転中に温度計を見ると、

なんと華氏105度(摂氏40.5度)もあった。

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そしてこれは今朝。

週間予報を見ると、最高気温が毎日下がっていくようで、

どうやら秋の入り口がやってきたようだ。

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今日は濃霧であります。

昨日とはうって変わり、涼しい朝、そして強い南風(サイド)です。

今日も佳い日でありますように。

そしてみなさんの佳き日でもありますように。

Have a sweet day!!

楽波VS強波_NATIONドリーム・クラッシャー_南カリフォルニアのいろいろ_(1588文字)

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日本は低気圧からの波が入っているようです。

どうかすばらしい波でありますように。

日本からの連想で、千葉北は無人ノースタイガーのことを思いだしていた。

どうしてここまで無人だったのか?

少し検証してみた。

ノースタイガーの北側に大きな堤防があり、それが南東うねりを遮っていた。

付近のサーファーたちはゲッティングアウトが楽だからと、

そこに集っていたようであります。

または御宿がとても混んでいたという情報があり、

やはり多くのサーファーは楽して波に乗りたかったのだろうという結論に達した。

ノースタイガーは横への流れがすごく、リップ(波先)は飛び、

渦を巻くようなインサイドとそれはワイルドだったが、

記憶に残る波だったので、その苦は結実したとも言える。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64561

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さて、私はSurferマガジン社のスタジオで、

写真部部長のJPとサーフボードカタログの撮影をしています。

201508_Nation_Dream_Clusher

ここに登場したのがNATIONのドリームクラッシャー5’7″ x 19-5/8″ x 2-3/8″。

このデザインの元々は、カーソン・ワック(クリスチャン弟)のアイディア。

名作MR(マーク・リチャーズ)ツインを現代風にしてみよう、というのがコンセプト。

オリジナルはVEEボトムだが、

ライアンが前足位置シングルコンケイブを入れ、

それをVEEにブレンドするというオリジナルで難しいボトムを表現した。

乗り味は信じられないほど軽く、そして速いという。

『ドリーム・クラッシャー』というネーミングの由来もいい。

「WSLに憧れていたサーファーが(Dream)、

それまでは真剣にペラペラのトライやクアッドで練習していたが、

このボードと出会ってしまったら最後(Clusher=壊す)、

そんなジャッジの望むコンテスト技ではなく、自分の表現したいフリーサーフィングの扉が開いた」

そんな意味をこめてカーソンが命名したという。

私もショートボードからフィッシュに乗ったとき、同じ気持ちになったのでとても共感してしまった。

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昔からあるサンオノフレ・サーフカンパニー。

ひさしぶりに行ってみると、

事務所が拡張されていてびっくりした。

今夜もスケートボード・パーティがあるそうで、

The Pesosは明日オーシャンサイドでライブ。

波も出てきたので、おとなしく寝ることにする。

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ハンティントンビーチ市にあるSurfRXに行くと、

CJカフナがハワイ・ビッグアイランドから来ていて、

この5フィンBWTをピックアップしていた。

それにしても鍛えた体ですね。

鍛えている人はやたらと上半身を脱ぎたがるが、

このCJもまた同様で笑ってしまった。

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主宰ドッキー師匠は、

NAKISURFからのオーダーカードを処理していた。

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こちらはマス大山さん。

彼は18歳からカリフォルニアに目覚め、

当時はマット・大山と名乗り、マットアーチボルドのようなエアを決めていた。

あまりにもカリフォルニアが好きになってしまい、

ついにやってきて八年間も住んでいたが、家業を継ぐために日本に帰国するという。

彼はグレイトサーファーであり、またすばらしいシェイパーだが、

家業(居酒屋ぷん楽)という大きなものがあるのでは仕方がない。

人生いろいろですね。

さよなら大山さん。

元気で良い波に乗ってください。

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サンクレメンテの裏山に登る朝陽。

この太陽が夏をまた盛り上げるのだろう。

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波が出てきました。

1ft at 12s SSW (191°)
1ft at 10s S (170°)
1ft at 15s SW (226°)

ブイ情報は上記のように凡庸だが、

南西向きのブレイクでは軽くオーバーヘッドあります。

Big Wednesdayですね。(こちらはまだ火曜日)

それではみなさんのすばらしい水曜日になりますように。

Thank you for coming!!

 

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