Quantcast
Channel: サーフボード | naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフ
Viewing all 579 articles
Browse latest View live

【特大号】ソルトクリークのうつくしい砂とすきとおった波_クリスチャン・フレッチャー X タイラー・ウオーレン_キャッチサーフのタイラー_(2377文字)

$
0
0

DCIM119GOPRO

Cole DBS 5’7″

Photo by Chris Monroe

DCIM120GOPRO

Photo by Chris Monroe

わたしたちは、

氷砂糖をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった風をたべ、

桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

ー『注文の多い料理店』宮沢賢治より

IMG_6404

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58485

トレッスルズが予想の1/4以下の波となり、

この西うねりの結果に意気消沈していた私たちだが、

今朝の波情報はついに来るべきときが来て、

どこも膝腰と下がってしまった。

突然、「ソルトクリーク」という示唆がやってきて、

りょうたと昨日のクリニックMさんとで丘を降りていくと、

それは美しいブレイクが筋をなしていた。

セットで頭くらい。

しかもほぼ無人。

やはり西や北西うねりはソルトクリークが一番だと再確認した。

IMG_6348

Photo by Mark Gabriel

マークが撮ってくれた撮影チーム。

トップバッターはアパッチりょうた。

201410_Creek_Ryota_6420

Cole DBS 5’7″

亮太のミラクルパイプライン。

IMG_6447

ハイラインではなく、

これはバレル狙いのミッドライン。

IMG_6432

ウエストからのうねりなので、

レフトとライト(グーフィーとレギュラー)の割合は半々。

バレルの美しさは世界クラス。

IMG_6477

今日のベストウエーブを逃したりょうた。

悔しそうな表情と、

この波の掘れ上がりに驚いたような表情が印象的だった。

IMG_6395

クリアーな斜面を滑走する歓び。

IMG_6509

マンライ一丁あがり!

IMG_6384

こちらは昨日クリニックにお越しくださったMさん。

昨日とは一転して、

新島系のパワフル掘れる波のセッションとなりました。

今日は自衛本能的に横に向くテイクオフを会得されました。

さすがです。

写真を撮っていたらやたら悪そうで、

そして邪悪なオーラを発する二人組がやってきた。

関わり合いになりたくなく、

無視していると、

俺の名前を呼びながらこちらに歩いてきた。

IMG_6337

その不良で悪オーラの正体はマーク・ガブリエルと、

クリスチャン・フレッチャーだった。

IMG_5715

クロスボード+モータークロス全てのプロフェッショナルであるマーク。

激烈な個性を持つソルトクリーク純正品(育ったということ)です。

201410_Creek_NAtion_5727

私のボードを見て、

「やばいな、これ」

感動しきりのクリスチャンとマーク。

IMG_5729

「最近さ、俺もシェイプしているんだけど、ボード欲しいかい?」

「クリスチャンがボードシェイプだなんて、信じられないことだね」

「俺はなんでもできるんだぜ」

「それは知っているよ」

DCIM120GOPRO

Photo by Chris Monroe

IMG_5932

ミニバレル日でした。

IMG_5801

暗黒界管理人の仏滅閻魔さまの化身。

IMG_5816

これがかなり大きなボードで、6’2″もあるという。

最近のクリスちゃんはオーバーフロートが大好きだと言っていた。

IMG_5900

そのオーバーフロートでシグネチャーエア。

「あのよー。スイッチスタンスでライフルズ(メンタワイ)のバレルを抜けたんだぜ」

「へー、それはすごいね。ここでできる?」

IMG_5962

「○ッキンイージーだぜ」

という割には難しそうでした。

IMG_6007

「ねえ、シングルフィンでエアできる?」

「あったり前田のクラッカーだ」

「俺、シングル持っているよ」

「人工衛星の高さまで飛ぶぜ」

IMG_6017

こうしてクリスチャンはシングルフィンに乗ることになった。

もうひとりのハイライトは、

キャッチサーフの新プロライダーのタイラー。

IMG_5976

彼はラグーナ出身で、

それは美しい波乗りをする。

IMG_5989

Catchsurf Skipper Fish 6’0″

IMG_5759

岸から望遠レンズで、

DCIM119GOPRO

Photo by Chris Monroe

そしてこれが水中GoProショット。

DCIM119GOPRO

Photo by Chris Monroe

DCIM119GOPRO

Photo by Chris Monroe

今日は魚がたくさんいた。

大きい魚に追われているときに足にぶつかってきて、

それがサメでないことを祈った。

DCIM120GOPRO

Photo by Chris Monroe

IMG_5856

タイちゃんでない、このタイラーもすごい。

IMG_6311

IMG_6177

シングルフィンで、

パドルアウトしてきたうれしそうなクリスチャン。

IMG_6209

『クリスチャン・フレッチャーXタイラー・ウオーレン』

世紀のタッグです。

約束通りのエアを決めにかかるクリスチャン。

201410_Creek_CF_6227

このエアも軽くメイクした。

しかもトラッカー。

このラインで乗るボードではないが、

魔界からの使者クリスチャンにとっては、

ケーネー(関係ない)ということだろう。

201410_Creek_CF_sq_6307

やはりすごい。

IMG_6070

クリスチャンはこのバレルの中に。

IMG_6319

大マンライのクリスチャン。

閻魔さまの笑顔日でしょうか。

IMG_5886

Nation Freeshape 5’4″

IMG_6257

.

DCIM120GOPRO

.

スクリーンショット 2014-10-23 17.16.29

スクリーンショット 2014-10-23 17.19.56

スクリーンショット 2014-10-23 18.25.25

 

.

DCIM120GOPRO

.

DCIM120GOPRO

.

スクリーンショット 2014-10-23 17.14.05

.

スクリーンショット 2014-10-23 17.14.35

私もマンライ続出でした。

IMG_6359

陽も高くなってきたので、

アパッチ族の真似をしてトランクスでサーフ。

IMG_6371

これが寒いのなんのって。

凍えてしまいました。

今でも寒いです。

IMG_6347

セッション後半にやってきたのは。

もうひとりのアパッチ族大山さん。

IMG_6502

来週火曜日から日本に長期旅行に行くそうで、

彼がいなくなるとちょっぴり寂しくなります。

IMG_6341

セッションを終えたウエットは、

砂まみれのままバックパックに放りこみます。

その昔マーティ・トーマスというサーファーがハワイにいて、

彼のお母さんのインタビューで

「(家が)いくら掃除しても砂だらけになってしまう」

ということをいまだに覚えていて、

さらには「サーファーは砂好き」と曲解していて、

こうして我が家には、

ソルトクリークの砂やら、

サンオノフレの砂が盛りだくさんです。

で、冒頭の文章が私流となるとこうなります。

—–

わたしたちは、

宝石をほしいくらいもたないでも、

きれいにすきとおった波に乗り、

それはうつくしい海の砂を持ち帰ることができます。

と宮沢賢治風に長い今日を終えます。

長くなってしまい、

それでも読んでいただきありがとうございました。

それではどうぞすばらしい週末を!


フォール・カリフォルニアのすてきなビーチブレイク_自分が選んだ波に向かうサーファー力(りょく)_レイルラインからつながる2枚のフィンが水を押し出すからこその速さと確かさのCOLE DBS_最高速を味わうのならクアッドで_(1155文字)

$
0
0

201411_San_Clemente_6884

秋の南カリフォルニア。

美しい波があちらこちらでブレイクしている。

IMG_7431

イルカも岸に近づいてきた。

水温いまだに20度の10月末。

IMG_7035

肩くらいの王子邸前のパーフェクション。

地形、うねりの向き、風、そして潮位。

ビーチブレイクのおもしろさは、

こういった状況を読んで当てたときに尽きる。

こちらにはポイントブレイクが多数あり、

何も考えずに波情報だけを頼りにそこに向かうのも良いのだが、

ポイントブレイクはいつでも混雑しているので、

こんな日のビーチブレイクのすばらしい波に遭遇すると、

永劫的に記憶するほどのものであります。

波情報は、

たとえこういうマイナービーチブレイクが良かったとしても、

”それを正確に伝えない”という不文律があるのです。

IMG_6958

このブレイクで育ったパトリック。

三兄弟で、

お兄ちゃんがデーン。

そしてターナーとは双子の関係である。

彼らのことは、

サーフィングを始めたときから知っていて、

それはすばらしいご両親の元で、

健やかに正しく波乗道に精進してきました。

こういう清らかなサーファーを見ると、

サーフィングとはじつに人間形成に良いものだと思える。

彼のインスタグラムネームは @patricgud です。

IMG_7160

そのパーフェクションにパドルアウトする至福。

スクリーンショット 2014-10-27 18.36

Cole DBS 5’7″

201410_Ryota_7073

.

IMG_5495

こんな良い波がたった一握りのサーファーたちだけで乗ることができるとは、

メジャーブレイクも良いが、

やはり私たちは「有名なブレイク」というブランドが持つ力を打破して、

自分が選んだ波に向かうのもサーファー力(りょく)そのものであります。

IMG_6378

DBSの感動を持ったままコールシェイプに向かい、

そのボードをシェイプルームに里帰りさせつつ、

このボードの設計、

誕生の秘密等のいろいろを聞いてきた。

IMG_7469

ツインスタビライザーのセッティングも良かったのだが、

クアッドフィンにしてからというもの、

その突飛なる速さに酔いしれている。

IMG_7474

ちなみにProsフィンの5フィンセットの4枚を使用しています。

「レイルラインからつながる片側二枚のフィンが、

てこの応用のように水を押し出すからこその速さと確かさだ」

というセオリーが神の声に聞こえるほどの説得力が私たちを包んだ。

IMG_7477

そういえばコールは世界でネオ・クアッドフィンを先がけたシェイパーで、

現在のクアッドフィンブームは、

全て彼が手がけたものといっても過言ではなく、

このDBSはそんなクアッド・トライモデルだと実感した。

ツインスタビライザーのセッティングでも良いのだが、

「最高速を味わうのならクアッドで」

とここに記しておきます。

2014_San_Clemente_7093

ビーチブレイクのすばらしさ。

このようなパーフェクションがやってくるのは、

明日なのか、次のうねりなのか。

地形は完璧です。

それではみなさんもすばらしい水曜日となりますように。

 

ハッシュタグとノア_COLEルースキャノン_GoProでダーク側は硬調画質_徹底研究されているBD3_(1414文字)

$
0
0

こんにちは、

いかがお過ごしですか?

あっという間に週末ですね。

どんなご予定でしょうか?

私はいつもあれもこれもと欲張るのですが、

たいていは半分もこなせないのです。

でも予定を立てているときが一番楽しいときですね。

DCIM107GOPRO

Cole Loose Cannon

#GoPro #knektusa #alohaexchange #colesurfboards

これは2日前の夕方撮った作品。

ノアは一本目の波から突然飛べるのがすごい。

ハッシュタグを付けるのは商業的であまり好きではないが、

「彼を、

そして私をサポートしてくれている人たちへの感謝の気持ちだということ」

ということでこうして付けております。

実際にここははウエブ上なのであまり意味がありませんが、

インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなどで機能するようです。

これで人と人との交流になればうれしいです。

DCIM108GOPRO

それにしてもGoPro+トリガーはすごい。

こんなに良い絵が撮れるのだと、

もっと早く知っておけば良かった。

頑丈で小さいので、

靴下に入れてバックパックの中に放り込んでおいて、

撮りたいときに取り出してスタートボタンを押すだけ。

すごい時代です。

DCIM107GOPRO

こんな暗い時間にもちゃんと撮れるのはどういうこと?

しかも何も設定していなくて、バースト撮影で撮っています。

ちなみに3秒30枚です。

DCIM107GOPRO

#GoPro #knektusa

GoProは暗いと画質が硬くなり、

それも含めて気に入っています。

「硬派」

いやちょっと違うか。

もうそんな硬派軟派というのも死語なのでしょうか。

201411_NH_Raibow_7718

ひさしぶりに雨が降ったら虹が出ました。

虹はやはり雨次第ですね。

冬のハワイでは、

ノースショアで行われるトリプルクラウンという大きな3つのコンテストがある。

それは開催順に11月のハレイヴァ、

サンセットビーチ、

そしてクリスマス前のパイプラインマスターズ。

IMG_6546

その波予想士を務めるブルース・プリー。

彼の予想は詳細を究める。

風から波の明日が正確にわかり、

来週波のだいたいを予想してしまう。

波のことは彼に聞けばいいのだが、

みんなが彼に同じことを聞いているらしく、

いつもはぐらかされてしまう。

で、

西側にある彼の家に行くとBD3が徹底研究されていた。

IMG_6545

彼曰く、

「これこそが史上最高のボードデザインだ。

膝の闘牛岬から10フィートオーバーのラニアケアまでこれ1本なんだぞ」

「はい、知ってます」

「それでな、これと全く同じボードを製作しようとしているんじゃ」

「それはそれは」

「とは言っても大変だこれは。複雑きわまりないシェイプなんだよ」

「そうでしょうそうでしょう」

IMG_6543

BD3の表面にある全ての数値をこうして記していき、

最終的には数百箇所もの計測を取るという。

IMG_6544

執念のボードシェイプですね。

暇な島人だからできることでもあります。

もうマニア的趣味世界です。

DCIM103GOPRO

#GoPro #knektusa

これもGoPro X KNEKTトリガー。

軽くて小さい。

カメラ自体が手のひらに収まってしまうサイズ。

レンズが2.8mm。

聞いたことのある28ミリではなくて、

「2、8ミリ」です。

やけに小さいのです。

大きくて重たいSLR機と違って、

波の中での圧力で肩が外れそうになったり、

手首が折れそうになったりもしないのがありがたい。

そしてこれが初めて左手で撮った記念すべきショットです。

それではすばらしい週末をお迎えください。

また明日ここでお会いしましょう!

 

驚異のCOLE、2015年モデルDBS発売開始です!!_GoPro社とKNEKT社よりロゴ使用許可_(588文字)

$
0
0

2014_COLE_DBS_ferrari

【お知らせ】

2014_COLE_DBS_ferrari

2015年、

モンスターインディーズのCOLEが満を持して発表する来年モデル第一弾は、

『ダブル・バンプ・スクアッシュ』

通称DBSです。

http://www.nakisurf.com/brand/cole/detail-dbs.html

IMG_0098

ハイパフォーマンスボードの最高峰、

現代シェイプの粋。

世界最高のクラフトマンCOLEの来年モデルです。

スクリーンショット 2014-09-19 2.43.49

トライフィンでもクアッドでも、

素早く敏捷で、そして全開でのターンに。

201411_Noah_8834

ハイパフォーマンス性能を拡張する新たなるデザインコンセプト。

DBS(ダブル・バンプ・スクアッシュ)テクノロジー。

201411_naki_8390

過激なハイパフォーマンスボード。

波へのアプローチをより過激に正確に。

その詳細動画はこちらです。

NAKISURFスペシャル COLE『DBS 2015』ライディングムービ [HD] from nakisurf on Vimeo.

おまけというか、ブログです。

最近ここやインスタグラム、

フェイスブックに掲載している波写真。

naki_GoPro_KNEKT_Logo

そのGoPro作品により、

「GoPro社とKNEKTからロゴ使用許可」

のメールがありました。

こういうのって、

写真家としてちょっぴりうれしいことなんですよ。

DCIM112GOPRO

スクリーンショット 2014-11-10 11.38.36

うれしいので、

撮影時詳細情報もここに掲載しておきます。

現在もISO100が基本だということを再確認させられた。

それでは驚異のDBSを末永くよろしくお願いします。

新しいサーファー世代出現の時代_イシハラマート_TW、キャッチサーフのインスタグラム_「日本の波質にフィットする」コールDBS解説動画_(2014文字)

$
0
0

201411_Noah_naki__0290

こんにちは、いかがお過ごしですか。

あっというまに週末ですね。

本当に早いです。

今年も残り少なくなってきてきました。

私小説を書いているのですが、

その第一弾の草稿が書き上がりました。

もう少し推敲して、まとまめていきます。

まずは編集者さんに読んでもらえたら、

と思っているのですが、

それを誰にするのかを思案中です。

201411_Noah_naki__0290

Cole Cannon Ball

Caole Loose Cannon

夕方はノアとビングとでビーチハウスセッション。

私は少し先に上がって彼らのサーフ撮影をしてみました。

ちなみにビングのお父さんはデレックで、

私のホワイトハウスと、

メジャーリーグベイでのサーフ師匠であります。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2237

超が付くほどグレイトサーファーの息子。

こうして新しい世代が登場してくる年になったのですね。

201411_Noah_8842

ノアはすっかりと小さくなってしまったボードでリップを跳ね上げる。

IMG_8595

いつのまにか

”スラッシュ・レイバック”なる古典的なターンをして、

ビデオを見るわけではない彼が、

どこでこのターンを知ったのかが気になった。

201411_Noah_8745

波に乗る人がノアで、

手前でマンライバンザイしているのがビング。

子どもたちは、

こうして互いに讃えながら、

そして楽しみながら波乗りしている。

201411_Bing_8855

201411_Bing_8856

そのビングのスラッシュレイバック。

位置といい、切り返しの角度といい完璧です。

軽くメイクしたので、驚いてデレックを見ると、

彼も驚いた顔をしていた。

すごい。

IMG_8818

ふたりは暗くなるまでサーフして、

IMG_8874

ビーチハウスの岩場をするすると上がってきた。

実際にはウニだらけで、かなりむずかしいです。

201411_Noah_8876

友だちと一緒に楽しくサーフをして、

こうして見物人たちの前に上がってくるのは、

さぞかし気持ちの良いことだろう。

IMG_6617

昭和9年創業のイシハラマートが早起きになった。

ちょっと前は7時開店だったのだが、

いまは6時からとなった。

IMG_6608

朝に行くと、

イシハラベントーが総揃いしていた。

私のお気に入りは『銀ダラ弁当』$4.95です。

IMG_6610

鮮魚コーナーに行くと、新作ハマチポケがあったり、

イイダコポケと、ポケのバリエーションが拡張していて、

イシハラも進化しているのだと感じました。

フィッシュサンドの時間ではなかったので、

まだ食べていないのが残念であります。

インスタグラムを見ると、

フォロワーが2525(ニッコニコ)となっていて、

こちらもニッコリ。

こんなにも多くの方がフォローしてくださって本当にありがとうございます。

IMG_6741

ブログと違って毎日ではありませんが、

しっかり更新していますのでぜひお立ち寄りください。

インスタグラム名は:

nakisurf

です。

どうぞよろしくお願いします。

いつものようにインスタグラムのフィーダーを見ると、

IMG_6563

タイちゃんことタイラー・ウオーレンが、

ディラン・グレーブスにボンザーボードを渡していた。

このボード、シェイプ前から見てきているので、

他人事ではありません。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/53007

無事にディランの手に渡ってよかった。

IMG_6713

こちらはジュリアン・ウイルソンのスタンプ5’0″Triとビーターツイン。

こうしてWCTランカーがハワイでキャッチサーフに乗る時代なんですね。

IMG_6600

ウイングナットまでがStumpに乗っている!

パット・オコーネルと共演したエンドレスサマー2を思い出します。

ウイングナットはちょっぴり老けましたね。

ということは自分もまたそうであるのでしょう。

コスコに行くと、

IMG_6479

25パウンド(約11340g)売りのマカダミアナッツ大箱を発見。

100gずつ分けても113人前。

お米みたいな量でした。

IMG_6478

ハワイのコスコにあって、

カリフォルニアのコスコにないのがPBプロセッコ。

7ドルの宝石。

IMG_6693

こんな子ども絵本&服屋さんを発見して、

KINFOLKの増刊号に林さんを思い出しました。

お元気ですか?

201411_Kukuiula_1023

それではノースハワイ編も残り少なくなってきました。

どうぞすばらしい週末をお迎えください。

【お知らせ】

発売開始以来、

ものすご人気となっているコールDBS。

http://www.nakisurf.com/brand/cole/detail-dbs.html

DBS LOGO

時代が産んだ名匠コール。

渾身の最新作マスト・パフォーマンス2015年モデルです。

速く、斬れが良く、極みを感じます。

スタッフブログの特集で、

「DBSは日本の波質にフィットする」

と書いてあったが、全く同感であります。

サンオノフレの弱波で、

あれだけ滑ることができるハイパフォーマンスボードって、

他に見たことがありません。

そのコールがボード各所を説明しているHD動画をここにおいておきます。

弱波ボードの決定版ですね。

NAKISURFスペシャル COLE『DBS 2015』ライディングムービ [HD] from nakisurf on Vimeo.

 

波乗り道具に対してのハードルを取りさる質問メールをお待ちしております_サーフボード美_(1502文字)

$
0
0

201412_TW_2454

こんにちは、

ものすごい低気圧が勢力を増しています。

これは完全に台風以上だと思います。

どうぞお気をつけてお過ごしください。

マイブームクッキング2の”大槻 ケンヂ”編を見ていたら、

彼がギターを買いに行く際に

「楽器屋で買いたいギターを渡されて、

店員の目の前で試弾させられるのが(下手なので)恥ずかしかった」

と告白していたが、

サーフ世界でも同じようなことを良く聞きます。

「サーフショップに入るのが恥ずかしい」

「サーフボードの質問をするのがどうも」

「基本的なことは聞けないじゃないですか」

「初心者なので、名匠のボードを買うことがはばかられる」

私からすると、

そんなことは全く気にしないでいいと思うのですが、

なぜか波乗り道具に対しても意識的なハードルがあるようで、

聞けないまま時が過ぎていた人たちが多いようであります。

サーフボードは、私もわからない暗黒の時代がありました。

じつはいまでもわかっていないのかもしれません。

けれど今、サーフィン歴1万1千日を越え、

このサーフボードプロデュースという仕事をして、

シェイパーや職人たちとほぼ毎日時間を過ごすうちにわかってきたこともあります。

なので、どんなご質問、

うまく言葉にできない抽象的なことでもよろしければ聞いてください。

なんとなくですが、

友人たちに勧めたボードのその後を見ていてわかってきたことがあります。

もちろん、お決めになったモデルやシェイパーなどがあれば、

それの確認に、または白紙状態でもかまいません。

あなたの大切なサーフ時間をよりすばらしいものにしたいです。

shop@nakisurf.com

まで、件名を『サーフボードの質問』として、

私の名前(船木、NAKI)宛でお寄せください。

すぐに、または少々お時間をいただいてしまうかもしれませんが、

全て返信いたします。

今こそ打ち明けてください。

コンテストプロパガンダ洗脳時代の、

「ペラペラの薄く細いショートボードで波に乗れない」

というウソみたいな事実はもう過去のものとしましょう!

201412_TW_2454

上の画像は今日のタイラー・ウオーレン。

「ハンドシェイプはアートそのものだね」

と言いながら自分のシングルフィン5’10″を削っていた。

彼はプロダクションシェイパーでないので、

「二度と同じものを削れない」という短所があるが、

食で言うところの一品一品手間をかけて、

彼の天賦の才を施す”何か”をそれぞれのボードにしたためている。

DSC_2485

こちらプロダクションも創作も全て越えての名匠コールの今日。

新しいショートボードをハンドシェイプで模索していた。

「ライトニング・キッカーのボトムを見ていて、

幅広ボードにそれを搭載したら、と突然ひらめいたんだ」

そんな現代最高峰の刀工がブランクスを思いのままに表現するのは、

見ているだけで興奮してくる。

IMG_9605

こちらシェイプ後の工程ラミネート(グラッシング)。

世界最高の職人とされるデイブ・ネイラーが、

カーボンストラップをストリンガーに施していた。

IMG_9597

デイブ謹製のカラーボード。

ティント、またはオペイク、

ピグメントと呼ばれる樹脂の中に顔料を溶かして彩色する技法。

クロスが重なったところが濃くなり、

そして滲みやカスレ等がじつにアーティスティックな逸品であります。

エアブラシでは出せない風合いで、古今東西で大人気のカラー表現。

最上段のダブルストリンガーはボランクロス。

少し緑がかっているのが特徴です。

IMG_7279

(水曜日のおまけ)

先日予告編が公開された『スターウオーズ7』だが、

「もし、ウエス・アンダーソンが監督だったら」

というWhat ifから始まるパロディシリーズです。

ライアン・イングルのハンドシェイプ大全前編_サーフボードのプロセス_スナメリだってば_(1355文字)

$
0
0

DCIM100GOPROG0365133.

DCIM100GOPROG0365133.

nakiart2015

“Calafia Pelican”

日曜日返上のライアンが、

私用の7フィートシングルフィンをハンドシェイプするというので、

マコさんと見学してきました。

DSC_3441

ブラックスはUS BLANKS 7’3″A。

先端が反り返っている箇所を切り落とします。

DSC_3442

まずはノーズ側。

DSC_3445

そしてテイル側。

「7’0″でなくて6’11″ですが、いいよね」

「もちろん!」

7フィートは、

1インチ短いシックスイレブンとなりました。

こういうこと、

つまり曖昧さもハンドシェイプの良さだと思う。

DSC_3451

ライアンはいきなりプレーナーでシェイプを始め、

およそ30分後には完了してしまった。

DSC_3464

フォームダストと呼ばれる粉がものすごく、

シェイピングベイはもちろん、

ライアンの腕もパウダースノー状態。

DSC_3468

次にノーズとテイル幅を決めていく。

ライアン方式は3サイズの点をノーズとテイル部分

(両先端から1フィート位置)に記していた。

DSC_3471

全体のフォルムを見て、

DSC_3474

テンプレットと呼ばれる不思議なサーフボード曲線定規で、

アウトラインの線を決定していく。

このときに先ほどの3つの点が意味をなす。

このテンプレットはシェイパーの財産で、

マジックボードの入り口、門のようです。

DSC_3478

ノーズ側が決まったら、

テイル側のアウトラインに。

DSC_3482

このボードは、

ノーズとテイルそれぞれ違うテンプレットで創造されていった。

DSC_3484

アウトライン完成。

少し幅広だが、

11フィートボードと同等のテイクオフスピードを得たいので、

浮力確保のためにこのアウトラインを選択しました。

DSC_3488

線に沿ってノコギリで切り出す。

それにしてもライアンは仕事が正確です。

5000本以上もハンドシェイプをしてきている経験と実績だろう。

しかも的確で無駄な動きは一切ない。

DSC_3489

アウトラインを切り出した後は、

サンドペーパーでレイルのおよそのフォルムを表現していた。

DSC_3490

レイルもほぼ左右均等になるように、

定規を用いて3つの点を記し、

それにそってレイルが誕生した。

DSC_3491

レイルとボトムがほぼ完成。

DSC_3492

プレーナーでボトム側のレイル肉を削いでいく。

これがエッジの基礎となる。

DSC_3495

テイル部は円形のサンドペーパーを回転させて、

平らなフォルムにこだわっていた、

DSC_3496

あらかた終わると、

次にサンドペーパーでボードのボトムを。

ここまで1時間半。

DSC_3499

両面をハンドタッチで仕上げていくライアン。

彼のすごいところは両手が同等に使えることで、

シェイプ箇所によっては左手、

そして右手を使える両利きシェイパーは世界でも珍しい。

IMG_4290

ここまで2時間。

ハンドシェイプは時間がかかりますね。

作業としては大変なことです。

【後編に続きます】

IMG_7952

ガラスクロスをまとったサーフボード。

IMG_7950

オーダーカードの細かい指定。

IMG_7955

様々なボードカラー。

IMG_7956

そしてフィンボックス、フィン。

IMG_7958

ラミネートの大きさ、カラー、種類。

さまざまな外見の要素も含めてサーフボードは完成していきます。

シェイプからフィニッシュまで。

こういうことに立ち会えてうれしい。

IMG_7982

これは昨年暮れのホワイトハウス。

大好きなブレイクで、

冬でも時折波が来るので気を引き締めてサーフしました。

それでは最後に弊社やざわのインスタグラムの一コマで本日を終わります。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

すばらしい日をお過ごしください。

IMG_7734

ロスアンジェルス_低い体勢の極意_痺れるサウンドのサーフセッション_Vデザイン_(1542文字)

$
0
0

201501_Pelican_1386

201501_Pelican_1386

「チャーチ岬の朝陽と戯れるペリカンたち」

ーーカメラ雑誌に掲載されるようなーー

出来の悪いキャプションが湧いて出る正しい作品となりました。(笑)

その撮影情報です。

ISO 100,  1/100秒,   f-40,   400mm

IMG_8115

さて、ロスアンジェルスに来ています。

スポンジボブ・ムービーが2月公開だと、

このビルディング看板にあった。

早く観たい。

さらにはこの前作はいつかの12月、

サンフランシスコで観たことを思いだした。

冬の映画なんですね。

IMG_8142

トライアンフの逸品。

単車がかっこよく見えるのは、

波乗りに通じるからだろうか。

IMG_8168

グリルドチーズ。

パンにチーズをはさんだだけ。

注文が入ると、

これをオーブントースターで焼くというシンプルフード。

ここのはパンがおいしそう。

IMG_8174

BMWのニューモデルを発見。

しかもMシリーズ。

さてさて、

ロス出発前にMシリーズ・ミッチくんと約束して、

夜明け前にはローワーズに向かった。

IMG_1240

私が荷物係となって、

三脚、カメラ、サーフボードを運び、

ミッチくんが車で駐車場まで行き、

自転車でやってくるというスタイル。

IMG_8107

このボンザー55のトリコになっているので、

ロスに行くまでのあいだ乗りたかったのです。

IMG_1407

私がペリカン飛来の撮影があったので、

まずはミッチくんがサーフ。

IMG_1419

ミッチくんには浮力が完全に足りないのだが、

さすがさすが、それは見事に乗りました。

上がってきてから

「体勢を低くするのと、ボードを踏みつけるのは違う」

という話題となった。

理想は体勢を低くしながらも、

鳥のようにふわり滑空するように乗ること。

ボードを踏みつけないというのも大事ですね。

トリムグライドしているときは、

乗っているか浮いているかわからないくらいがm

その適正感覚だと思う。

IMG_1341

さてさて、カメラ係交代。

私は動画希望と伝えた。

持ち時間は40分。

スクリーンショット 2015-01-17 4.49.46

昨日よりサイズは半分くらいに下がったけど、

それはいい波が来ていた。

スクリーンショット 2015-01-17 4.50.20

ハイラインのトップターン。

ボードがここまで浮くと、

滑空感覚があって、それは宇宙的な感覚となる。

スクリーンショット 2015-01-16 18.22.16

4+1というマルチフィンなので、

強いターンをすると、

http://the-gremlin.me/wp-content/uploads/2013/04/4369185f4b9250e205cf62652207cb83-400x200.png

こんなアメコミ風の音がフィンエリアから出て、

それは幼少の頃、ソフビ人形ラドンを手に持って、

勢いよく手で飛ばしていたときに発声した音にも似ていた。

「ヴァヴゥーーー!!」

スクリーンショット 2015-01-16 18.41.20

サウンドエフェクトを聞きながら波に乗るというのは、

単車のようで、これにも興奮してしまう。

「童心に戻る」

そんなことは良く聞くが、この感覚はそれ以上。

飛び跳ね続けていたくなるほど、

細胞が踊るうれしき感覚が持続している。

波とボード、

そして自分のコンディションというのは大事ですね。

病気だったとしても治ってしまうだろう。

サーフィングってすばらしい。

IMG_1450

オモシロボードは大好きな上に、

高速で操作性が高いというのだから、

もう恋焦がれているように大事にしている。

波が小さい日でも乗れるように

6’5″-7’5″くらいの大きめも欲しくなった。

V_Guiter

ーーボンザーデザインではないがーー

ギターデザインを見ていたら、

極小フィンでFLOWできそうなデザインを思いついた。

IMG_7991

中央がピンテイルの6’1″くらい、

次に6’4″くらいのフィッシュアウトラインがノーズの下からテイル側に付き、

その外側に波に切れこむ薄いテイルがボード中央からテイルにかけて。

実験ボードですが、

もしかすると波を滑らないで、

ただレイルが喰い込むだけかもしれない。

とすると、

もっと直線的なアウトラインが必要かもしれない。

けど、こういうことを考えているのは楽しき冬の夜。

みなさんはいかがですか?

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

すばらしい日曜日をお過ごしください。

それではまた明日ここでお会いしましょう。


すばらしい波乗りをして、よく生きることについて_(1633文字)

$
0
0

000_HL_TW_Bonzer_1542

201501_TW_Bonzer_1542

夜明けのボンザー5’5″

IMG_1520

今日の夜明けは、

こんな不思議な色になりました。

@トレッスルズ乗降場

DCIM104GOPROG0120918.

GoProでTuckertunaさんこと前田さんが写真を撮ってくれた。

DCIM104GOPROG0171051.

ウナクネ思想の朝。

201501_TW_bonzer_1511

感動的なサーフィングをしました。

『夢で逢えたら』

故大瀧詠一さんの歌詞を思い出しました。

“夢でもし逢えたらすてきなことね

あなたに逢えるまで眠り続けたい”

.

このボンザーの初見レビューというか、

最近の私も含めた今日の感想を書いてみます。

こんにちは、

最近というか、

私は48歳を過ぎてからとても体が冷えるようになりました。

特に手足。

水温15度以下になるとサーフブーツの出番です。

これを履かないと、足が攣ってしまったり、

足の裏が硬直するほど冷えてしまうのです。

そしてこれも冷えから来るものでしょうが、

冬場はとても疲れやすくなってしまいました。

体をあまり冷やしたくないので、

(撮影や約束がなければ)暖かくなった午後に行って、

短い時間だけサーフしていました。

冷えるから背中も痛くなるので、

(あまり反り返れない)

6’4″のシングルフィンをメインとし、

またはログボードに乗っていました。

そんなときに夏の終わりに注文したボードが完成してきました。

それは小さく、たった5’5″しかなかったので、

腰胸波ではあまり乗りたくないな、

というのがファーストインプレッションでした。

ですがタイラーに誘われて、

しかもスティーブ・クリーブランドがカメラを回すというので、

勢いも借りて乗ってみると、

その楽しさに心の底から興奮してしまい、

心は震え、飛び跳ねたくなるような衝動に駆られ、

体はとても熱くなりました。

「サーフィングバンザイ!」

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60445

サーフ歴は31年を越えるのですが、

これはまるで初めていい波に乗った日、

エアをメイクしたとき、

長いチューブを抜けたとき、

大きい波を思いのままに乗り切ったときに起きたような、

全身の細胞が震えているような感覚です。

電子レンジの仕組みを思い出しました。

たしか電子レンジは、

「マイクロ波で水分子をつなぐ振動子にエネルギーを与え、

分子を振動回転させて温度を上げる」

そんな概要だったと思うのですが、

『サーフィングでの極度の興奮=マイクロ波』

ではないかと思うほど、

細胞分子が振動して体温が上がっている気がします。

で、この3日間は冷え性も治ってしまって、

夜明け前の気温1度の海に行き、

その海岸でハダカになってウエットに着替えても全く寒くはありません。

やっぱり健康への究極の道は、

食べるものや普段の生活をあれこれ気を使うよりも

「自分が一番好きなものを極度に楽しむ」

ということが解決方法なんですね。

しかも波は自然からのもの、

大きかったり小さかったり、

風を受けて凹凸ができたり、

潮位によって強弱が変わるほど不安定なものでありますが、

それもマイクロ波発生への要素なのだと思います。

テーマパークや酒場、TV、読書、ゲーム、スポーツ、

または旅行等の娯楽でこのマイクロ波は発生するのでしょうが、

ここまで体を熱くするものではありませんでした。

やはりシステム化された娯楽でなく、

自分の力だけでサーフボードだけを浮かべて沖に漕ぎ出て、

そして寄せてくる水の山に乗ることが波乗りの本質なのだと再確認しました。

今まで「負」、つまりネガティブな感情も持っていたのだが、

いまそれら全てが蒸発するように霧散してしまっている。

体の悪いものが出ていってしまったようでもあります。

よく健康に過ごされているご老人の方に聞くのが、

「よく笑って、よく生きる」ということ。

そのことがよくわかります。

「すばらしい波乗りをして、よく生きる」

これが私の生き方だと知った日です。

このことをみなさんにお伝えしたく、

ここに書きました。

どうぞすばらしい日、そして人生となりますように!

2015年新春。

 

【2月記念の中編】意識を持つNATIONボード、そのSF海洋冒険小説構想_ミドルス・トレッスルズでマックスに再会!_トリムグライド赤ペリカンとアクアティントと共にシングルフィン仕立てハンドシェイプを香らせてのウナクネ風_「勝手に音速越え」のショートボードセッション_NATION “Sonic Boom”(2688文字)

$
0
0

DCIM100GOPROG0111758.

DCIM100GOPROG0111758.

天才名匠イングル博士(NATION MFG)のつくった最新式のサーフボード。

そして、

それに乗る奇妙奇天烈なサーファーと、

3人の友人たちの波瀾万丈のストーリー。

その一行が、トレッスルズのミドルスで西うねりに乗ると、

サーフボードが意識を持つという、その過程を描くSF海洋冒険小説。

———

そんな小説の構想が浮かんでいる。

意識を持ったサーフボードは、

ど根性ガエルのピョン吉系なのか、

またはHAL 9000のようにするのか。

HAL9000=『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)

アーサー・C・クラーク&スタンリー・クーブリック

その人工知能、または意識を持つはずのサーフボードを持って、

最近マイブームとなっているミドルス・トレッスルズに

DCIM100GOPROGOPR1394.

all photo by @tuckertuna

到着すると、元NAKISURFのインターン、

今はTerasuの設立者およびCEOであるマックスが波に乗っていた。

マックスも気づいたようで、そのまま上がってきてくれた。

DCIM100GOPROGOPR1407.

マックスは秋のあいだサンフランシスコの大学に行っていて、

今学期からポモナに戻ってきたので、

またマックスと多く会えるようになりそう。

マックスは私のドキュメンタリーショートムービー

『NAKIMENTARY(ナキメンタリー)』

を製作してくれたその人です。

http://terasulife.com/nakimentary/

DCIM100GOPROGOPR1416.

ミッチくんが私のミッドレングスに乗ることになり、

マックスはラインナップに戻り、

私はウエットスーツに着替えます。

IMG_8584

開発時は[NS3000]というコード名で製作された5’4″NATION。

複雑なボトム形状とプレミアムブランクス、

そして初期SDSで巻かれたテストボード。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58396

.

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58485

完成して何度か乗ったが、

その後私がミッドレングス熱に冒されてしまいほとんど乗っていなかった。

ボード整理をしていたら発見して、

ツインスタビで乗ってみたいと閃いたのです。

話は変わるけど、

南カリフォルニア流は、砂浜でウエットに着替える。

最初は抵抗があったが、そうしてから26年経って、

そろそろ砂浜着替えでは達人の域に達してきたと自惚れている。

昨年くらいからはさらに逸脱というか解脱して、

脱ぐときにキナコ餅のようにウエットを砂まみれとし、

それをそのままビニール袋も使わずにバックパックに入れている。

波乗りは海を楽しむもの、なので、海の砂も楽しんでいます。

DCIM100GOPROG0051562.

マックスのウナクネ総帥ばりのチーターファイブ。

IMG_3289

ミッチくんの

『トリムグライド

赤ペリカンとアクアティントと共にシングルフィン仕立て

ハンドシェイプを香らせてのウナクネ風』

という仏蘭西料理メニュー名風のグライド。

スクリーンショット 2015-02-01 16.40.56

クラッシック(古典的)です。

村上春樹先生の『風の歌を聴け』の一節を思いだしたが、

今はここにそれは書かない。

DCIM100GOPROGOPR1425.

干潮になってきて、

玉石が露出したブレイクを歩いてゲッティングアウト。

昔はこの玉石がコケと海藻でつるつると滑り、

さらにはウニや二枚貝で足を切るので、

干潮が好きではなかったけど、

最近はブーツを履いているのでわざと滑らせて、

足首のストレッチ&トレーニングとしている。

DCIM100GOPROG0151862.

干潮に向けて波が大きくなるはずなんだけど、

風が吹いてくるかもしれないので、

待てずにtuckertunaさんとGoProセッションをする。

DCIM100GOPROG0242124.

ショートボードのおもしろさはその速度感覚だと思う。

風を切る

海の上を飛ぶ

そんな感覚になれる瞬間は日常生活ではあまりないと思う。

それと、ショートボードのテイクオフはやたらとむずかしく、

波の中にある芯部分からしかテイクオフできないので、

沖を見つめ、波が入ってくると、

その芯を探すのに集中しきっている自分がわかった。

これがミッドレングスやフィッシュだと、

割とどこからでもテイクオフできるので、

そのアバウトさがユル系で良かったけど、

ひさしぶりのショートボードはそんな感覚を呼び起こしてくれた。

201502_naki_nation_Sonic_boom

このオフザトップでは、

そのあまりの速さに

「勝手に音速越え(SONIC BOOM)」と感動してしまった。

これは正真正銘の一本目であり、

「普段ユル系のボードに乗っていて、突然ショートボード」

というトランジションができたこともその喜ばしきことを加算してくれた。

201502_naki_3871

大マンライのNATION SONIC BOOMセッションでした。

このボードがいつか意識を持つようになるのですね。

まずは『デイジー・ベル』を聴かせないと。

IMG_2412

今日のMVPはジョー兒玉さん。

干潮となって、

最大サイズのセットを完璧にグライドしていた。

彼は私が主宰する

『勝手にフォードアーズ・サーフ塾』の塾生であり、

ちょうど一年前にサーフィングを始め、

平均週一回程度の練習量でここまで上達したのです。

パチパチ。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/55725

兒玉さんの次はシェイプボードのミッドレングスに挑むそうで、

その顛末記も兒玉さんさえよろしければ書かせていただきます。

すばらしい写真を撮ってくれたTuckertunaさんにもありがとう。

オフィスに戻ると、KNEKT社から箱が届いていた。

IMG_3202

KNEKT社のGoProトリガーは、

生産状況に不具合があり、

昨年11月末とされた入荷予定から遅れに遅れている。

LTはいまだに生産に問題があるようで、

完成予定が立っておらず、

今回は最上機種のGP4が納品されてきただけです。

いましばらくお待ちください。

IMG_8411

メルセデスの新車情報はまるで未来から来たニュースみたい。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60699

ハイパーループもそうだけど、

最近の世の中はどんどんと、

手塚治虫先生作品の構想に近づいてきた気がします。

そうなってくると意識を持つよいうことよりも、

飛べるサーフボードが欲しくなって、

冒頭の小説構想が突然しぼんでしまった。

また何か思いついたらここに報告します。

気づいたら2月ですね。

春までもう少し、

そして今年も残り333日のゾロ目です。

早いなぁ。

それではすばらしい日になりますように!

暖かくしてお過ごしください。

今日もNAKISURFにお寄りくださってありがとうございました。

Who is JOB 5.0のオンライン公開が5月に決定!_気温2°のグレイトサーファーはサンダル!?_キャンバス工場のジェームス・ボンド_マイケルは無限に膨張するオルタナ宇宙の宝石の出現となるのか?_飛翔鷲ソアリン・イーグル(Soaring Eagle)_(1755文字)

$
0
0

IMG_8570

IMG_8570

JOBことジェイミー・オブライエンの最新ムービー

『Who is JOB 5.0』が、

5月1日(日本は4月30日)にオンライン公開決定されました。

その内容は、キャッチサーフだらけとリークされています。

JOB2015

とすると、このバックドアのシーンも、

あんなシーンも入っているはずで、

今から楽しみになりました。

5月は初夏の頃で、グリーンルームの月でもあります。

暖かい海はもうすぐですね。

IMG_8375

気温がたった2°だというのに、

サンダル履きで現れたライドッグと、ブライアンミラー(右)。

白人は本当に寒さに強いです。

ちなみにこの左の彼は、

[大切なテクニック編、ピーク周りでのマナー]

のときに茶色い板に乗ったグレイトサーファーです。

わりと深いマナー内容なので、

もしまだの方は読んでみてください。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/59658

IMG_8403

そのクイックセッションの帰りに、

トレッスルズ乗降所で見たのはハマー軍団。

この車はこう使うのが正しそう。

IMG_8442

キャンバス(NATIONでもあります)工場に行き、

IMG_8447

数々の名作ボードのラミネーション(グラッシング)を見学してきました。

IMG_8452

静かな職人。

おそらく世界で3本の指に入るグラッサー、

デイブ・ネイラー(英)。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028

最近は彼のことを敬意を込めて、

ミスターボンド(007)と呼ぶようになりました。

ジェームス・ボンドはイギリス人の誇りらしく、

それを聞くとクールな彼の頬が緩むのがわかる。

お国のヒーローはそれぞれなので、興味深いです。

日本人なら長島茂雄さんか、

宮本武蔵、坂本龍馬、織田信長あたりが思い浮かんだ。

もっとすごい人が身近にいるが、

ここにはその名前を書かない。

IMG_8496

キャンバスのスワロウテイルがすごいことになっていると聞いたけど、

クロスが入り組んでしまうため、仕上がりがきれいではないので、

神経質な人は嫌がるだろうね、という話となった。

話が前後しているけど、

IMG_8464

波が突然小さくなったので6’11″日となりました。

海に到着すると、潮のマジックなのか、

セットは胸肩以上あって一同大喜び。

海はいつも不思議である。

IMG_8459

南アフリカのディーン・シンプソンと、

サンクレメンテのジョシュが、

私のネックエントリーを見て驚嘆していたところ。

ふたりともリユニオンのスーツの愛用者だが、

この良さを全く知らないようであった。

(後でこのことをリユニオンの横田さんに聞いたら、

アジア人以外はウエットスーツの扱いが乱暴なので、

すぐに破いてしまうのと、寒がらない、

という二つの大きな理由からネックエントリーはナイショなのだそう)

201501_Dean_3326

ディーンのシグネチャー『テン』。

IMG_3493

私は『ボトムターン』。

IMG_8479

新しいボードデザインが思い浮かび、

それをスケッチしてみた。

これが機能はおろか、

滑るのかどうかさえわからないので、

とにかくシェイプしてもらおうと思っている。

ミッション・ビエホーという市があり、

そこはサンクレメンテから内陸に入っていき、

サンファン・キャピストラノの次の街です。

ちなみにドノヴァンの出身地。

IMG_8519

先日ここでお伝えした『完全完璧のミドルス日』。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60617

その日の盟友マイケルのシェイプルームにやってきたのです。

IMG_8514

ガレージを改造して、

長いログボードも軽々シェイプできる環境があり、

それはオルタナティヴ・ボードの巣窟のようになっていた。

無限に膨張するオルタナ宇宙が展開している昨今だが、

さらにはこの南カリフォルニア、

サンクレメンテ周辺はそのオルタナ史の首都みたいな場所。

すなわち、常なる宝石の出現がある。

その出現を私は見たのか、

それともそれをマイケルは創造しうるか。

彼のこれからの挑戦を見ていきたい

と感じた2015年新春であります。

 

???????????????????????????????????????????????????????????????????????

これは私の早朝の想像。

飛翔する鷲、

つまりソアリン・イーグル(Soaring Eagle)と題するかどうかを悩んでいる。

でもきっとeagleだけになるだろうか。

しかも小文字にささやかに。

蒸気のように、ふんわり浮くように。

そう生きていけるように願いをこめて。

酔生夢死OR酔想夢日_ダニエルフィッシュ_諸行無常、有為転変の夢ではないタイラー_(1332文字)

$
0
0

DCIM100GOPROG0011288.

DCIM100GOPROG0011288.

Tyler Warren’s 5’5″ Bonzer

幕末期の長岡藩の家臣、

河井継之助の生涯を描いた司馬遼太郎の『峠』。

私が小学生のときに母の本棚にあったので、

初めて読んだ長編作品であります。

再びそれを読んでいたら

「酔生夢死(すいせいむし)」という言葉を知った。

字面から推測して辞書を引くと、

やはりそのような意味だった。

「何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。」

でもそんな人生はあるのだろうか?

酔って夢を見ているような人生、

そんなことをぼんやりと考えていた。

IMG_8641

今日は朝からいろいろと忙しく、

気づいたら陽が傾いてきたので慌ててサンオノフレに行くと、

ガンガン西うねりが入ってきていた。

朝の波は小さかったので、

潮が変わってからやってきた新しいうねりだと推察する。

ペルーにクイックトリップに行っていたタイラーが帰ってきたので、

みやげ話を求めて家に遊びに行ってきた。

彼は旅の間も私ブログをチェックしていたようで、

「ライアンのシングルフィンはどうですか?」

「ものすごく調子いいよ、それにしても詳しいね」

「へへ」

「車に入っているけど見る?」

「モチロンです」

IMG_8659

自分と同じスタイルのハンドシェイプということもあり、

かなり入念にチェックしていたタイラー。

こうしてまた彼のシェイプの層が厚くなるのでしょうね。

なんとティミーの元サンダーのダニエルがタイラー家に訪ねてきた。

懐かしい。

15年ぶりくらいだろうか。

IMG_8673

ダニエルはタイラーに特別フィッシュをオーダーしていて、

それはクラシックフィッシュと、

ドリームフィッシュの中間モデルだという。

名付けて『ダニエルフィッシュ』。

IMG_8676

テイルを削いで、それをキックとして、

ノーズ側のエッジ位置を動かして、

テイクオフのためのボリュームを確保する。

そんなカスタム仕様のフィッシュは、

ハンドシェイプならではのもので、

そんなこともタイラーシェイプの良さなのだと感じいった。

思いだしたことがあって、弊社NAKISURFの

http://www.nakisurf.com/brand/tylerwarren/

タイラー・ウオーレンボードの紹介文を読んでいたら、

以下のものを見つけた。

—————————–

全体のフォルムとディテールを眇(すが)めると、

やはり尊い何かが立ちのぼってくるものがあります。

サーフボードマニアとして、

そしてこの現代の多様なシェイプ時代に凛とした存在となるボードがこれ。

このボードを触ったときに感じたのは、

まるでご神体のような気がしたこと。

サーフボードから生きるためのエネルギーを授かり、

ご利益を分けてもらうための霊験とか神性が宿る。

そんな気持ちになれるのがタイラー・ウオーレン・シェイプ。

しかも彼は確かに現存していて、まだ20代という奇跡。

「諸行無常、有為転変の夢ではない現実」

高鳴る鼓動。

—————————–

すばらしい、

誰が書いたのかと思ったら私でした。(笑)

IMG_7779

私たちは「酔生夢死(すいせいむし)」ではなく、

「酔想夢日(すいそうむび)」なのではないかと、

車の中で考えていた。

「酔うように想像し、夢を見るように生きる」

体力と精神は強い波に向かっていけるようにする毎日。

深く、ゆったりと生きていきたい。

波乗りから得るものは大きい。

バラエティ&個性派が集まるウナクネ(オルタナ)サーフパーティ@チャーチ_(1446文字)

$
0
0

201502_Church_Corey_4826

日本ではどこもかしこもポイントと言うのを聞くが、

サーフポイントというのは、

岬に沿って崩れる場所のことを言う。

IMG_8812

ここは教会岬=チャーチポイント。

数日前にウナクネ総帥が、

リンコン岬の帰りに来られた場所であります。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60881

現在の夜明け&日没の図解。

スクリーンショット 2015-02-09 5.32.01

太陽の頂上時間が12時5分だなんて、

かなり時間に正確な季節なのですね。

これによると日没後26分間は明るいとあるので、

6時までサーフできることになりました。

少し前は5時で真っ暗だったので、

こんなことからも春になっていることがわかります。

今日のチャーチには、

それは多くのユニークなサーファーたちが集まった。

乗り方ももちろん個性的だけど、

サーフボードもバラエティに富んだ集会でした。

201502_Church_Corey_4801

まずはCANVASサーフボードのチームライダー兼

マネジャーのコーリー・コーラピント。

彼はまだ高校生なのです。

201502_Church_Corey_4826

5フィートという超短いスマイリー・フィッシュで、

全てのセクションを美しいカーブで飛翔していた。

201502_Church_Corey_4830

体重をたっぷりとかけたターンは、

フィッシュならではの軌跡を描く。

201502_Church_Corey_4897

速度と切り返しの調和の美と威力。

高校生なのに品格のあるターンがすごい。

201502_Church_Mitch_kun_4737

こちらは私のシングルフィン6’11″に乗るミッチくん。

重くグラッシングしてもらったので、

速く、流れるような重厚感あふれるライディングが魅力です。

IMG_4861

マーカス・ウエイトはスーパーフィッシュ8’4″で現れた。

これでツインフィン。

スキップフライのようです。

IMG_4881

マーカスのマンライスマイル。

201502_Church_Sam_4731

1983年のフィッシュ5’6″に乗るのはサム・シャファー。

201502_Church_Sam_4808

フィッシュもパワーをかけて乗ると、

ここまでパワフルに乗れることを知りました。

IMG_4790

チャーチはログからミニボードまでが混在するブレイクなので、

こうしたシェアライドが常に見られる。

201502_Church_Corey_4815

前乗りとか後乗りとかは関係なく、

タイミングが合うとこうしてみんなで乗っていく。

良いアイディアだと思う。

IMG_4805

COLE BD3シリーズのダイヤモンドテイル。

シングルウイングがカスタムを物語っている。

IMG_4811

ジョー兒玉さんはキャッチサーフのODYSEA8’0″

IMG_4846

コールフィッシュに乗るローリー。

IMG_4849

ラウンド系ボードは乗りやすいですね。

IMG_4855

スマイリーフィッシュの表(おもて)面。

ある意味超モダンで、かつクラシックなボードです。

ワックスはこうして全面に塗るのが、

ウナクネ(オルタナ)派の基本。

IMG_4887

NATIONログでのパラレル・ワールド。

IMG_4729

ティンエイジャーの頃、MCDのデザイナーとなり、

その名をいまに馳せるジョニー・マンソンは、

クアッドボンザー・フィッシュに。

IMG_4716

サーファーズ・ジャーナル誌のショーン・パーキンスは、

シングルフィンと、ミニマルフィンで。

IMG_8751

タイちゃんことタイラー・ウオーレンは10フィートログで。

スクリーンショット 2015-02-09 13.42.37

そして私は、

超最先端のNATION5’4″ソニックブーム。

スクリーンショット 2015-02-09 13.39.41

本当に本当に速く、

通常のボードの150%の速度で巡航可能だった。

その速さを武器にしたハイライン。

スクリーンショット 2015-02-09 13.33.03

軽くトップターンしただけでもこのスプレー。

まるでスーパーカーそのもの。

201502_Church_4766

このガールはエッグデザインのシングルフィンボンザーでありました。

多種多様なサーフボードのデザイン。

それらが実際にどのように滑るのか、

どのようなマニューバーになるのか、

しかも一流サーファーたちのライディングを見ることができるおもしろさと幸せ。

Dream on the beach.

また明日ここで!

 

限界知らずのキャッチサーフby JOB_ケイキ波の動画_2月11日観測史上最高の気温_(1455文字)

$
0
0

Surfing magazine Catch Surf Jamie O'Brien 1

世界中でキャッチサーフが大人気となっていて、

それは日々加熱していっている。

その先鋒を担い、

斬り込んでいるのはJOBことジェイミー・オブライエン。

Surfing magazine Catch Surf Jamie O'Brien 1

今まではオモチャ系の使い方をしていたスポンジボードサーフィングを、

パイプライン、ワイメアショアブレイク、ジョーズ(ここにはないが動画にある)

そして世界で一番パワーがあるという驚愕の波ケイキの最大サイズにチャージしているのだから、

メディアもこぞって話題にしている。

Surfing Magazine Catch Surf Jamie Obrien 2

新時代と書くと、

ありきたりに感じられるほど、それはものすごいチャージをしている。

今までノースショアのシークレットであるケイキ波の噂は聞いていた。

そのパワーがあまりにもすごすぎて、

チャージすると、

サーフボードがお持ち帰り中華の割り箸(安価なものという意ですね)

のようにすぐ折れてしまうので、誰もサーフしなかったのだ。

だが、「柔らかくて異常に強い」というファクターから、

ジェイミーたちが不可能を可能にしたようだ。

キャッチサーフは、ネヴ・ハイマンやライアン・イングルといった

本物シェイパーのデザインを使用することにより、

パフォーマンス重視のスポンジボードを実現した。

そのジェイミー・オブライエンたちは、

冬の大波に『NoLimit』という言葉を掲げ、

それはつまり「限界がない」という意味の、

新しい極限のスリルを求めたサーフィングに挑戦しているというわけである。

さらにはビギナーから子どもまでが楽しめるボードでもあるので、

改めてキャッチサーフのすごさを思い知らされた。

IMG_9671

KATSU禅師と5’0″Stumpでマンライ如来。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/59782

そのJOB@ケイキ動画。

ただただすごい。

今日の予想最高気温は28度。

先週から「夏が来る」と予想されていて、

朝7時から熱風が吹いてきた。

チャーチに行くが、

着替えているときは誰もいなくて乗り放題に見えたのだが、

パドルアウトすると、

同時に20人くらいがやってきてしまった。

さらにはうねりが小さくなり、波数少なく、

その混雑だと1時間に1本乗るのがやっと。

チャーチというか、

有名ブレイクの恐ろしさを目の当たりにした日。

IMG_8876

あきらめて駐車場に戻ると、

「フォードアーズ良かったぜ」

ブラ師匠たちがニコリン顔で帰宅するところだった。

ポイントブレイクという王道を狙わずに、

ビーチブレイクでも良かったのかも、

そんなインスピレーションを受けた日。

ウエットを洗っていたら、熱風が真夏そのものだった。

天気アプリを見ると、31度という表示。

IMG_8877

これは2月の観測史上では、

1988年にあった30度を超え、

最高気温の記録となったということ。

突然の真夏日にただただ驚くばかり。

IMG_8878

ハワイでさえ26度。

サンクレメンテは、

小春日和を飛び越えて真夏そのものでした。

コーヒーに氷を浮かべてアイスコーヒーとして飲んでいたら

無性にアイスクリームが食べたくなった。

IMG_8357

これはこちらで大流行のフローズンヨーグルト。

脂肪分が多いアイスクリームの時代ではなくなってきたようだ。

ここは量り売りなので、

好きなフレーバーで、お好きな量が食べられます。

その発端となったヨーグルトランドの2周年記念のポスター。

アメリカも健康志向になりました。

今日もお忙しい中、

NAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

みなさんの良い日となりますように。

それではまた明日ここで!

 

 

モデルCロゴ完成_ノーズライドしたままでボトムターン、カットバックやオフザトップ_トップモデルたちとの撮影日_サーフボード愛のタイラー・ウオーレン_コネクトKTS Trigger Shoe_キャッチサーフ、ケイキコンテストの動画入手_(1833文字)

$
0
0

IMG_8904

こんにちは、

いかがお過ごしですか。

あっという間に週末になってしまいます。

よく聞いていたことだが、

「加齢すると時間の進み方が加速度的に速くなる」

とても実感している今日この頃です。

昨夜遅くにデザインをした。

普段は早朝というか夜明け前にするのだが、

これは夜作品。

model_c

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60989

CANVASクリスチャン・ワック・シグネチャーログの新作ロゴで、

半世紀以上前のFORDのモデルTロゴからのインスパイア。

コンピューターグラフィック全盛の昨今、

やはり手描きが一番好きかもしれません。

jj_mv_4941

JJ Wessels “fin-first”

教会岬の混雑は知っていたけど、

タイミング良くいつも人が少ないときにサーフできていた。

が、しかしその混雑に当たってしまうと、

波乗りは苦行にも匹敵するのだと知った日。

スクリーンショット 2015-02-12 7.21.17

Tyler Warren’s Bonzer 5’5″

待ってても当分乗ることはできなさそうなので、

インサイドでブレイクする小波狙いにしたら、

なんとか少しだけ乗ることができた。

スクリーンショット 2015-02-12 7.23.48

最近凝っているのが、

ノーズライドしたままでボトムターンしたり、

カットバックやオフザトップすること。

かなり不安定なので「挑戦」となるけど、

そのスリルたるや。

しかも波数が少ないのでギャンブル的な要素もあるのだが、

ビデオが回っているので、

「ありきたりのターンではつまらない」

その葛藤の中での選択でした。

動画をお待ちください。

IMG_8892

今日は終日撮影日でした。

それはサンファン・キャピストラノの駅だったり、

モンゴメリー・モーターサイクル、

ノマドカフェ、デルマー通り、

サンクレメンテピアで写真を撮っていった。

IMG_8904

VOGUE誌やCM等でのモデル業もをこなすクリスチャン・ワック、

レイバン・サングラスでのメインモデルのクリスチャン(同名)、

日本でも活躍するオリヴィエァの3人。

こうしたスーパーモデルたちと一緒に仕事をすると、

とっても簡単に良い作品が撮れるのが魔法のようであります。

IMG_3171

KTS Trigger Shoe – KNEKT ORANGE

いまや超人気で品薄状態が10月から続いているコネクトから

『トリガー』というアクセサリーが入荷しました。

IMG_3175

これは引き金のところにかぶせるアップグレード・シュー。

合金製です。

IMG_3177

The KTS fits the New GP3 v2 as well as the GP3+,

GPLT, GPDL and the GP4. It does not fit the original GP3.

付属の六角レンチで26秒もあれば完全装着できる。

KNEKT製品ほぼ全てに使用可能ですが、

ただGP3にだけは付けられないとありました。

日没後、

タイラーの家に行き、

サーフボードをピックアップしてきた。

IMG_8665

それはオリジナルソープだったり、

カスタムのモデル名なしのデザインだったりして、

かなり楽しいピックアップとなった。

IMG_8682

タイラーは、

全てのボードを手渡ししてくれる。

やはり心がこもっているし、

ハンドシェイプの天才は、

こうしたところにもこだわっているのでしょうね。

『サーフボード愛』

こんな言葉を得た日でもあります。

昨日紹介したジェイミー・オブライエンが出演しているレッドブルムービーです。

わりと長いのですが、

第一回キャッチサーフ・ケイキクラシックの模様が特集されています。

2分26秒から5分51秒までの3分半の映像です。

JOBの一番弟子のプーピーが2位というのが泣けてしまう。(笑)

IMG_8908

今日も真夏日。

こういう日の夕陽は真夏そのもので、

陽が沈んだ後もずっと明るかった。

同じ太陽なはずなのにとても不思議だと思う。

IMG_8905

夕陽後のオレンジ・トワイライト時間にクリスちゃん号でかかっていた曲。

John Mayer – Free Fallin’

これが最高にすばらしい楽曲でした。

トム・ペティがオリジナルの曲だが、

それを越えたかもね、そんな会話をふたりでしていた。

音楽って、風景によっても違って聴こえてくるので、

あの全て溶けだすような黄昏の暖色が、

そのバックグラウンドになったからだろうか。

または長い日を終えて、

安堵した時間だったからだろうか。

それぞれの心象風景があるが、

YouTubeで見つけたのでここに置いておきますね。

好きな曲&すてきな場所に行けますように。

そしてすばらしい週末となりますように。


現在の海水温いろいろ_サーフプリスクリプションズ_チャボさんで!_(1836文字)

$
0
0

IMG_0253

 

IMG_0253

突然初春に戻ってしまったサンクレメンテ。

水温が変わらないのが幸いです。

気象庁のチャートを見ると、

sstD_20150217

 

北海道の太平洋側が3度。

東北は6度とあって、

茨城から北千葉は14度。

南房総や湘南、東海は15〜16度程度なので、

サンクレメンテ周辺と同等でしょうか?

四国17度、奄美、種子島、沖縄は20度。

石垣島、西表島は22度!

日本は小さく見えるけど、

これだけの温度差があるのですね。

IMG_5870

総帥がお好きなボンザーのインスピレーションで、

ドッキーシェイプのSurf RXボンザーに乗ってマンライ続出しました。

そんなことがうれしくて、

コスタメサに用事があったのでドッキー工場に寄ると、

「あらあら、ドックはね、カナリア諸島に出張シェイプに行っているのよ」

と奥さんのアンバー。

IMG_9052

 

 

そういえばそのことをインスタグラムで見て知っていたのだが、

すっかり失念してしまっていた。

それにしてもカナリア諸島はこんな波が来るのですね。

まるでノースハワイのホワイトハウスそっくりで驚きました。

IMG_8994

せっかくなので工場見学させていただく。

IMG_8990

アンバー曰く、

「バリアルフォームがあるのでぜひチェックして」

持たせてもらうと、

名作DELTAモデルを思い返すに至った。

ドッキーの長女が、

デルタ航空のCAをしているのはすごい偶然。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/53829

IMG_8995

イーロン・マスク率いるSpace Xのロケットにも使われているバリアルフォーム。

強度があって、しなやかなのが特徴である。

IMG_9010

もちろん軽いのだが、軽すぎないのがいい。

アンバーによると、

今まで500本以上製作したが、

まだ一度も折れもせず、

さらにはヒビも入ってもいない耐久性だという。

不思議な素材です。

宇宙からやってきたとされているモノリスみたい。

(©2001年宇宙の旅)

IMG_8988

10’0″を筆頭に10’4″、

10’6″なんていうオソロシゲな大波ボードがグラッシング待ちだった。

IMG_8989

最近の大波ガンのほとんどがクアッドで、

これを大波マスターのグレッグ・ロングに聞いてみると、

やはりボードが片側にターンしたときに、

両側二枚のフィンが波にひっかかってくれるのはありがたいということ。

テイルが抜けてしまうと墜落ですものね。

普通の波なら良いけど、

ビル5階建て以上の高さからワイプアウトすることはできません。

すごい世界です。

IMG_9015

Futureシステムなので、

ボックスが埋め込まれてそれからグラッシング。

IMG_9016

クラッシュ仕様のブラックホットコート仕様もあった。

SURF RXのボードは昔からオシャレです。

日本だと大野薫さんのBetty’sみたい。

IMG_9019

シェーンはドッキーの長男。

こうして家族経営なので、

みんなでボードを製作していきます。

IMG_9023

「見て、このボードのカーブの美しいところを。すてきでしょ?」

普通の婦人はこういうことは言わないが、

アメリカのサーフ業界の奥さんアンバーはこんな会話ばかり。

そんなことも含めてすごいな、と思う。

IMG_9027

このフライングタートルV12は、

私のプロデュースデザインであります。

USAと日本はもちろん、

イギリス、コスタリカ、

カナリア諸島でも多くのサーファーが乗っていると聞きました。

こういうこともうれしい。

少し前の真夏日。

最高35度で、30度以上が5日間続きました。

しかもその3日間は4連休に重なったので、

海沿いのホテルが全部満室になったと聞きました。

IMG_8938

夏先取りの先週でした。

IMG_8598

リユニオンの横田さんはご自分が平成生まれだと公言していて、

14歳のこの子ですら同級生なのだと言う。

とすると平成12〜3年に生まれている計算となる。

うーん、それよりは老けて見えます。

[二輪派にとっては感動的なおまけ]

IMG_8233

少し前になりますが、

チャボット・エンジニアリングに行ってきました。

http://shinyakimura.blogspot.com/

IMG_8225

それはおひさしぶりで、

宝石箱のようなショップの中には、

こんなビンテージカブのカスタムが!

“Honda handsome SS”

4V!シビれます!

IMG_8223

なんとタイヤまでもがビンテージなのだそうで、

そのこだわりが半端ではなく、

いつもそういうところを勉強させていただいております。

すごい&ありがたい。

IMG_8971

ものすごい波。

少しハイラインだけど、かなりパーフェクトなので、

ここまでセットできたらほぼメイクできる。

ただし、

これだけオフショアが強かったらテイクオフの難易度はS級でしょうね。

Canvas Arrowhead8’4″完成_[写真術]GoProの水滴回避の方法_ブルックリン・ロースティング・スマトラコーヒー_(1920文字)

$
0
0

201502_Arrowhead

201502_Arrowhead

Canvas Surfboards 2015

Arrowhead 8’4″ x 22″ x 2.75″

2+1 fin set-up.

元日にクリスチャン・ワックにオーダーしたアローヘッドが完成した。

長いボードがキャッチサーフのログしかなく、

早く乗りたくて特急製作指定としていたのと、

サンディングフィニッシュだったので一ヶ月半で完成した。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60124

ducttape_blue_angele

3月中旬にオーストラリアのヌーサにて、

ジョエル・チューダー和尚が主催する

『ダクトテープ・インビテーショナル』があるので、

それに参加するイメージを得た。

(これはこちらカリフォルニアでのダクトテープの模様です)

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/56620

これは「ブルーエンジェル機にアローヘッドをダクトテープでくっつけた」

というワイルドな運搬方法。

ダクトテープで貼ってあるのでそれ(ジョエル・チューダー)風だが、

これがシングルフィンでないこと、

そして8’4″なので、ダクトテープの規定には短すぎることも知っている。

でもこういうオルタナティヴサーフの集まりは、

そんなお堅いことを言わないでもいいのではないか、

そう思ったので、

アイロニー(皮肉)をこの画像に込めてあるのです。

201502_Arrowhead_Temple

キャンバスのセンターフィンに、

サイドにはボンザー風フィンを付けてみました。

201502_Arrowhead_mural

早く乗りたい。

話は変わって、

NAKISURFのメンバーからこんな質問をいただきました。

しかもブラジルからのお便りでした。

Q. GoProで、波やサーフィンを撮るときに作品に水滴が付かないようにする方法を教えてください。

.

A. 私や周りのプロフォトグラファーは、レンズフードに水の皮膜を作っています。

その方法は簡単です。

1)GoProレンズフードを乾いた布できれいにしておく。

2)海に入る直前に、そのレンズフードが乾いているときに舌で唾をまんべんなくたっぷりとつける。

3)沖に出る前に泡でない場所からGoProを浸水させる。

4)撮るまではなるべくGoProを水の中に入れておき、撮る2秒前までにGoProを波の上に引き上げます。

5)すると、1秒後にその水滴は落ち、レンズフード上は水の皮膜だけになります。

あまり早く引き上げてしまうと、皮膜の厚みがまだらになるので、

引き上げてから5〜6秒以内に撮影を完了させてください。

6)たまにレンズフードをチェックして、その皮膜が崩れていないか見る。

もしムラになっていたら、

また舌で唾をその部分から全体に伸ばして、

3番でしたことを繰り返してください。

これで水滴は大丈夫です。

.

こういうことを「プロは秘密にする、している」

とされているけど、

私はオープンにしています。

なぜならこういう技術は共有したほうがいいし、

写真にとって大切なのは光と場所と、その一瞬を撮ること。

なので、写真術を隠すようなことは一切ありません。

露出もカメラのセッティングも全て公開しています。

波乗りも同様で、全てお教えします。

大事なのは机上論ではなくて、

実際に海に行ってサーフしたり、

写真を撮りに外に出ることだと思います。

そのGoPro使いであるブライアン・ミラー。

彼のインスタグラムは @MILLER0916 で検索してみてください。

IMG_8592

彼も私と同様にミッドレングスのシングルフィンに魅せられている1人です。

IMG_3198

いつもの方が東方より来られて、

いつもの『ブルックリン・コーヒー』をお土産にいただきました。

ありがとうございました。

しかもスマトラ(マンダリン)コーヒー。

スマトラは、

サーファーにはおなじみのメンタワイを擁する島です。

IMG_3199

早速挽いてハンドドリップでいただきました。

『ブルックリン・ロースティング・スマトラコーヒー』は、

パッケージで

「マイティ・ビッグボディ(とっても密度の高い、濃厚な)」

と主張するだけあって、

想像上のコーヒーのようなストレートな味。

優秀で、酸味少なく、どのお菓子にも相性の良い風味。

さらにはチーズにも合いそうです。

誠実で、

例えるのならドラえもんに登場する出木杉くんだろうか。

スマトラのコーヒー柄は、

朗らかで性格よく誠実で、

彼に嫉妬を抱くガテマラも「いい豆」だと認めているという。

ただし、ワイルドさも持ち合わせていて、

濃厚な香り+ハーバル&スパイシーというエースの風格を漂わせている。

それと、

小さい頃にこだわりのコーヒー屋さんで、

母が飲んでいた逸品を味見したような原点回帰の味でした。

もう金曜日ですね。

佳い週末をお迎えください。

 

NATION 5’4″ SONIC BOOM_ソニックブーム5’4″のインプレッション動画が完成しました_(2055文字)

$
0
0

スクリーンショット 2014-10-21 15.05.15

スクリーンショット 2014-10-21 15.05.15

NATION SONIC BOOM 5’4″

ライアン・イングルは【博士】という称号を与えても良いほど、

サーフボード理論には詳しく、

Geek、マニア世界にどっぷり浸かっているようだ。

彼はサーフボードに対してflow prediction(流水量予測)、

flux density(流束、りゅうそく)という流体の質量流量までも計算し、

さらには正確な浮力を求めるにあたって発散定理までも用いるという凝りよう。

IMG_4201

「その(彼が誇る)理論を全て使ってサーフボードを作ってください」

ともちかけ、さらにはどんなことをしても速度の出るサーフボードが欲しかったので、

それを伝え、昨年の秋に”NS3000″というコード名でのデザインが始まった。

それは4つのボトム面を持ち、

速度重視の「本当に速い」という机上のサーフボードデザインが完成し、

それをライアンがシェイプしたのが、奇しくも10月10日のテンテン。

DCIM100GOPRO

SDSというデイブ・ネイラーが誇る新素材のクロスと樹脂をまとって、

99%折れることはないという強度で完成してきた。

201410_nation_3887

(このブルーの樹脂に浮きあがっているのがSDSクロス)

コスト高のため、

デイブはもうブルーの樹脂は使用しておらず、

現在はクリアーのみのSDSを生産しております。

感動的な銘職人デイブ・ネイラーについてはこちらを。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028

IMG_6240

完成直後はトライフィンのセッティングでした。

IMG_5414

初乗りはサンクレメンテ南のポイントブレイクに。

あまりの速さに驚き、

そのことを伝えると、

「そうだろう、じつは『ソニックブーム(Sonic Boom)と名付けたんだ」

とニヤリと笑った。

Sonic Boomを調べてみると、

「超音速飛行によって発生する衝撃波」とあった。

そこまでの名前が付けられるほどだが、

全く名前負けしていないことに気づき、

ネーミングの妙を感じていた。

201410_Creek_NAtion_5727

そして次はビーチブレイクのグラブルズに。

ここではクリスチャン・フレッチャーたちに会って、

「なんだこのボードは!」と興味を持たれた。

IMG_6017 のコピー

やはりトッププロの目を引きつける。

折れないボードなので、

彼らのようなエアリストが欲しいボードでもあるのだろう。

そういえばクリスチャン、最近見ていません。

日本に行ったきり、

またバリのデザートポイントに行ってしまったのでしょうか?

RVCAのYoheyさんがわかるのでしょうね。

DCIM104GOPRO

いまさらながら速いボードというのは、

万能であると気づいた。

DCIM119GOPRO

この日のセッション写真でもストールしているのに関わらず、

ボードが浮き上がっているのがわかる。

DCIM120GOPRO

全ては速度なのだろう。

その後私は、

みなさんもご存じのようにオルタナティヴサーフ(ウナクネ)ブームというか、

ウナクネゾーンに入ってしまい、

シングルフィンやボンザー三昧の日々を送っていた。

速いボードのスリルより、

クネクネーと舞うような愉楽の浮遊感覚に夢中になっていた年末年始。

DCIM100GOPROG0223417.

そしてこのソニックブームが豹変したのが、

私の定番フィンセッティングである

「ツイン+スタビライザー」を装着してから。

それはサンフランシスコから帰ってきたマックス(terasu.com)との再会日でありました。

 http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60768

IMG_8577

こんなダラダラウナクネ日のミドルス・トレッスルズ。

201502_naki_nation_Sonic_boom

けれど、キレがあるターンができて、

その感覚に自分でも驚いてしまった。

201502_naki_3871

高速感覚を取り戻したヤングな私です。(笑)

スクリーンショット 2015-02-08 18.41.46

IMG_4190

すぐにライアンのところに持ち込み、

なぜツインスタビの方がビビッドで速いのかを問うと、

「通常はクアッドセッティングが一番速いのだろうが、

サーフィングは、エンジンではないので、

乗り手のパワーのかけ方によってその性能が左右されることが大きい。

だから自分の気に入ったフィンセッティング、

そしてこの左右のフィンが大きいことが、

レイルへの強い圧力を達成できたからではないかな」

そう明確に答えてくれた。

IMG_6200

バレルの中でつぶされても、

生きものようにサーフボードが飛び出してくる。

全ては速度が実現している画であります。

nation_Tech01

前置きが長くなってしまいましたが、

このソニックブームのインプレッション動画が完成しました。

セッションで「3本だけ」、「30分だけ」、

「45分間」と撮ってもらった大切な動画を集めました。

後半にはエピローグみたいに画像をつなぎました。

終了後にライアンのコンセプト理論の説明が入っていますが、

この言葉の日本語字幕スーパー版を制作しております。

こちらもお待ちください。

さて、この動画は6分程度なので、およそ電車二駅分です。

どうぞご覧になってください。

音楽はピーター・キングのダコタです。

Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.

明日またここでお会いしましょう!

Sonic Boomのご案内_ノーズライダーではないミニノーズライダーはどんなモデルになるのだろうか_GoProでインターバル撮影した写真をiMovieで動画に_(1555文字)

$
0
0

IMG_9689

IMG_9689

Noah, Cole Loose Cannon

IMG_9463

Cole Simler at the Shaping Bay

IMG_9760

Smiley VW at San Onofre

スクリーンショット 2015- 18.09.38

Nation Sonic Boom 5’4″

ソニックブームのお問い合わせを多数いただいております。

ありがとうございます。

DCIM120GOPRO

Photo by Christopher Monroe

ソニックブームは、

まだボードラインナップページが完成していませんが、

今年のNATIONメインラインナップとして正式に加わります。

ということでオーダー可能ですので、

ご興味のある方はshop@nakisurf.comまでお知らせください。

納期やSDSの詳細等につきましてご案内いたします。

でこちらが元日クリスチャン・ワックにオーダーした

ミニノーズライダー2015のシェイプが完成しました。

以下がその詳細であるふたつのリンクです。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60124

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60271

IMG_9719

シェイプし終わったのだが、

「これはノーズライダーとは言えない」

ミニノーズライダーの今年モデルにはできないということになった。

IMG_9712

やはりしっかりとノーズに足を乗せられないと、

『冠』を付けるのははばかれるというのは、

ライアン・イングルの意見。

その通りであります。

でもこのボードに乗ってみて、

どうなるのかを見てみようということになった。

しっかりとしたコンケイブが入っているので、

センターライン揚力と、

スティンガーライクなウイングがテイルを引き締めているので、

速く、キレのあるボードになり、

5’12″はミッドレングスとショートボードの中間モデルとなるであろう。

トレッスルズ等の波の弱いところにはぴったりであります。

これを6’12″とか、7’8″にしたら生粋のミッドレングスとなる。

サンオノフレや御宿、九十九里や湘南の波全般に使えるほど、

広範囲ボードとなるであろう。

色々考えていたら、うれしくなり、

自分なりの色を付けることにしました。

IMG_9743

コカコーラのボトル色(クリア・グリーン)と、

ラベンダー系のカラーを作って、

それをラベンダーのボーダーカラーにしたのです。

それで黒か赤のホットコートにしてみようかと。

明日デイブがグラッシングしてくれるというので、

製作が始まるようです。

楽しみです。

再びソニックブームの動画ですが。

よろしければご覧になってください。

Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.

.

こんな質問をいただきました。

Q.「いつも楽しみにホームページを拝見しております。

Sonic Boomの動画を拝見しました。

GoProなどでインターバル撮影した画像(タイムラプス)を

iMovieで動画として使うのにはどうしたらいいですか?」

imovie

A. 簡単です。

1.動画にしたい写真をiPhotoに保存します。

2.iPhoto上で書き出すサイズを指定して、指定したフォルダに書き出します。

3.iMovieを起動し、先のフォルダーに入った写真を全選択した後、

プロジェクトライブラリにドラッグします。

4.クリップ調整で、各画像を表示したい継続時間とビデオエフェクトを「なし」に。

5.画像は「全体表示」、Ken BurnsはOffに

これでばっちりです。

DCIM102GOPROG0670011.

いつかの教会岬。

Dean SimpsonとBradford.

それではどうぞどうぞすばらしい週末をお迎えください。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

また明日ここで!

NATION, Canvasボードをシェイプするライアンについて_The Pesos”CUMDOWN”MV!!_(2671文字)

$
0
0

201303_Calafia_8x12_2499

 

201303_Calafia_8x12_2499

Calafia 2013 March

.

精確である。

自身のマジックボードはもちろん、

他のメーカーのマジックボードの全てをスキャンして数値化している。

そこにはロッカーのカーブ、レイルのフォルム、

ボトムの起伏位置、

細部から拡がり、つながりまでの全ての数字。

それら数値を集めてみると、

ショートボードにはショートボードの絶対値というのが存在し、

ロング、ミッドレングス、フィッシュ、シモンズ系もまた同様であった。

それを基調ラインに適用すると、全てのサーフボードが変わった。

Screen Shot 2015-04-07 at 12.00.49 PM

Screen Shot 2015-04-07 at 12.01.25 PM

Screen Shot 2015-04-07 at 12.02.38 PM

これを今から7年半前、2007年に実行したのがライアン・イングル。

当時1500万円もしたシェイプマシンをローンで購入した。

これは個人事業主の全てを賭けた意気込みの現れであろう。

通常シェイプマシンを持っているサーフボード工場は、

有名ブランドで、

それはマシンシェイプをシャドウシェイパーに託すためのツールだろう。

人気モデルを量産するための道具。

「シェイパーになりたい」と憧れる若者は少なくない。

その彼らにサーフボードをまかせられる原型を作ることができる。

ライアンのシェイプマシンは最高機種で、

テイル形状とチャンネル以外のフォルムは全て細密に表現できる。

下位機種はノーズとテイルをつまんでロッカーと長さ、そして幅だけを削り出す。

ライアンはNATIONというボードメーカーを主宰している。

それまでの彼は、全くと言っていいほど無名で、

ダナポイントのローカルブランド

『インフィニティ』のプロダクションを担当するハンドシェイパーに過ぎなかった。

堅実を信条とする人生。

その彼が最高機種のシェイプマシンを購入するにあたって、

多少なりの打算と、やっていける確信があったといえる。

そのことについて聞いてみると、

やはりそのマジックボード数値を具体化して、

重要な各項目に委細なる数値をコンピュータシェイプに表現し、

シェイプベイ上での詳細なるファインシェイプ、

というダブルワークでサーフボード製作するのは、

どのメーカーもなしえていないことに気づき、

徹底的なるシェイプと、

先進的な製品を作っていけば成功する確信があったという。

201309_Ryan_Engle_7800

私からそのことについて追記すると、

通常のコンピュータシェイプは、

ある程度のポイントを押さえて、

サーフボードをモデルごとに表現していくものだが、

ライアンはここにその詳細委細を持ち込んで、

マシン上で具現できるところ全てに再現しはじめた。

全てである。

通常ハンドシェイプはベテランでも60分かかるのだが、

この詳細具現をハンドシェイプで実行しようとすると、

数十時間という膨大な時間がかかり、

職業シェイパーにとって現実的でないものになるという。

だが、そのややこしい工程を高性能マシンにまかせ、

さらにはカット後のシェイプブランクスに本人がさらなるディテイルを施している。

Ryan_Engle_5207

このカットへの詳細の具現化という工程は、どのシェイパーもできないもので、

なぜライアンが可能としたかというと、

自身がマシンの優秀なオペレーター(操作者)でもあることに起因している。

そしてマシンカット後のファインシェイプも本人が実施するという豪華さ。

(コールもそうだが、シャドウシェイパーが存在していない)

そのサーフボードのすばらしさはまたたく間にサンクレメンテ周辺に拡がり、

今ではサーフブレイク周辺でNATIONボード、

またはCANVASボードを見ない日はないというほどの人気の高さとなっている。

そのCANVAS。

オーナーデザイナーであるクリスチャン・ワックが7年前、

ライアンの噂を聞きつけて、

ミニノーズライダーの原型を作ったことから始まっている。

そして今もライアンは全てのCANVASボードを製作している。

このデザインは今も大人気のベストセラーとなっている。

NATIONのすごいのが、

一切宣伝もしていないし、プロライダーも全くいないこと。

ゼロゼロ行進の宣伝広告費。

その理由は、生産数が増えると自身だけで製作できなくなることと、

さらにはサーフボード製作を大量生産する他メーカーへの警告も含めているという。

図式としてはサーフボードを多く売りたければ、

トッププロを起用(雇うということ)し、

広告を出稿し、雑誌社と仲良くし、

コンテストに顔を出して、

好きなサーファーたちに宣伝広告費代わりに

「私のボードを(無料で)乗ってください」と営業すれば、

1年後その生産数は瞬時に上がる。

もしそのボードにトッププロが乗れるようになれば、

オーダーが殺到するので、

自分が製作することはできなくなることも冷静に判断していた。

ただ、私もクリスチャン・ワックも、

さらには多くのサンクレメンテのトッププロ、

シェイパーたちもライアンのボードに対して大きな敬意を払っている。

彼のすさまじいほどの想像力とシェイプ技術に加えて、

冒頭に書いた膨大なる時間をかけた数値の蓄積が彼の全てを支えている。

これだけはライアンが歩を止めない限り、

これからも誰も追い抜けないものだと思う。

201501_Ryan_Engle_3524

(ライアンの項、明日に続きます)

IMG_1362

ライアンシェイプのレトロ風味&最新鋭のブリスフィッシュ(キャンバス)。

速度があるのでボードが浮き上がっているが、

その快適な操作性はツインフィンを忘れてしまうほどだった。

スクリーンショット 2015-04-07 17.47.48

Nate Vandergast on Sonic Boom

ソニックブームの噂を聞きつけたネイトが試乗すると、

加速性能に興奮し、ウープやエアなどのターンをしまくっていた。

下段の動画は、

NATION最新作のソニックブームに私が乗ったもので、

このようなユル系のウナクネ式であっても新次元の速さがこの動画に収められている。

Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.

それではまた明日ここでお会いしましょう。

どうぞすばらしい春の水曜日となりますように。

【水曜日のおまけ】

ヤタくんこと、

Yaan Pessinoが率いる「The Pesosが聴きたい」

というお問い合わせをたくさんいただきました。

ありがとうございます。

そこで『勝手にThe PesosのMV』を製作してみました。

第一弾は、私の大好きな曲”CUMDOWN”です。

「夢から覚めて現実に戻されていく心境を書いた」

とは作詞作曲したヤーン。

その気持ちがたっぷりと伝わっている私でございます。

Cumdown-The Pesos CARPET DOPE from nakisurf on Vimeo.

Viewing all 579 articles
Browse latest View live