フィンの歴史。
そんなことを書こうと歴史を調べていたら大変なことになった。
なので、一度に書かないで分割執筆計画としてみることにする。
まずはモダン(近代)フィン。
この原型は1935年にさかのぼる。
かのLA*モボサーファーであったトム・ブレイクが、
中空パドルボード(下でブライアンが乗っているものの原型)に
アルミニウムのフィンを付けたのが最初とされている。
(*モボ=モダンボーイの略)
“The Start of A Voyage—Not The Journey’s End”
『出航ーー旅は終わらない』
こんな題名のインスピレーションを上の作品によって得た。
波を柔らかく撮りたくて、
日没まで待って、絞りを5.0まで開き、
(レンズはF4.5)
シャッタースピードを3.2秒、
つまりサーフ秒として撮ってみたら大成功。
話が逸れました。
今日のポストは近代フィンの話です。
どこかに書いたけど、
サーフボードにとってフィンは、
水中の板状のもので水流の流れを変えることによって、
操作や加速を得られる仕組みのことなんです。
大きすぎてもいけませんし、
また小さすぎても操作性が落ちる。
http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58069
次のフィン革命は、
その1935年から5年後に
ガード・チャッピン(Gard Chapin)が、
大きな木製ボードに舵のような板状のものを装着した。
それは四角型であったとされている。
近代サーフボードフィンが始まった。
サーファーは波の上で自在にターンをすることができるようになった。
そして11年後、
1946年になって奇才というかサーフボード天才が現れた。
それはボブ・シモンズ。
彼によって考案された木製のハーフムーン、
つまり半月型のフィンがログボードに装着されたのです。
舵のアウトラインが曲線になった瞬間です。
シモンズはそれから3年後の1949年、
昭和24年に現在のツインフィンの位置にそのハーフムーンフィンを二枚設置した。
これがデュアルフィンの出現であり、
ツインフィンの元祖であり、
さらに言うとトライフィンの源流がここに誕生した。
現在もこれは『シモンズデザイン』とされ、
数々の亜種を出している。
それはなんと65年前のことであります。
このデュアルフィンは、
現在もCANVASのレースカー、
そしてタイラー・ウオーレンのバーオブソープとなって、
ここに最新鋭のサーフボードとしてラインナップされている。
とすると、
シモンズは未来(2036年)からやってきたジョン・タイターなのだろうか。
そのデュアル、
現在のツインフィンがそんな長い歴史があったことに驚きを受けた。
ちなみに昭和24年の日本は、
湯川秀樹さんが日本人で初めてノーベル賞を受賞し、
長谷川町子さんの『サザエさん』の連載が朝日新聞夕刊で開始した年とあります。
その時代のサーフボード。
サーファーにとっては古代文明を解明するような話であります。
今日のサーフ歴史のお勉強はここに終わります。
それではどうぞすばらしい週末をお迎えください。
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。
Happy Surfing!!
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