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Channel: サーフボード | naki's blog | NAKISURF.COM ナキサーフ
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満月の夜明け_新時代のスモールフィン&ビッグフィッシュ(驚きの超感覚)_ロティ&ウエイブプール動画_(1502文字)

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FULL MOON AT BALI

2018.6.29

.

驚くほど赤い月が海側に沈んでいった。

人生でもすばらしい夜明けのひとつに数えられる。

美しい小さな花を見た。

カカオのものであるという。

満月の夜明けと共に、

教授がクドゥングに再び連れてきてくれた。

チャングーからだと、

タナロット寺院の向こうにある美しい海岸に、

およそ4〜5のサーフブレイクがある知られていない銘サーフスポット群がここ。

ここには途中までバイクだったので、

タイラー・ウォーレンの

ビッグ・ドリーム・フィッシュ6’7″だけを持ってきたが、

ヨハンフィンを忘れてきてしまった。

幸運なことにトレーラーのスモールフィンがバッグに入っていたので、

それでサーフするナッキー。

なんだかやたらと速く見える。

「子どもたちはですね、

ぼくがロングボードをするのが嫌なようで、

けれどいないときは、

こうしてロングもするのがぼくのスタイルです」

そうやって、

まるでデーン・ガダスカスのようなグラブレイルの、

フルボトムターンを見せる教授。

こうしてどのボードにも乗ることができる、

壱岐島からバリに輸出されたグレイトサーファー。

浜には犬がたくさんいるが、

吠えたり、

もちろん噛みついたりもしてこない。

きっと抑制されていないからなのだろう。

教授の宮殿岬(壱岐の銘ポイントブレイク)で得た高速ダウンザライン。

手前には、

20人もの生徒を連れてきた

『インストラクター(先生、講師)』

というラッシュガードを来たサーファーが写っている。

でもこの先生、

パドリングもちゃんとできない。

そんな師が教えているだけあって、

例によってめちゃくちゃな混乱セッションとなっていた。

具体的には、

サーファー同士で同時に多方向にテイクオフさせているので、

激突、衝突は当然で、

大怪我しないのが不思議なほどで、

けれど、これもバリだと思って見ていた。

バリのこちら側の海岸は、

千葉とは逆に陽が山側から昇る。

ナッキーとカメラを交代し、

スモールフィンによるビッグフィッシュに乗ると、

まるでハイドロフォイルのように高速となり、

それは波が崩れなくなってもずっと乗って来られた。

偶然やってきた新時代。

進む進む、走る奔る。

滑る滑るどこまでも。

まるで絵本の文体のようなインプレッションとなるのがいい。

こんなスモールフィン。

「フィンを忘れた」

ということと、

フィンレスやミニマルフィンで培った経験があったからこそ、

出会えた新感覚の偶然の産物。

『高速浮遊感覚』

とすればいいのか、

まるでスターウオーズ内に登場する乗り物のようだった。

ついにサバ手を会得された教授。

学会でこのサバ手の効用を論文にしたためて、

提出していただきたい。

世の平和を願う手であります。

サバ〜!

教授ありがとう〜!

キョージュ・マカシア〜!!

サマサマ〜〜!

サバサバ〜〜!

これは先日の話だが、

マレーカレー屋さんに連れていっていただくと、

とてもおいしいものに出会えた。

なんだかお菓子だか、主食となるロティ、

またはロッティと発音する食べもの。

バリ人の鋭意制作する風景の動画を撮ったので、

ここに公開しますね。

「ケリー・スレーターのウエイブプールの建設がチバに始まるよ」

そうやってカラちゃん(カラニ・ロブ)から連絡があった。

ちなみに彼は本国の、

ウエイブプールの波質オペレーターをしていることはあまり知られていない。

完成したら彼も日本に来て、オペレーションをするのだそうで、

そうなれば私も便乗して、

そのお手伝いをするという名目であの波に乗れると読んでいる。

それではすばらしい週末をお迎えください!!

Happy Surfing!!


ゾウゾウの焼トウモロコシ価格に見えるそれぞれの適正価格_キャッチサーフ重いか軽いか_(1674文字)

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Pererenan Beach, Bali

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これはチャングーの北側にあるペレレナンという名前のビーチに建つ像。

ゾウにまたがっているのは神だろうか。

私は勝手にこれを『象像(ぞうぞう)』と呼んでいる。

ペレレナンという単語が気になったので、

インドネシア語の辞書で調べてみると、

「キッチン」とあり、

それが正しいかどうかわからないけど、

そんな気持ちとなりながらトウモロコシ焼き屋台を眺めていた。

この屋台の重要顧客である教授によると、

味はオリジナルと、スパイシー、

そしてスイートスパイシーが選べ、

さらには何も塗らないという四種があるという。

私が見ていると、

これにバターを塗るか塗らないかの選択があるので、

焼きとうもろこしと言えどもじつに数多くの選択に迫られることになる。

32パターンであろうか。

これにオリジナルとスパイシー、

そしてスイートのかけ合わせもあって、

さらにはバターを少しとか、たくさんという調整もあるから、

その確率を計算すると、

ああ、もうわからなくなってしまった。(笑)

1本の値段は一万ルピアであると聞いたが、

それは現在の日本円の為替価値だとおよそ78円。

正しい購入の仕方を教授に聞くと、

「ただ、”はい”と1万IDR札を渡せばいいんですよ」

と教えてくれたが、

値を知らずにひとたび「いくらですか?」

そう質問すると、

売り子はチラリとも客の顔を見ず、

その発音だけで

2万だったり、3万ルピア、

または2ドルか3ドルと判断してふっかけてくる。

でも外国人客は疑いもなくその言い値を支払っていて、

その達人的な読みが見事だった。

今回はこのバリに大きな4本入りのロングボードバッグと、

2本入りの中サイズを持ってきたが、

宿の引っ越しの際にその中にボードが入っていて、

それはバリー・マッギー7’6″のプランクであることを思い出した。

昨日のことである。

私のやることリストにずっとあった

『キャッチサーフHowTo動画』の一環として、

「ワックスの塗り方(しみこませかた2)」

を制作するべく、そのタイムラプス動画を撮ったので、

これより字幕スーパー入りの動画を作成しますのでお待ちください。

Catch Surf Odysea® x Barry McGee Pro Plank 7’6″

.

ナッキーはひさしぶりの過浮力ボードの楽しさに目覚め、

「こんなに簡単に波に乗れるのはひさしぶり!」

と言いながら、

クドゥングの奥からやってくる岬波にレイルをかけていつまでも滑っていった。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’6″

.

突然やってきたニューボード!?

というわけではなく、

ウナクネ・リトリートの生徒さんが持っていたのをお借りしました。

古いのは水を吸って重く、

こちらは3回目というほぼ新品なので乗り味が違い、

やはり重さというのは重要なのだと再確認しました。

このバリー・マッギーのニューボードは本日ここで初乗り記念となった。

ボード吸水後、重い=テイクオフ、滑走速度が速い、長く波に乗れる

ボード吸水前、軽い=テイクオフが遅れるが、ターンが軽い(取り回しが敏感)

簡単ではありますが、こんなチャートを作ってみました。

クドゥング、

ウナクネセッション使用ボード。

手前から

Catch Surf Barry McGee Plank 7’6″

Catch Surf Skipper Fish 6’0″

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

Catch Surf Skipper Fish 6’6″(Jさん所有)

Tyler Warren Tracker 6’6″(Jさん所有)

【巻末動画2本】

その象像横のトウモロコシ屋と、

なぜかバリ人のあいだで大ブームとなっている凧揚げと、

オーガニックビレッジに行った際に遊んでいた子ども動画と、

もう1本は、

キャッチサーフのクリスがBeefs TVというチャンネルを作っていて、

その大人気となっている動画です。

6月最後の日を、

そして土曜日をHappy Surfing!!

【動画あり】バリ食べものと酒レポート_キャッチサーフボードのワックスアップのやり方動画_(1548文字)

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Catch Surf Odysea® x Barry McGee Pro Plank 7’6″

.

思いがけずというか、

忘れていて失敬な話だが、

敬愛するバリー・マッギーウナクネ師匠が提案するボードを得たので、

週末の混雑を避けて、

タナロット寺院の北までサーフしにいってきた。

例によって誰もサーフしていないので、

『教授岬』と勝手に命名し、

その90%レフト波には、珍しいライト波を得た。

オーストラリアから、

双子の天才サーファーがいて、

アレックスとマッテイと言う。

彼らの部屋の前にはこうして54だか、

5フィートスタンプが置かれていて、

それはやはりツインフィン基調だった。

杉本さんに

「市場の前にごっつうまい弁当屋があります」

そう聞いて、足繁く通っている。

ただ、出勤前に買われてしまうので、

陽が昇るころには品薄になるので、

暗い道をひた走って向かう薄明の小さな御店。

和菓子と洋菓子のような素朴なお菓子も気に入っていて、

これはダダール・グルンというココナッツも巻いた焼き菓子。

まるでお餅のような食感で、

1度食べたら病みつきになって、

ほぼ毎日食している。

累計200個は食べただろうか。

これが私たちの朝食&ランチで、

バビ(豚)お弁当ふたつ、

煮卵3つ、ゼリー2と、お餅2、

そしてこのダダール・グルンを10個で、

しめて350円だった。

おいしいバリ、バグース。

街に出たときにワイン屋さんがあったのでのぞいてみた。

私は安価スパークリングが大好きで、

カルディの700円台のものか、

やまやの500円台のものを飲んでいる。

最近おいしかったのは、

ツナくんがプレゼントしてくれたもので、

1000円台で驚くほどおいしいものも出回っている。

さて、バリはどうだろうか?

そうやって目を入れると、

いくつか知っている銘柄があった。

まずはフレシネのコルドン・ネグロ。

コンビニエンスストアでも売っているカヴァ。

日本では1本およそ1000円、

アメリカでは700円程度だが、

ここでは税込み4700円もしていて、

そして同じく3000円から5000円程度のヴーヴ・クリコが、

なんと15600円もしていて驚いた。

バリは酒税が高いのだそうで、

さらに言うと、

この15000円というのは、バリ人の月給と同じ額だそうで、

いかにこの国では酒が高いかを知ったのであります。

ちなみにビンタンビール330mlがおよそ180円、

(日本だと270円で購入できる)

ローカルフードが一食40円から200円程度。

やはり酒が高いのは、

宗教観が関係しているのだろうと推測した。

前はもっと安かったように記憶しているが、

32年前に来たときは酒が飲めなかったので、

ファンタグレープ瓶が5円から10円と記憶している程度で、

物価も上がったが、税金も同じだけ上がったと思える。

ガソリンは安く、1リッター60円程度なので、

これはアメリカ価格の半分程度で、やたら安く感じる。

教授に聞くと、

以前は政府から補助があったため、

1リッター2,500IDR(20円くらい)から4,500IDR(35円くらい)で、

そうなると、満タン(40リッター)でも1000円という破格値という、

酒と燃料の不思議な価値。

けれど、これが正しいような気もします。

昨日お伝えした、

「キャッチサーフボードのワックスアップのやり方動画」

開封したてでないと、

油分が水に溶けるのと、

これをしておくと、生涯滑らなくなる(推定)なので、

ぜひぜひご覧になってください。

塗るのではなく、しみこませるのがコツです!

すばらしい日曜日を!

Happy Surfing on Beautiful Sunday!!

そしてすばらしい7月と平成最後の夏になりますように!!

パダンパダン_バランガン岬_チャングー最後の日_(2763文字)

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Padang Padang, Bali

.

ウルワツの次の岬、

つまりウルワツでボードを流すと、

パダンパダンに流れ着く。

流れはものすごく強く、

超干潮時のウルワツコーナーを除外すると、

間違いなくバリで一番の激烈波がここにある。

今年もWSLのスペシャルイベントとして、

Padang Padang Invitational 2018が開催される。

ちょうどウエイティング期間に入ったところだった。

誰だったか忘れたけど、

どこかで会ったことがあるような。

オープニングセレモニー1時間前。

初代ウイナーは、

キャッチサーフチームのジェイミー・オブライエンで、

歴代の優勝者名が刻まれたウイニングカップが鎮座していた。

夢のパダンパダン。

ナッキーと教授、そして純さん。

私も感動しました。

上がってくると、

駐車場入り口にサバット(ホンダ・フィット)が駐車されていて、

遠く、ラカ法王のことが思い出された。

時間が前後するけど、

パダンパダンの前は、

バランガン岬で高速レフトを滑走し、

私たちはこの霊波へもキャッチサーフだけで挑んでいたのでありました。

理由はいくつかありますが、

一番は壊れずらい、ほとんど折れないということでしょうか。

とにかく強いです。

(キャッチサーフは実際に壊れても乗り続けることができます)

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’6″

.

純さんの高速ダウンザライン。

「こんなすごい波に初めて乗りました!」

そんな感想で目を輝かせていました。

その後、

ウルワツに行くと、

なんと茅ヶ崎のユージ(脇祐史プロ)がいて、

ひさしぶりに再会を喜んだ。

彼は、

カラーズマガジンのヨゲさんと同級生で、

湘南が産んだ世界のサーファーとなり、

このウルワツでも抜群のマニューバーで日本人の誇りライドを、

マンライを何本も決めていた。

なんでもウルワツで2か月滞在しているのだそうで、

ユージの友人たち、前出のヨゲさん、

茂木、ゆうちゃん、たけ、森下の顔が思い出されていった。

毎日みんなが集まっていた平和学園前のセブンイレブンは、

今やクリーニング屋となり、

私がバイトしていたジャンクマーケットはなくなった。

(小波しか乗れないのに)大波自慢の先輩もいなくなり、

虚言癖のあの人も今はいない。

そんなことを考えると、これも諸行無常であり、

タキビシの教えと同じだと悟るようにラカ法王にSMSを送信すると、

「ラカ〜」とだけ返信があって、

そのことを考えると、

「常に変化するこの世にあって、とどまるものはない」

そんな諸行無常という教えに反するかのような返信だと感じいると、

タキビシからSMSがあり、開いてみると、

「そうだったのか!」とあった。

何がそうだったのかは今はわからないが、

きっと私のコラムかブログを読んでくれたのだろうか。

なんだか私のこころを見透かす友人や師たち。

そして人生の無常を感じながら、

ウルワツの開発、

人間たちの強欲さに肩を落としながら、

コンクリート製の階段を上がると、

バー&レストラン『シングルフィン』からは、

この聖地に全く似合わぬエレクトロリックが大音量で流れていた。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’6″

.

本人は決死で乗ったというが、

「乗ることがすごいことなのですよ」

そう教授に褒められ、

「当分ウルワツの波はいいです」

そう遠回しに遠慮していたナッキー。

よほど恐ろしい思いをしたようです。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

.

「ウチの子どもたちはバレルのことをバレリン(コ)と言っているのですよ」

「ほう」

「このバレリン(コ)写真、遺影とするのでいただいてもよろしいですか?」

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

.

私は自身の集大成として、

この霊波、聖なる波にレイルをかけ続けた。

時を越えた波だとも感じた瞬間がここに写っていた。

「チャングーのですね、メインブレイクに堤防、

または石製のステージみたいなのを作り、

そこでケチャ(ックとも)ダンスを踊る観光名所とするのだそうで、

また例によっていつものことですが、

住民の意見も何も聞かずに工事が始まってしまいました」

「これは阻止できるとかできないとかの問題ではないのですが、

サーファーたちが集まってプロテスト(抗議)をします」

「工事計画書を手に入れました。

こうなるとチャングーのメインピークは完全に失われます」

「あ、ちょうどピピンさんが来ました。

彼はぼくのメンター(導師)の一人でして、

とてもインスピレーショナルな方です」

「もうチャングーは終わりだ。ひとつの時代は終わってしまった」(涙のピピン)

http://iseebali.com/piping-the-magic-wave/

「行政は波には影響ないと言っているんですよね」

「そんなわけがあるわけない。堤防を作って変わらない波も海もひとつもない」

「そうですよね。こうなるとチャングーのメインピークは完全に失われてしまいます」

「これだけの人が集まっているのだから、なんとかならないのかな」

「あまり目立ったことをすると地元のマフィアが出てきます」

「そうなんだね」

「バリはなんでもお金ですから…」

「日本も同じようにして、昔は国民が海で遊ばないのを逆手に取り、

護岸の名目でテトラポッド(消波ブロック)や堤防を作り続けました。

椎名誠さんが日本のほとんどの離島に行って気がついたのは、

“人口が少なければテトラや護岸がやたらと多い”ということで、

そこには建設業者と行政との癒着があり、

とても大金が動き、いまも誰かを肥やしているそうです。

ここバリも同じになってきています。

こうして市民が集まって抗議活動しようが、誰かが儲かればそれでいい。

市民はサーファーでなくとも、とにかく観光客がやってきて、

お金を落としてくれたらそれでいいのです。

失われた自然は2度と同じ姿には戻りません。

こんな2018年になって、やれ高感度人だ、エコ、

オーガニック、ホールフーズ、ヨガだと世間はやっていますが、

実情はこうです。今度は土地がないので海を埋め立てて、

高級住宅地を作る計画もあるそうです」

「東京の豊洲だね」

「自分たちの無力さがただただ悔しいです」

海の大切さは、国民や市民だけのものではないと、

世界中からこういうことを中止できるようなシステムになればいいのに、

そんなことを感じた悲しい日。

RIP Pererenan, Canggu, Bali.

【パダンパダンの波】

Happy Surfing!!

美しいバリ波、けれど大混雑の事情裏_NATIONコネクターの発売と夏のボーナスキャンペーンが始まりました!(1854文字)

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Impossible, Bali, 2018

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ウルワツ、パダンパダンと続き、

次にインポッシブルというスピードリーフをチェックしてみると、

他のスポットはオーバーヘッドもあるのにここは腰程度だった。

とすると、ここがオーバーヘッドになると、

他の場所がものすごいことになることがわかった。

Padang Padang, Bali, 2018

.

この辺りにはまだ自然が残っていて、

というか、

彼らの聖域に人間がやってくるようになったようだろう。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’6″

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初めての海外旅行、

初めてのリーフでのサーフ。

そんな美しい波に純さんは感動しきりだった。

私たちの合い言葉は「ついに!」で、

沖に波の筋が見えると、

「ついに!」と言いながらテイクオフした忘れられない波。

真のウナクネはテクニックではなく、

「心」なので、こうして一緒にサーフできて良かった。

私も忘れられない波を得ました。

Balangan, Bali

Tyler warren’s Big Dream Fish 6’7″

.

バランガンはすばらしい波で、

良い波に当たると、

200mから300mは乗れる波がある。

そしてこの季節は1日中オフショアになるコンディション。

これぞバリと言えるロケーションだ。

ロシアを中心とした国の旅行者が、

どうやら「バリでサーフした」と言いたいようで、

流行&ステータスシンボルとなっている。

よって、バリ中のサーフブレイクが、

「体験サーフスクール」の生徒だらけになってしまっている。

私も何度となく、

200m、または300m、

もしかすると500mライドの予定が、

このように20m程度と、

ダウングレードされることが多々あった。

私はまだいいが、

純さんのようにこれが一生に1度の経験だったり、

さらにはそんな上手ではないのに、

上級者になりきってにらみを利かせるオーストラリア人軍団、

隙あらば前から行ってしまえというアジア人サーファーたち、

そして地元だから関係ないもんね、

というバリ人サーファーの混雑をかき分けて、

「ついに!」とばかりに

ようやく自分の波をテイクオフして、

そして次の試練はこういった

「あふれるサーファーたちに行く先をふさがれてしまう」

というもの。

これはちょっぴりというか、かなり理不尽な気がした。

ただの「サーフ体験」ならもっと別に良い場所があるのに。

前出のインポッシブルやベイビーパダンなら初級者にはもってこいのブレイクだろう。

ご存じのようにバリ人の99%は、

とにもかくにもお金儲け主義なので、

ローカルは『サーフ体験デスヨ〜』とか、

『サーフィン教えマス・マカシ・ダイジョブ』として、

それぞれのビジネススタイルでのサーフィンがあるようだった。

ローカルインストラクターという名の講師たちは、

自分たちが楽して、

つまり他の場所に行くのは面倒なので、

体験者たちがわからないのをいいことに、

「ここの前でやってね」

という姿勢を貫いていて、

他のサーファーや、

お客さん(体験しているサーファー)のことがどうなろうと、

そんなことはどうでも良いようでもあった。

けれど、どんなにめげても

「また波は来る」

そんなデューク・カハナモク始祖の教え通りに波を待っていたら、

幸運な私はとても良い波を得た。

そんな日でもありました。

Catch Surf Odysea® x Barry McGee Pro Plank 7’6″

.

昨日のサバ手効果をレビューしてくれた教授。

バリー・マッギーの7’6″に夢中の様子で、

「驚きです!こんなすばらしいボードに乗ったことはありません!」

「でしょ」

「今までのサーフボードデザインの歴史、

つまりシェイパーによるコンケイブとか、レイルとか、

サーフボードブランドとはなんだったのかと、

しばし絶句してしまったほどです」

「不思議ですね」

「Indeed(本当に)です」

【お知らせ】

お待たせしました!!

私がコスタリカで乗り込み、

そして日本とノースハワイ、

さらにはカリフォルニアのメインボードとなった、

新概念の最新モデル『The Connector』が発売開始です!!

夏のボーナスキャンペーンと併用すると、

とってもお得ですので、

どうぞこの機会をお見逃しなく!!

㊗梅雨明け_夏のボーナスキャンペーンが本日よりスタート!NATION最新モデル『The Connector』もオーダー可能です!!

NATIONコネクターの詳しくはこちらを↓

NATIONコネクターの誕生への歴史紐解_(1421文字)

前出したデューク・カハナモク、

ウナクネ始祖の教えはこちらです↓

NAKI-Pedia【ウナクネ道派】_(1458文字)

それでは7月最初の週末をどうぞどうぞお楽しみください!

Keep on Happy Surfing!!

【NAKISURFサーフスクール、テクニック編動画】ビッグフィッシュの魅力_セクションフローター_(1250文字)

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昨日は佑麻くんとぴろたんたちとで、

ランチを食べた後、

「駐車場に1時半に!」

固い約束を交わしていたアキくんと合流しインポッシブルに。

Aki on Catch Surf Odysea® Plank 7’0″

Small Single Fin

.

サイズは下げてしまったが、

あの高速ライトは健在で、

南風に吹かれた美しい波に乗っていった。

Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’7″

.

鵠沼での施術以降、

膝も大分よくなってきたのでフィッシュに乗り始めた。

この長めのフィッシュだが、やたらと新次元であります。

ハワイや大波のときにガンを使うが、

そんな感覚で使うことができ、

さらには回転性が良いのだから、

まさにフェラーリのようなキャディラックと表現すれば近いのだろうか?

田園風景のなかをドライブしながらそんなことをずっと考えていた。

その後、サーフ映像を見ていたら、

ちょうど私の夢ラインを描いていた映像があったので、

巻末リンクに共有します。

これは本家ジェフリーズ波を、

ビッグフィッシュで滑っているトーリン・マーティンで、

かなりインスピレーションが沸く動画です。

インポッシブルは、3連休でも無人浜だったので、

平日ならさらに無人。

「何もないことに対応する基の場所」

そんな言葉を思い出していた。

リクがサンクレメンテより、

サンオノフレ・サーフカンパニーからのTシャツや、

ボードショーツを持ってきてくれた。

うれしいのでずっと着ている。

私の膝をかなりの度合いで治してくれたショア整骨院のナオキ院長。

ラカ法王と一緒に写る誇らしさは格別でした。

これは一昨日、海の日セッションからの画だが、

膝が良くなってきたので、ターンを開始し始めた。

バリで再び膝が曲げられなくなったのが6月26日。

(これも巻末リンクしておきました:【テクニック編&特大号】)

同箇所を痛めるのは、

コスタリカ帰りのクリスマス日からで、

すでに8回も繰り返しているが、

たった3週間でここまで良くなるのは珍しい。

現在30%のレベルで治っている。

(先週が5%くらい)

ウナクネ佑麻くん。

勝浦出身で、現在は東浪見に住み、

世界を旅しながらサーフしているひとり。

9月はカリフォルニアにいるそうなので、

もしかするとあちらでも一緒かも。

アキくんは、

次期ダライ・ラカ法王の生父で、

そうなるとご長男がラカ39世となるので、

今から8年後の就任式の手配に余念がない。

(現在は暫定的にいすみ市のブラウンズフィールドと決定されている)

その良くなった膝で、

ひさしぶりにセクションフローターをしてみると、

連続画像が残っていた。

これをマイブームのサーフスクール動画としてみました。

映像内の解説にはないけど、

トップに登ったら、

“体幹をしっかりと固めて動かさない”

というのも重要なことです。

【いつものリンク】

膝を再び痛めた日。(書いてないけど)

【テクニック編&特大号】OCEANS&ノースハワイ_高間教授が家族で向きあうサーフ原風景_もしリーシュが切れたら?_ケリー・スレーターのウエイブプールが木更津北ICに!!_(3023文字)

【大人気!二郎(アキくんの次男)のサーフィン日記】

二郎のハッピーサーフィン日記『ゴールデンウィーク』_(2132文字)

それではハッピーサーフィン!!

美しい四国の夏_マニア・オチくん_(1026文字)

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A Beautiful River Mouth, Shikoku.

2018.08.03

.

マニア・オチくんとは、

鎌倉の中村豪くんのご縁で知り合った。

とにかく名前の通り、

なんでもかなりのマニアなので、

波乗り話、

釣り話に関して言えば、

私たちの話は尽きず、

あっという間に太陽は傾いていく。

彼と話しながら、

キャッチサーフのワックスを乾いた布で拭き取っていく。

話の長さとボードのキレイ度は比例するようで、

新品同様にきれいになった。

やはり高温はやりやすい。

ボードから溶けたワックスが浮き上がってくるのを拭き取るだけ。

真夏はキャッチサーフをきれいにするチャンスだと思う。

河口なので、

川から飛び込み、

冷たい水をサバ手セイリングで進む至福。

波乗りの際に速度が増すとされているが、

パドリングにもサバ手が有効だとは知らなかった。

(巻末リンク*1:サバ手の真実を参照)

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

Special Fins

.

その新しくなったスキッパーフィッシュで、

どこまでも乗っていく至福。

不可能岬と似ているが、

違いは、波壁が寄るか開くか。

こちらは寄るので、

エックスと不可能岬のコラボ波系だとわかった。

マニア・オチくん。

彼が写真を撮るとき

「マニア・ック〜」

語尾に高音の韻を残しながらシャッターを切るので、

彼がいなくなってからも

「マニアック〜」というのがマイブームとなった。

パビリオンサーフの香ちゃんが、

「海の駅にお弁当とか、地のおいしいもの売っていますよ」

そう聞いてすかさず行ってきた。

そうめん類ありました。

大好きな鯖寿司ありました。

ポンカンドリンクありました。

ウナクネ会長御用達果実&土佐の森本果樹園

小夏

(森本果樹園はリンク*2を参照)

国鉄に乗ると、

母がキヨスクで買ってくれたのが、

「ぽんかんあめ」

本場のがありました。

小夏のカットがあったので、

それとそうめんを求め、

この浮遊具に特化した海の家の横で、

そうめんに小夏を載せて食べる至福といったら、

もう日本の夏。

南国土佐の夏という文体で、

セミのジリジリと潮風がまざるように自分にしみこんでくる。

ああ、旅はいいなあ。

そう椎名誠さん文体で感じた瞬間であった。

この「全裸も」というところに、

西日本の突っ込みを感じ、

クスリとしながらシャッターを押した。

美しい波。

美しい四国。

いつまでも変わらずにあって欲しい。

【リンク*1:サバ手の真実】

【ウナクネ・サイエンス】サバ手の真実_(1584文字)

【リンク*2:森本果樹園】

【リンク多数の特大号】諸行無常の夜_(2727文字)

Happy Surfing!!

180808無人激烈パーフェクト妖怪変化波発見!_(1299文字)

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20180808.

やたら8の付く日ですね。

ゼロをはさんでゾロ目でもあります。

EC SURFBOARDS Cosmic Fonzer step-up 7’2″

Five Fin set-up

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台風を追いかけて、

徳島まで行くも、

夜明けに波をチェックすると、

オンショアだった。。

で、

大きな岬があったので、

その裏に行ってみようと、

あちらこちらに目を入れていく。

パーフェクトな波を見つけたが、

良く見るとそれは浅い岩盤、

つまり20cm程度の水深エリアがあったりして、

「なかなか夢のような話はない」

そんな結論になりつつも、

とにかく探すと、なんと。

なんと。

あったのです。

無人ブレイク。

しかも超が38個ほど付くほどのパーフェクト。

慌てて高知の友人たちに

「無人です。パーフェクト。ぜひ集合」

とSMSを送ったのだが、

あちらから二時間強と遠いこともあって、

または信用されていなかったようで、

結局来たのはベンチュラセイジ友人の川野竜一くんだけであった。

Ryuichi Kawano on LARRY BERTLEMANN Twin

.

とにかく、ここでサーフしまくり、

結局は11時間も滞在し、

無人超パーフェクトという夢のような事実だけが残った。

仁淀川河口で常にサーフしている竜一くんをして、

「かなりゴッツイ波です」

そう言わしめるウエッジ系の、

しかも山で大雨が降ったようで、

沖への激流をかきわけてのテイクオフは迫力があった。

これが私の一番の波だっただろうか。

午後、潮が上げきって、

バックウオッシュ、流れ、

そんな全ての事象が重なった一瞬でもあった。

エリック・クリステンソンことEC謹製のボンザー。

ECによると、

Regular one has wider round tail Step up has narrower round pin.

とあったので、

私のはステップアップなのでテイルラウンドピンで、

しかも細い仕様になっていたのが、

この初乗り波で活きたようだ。

前出した沖への激流が、

テイクオフを倍近く遅らせる。

画像で見ると後一漕ぎなのだが、

本人は「さらに二漕ぎ」

とやった後でもこんなにハングしてしまっていた。

とにかくレイルワークと、

フィントラクションだけに集中して、

暴れる波に滑り降りていく。

Only a Surfer knows the Feeling…

ここで張り付けたらバレル一直線なのだが、

振り落とされるのを耐えるのが精一杯で、

そこまで速度を落とせなかった。

よって、体もバラバラ。

そのくらい揺れ動く妖怪変化波。

でも円い美しい斜面は見えて、

気持ちは沸き立つようになる。

はい、

これでファーストセクション入場完了。

この後のシークエンスは、

動画を作ったときにでも公開しますね。

終日無人の1日だった。

竜一くんと、

「こんな奇跡みたいなことがあるんだね」

そんな話題となり、

ここに連れてきてくれた波乗りに感謝し、

そして四国に、

さらには夢波到来に地元産の栗焼酎と、

竜一くんが届けてくれた土佐田舎寿司で乾杯したのでありました。

We Love the Happy Surfing!!

 


【NAKISURF取り扱い記念】エリック・クリステンソン・インタビュー_見つめ合う波は夏のあこがれ_(2943文字)

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NAKISURFでは、

明日からECこと、

エリック・クリステンソンの取り扱いを公式発表します。

それに先がけて、

エリック・クリステンソンのプロフィールをページにしようと、

電話をかけてみると、

エリックはサンタアナにあるシェイプベイから離れ、

コスタメサの家に帰ったところだった。

ここにはブライアン・ミラーもよく訪れ、

エリックとサーフボード談議をするところで知られていて、

私は彼と会うときは必ず自然食品屋で、

健康に対するメソッドを聞きながら食べるのが常だった。

Eric Christenson 2018

.

エリック、あなたが考える究極のサーフボードというのを教えてください。

EC:速く、より速く。それだけでなく、速くなれば、操作性が損なわれるのが常だが、

速く、そして操作しやすい。それが私のサーフボードの究極です。

ボードラインナップを見ると、ショートボードからミニシモンズ、

フィッシュ、ミッドレングス、ログまでフルラインナップです。

この意味を教えてください。

EC:私と兄(クリス・クリステンソン)は同様なアプローチをしているんだ。

それはスキップ・フライの後継だと常に感じている。

なので全てのボード、

そして私が好きだったショートボードをラインナップに据えているんだ。

なるほど、ルーツはスキップ・フライなんですね。

EC:もちろん。

なぜそこまでスキップ・フライなんですか?

私のサーフ人生で1番感銘を受けたのが、

『ザ・サーチ(The Search)』というムービー内で、

トム・カレンがスキップのフィッシュでJベイを滑ったラインなんだ。

あれは衝撃と言ってもいい。

当時はVHSテープだったので、

そのシーンを少なくとも1000回は見ました。

VHSテープのその箇所がすり減って切れてしまって、

もう1本買ったほどなんだよ。

何がそこまでの衝撃だったのですか?

EC:あのまろやかで速いライン、

さらにクラシックというのは、

当時のサーファーの理想だったんだ。

ナットヤングが、

ジョージグリーノウのフィンでターンの概念を覆したように、

トム・カレンがスキップのフィッシュでサーフィン界に新時代の扉を開けたんだよ。

温故知新というように伝統的なマニューバーを磨き上げるように。

そうなんですね。

EC:それで、私と兄はたまらなくなって、

スキップのところまで行き、

そのトム・カレン・フィッシュをオーダーしたのさ。

そんなことをしたんですね。

EC:なぜなら、当時兄(クリス・クリステンソン)は、

サンディエゴのシーワールドドライブにサーフボード工場があり、

スキップのシェイプベイとは近く、

先に兄のフィッシュが完成し、

その後で私のボードだというので、

スキップにお願いして、シェイプの一部始終を見せてもらったんだ。

それはすごい。

EC:当時の私はまだ駆け出しのシェイパーで、

兄のシェイプを見続けて、

自分流で、しかも兄を越えようと努力していたときだから当然のことだよ。

で、スキップは何が違ったのですか?

EC:シェイプ時間のかけ方さ。

サーフボードに対して、真剣に向きあって、

さらにはそのラインを出すのに、

ゆっくりと、そして一回一回の動作をゆっくりとやっていたんだ。

これが自分にとって欲しかった答えで、

それからは、

時間をかけてシェイプすることに歓びすら感じられるようになったんだよ。

それまでは?

EC:それまでは、兄や他の有名シェイパーのように1日に何本も削り、

それをプロダクションにしないと、

ビジネスは成立しないと信じこんでいた。

けれど、スキップのように自分のペースで、

サーフボードに真摯に向きあえばいいのだと、確認したんだ。

そのスキップフィッシュのサイズはいくつだったのですか?

EC:5’8″ x 21″ x 2-1/2″

合板のキールフィンが付いていて、

フラットバックのウエッジストリンガーだった。

乗り味は?

EC:もう最高さ。

自分でもコピーを作ってみたり、

そんなことから私のフィッシュに対しては、

より深い思い入れがあるのかもしれないね。

スキップのシェイプ法の違いはありましたか?

EC:もちろん!

レイルの落とし方とか、色々なことがあったけど、

そのときは自分のやり方がすでにあったので、

スキップ流には変えなかった。

ただ、その気魄というか、

魂を持ってサーフボードに向きあうことはしっかり学ばせていただいたよ。

現在私(NAKI)の、

コスミック・フォンザー用のボンザーフィンセットアップ。

.

お兄さんがシェイパーとして、世界で成功していますが、

その理由は何だと思いますか?

EC:やはりパーソナリティだろう。

真面目で人のことを良く聞き、

仕事はしっかりとこなし、

約束を守る、

そして経営もしっかりと実行するという原則的なことさ。

エリックとのシェイプの違いは?

EC:私たちは、そういう造型に秀でた家系なんだと思う。

実際私もサーフボードの足し算引き算というデザイン側での頭脳を持っていて、

ビリヤードみたいにここに当たるとこうなる、というのが、

生理的、そして感覚的に備わっているのだと思う。

NAKISURF、日本のファンに伝えたいことはありますか?

EC:私が真剣に20年間向きあってきたサーフボード。

(エリックは1977年生まれ)

ただ販売するだけではなく、

思想やもちろんのこと、

サーファーのレベルや要求を受けてシェイプできる歓びだな。

それまでは、乗り手が見えない中での手探りだったけど、

NAKISURFチームの考えるサーフボード。

重さや強度、

浮力、

回転性、

フィンのセットアップにいたるまで、

細かく設定して、

サーファーの体型やレベル、そして要求を汲み取り、

そこに向けて究極のサーフボードを完成させることができるのが、

本当にうれしいことさ。

ありがとうございます。

EC:今オータニがホームラン打ったぞ。

19号だなんて信じられない。

あの子は100マイルも投げるわけで、

日本人ってすごいと再確認しているよ。

あはは、自分のことではないけど、日本人としてうれしい。ありがとう。

EC:Ohtani🙌

そんな感じで電話インタビューを終えて、

今月からカリフォルニアに行くので、

そのときに時間を一緒に過ごす約束をして、

ハングアップした。

東京に行って、

電車に乗って大好きなカルディに行ったり、

(高知にもありました。イオンモール内)

これはJR.恵比寿駅。

地中海の本マグロを東急ストアで見つけたので、

燻製塩と、

河合家特製オリーブオイルでカルパッチョ。

これは河合夫妻の魂の家。

その前は横浪半島の内海。

専用の桟橋があって、

河合さんのフィッシングポールがあったので、

ルアーを投げてみると、

一度だけ着水時にバイトがあったけど、

それからは沈黙。

潮目が大切だと、後でタローマンから教えられた。

イサキかと思ったら、

マダイやチヌ、グレだと言っていた。

すごい海であります。

これを書いているとき、

陽水さんの楽曲『LOVE RAINBOW』がかかった。

“見つめ合う気分は 夏の恋のあこがれ”

そんな歌詞だったが、

この盛夏の四国旅を総評すると、

「見つめ合う波は、夏のあこがれ」

だったと実感した瞬間でもありました。

Happy Surfing!!

1970年代のブライアン・ミラーと大谷翔平くん_(918文字)

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San Onofre, California

.

Brian Miller on

1970 Pipeline Single Fin

.

Tuna on

The Pink Champagne on Ice 7’0″

.

ジョンジョンばりのドロップをメイクしたツナくん。

ミッドレングスを操る一人で、

テイクオフがむずかしい

(サンオノフレ)岬レフトを難なくメイクしていた。

藤井夫妻のシェアライド。

キャッチサーフ6’6″スキッパーフィッシュと、

キャッチサーフ7’0″ログ(トライ)。

ミラーのパーフェクト・ドロップ。

こういうレトロボードを操るのは難しいが、

ダウンザラインで一直線に滑る宝石のような時間でもある。

Shiggy G on

Catch Surf ®ODYSEA x DFW 7’6″

.

ショートボードだけの人生は、

波に乗るのはカナツライ(かなり辛い)とめげていたが、

奄美でキャッチサーフの7フィートに乗り、

めでたくサーフ人生の最出発を果たしたシギーG。

それから2年後にまさかここまで上達するとは誰も想像できなかっただろう。

完璧なグラブレイルのテイクオフであります。

Aki Fujii on

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″

.

Taeko Fujii on

Catch Surf ®ODYSEA Log 7’0″

.

ミラーのセカンドセッションは、

自作シングル+ミニマルを持ち出してきて、

ワイルドなターンだったり、

裏返しライドの曲芸系、

またはB面フィンレス。

で、早朝サーフをたっぷりと3時間半楽しみ、

大谷翔平くんが3番DHで先発するというので、

エンジェルス・スタジアムに向かった。

以前彼のことを東京ドームで見たことはあった。

でもメジャーに来てからの活躍はご存じの通りで、

その輝きは増していた。

現役時代の長島茂雄さんはピカピカに輝いていたが、

ショウヘイくんのこの輝きは、

時代のスーパースターという気配すらあって、

動作のひとつひとつに何かの予感があった。

打席のトップの位置も

「どうしょうもないほど打ちそう」であり、

シアトルのピッチャーが投げづらそうにしていたのもよくわかる。

ECサーフボード_エリック・クリステンソンについて_最新キャッチサーフ動画_(1403文字)

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Eric Christenson 2018 September

.

ECこと、

エリック・クリステンソンのシェイプベイは、

マイケル・ジャクソンの音で満たされていた。

スピーカーからの音量と、

イヤーマフの相乗効果で、

数分は私に気づかずいたエリック。

彼はクリス・クリステンソンの実弟であり、

師をスキップ・フライに求め、

現在はサンディエゴと、

オレンジカウンティの旗艦シェイパーであります。

他レーベルで、

チョコレートフィッシュのシェイプを担当していて、

もしかすると、

日本ではそちらの方のECの方が有名なのかもしれない。

「見てくれ、18年間使っているマジックネットだぜ」

そう言って、

独特のタッチでレイルを仕上げた。

美しさと精確さには他者の追従を許さないのもECの長所であります。

EC DOES IT Step-Up

6’4″ x 21″ x 2-1/2″

.

ECDOESITとは、

イーシーダズイットと発音するいわゆる近年のディッシュとフィッシュ、

そしてミニかショートボードを混ぜ合わせたモダンボードだが、

これをパワーのある波、

カリフォルニアではオーバーヘッドの強波で使用するために、

テイルを細め、薄く削いで亜種としていた。

下記する私のコスミックフォンザーもこの「ステップアップ」で、

大波にも乗れ、膝波では異常なまでのドライブ感を味わえるという二刀流。

シェイプ後はフィンの位置を決めていく。

エリックは200通りのフィン位置の数値を持っていて、

基本はその数値に拠るが、

ストリンガーの太さやレイルのタッチによって位置を変えているのだそうで、

コールも同じことを言っていたことを思い出した。

1本シェイプが終わると、

リセットするために逆立ちするのだそうで、

長時間逆立ちをしつつ瞑想しているようでもあった。

ECベイの外に出ると、

ウナクネ会長御料車(ボルボ)が来ていた。

これがそのコスミックフォンザー、ステップアップ。

大波用なので、

テイクオフの速さと安定度はピカ一で、

まるで生き物のように美しい土佐波を滑っていくのでありました。

飛翔感といつか書いたが、

そんな気持ちとなった日の真っ直中。

(巻末リンク*1:飛ぶように波に乗った日)

海に行くとサバットが来ていたので、

もしかしたら法王?

そう思ってしまうのはいつものことです。

サンオノフレの平日、午後2時。

ECに私ボードを2本オーダーしました。

上でECがシェイプしていたEC DOES ITを私の解釈で、

6’7″で、テイルを狭めずに分厚くして、

スケート系にしつつ、

大きなパドル力を確保しました。

もう1本は7’5″のミニ・ペリカン(ミッドレングス・シングルフィン)で、

ボランクロスで重く強くし、

さらにはワイドラップのフリーハンドというクラッシュ系でのオーダー。

これはマイシャローナ(巻末リンク*2に詳)で知ったことで、

フリーラップの方が樹脂との結束が強く、より強度があると感じたから。

久礼大正町市場と変な波でサカモト体験_(2826文字)

【巻末リンク*2:マイシャローナについて】

【なぜか特大号】サバ国際化_Saba Knight Errant_土曜日だけで作った自作ボード『マイシャローナ』_痛い人たち_(3258文字)

【巻末リンク*3:おまけのキャッチサーフ動画】

CATCH SURF RIDERS SHRED BSR WAVEPOOL from Catch Surf® on Vimeo.

南カリフォルニアの現在気温_タイラー・ウォーレンの丸いトラッカーFor Sale_(1073文字)

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Catch Surf ®ODYSEA Log 7′

Triple Twin size Thruster

.

気温10度。

南カリフォルニアの現在気温だ。

けれど、日が昇ればこれが35度になるのだから、

寒暖の差が25度もある。

葡萄畑の横でキャンプしているおかげで

大地から湧き出るようなエネルギーを感じている。

大分落ち着いたが、

あいかわらず膝が痛いので、

朝はアップ、

つまり筋肉を温めることに専念している。

外気も温まった頃、

具体的には11時くらいになると、

沖風が吹いてきて波面に凹凸を付けていく。

これはそのアップ時に撮った写真だが、

やはりオフショアが波を持ち上げ、

そして満潮が波底を硬くし、

さらには波面はガラスのようになっていた。

Catch Surf ®ODYSEA x DFW Plank 7’6″

Catch Surf Original Fin

.

ご縁というかタイミングで、

シギーGまたはシャギーGのスタイル矯正担当となったが、

(この日のことは、巻末リンク*1に詳しく書いてあります)

彼がこのようにレイルをつかむと、

光速で初級者の出口に上達する。

グラブレイルとスタンスの三点支持のバランスが良いのだろうが、

これもまたシギー特性のものであるのだから、

「これを強調するようにスタイルを創り上げていく」

のが最良だと気づいた一枚でありました。

Nation The Pink Champagne on Ice 6’11”

.

基本の人ツナくんは、

昇ってきたばかりの陽を浴びて、

硬い斜面にシャンパンのレイルを傾けていた。

これは昨日の続き。

サンファンキャピストラノの、

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)家に行き、

カラーホットコートの逸品を見たり、

ドリームフィッシュだ、

実験ボードだとやっていたら、

63トラッカーが登場した。

トラッカーは、

タイちゃん曰く、「進化を繰り返すモデルデス」だという。

ビンテージ系寄りのアウトラインになったり、

フォルムやシルエットを変えてきた人気モデルだが、

これはずいぶんと丸い思想であります。

6’3″ x 20″ x 2-5/8″

という3サイズ。

デッキにはタイラー手描きのマンダラロゴ。

まだタイラー家にありますが、ご興味のある方は、

NAKISURF千葉のハギウダかナカガワまでお便りください。

shop @ nakisurf.com

ジャンクメール防止のために@マークの前後に空白がありますが、

送る際には詰めてください。

【巻末リンク*1;シギーのスタイル矯正開始日】

カリフォルニア編というかサンオノフレ_農園波_(1430文字)

Happy Surfing!!

バリー・マッギー展_サーフィンの真意とは?_(2097文字)

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Left to Right

EC SURF BOARDS / Cosmic Fonzer 7’2″

CATCH SURF JOB / Skipper Fish 6’6″

TYLER WARREN / Bullet Fish 5’8″

CATCH SURF / Skipper Fish 6’0″

これにDFW7’6″を加えると、

四国でのボードラインナップとなる。

ここから話は、

サンタバーバラに飛ぶのだが、

ここはトム・カレン前皇帝の出身地の近くであり、

南にリンコン岬を抱える大規模なサーフタウンと言えばわかりやすいだろうか。

Barry McGee: SB Mid Summer Intensive

at

MCA Santa Barbara

653 Paseo Nuevo,

Santa Barbara CA, 93101

そこで見たのは、

バリー・マッギーのボードラインナップ。

私見で彼の説明をさせていただくならば、

バリーこそがDFW大師であります。

DFWとは、

Down For Whateverの頭文字。

.

何でも最高
全て良いよ
同意同意

そんな意味です。

downはスラングでは、

1. 同意する 

2. 仲がいい 

3.一緒に時間を過ごす

1. in agreement with a plan to do something, with it

2.  To be friends with someone or to spend time with them.

みんな良い!最高!

そんな広義の言葉でもあり、

そうするとジム・キャリーが主演した

Yes Man』

という名作映画を思い出すのであります。

バリー・マッギー(Barry McGee, 1966年生まれ)

アメリカ生まれのアーティスト。

Twist and Twister, Twisty, Twistoの名前で知られ、

Ray Fong, Lydia Fong, Bernon Vernon, P.Kin, Ray Virgilも彼だというDFW式の開祖。

Barry at his studio 2017, December

Photo by Takiro Sanzo

.

1991年:サンフランシスコ芸術院卒業。

1998年:サンフランシスコ近代美術館で壁画を描き、同館のパーマネントコレクションに選定。

同年、ミネアポリスのウォーカー・アート・センターで初個展を開催。

世界のモダンアートシーンに衝撃を与え続けている。

バリーは、

偉大なる開祖グリーノウ(伝教大師)と共に、

サーフィン界の大勢が、

今日称されるWSL教へと転換していく中で、

真の源流を守り、

他面的に、時には側面的に線と曲線、

色彩と形状を巧みに操り、

真意を伝える劈頭(へきとう:まっさきという意)に位置し、

あらゆる真画をもたらしている。

また、ハッピーサーファーとしても知られ、

ハービー・フレッチャー始皇帝、

トーマス・キャンベルと共に三筆のひとりに数えられている。

キャッチサーフでオリジナルモデルを販売する経緯もすばらしく、

「子どもたちに次世代のボードに乗せたかった」

それでDFWxキャッチサーフというドリームコラボにたどりついたのは、

やはり動機が純粋だったからだろう。

バリーは自身のアートに交えて、

その始皇帝ハービー・フレッチャーアートも展示する。

緑オレンジ基調のソウルアーチをしているのがそうであるし、

こんなポップなネオン管にこころは和むのであります。

色彩感覚もそうだけど、

こうしてテキスタイルを表現し、

それらを組み合わせるという手法はなかったものだし、

オリジナル(始祖)のすごさ、

そしてありがたみを知ったのであります。

クラシックな図版。

石田さんの御顔もアルバムボックスにあった。

永遠の笑顔ですね。

四国で石田さんブラザーズに会ったことを思い出し、

目頭が熱くなりました。

立体というのも意識されていて、

ちょっとした「次元」みたくなっていて、

私はサーフボードの模様に引き込まれ、

そして全体像に溶けるように信心を深めるのでありました。

それぞれの真意を読み解いていく。

突然「印」という言葉が浮かび、

ベンチに腰掛けて検索してみると、

「大日如来はあらゆる仏、菩薩、明王、諸天を包括する存在」

とあり、

これが答えではないと知りつつ、

ここに掲載するのは、

あらゆる波乗りの神を包括する存在は誰なのだろうか?

デューク・カハナモク

造形者ならシモンズだろうか。

キャンベルブラザーズ?

グリーノウ?

さまざまなことを理解する瀧朗やスコット、

またはタイラー・ウォーレンに聞いてみると、

おそらくというか、

きっとボブ・ディランのようにこう答えるだろう。

「答え風の中さ(DFW)」

バリー・マッギーの最初の仕事を与えたのが、

ハービー・フレッチャー始皇帝で、

そのことにバリーが深く感謝していると、

館内の説明文にあったと、横にいた美女が教えてくれた。

その彼がモニターでソウルアーチをしていた不思議。

今日はここまでとします。

Happy Surfing!!

タキビシヤス@サンオノフレ_三蔵瀧朗著『傾奇者クリスチャン・フレッチャー』_バリー・マッギーDFW開祖の結集_(2222文字)

.

【テクニック思想編】[必読]新サーフィン時代到来記念!_DFWフィンレスで無尽蔵のエネルギーを得た日_(1656文字)

今回のバリー・マッギー展について

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ワイン作りに人生をかけるベンチュラセイジ_ECサーフボードXデイブ・ネイラー_大谷翔平のMLBルーキーイヤー終盤_(1511文字)

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Sage Morimoto Family
at the Ventura County

.

Cabernet Sauvignon

.

『カベルネ・ソーヴィニヨン』

でワインを作れば、

タンニンも酸も豊富なのでいわゆるフルボディとなる。

このため長期熟成の囁きがあり、

ミント、ブラックチェリーや黒オリーブのような香りもし、

口に含むと、それはおいしい食用葡萄で、

いつか誰かが、

「ナキさん、ワイン用の葡萄って渋くて食べられないのって知ってますか?」

というのが、カワウソ、じゃなかった違っていたことを知るほど、

甘く、さわやかにそしてコクもあって美味しい。

ワインの収穫シーズンです。

ベンチュラセイジこと、

森本果樹園のセイジは、

ワイン作りがしたくて土佐高知からアメリカにやってきて、

5年目となって、

ようやくその第一歩の収穫(5ガロン=約19リットル)が収穫され、

アメリカンオークの新樽を使い、

オークの香りを利かせたワインを作るため、

これからじっくりと発酵させようとしていた。

左からコータ、キナ、チホちゃん、そしてセイジ。

四国のある河口サーファーなら彼のことを良く知るだろう。

ジグザグコーヒーのタマちゃん、

ウナクネ支部長のヤスくん、

こころ優しき竜一くん、

大岐のハイビスカス食堂の森ヤン、

ハイカラミシンのマコトくん、

そして須崎の伝説と今も伝えられるヨコちゃん。

または、計り知れないポテンシャルのタローマン。

Taroman on ®ODYSEA Plank 7’0″

+

Catch Surf ®ODYSEA x JOB Skipper Fish 6’6″

ECことエリック・クリステンソンのシェイプベイを後にして、

直行したのはデイブ・ネイラーのスタジオ。

(巻末にECと、デイブ・ネイラーについてのリンクがあります)

向かったのは、

デイブの仕事、

つまりECサーフボードを世界一のグラッサーのデイブに巻いてもらえるか?

ということ。

さらにはサンダーには、

稀代一とされるジェレミー・コビントンがいて、

ダブルでお願いしてきました。

ECサーフボードのシェイプには、

やはりより良い樹脂と巻き、

そしてサンディングが必要不可欠です。

007と同じ英国人で、

職人気質は日本人のそれか、

もしかしたらそれを上回るデイブ・ネイラー。

彼は今、

アレックス・ノストやグラント・ノーブルといったRVCAニッチというか、

最高品質のグラッシングで人気が高く、

その多忙さは知られているが、

長年培ったリレーションで、

ECサーフボードxデイブ・ネイラーのコラボが実現しました 

そう決定し、

大団円となって見学に訪れていた私クルーが、

デイブと記念撮影をしたのがこのショット。

アメリカに来たらハンバーガー。

というのは、

やはりおいしいお店はとってもおいしいのです。

いつも感激するのは、

ウエンディーズの『ダブル・デイブ(Double Dave)』

もうインアウト以外のハンバーガーが食べられなくほどの魔味。

ツアーを確かに、

そして楽しく幸せに通過したツナくん。

隠れニックネームは人を癒すから「ツナマックス」。

そのアクションフィギュアを見つけたので、

パシャリと一枚撮ったのがiPhoneに入っていた。

今週でメジャーリーグのレギュラーシーズンが終わるということで、

この秋にトミージョンズ手術を受ける大谷翔平くんのルーキーイヤーが終わってしまう。

ということで、今日はエンジェルススタジアムにやってきました。

いつかこの顛末をどこかに書けたらと思います。

【巻末リンク*1:ECシェイプベイ】

ECサーフボード_エリック・クリステンソンについて_最新キャッチサーフ動画_(1403文字)

【巻末リンク*2:銘職人デイブについて】

【特大号】銘職人デイブ・ネイラーのサーフボード・ラミネーション_(4953文字)

Keep on Happy Surfing!!

エリック・クリステンソンとタコス_そしてサンオノフレサーフカンパニー_(1359文字)

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EC Surfboards Cosmic Fonzer Step-up 7’2″

Bonzer fin set-up

ハリケーン・ロサの影響で、

雲が多い、

沈んだ夕陽を見ることができた。

しかもグリーンフラッシュがピカリ出た。

上の画像を拡大すると下のものだが、

こうして拡大するより、

望遠レンズで撮った方が視認できますよと、

『世界グリーンフラッシュ研究家』

の高間教授(バリ)に連絡しようと思った。

(教授については巻末リンク*1を参照してください)

これが望遠レンズで撮ったグリーンフラッシュ。

もう4年も前になるが、

2週間前にもツナくんとシギーGたちと一緒に撮ったものがあるが、

ここまで大きなものではなかった。

ECことエリック・クリステンソン。

細密だったり、

斬新なるサーフボードシェイパー。

そしてスタイルのあるシェイプをすることで広く知られている。

(ECについては巻末リンク*2を参照ください)

EC Surfboards QUAD SIMMONS

7’0″ x 22″ x 2-7/8″

.

エリックと話すときに思うのは、

広く深くサーフボードを知っているということ。

レイルをこのように立てるとフィンの位置はこちらにずれる。

ストリンガーが太いときはこちら側にと、

じつに目まぐるしくフィン位置を移動させている。

“Good vives only.”

そんな合い言葉のサンオノフレサーフカンパニーに行くと、

ワイリー・アーチボルドが迎えてくれた。

マット・アーチボルドの甥で、

フォードとは従兄弟の関係であります。

彼に「日本に行ったらお願い」と懇願されていた

ココ・サンシャインのクリームとスティックのセットを渡すと、

目を輝かせてこの笑顔。

サンオノフレサーフカンパニーには、

Stone社のビールサーバーを設置してあるので、

夕方行くと、たいていはこうして乾杯の儀式となる。

後ろには飲めないサムがうれしそうにしていたのが映っていた。

オゴチャンとか、かつ禅師がいたら、

きっとビア樽は空になることでしょう。

夕食はフィッシュタコス。

最近はビジュアルにこだわるハイエンドタコスもあって、

ここもその例に漏れず、カブとか赤キャベツの赤紫に、

パクチーの緑を合わせて、

空腹時にこの視界を見ると、

胸の鼓動が高まるのは、

メキシコ料理のポテンシャルを物語っていたからだろう。

デザートはヨーグルト。

このNoosa社のは、

素材にこだわって、良い蜂蜜とミルク。

もう一つ(右)は、

ブラックベリーと唐辛子の組み合わせという珍妙なものだった。

蜂蜜のは最高だったけど、

唐辛子のは甘かったり辛かったりと、

日本人としては微妙な味でした。

NAKISURFアパレルの初期からのファンであるベンチュラセイジ。

このSURF Tもその例に漏れず、

かなり着込んだビンテージフィールたっぷりになっていて、

制作者としてはこれほどうれしいものはありませんでした。

ちょっぴり天気が悪くストーミーだけど、

波はなかなかいいです。

金曜日からまた新しいうねりが入るようで、

秋の南カリフォルニアは波の季節でもあるようです。

【巻末リンク*1:バリの高間教授について】

教授がキョウジュたるゆえん_神ウルワツでテンライの巻_(2060文字)

【巻末リンク*2:エリック・クリステンソンについて】

ECサーフボード_エリック・クリステンソンについて_最新キャッチサーフ動画_(1403文字)

Happy Surfing!!


【週末タイラー祭り三連発その1】”タイラー・ウォーレン1973ボンザー”誕生までのドキュメント_(2015文字)

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南カリフォルニア、台風一過ではないが、

そんな快晴、夏の強い陽光となった。

冒頭からいきなり食べものとは珍しいのだが、

こんな日もあります。

美味しいハマチに新生姜をすりおろし、

レモンとポピーシードと、

渾身のオリーブオイルをかけたものをいただいたら、

美味しすぎて身がよじれるようになった。

こちらはスモークサーモンのグリルドサンドイッチ。

鮭はパストラミ、

つまりサーモンに香辛料をきかせた燻製とし、

それを薄くスライスしたものと、

ロマネスコという野菜、

ピクルスにアイオリソースをふりかけ、

良く焼いたライ麦パンではさんだもの。

絶品でした。

ああ、食べもの話が書きたいと感じたら、

藤沢8ホテルのフーディガイドの締め切りという不思議。

サンファン・キャピストラノの新装タイちゃん家に行くと、

1973年だかそのあたりのボンザーが鎮座していた。

これはビング社が、

最新ボンザーシステムの権利をキャンベルブラザーから受け、

サンディエゴで製作されたものの1本。

タイちゃんの見立てだと、

見事な一級のシェイプで、

現代にも一筋も二筋も輝くほどのデザイン。

誕生は1973年前後。

特異なる形状のオリジナルボンザーボトム。

これは1970年製のオリジナルボンザー(超稀少)個体とほぼ同一である。

(巻末注釈リンク*1、*2を参照してください)

クリスチャン・フレッチャー⑬が、

この創始ボンザーをバリー・マッギー大師に献上した際、

紀伊國屋文左衛門が、

将軍に進呈した夏のみかん話を思い出した。

そのときに一緒にいたのが宝井其角とされていると、

(夢枕)獏さんの著書にそんなことが書いてあった。

このときの将軍は徳川第五代目の綱吉であり、

有名な生類憐れみの令(しょうるいあわれみのれい)の悪令を発した張本人である。

とすると、

紀伊國屋文左衛門=クリスチャン・フレッチャー⑬

宝井其角=三蔵瀧朗㉚

徳川綱吉=バリー・マッギー大師

という配役となり、

大師は、『DFWの令

この世のすてきもつまんないも、みな自身の心が決めている

:注釈リンク*3)』

を発布しているのだから、今の世もなかなかに興味深い。

この設定だけでボンザー献上からつながるひとつの長い物語が書けそうだ。

ここからが主題となるのだが、

読解力のウオーミングアップでした。

歴史の時間は終わり、もうすぐサーフボード話に戻ります。

フィン位置や、

それぞれの長さを計測し始めると、

この長さはシックスファイブ(6’5″)であり、

幅は20インチに満たない1970年代の細身でありました。

厚みはシェイプベイに計測器があるので、

そこに場所を移動して求めてみると、

3インチ弱と判明し、

さらにはダブルグラス(ボトム2層)の重たい個体は、

最近吹聴(ふいちょう)される

「重たいボードのほうがダントツに速い」

という説と見事に合致させていた。

ボンザーボトムのダイナミックな水流があり、

それを影皇帝自らがボディアクションで示してくれた。

「水がエントリーロッカーからこう入ります」

そしてフィン形状と、

その角度、さらにはボンザーボトムによって、

ここまで拡がるでしょう。

だからボンザーはすごいのです!

ノーズ幅はフィフティーンクオーターですかフムフム。

フィン位置がすごいのです。

この完全なるシングルフィン位置と、

近年ではグローバル化したスラスター位置のサイド計測がここにあるのです。

不変の定理みたいなものが、

コンピュータシェイプの進化でようやく数年前に確かになってきたのに、

まさか45年前にこの数値を得ていたのは、

宇宙人以外の何ものでもありません。

ねえ、タイちゃん、

このボードを私に作りませんか?

「もちろんです!すぐに作りましょう!」

そんなことになって、

タイちゃんが完全コピーし、

そこから彼の解釈で45年後のタッチを詰めこむという。

そんなプロジェクトの設計図。

題して
「タイラー・ウォーレン1973ボンザー」

となりました。

カラーだけはオリジナルのイエローではなく、

経年経過している今の方がCoolだとタイラーは感じたので、

そのビンテージ色に近いレッドオレンジにイエロー・レジンパネルという逸品仕様となりました。

さらには6ozを混ぜたダブルグラスにセダーストリンガー、

サンデッドグロスのより重たい仕様です。

シェイプをするジャーナルができたらいいのだけど。

タイちゃんは、

未明に起きだしてシェイプをすることもあるということで、

タイミングが合致すれば、

その歴史的なボードシェイプに立ち会うこととなる。

【巻末注釈リンク*1:1970年製のオリジナルボンザー】

アンディ・ディビス_マーク・マシューズがキャッチサーフに!_1970年のボンザー_新生NALU_(1158文字)

【巻末注釈リンク*2:そのボンザーがバリー・マッギー大師の元へ】

タキビシヤス@サンオノフレ_三蔵瀧朗著『傾奇者クリスチャン・フレッチャー』_バリー・マッギーDFW開祖の結集_(2222文字)

【巻末注釈リンク*3:バリ・マッギー大師について】

【わりと文藝】Jonathan Livingston Seagull_USAとバリー・マッギー大師、そして空海_(1260文字)

【巻末注釈リンク*4:タイラー・ウォーレンについて】

古風&新時代タイラー・ウォーレンのサーフボード世界(中編)_(1696文字)

【巻末注釈リンク*5:ボンザーについて】

新ボンザー物語序章_(1545文字)

Happy Surfing!!

 

【週末TW祭り三連発その2】タイラー・ウォーレンが、ボロボロの10フィートブランクスを見つけてきて、キズを避けてハンドシェイプしたボード_(1674文字)

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Tyler Warren

.

Afternoon Glide by TW

.

「あなたは絶対にこのボードに乗らなくてはなりません」

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)がそう言うのは珍しい。

「このサイズはいくつなの?」

「エイトセブンです(8’7″)」

「ワックスも塗っていないし、新品かリスタート時に乗るのは嫌だよ」

「ダブルグラスですし、フィンさえ傷つけなければ大丈夫です。

新次元の扉が開きます」

(ダブルグラス=ボトムも2層ということ)

そう言いながらそのエイトセブンにワックスを塗り始めたので、

私はタイちゃんの言うところの

『新次元の旅』に出発することになった。

さっきまでキャッチサーフのスキッパーフィッシュに乗って、

水流フィンの啓示を受けていたのに人生どうなるかわかったものではない。

この時私は、

ロータイド時は玉石が滑るので、

こうして半月板だか靱帯を痛めている身としては、

軽いボードでスルスルと歩きたいと思っていた。

「フィンを傷つけないで」

というのが、このボードで波に乗る際の唯一の注意だったので、

干潮時だったのでこのようにパドルアウトした。

これならフィンを岩で傷つけることはない。

パドルアウトしてみると、

波が崩れる前から軽くテイクオフでき、

このときは9’8″や9’10″ログ者(ろぐしゃ)たちを岸側に見る誇らしさ。

ミラーは、このテイクオフのあまりの速さに笑ってしまっていたという。

二郎くんではないが、

「なんだ、かんたんだなと思いました」

そう感じていたのは言うまでもない。(巻末注釈リンク*1へ)

タイちゃんの言うところの
『新次元への旅」

そんな意味がわかったのは、

メインピーク周りでボードは常にフックに入ろうとし、

インサイドセクションでは、

とめどもないほど速度を増す。

けれども、ひとたびテイル側にステップバックすると、

その従順さを取り戻し、

さらにはまた即加速しようとする。

「する」という文末の連呼だが、

実際そうだったのだから仕方がない。

わかったのは、

ログのグライド感を感じるのには、

そして重厚感も伝統も含めて、

巨大に、

つまり9’8″とかなくとも良いのだということ。

何が良いか悪いかというと、ログ世界である、

もしかすると、

誰かが適当に決めた

「9フィート以上をロングボードと呼ぶ」

ということとか、

そうでないかという違いであります。

なぜなら、アメリカ人は大きい。

小さく見えるタイちゃんやミラーでさえ、

イチローさんくらいあって、

TシャツのサイズはLやXLだという。

私はSサイズなので、

もしMを着るときは、

ノースサンクレメンテの老舗コインランドリーに行き、

1980年代製の乾燥機に入れてコイン4枚ほどかけると、

縮んでSサイズとなる。

これがLサイズだと、

さらに2枚コイン程度の時間を必要とするのだが、

発火しないか心配になるほど熱くなる。

話が逸れた。

何の話をしていたかというと、

『「私のような体型」(168cmx60kg弱)
「外国人体型」(178cmx75kg)

で、同じ規格のボードを乗ろうとするところを見直そう』

タイラー老師じゃなかった裏皇帝は、

現実から、波に乗ることから紐を解いて伝えてきてくれたのだった。

(裏皇帝につきましては、巻末注釈リンク*2をご覧ください)

Tyler Warren’s Hand Shaped from the 10′ Blank found at Dumpster pretty beaten

8’7″ x 22″ x 2-3/4″

長いモデル名だが、

直訳だか意訳すると、

「ボロボロの10フィートのブランクスがゴミ箱に捨てられていて、

ゴミ回収でさえも持っていかずに数ヶ月ほったらかされていたので、

それを拾ってきて、ダメージのあるところを避けてハンドシェイプし、

完成して計ってみると8’7″ x 22″ x 2-3/4″だった」

そんなことがストリンガー部に書かれていた。

【巻末注釈リンク*1:二郎のかんたん♪】

VLOG【動画ブログ】『二郎のサーフ日記3』夏休み最後の日編

【巻末注釈リンク*2:ウナクネ裏皇帝タイラーの周辺】

海賊岬_ウナクネカードの選出方法_ジョンジョン・フローレンス_(1505文字)

Happy Surfing!!

【週末TW祭り三連発最終日】_タイラー・ウォーレンの筆の持ち方_シェイプルームにて_(1043文字)

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Tyler Warren’s 8’7″ special and 9.1″ fin

.

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)のシェイプベイに行き、

私のボンザーが削りだされるところを見定めようと、

このiPhone6Sプラスに焼き付けようとしていたのだが、

そんな順番はすぐには廻ってこないことも知っていた。

スラスターフィッシュのシェイプが終わり、

数字を書き込んでいくタイちゃん。

細かい指定は彼ならではのものだが、

TW流の鉛筆の持ち方で、

それは見事な字を書いていく。

彼は画家でもあるので、

それは見事な絵を描くことでも知られている。

それはこの持ち方で描かれたものに違いなく、

そうすると、

なぜあれほどまでに持ち方を習ったのかと思い出し、

あれは基本に過ぎず、

お手本通りにしようとする教育がぼやけた瞬間でもあった。

そうこうしていると、

NAKISURFのお客さまのドリームフィッシュのシェイプも終わり、

フィン位置が特殊定規の数値と、

感覚を頼りに切られていく。

「シェイプを始めたときは、

ここまでレイル側にフィンがあることは想像できませんでした」

「ふーん」

「ですが、自分が削るようになって、

それに乗って調整してとやっていたら、

フィンがレイル側にあることの意味を知り、

そしてその性能を感じて、今さらながら驚いたのが最近です」

私は、その意を理解してにっこりと笑った。

そしてこういうのを
「拈華微笑(ねんげみしょう)」

というのか、

さらには違う言葉を思い出そうとして、

シェイプベイの電灯棚に置いてあるハンドプレーナーだけを見ながら考えていた。

ボードが少し完成したので、

ピックアップする。

タイラー・ウォーレンのいいところは、

サーフボードが手渡しされるということ。

これはサンディエゴのスキップ・フライも同様で、

工員からとか、工場から直接ということではなく、

シェイプした本人から直接手渡しされるということです。

(巻末注釈リンク*1へ)

あいかわらずの超人気のレッドライン。

これは珍しいグラスオンフィン版。

でも少し前、

1980年代前半は、

シングルフィンボックスを除く、

ほぼ全てのサーフボードがグラスオンフィンだったことを思い出し、

その歴史を調べてみると、

私の誕生した年(1965年)まで遡(さかのぼ)ることができた。

(巻末注釈リンク*2へ)

【巻末注釈リンク*1:スキップフライについて】

アザラシと乗るグラブルズ波_スキップ・フライがボードを削ってくれました!_(1555文字)

【巻末注釈リンク*2:フィンの歴史(20代のタイちゃんが!)】

近代フィンの歴史2_(1800文字)

Happy Surfing!!

ECミニペリカン7’2″_輝く景色を得る方法_バリー・マッギー大師_(1070文字)

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EC Surfboards

Mini Pelican (Glide-O-Rama) 7’2″

.

Miller’s Quiver of the EC Surfboards

Swallowed One 8’7″

Super Sled 9’6″

Mini Pelican (Glide-O-Rama) 7’2″

.

Mini Pelican (Glide-O-Rama) 7’2″

.

ECこと、

エリック・クリステンソンのボード一式が使えることになった。

これもミラーが自身のコレクションを放出したおかげであります。

先週から8’7″に乗り込み、

次にこのミニペリカン7’2″に夢中になっている。

痛めている後ろ膝が使えないので、

そこまで低い体勢にならないようにするために、

普段よりも大きなラインを設定し、

そこをトレースするだけで、

どうしょうもないほどの興奮がやってくる。

美しい波の上に常に反射する煌めきを眺めていると、

大きなうねりによって水平線が持ち上がる。

閃くようにボードを沈め、

ピークに向けて解き放つのと同時に強いパドリングを入れ、

腕を開き、深く沈め、重く、長く、

そして大きく漕ぎ続けながら、

ある一点で翻すようにボードを回し、

そしてインパクトパドルを1回、

もう一回と入れ、

さらに深く重く漕ぐと、ペリカンは波斜面を滑り始めた。

その上に跳ねるように立ち上がり、

そして感じるままにペリカンを傾けて

煌めく光線の中に飛びこむように乗り続けていった。

また1本、さらに1本、途中からまた乗って、

ずっと待って1本。

もう1本。

腕が上がらなくなるほど乗る続けると、

その純粋かつふくよかな心象は、

ありとあらゆるものにしみこみ、

ペリカンという名のサーフボードは輝き、

景色はどこまでも澄んで映ったのだった。

[近況報告]

リハビリサーフ&ボディサーフのおかげで、

膝はここまで曲がるようになりました。

(巻末注釈リンク*1を参照ください)

DFW大師のバリー・マッギーのなにやらのショーがあって、

「行きます行きます」と大師と約束したにも関わらず、

気づいたら月が変わってしまっていた。

(巻末注釈リンク*2をご覧ください)

割と近くにいたのに残念。

割りとというのは、

サンクレメンテからサンタバーバラまでは180マイル、

288kmもあるけど、

空いていれば3時間と少しの距離です。

【巻末注釈リンク*1:ボディサーフというサーフトレーニング】

VLOG【動画ブログ テクニック編:グレイトサーファーへ向けて】ボディサーフ動画_(675文字)

【巻末注釈リンク*2:バリー・マッギー展@サンタバーバラ】

DFWバリー・マッギー展_サーフィンの真意とは?_(2105文字)

Happy Surfing!!

【特大号】NATION The Eagle 5’11″_羽根のように軽く、鷲のように速く_(2600文字)

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「完成シマシタ!」

そうやって、

サーフボード博士であり、

超級シェイパーであるライアン・イングルから連絡があった。

ショートボード人気が根強い日本に向けて、

私に5’11″を作ってくれたと言う。

主語が抜けているが、

ニューモデルというのではなく、

「究極のサーフボードです」

という代物だ。

Nation Glassing (N-Glass)

.

というのは、

ライアンは数年前から復活したCJネルソンのボードを作ることが多く、

彼が持つ400箇所のマジックボード数値と、

CJからのフィードバックである法則を見つけたという。

で、それを反映させてまずは9フィート台で作り、

7フィート台で確信し、6フィートとなって、

Nation The Eagle Glider (Single Fin Model) 6’11”

.

私に5フィート台を作ってきたという経緯がある。

けれど、私は膝を痛めていてリハビリサーフ中の身である。

Nation The Eagle (Future Fin Model) 5’11”

.

 

ショートボードなどに乗ったら膝などは粉々に砕けてしまう危険をまといながら、

「見るだけ、写真を撮るだけ」

そう言い聞かせるようにして新生NATION工場兼ショールームに向かった。

で、持ってみると、

むくむくとこれに乗ってみたいという気持ちが沸き上がってきた。

危ない危ないと思いながら海に行くと、

夏日であるので、陽射しはココサンシャインですな谷沢くん。

そんなことを言いながらステッカーなどを貼っていると、

サンオノフレ・サーフカンパニーのメディア担当であるサムがやってきた。

彼は知的なフィッシュゴッドとして知られていて、

本家フィッシュゴッドであるジャスティン・アダムスは、

最近となってあらゆるところに登場し、

元祖メディアであるNAKISURFはすでに

「フィッシュゴッドの存在を世界に広める」(巻末注釈リンク*1)

という役目を3年半前に果たしたので安心していると、

他のゴッドが次々にやってきた。

それはラカ法王や二郎くん、

さらにはタキビシたちとの旅の途中で、

茅ヶ崎の美住町フィッシュゴッドや、

この知的なフィッシュゴッド(An intellectual Fish God)のサムを知った。

(それぞれの神については、巻末注釈リンク*2〜4を参照ください)

彼は「これを教会岬で滑らせたいデス」

と言い、

私はこれにただ乗りたいと反射的に感じた。

究極は秘密でもなんでもなく、

1970年代のサーフボードに答えがあり、

「シンプルを突き詰めて、それらの必要なものを最小限だけ入れる」

そんなデザイン理論でこのボードが完成した。

NATIONのキールフィン、

そしてサンプルのスモールブレードをリアに付けると、

今度はミラーがやってきて、

またこのサーフボード談議となった。

モデル名は?

そう聞かれ、ライアンに確認すると、

“The Eagle”であるらしかった。

イーグルスはホテルカリフォルニアを歌い、

その歌詞に”The Pink Champagn on Ice”とあるが、

(巻末注釈リンク*5を)

その一環によるネーミングかと思ったら、
「羽根のように軽く、鷲のように速く」

と、機能が名前になったようだ。

サムが、

「ボクが後50kg軽かったら今これに乗るのに」

そんな言葉に発火して、

膝ブレースを強く締め上げてパドルアウトしてみると、

軽いどころか、

柔らかく、そして従順で、

自由でそれでいて速い。

テイクオフも軽々できるし、

ミッドレングスはなんだったのか?

というくらいの位置からテイクオフしていく。

あげくの果てには、

禁断のトップアクションもしてしまい、

膝を深く曲げなくても、

ショックもワイプアウトの予感も何もなく、

さらにはレイルが喰ったり、

またはノーズが刺さる

という予兆も何も起きずにメイクできた。

ふわり、

シュッタン!

「シャケのベイビー!(巻末注釈リンク*6を)」

二郎くんではないが、

「なんだ、かんたんだなと思いました」

そんな心持ちでありました。

テスラ社のイーロン・マスクの言うところの

「マキシマム・エンジョイメント」

と、コピーを得ました。

このボードのあまりの良さに乗ってからではありますが、

各部写真を撮ったのが以下。

ロッカーは弱く、

ノーズとテイルは若干1970年代の風味を漂わせ、

ライアン自慢のフィン位置は、

トライ、ツイン、クアッドのフル設定もなされている。

特徴のひとつである分厚いテイルブロックは、

ややするとマッコイのようであるが、

こちらのはなぜか踏める、

つまり操作性満点の絶妙なる浮力が付けられている。

さすが博士である。

アウトラインも1970年代風で、

テイルはソフトダイヤモンド、

そしてビークノーズ。

レイルはコールゆずりのサンクレメンテ・ソフトレイル。

5’11” x 20-1/4″ x 2-5/16″

この位の浮力があれば膝波でも軽々テイクオフしていく。

またはロングボードと同じ位置から波に入れるのが、

コンケイブやバランスに長けたライアン・イングルと、

CJネルソンのコラボ由縁だろう。

リアのブレ—ドフィンを大きくしたり、

小さくしたりして、

水流がマキシマムになるのはどれなのかと探っている。

そうこうしていたら広告も完成した。

なんだかうれし恥ずかし。

「膝が曲がらなくてこれですよ」

そんな注釈を付けて自己弁護しようと思いました。

予告編というか紹介動画も完成しました。

ぜひご覧になってください。

見所は膝を支点としたボディサーフ・テイクオフです。(笑)

【巻末注釈リンク*1:フィッシュゴッド詳細】

【GW特大号】ジャスティン・アダムスについて(詳細版)_(3343文字)

【巻末注釈リンク*2:美住町フィッシュゴッドとは?】

【テクニック編特大号】小早波日へのアプローチ_私のアイドルは、Catch Surf JOB Pro_逆真流無人波_(3221文字)

【巻末注釈リンク*3:ラカ法王やタキビシたちについて】

【特別特大号】ウナクネ・カノン(正史。ご注意:普通のサーファーは読まないでくださいね…)_(4038文字)

【巻末注釈リンク*4:二郎くん別伝】

命の源と、二郎人気_Blue誌からの散文または随想_(1412文字)

【巻末注釈リンク*5:マジック数値 x 400の詳細】

【NATION】インバースVEE搭載、世界初のオムニディレクショナル・ボードThe Pink Champagne On Iceの誕生ストーリー(2101文字)

【巻末注釈リンク*6:鮭のベイビー】

【特大号】ウナクネ流行語大賞_(2222文字)

Happy Surfing!!

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