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【動画】ライアン・イングル、かく語りき_ミラー絶賛パンケーキの作り方_(774文字)

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ハロウィーンの日。

イルカが近づいてきたので、

写真を撮ったら波の中にオバケが映っていた。

なんとも愉快な顔で、

これを見てラカ法王や二郎くんたちを思い出した。

Nacky on

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″

.

西北西

北西

そんな3つのうねりが同等に入っていて、

三方向からのウエッジ波を堪能した。

Nation The Eagle 5’11”

.

後ろのうねりが真横に動いているのがわかる。

満潮でタプンタプンの波質だったけど、

このイーグルで、

イーロン・マスクの言うところのマキシマム・エンジョイメントを満喫した。

(巻末注釈リンク*1を参照ください)

下の画像に創造主ライアン・イングルが、

このイーグルを語っているのだけど、

ロールエントリーからのソフトレイル。

なぜかダウンレイルが水を弾く、

つまりは速度を増すという不思議が語られていて、

私がそれをなぞるように乗るというものです。

本当にレイル側にも刺さらず、

もちろんノーズダイブもせずに、

本当に乗っているのが楽しいボード。

しかも究極のデザインなので、

膝が曲がらずとも波乗りになっているのがうれしいし、

ありえないようなことだと思う。

【おまけ】

ミラーがパンケーキの作り方を知らず、

「え、ビスクイックではないの?」

(日本で言うホットケーキミックス)

というので、

卵を白身と黄身で分け、

その白身だけを泡立て器で角が出るくらい泡立てて、

焼く前に黄身と小麦粉、

無塩バターと砂糖を混ぜて味付けして焼いて、

焼いた黄桃と松の実、

そしてパウダーシュガーをかけて出したら、

驚くほどの味に自分でびっくりしました。

簡単なので、ぜひ作ってみてください。

【巻末注釈リンク*1:マキシマム・エンジョイメントについて】

【特大号】NATION The Eagle 5’11″_羽根のように軽く、鷲のように速く_(2600文字)

Happy Surfing!!


【タイラー・ウォーレン特大号】サーフィンはライフスタイル_サーフボードはおもしろい_自由になりなさい_(3069文字)

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奄美の夏グリーンヒル・サラダ。

これは夏に撮ったものだが、

冬は、奄美大根、半玉、

キャベツ、ふだん草、奄美しいたけ、

奄美ブロッコリーがおいしい。

けれど、色彩とか見てくれは、

夏野菜にはかなわないのは、

水着の美女のようなものということになる。

ちょっと違うか。(笑)

これはシーアのミケイラ。

去年に撮ったもので、

ただこの時点だとまだ発売前だったので、

未発表となっていた作品のひとつです。

(巻末注釈リンク*1にリンクがあります)

夕陽をまとっていて、

とても大好きな作品となりました。

奄美は朝陽が太平洋側から昇り、

夕陽は東シナ海側に沈む。

それぞれ行き来するのは、

車で15分程度なので、

「朝陽と夕陽を水平線で楽しめる」

そんな島ならではの愉しみがあります。

Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’7″

at Cave, Amami Oshima

.

タイラーのビッグドリームフィッシュ。

6’7″というサイズ感だが、

慣れてくると、

5’7″の感覚でコントロールできるようになってきた。

そのファイブセブンと異なるのは、

パドルスピードおよそ170%、

テイクオフの確率がおよそほとんどというのは、

このサイズのボード以外にはありえない。

Brian Miller on

EC Surfboards The Mini Pelican(Mini Glide-O-Rama) 7’2″

.

これも少し前のことになるが、

12月になったばかりの千葉北の波。

ミラーはショートボードからログ

(ロングより大きく、リーシュプラグなど付いていないもの)

に乗れて、

さらに言うのなら彼もミッドレングスを愛するひとり。

こうして旅への1本だったり、

必殺必中の剣という様相を帯びたサーフボードでもあります。

先日ここに奄美市笠利町用安にある

晴れるベーカリーさんのことを書いた。

(巻末注釈リンク*2をご参照ください)

店員さんの感じも良いので、

どんどん好きになっている。

最近のマイブームはここで売っている四角いクリームパン、

立方体のクリームパンなんです。

半分に切って、

表面をこのくらい焼くと絶品以上の評価を得る。

そんな奄美の日々。

昨日は碇山勇生さんというすばらしいオーシャンマンから話が聞けた。

あまりにもすばらしいお話だったので、それはまたいつか。

さて、時は遡り、

私がサンクレメンテから出発する前日は、

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)と一緒にいた。

最後は海で一緒にサーフしてお別れとなったのだが、

その前には彼のシェイプルームにいた。

ノーズコンケイブにステップデッキ、

アークテイルかつ分岐ストリンガーを試すのだそう。

こうしてプレーナーでシェイプできることが、

タイラーの伝統的なところだろう。

テリー・マーチンが直伝したというのは、

ティミー・パターソンとタイラーだけで、

もし免許皆伝というのがあるのなら、

まあそんなところだろう。

サーフボードの世界は、

師弟関係や継承みたいなことばかりで、

それを重んじる人はこうして名前が世に出てきている。

シェイプの合間に彼のボードルームで気になるボードがあった。

なんでもグリーノウのスプーンから着想を得たシングルフィンと言う。

サイズは

5’8″ x 20″ x 2-1/2″

ちょっと宣伝みたいになってしまうのだけど、

このインチ表示のものをcmに変換できる表を、

ハッピーサーフ2019カレンダーの右端に毎月載せました。

メートル法だとこんなサイズ感だと、

すぐにわかる。

これは来月、

つまり来年の最初だけど、

月替わりのロゴ(右下)のものが、

タイラーがNAKISURFのために描いてくれたものになっている。

それはこんな意味も、

風合いも思想も入っているものです。

私たちにとって、

このロゴはフレンドシップであり、

「サーフィンはライフスタイルです」

そうタイラーに掲げてもらったロゴです。

どうぞよろしくお願いします。

話はそのシングルフィンに戻ります。

こういう平べったいボードで滑る波を想い、

そしてそのボードを傾ける感覚を感じた瞬間でもありました。

サーフボードとはおもしろい。

なぜなら乗ってもいないのに乗った感覚になるのは、

車とは異なるものだからだろう。

でも二輪車なら少し似ているか。

次にショートボードの新作が登場した。

スクアッシュテイル

ボキシーレイル

シングルダブルコンケイブ

テイルVEEという普遍的なものだが、

タイラー印というか、

そんな魔力を秘めたボードになっていた。

ここの浮力にこだわりました。

と、前足のレイル部のボリューム

(ここでは体積)を表現したボードであることと、

そしてそれは、

前方から後方に抜ける流れを意識した、

またはさせてくれたシェイプを達成していた。

足の角度までが浮かび、

まるでビーチブレイクで、

波を切り裂くようでいて、

ターンが途切れないタイラー気分でサーフできた。

さらに私のような軽量(60kg以下)のサーファーにとって

「これこそがロングボードのフィーリングです」

そう差し出してくれたのが8’0″。

カレンダーによると243.84cmでありまして、

普通のロングボードよりも1フィートも短く、

真面目な人は、

「9フィート未満のボードはロングと言いません」

そう目をつり上げるのだろうが、

「ロングボード感覚」のことを言っているのであるのだから、

私はこれに乗って、

クロスステップしてサバ手をした気になった。

サーフボードはおもしろい。

そしてタイラーが、

サンクレメンテに小さなお店を開こうと計画中だと話してくれた。

「それはこんなお店デス」

そうやって俯瞰図を描いてくれた。

もしかすると、

もうすぐ実現するかもしれませんね。

それから彼のスタジオに行き、

サーフボード話を続けた。

タイラーは、

メキシコのプエルト・エスコンディードに行ったのは、

ダクトテープ・インビテーショナルのおかげであるという。

というのは、

タイラーは中国は海南島を目指して、

ロスアンジェルス国際空港の出発カウンターまで行った。

チェックインしようとすると、

航空会社職員が、

「このボードは大きすぎるので、

あなたが目指す目的地まで数日かかるかもしれない」

そう言われて、

突然目的地をメキシコに変更したのだという。

主催者のジョエル・チューダーにその旨を伝え、

メキシコに向かったというのがそのあらまし。

とにかくそんな流れで、

それはすばらしい波に乗れましたと、

滞在中の写真や動画を見せてくれた。

中でも興味深かったのが、

7’8″のエッグでフルバレルを完全グライドしていたこと。

ちょうどマーク・ヒーリーが、

9フィートガンで超パイプラインをメイクしたことを思い出した。

そのボードが外にあるというので、

見せてもらうと、

私はあのバレル波をこのボードで滑っている空想だか、

妄想にかられて、

その閉じないバレル壁に肩を寄せ、

空想高速滑走しているのでありました。

これはタイラー自身のテストボードという

7’8″のエッグ。

前出したバレル波をも想定してのシェイプだったそうだが、

「フィン位置が後ろ過ぎました」

そうやって反省も忘れなかったのが、

波に乗って、

サーフボードを削れる彼の強みだろう。

さらにはこういうタイプグラフィアートの筆の使い方を学び、

今見ると、

そこには『FREE』というメッセージがあり、

私に

「自由になりなさい」

という言葉を伝えてきているのでありました。

【巻末注釈リンク*1:シーア奄美旅について】

真夏!!_奄美のグリーングッドマン緑くん_(909文字)

【巻末注釈リンク*2:晴れるベーカリー】

【初級テクニック編】ハッピーサーフィンの敵!?_(2105文字)

Happy Surfing!!

【NAKISURF誕生記念感謝特大号】_13年のありがとう!_(5139文字)

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メリークリスマス!

アメリカにいると、

多くの市民がそう感じているように

「今日、つまりクリスマス日は、
人生でとてつもないほど大きな日」

ということを思い知らされる。

そして、さまざまな歴史を知る。

私にとっては世界史そのものなので、

そのまま先住民の霊感というのを思い浮かべ、

さらには紀元前の世に想いを参じるのです。

Nation The Pink Champagne on Ice 7′ ish

Photo by Brian Miller

.

クリスマスは

イエス・キリストの誕生を祝うお祭りだと聞いた。

誕生を祝う日であって、

イエス・キリストの誕生日ではないともあった。

NAKISURFは今日が誕生日です。

Photo by Ryota Kaneko

.

13年前と少し前、

「(サンクレメンテの)シェイパーから直接サーフボードを販売しよう」
「プロサーファーが乗っていた中古ボード。プロ未使用ボード」
「サーフィンを正しくお伝えしたい」

そんなテーマとコンテンツでウエブページを作り始めました。

原稿の宛先はオーストラリアのアキちゃん。

アキちゃんは現在もNAKISURFの

エグゼグティブ・WEBマスターとして活躍してくれています。

誕生当時のお話としては

ー大変だったことはー

お店を構築するわけではなく、ウエブページです。

しかもYouTubeなどは普及すらしていない。

文章と写真だけでサーフボードの仕様はもちろんのこと、

開発のためのシンジツや裏話をしたためまして、

試乗記であります『インプレッション』を充実させつつ、

WEBコンテンツとしての体裁を整えていくわけです。

サーフボード1モデルを表現するためには数日要します。

シェイパーの紹介もきちんとしなければなりません。

試乗記ですから自分でも乗りに行かねばなりません。

Photo by Kaila Funaki

.

シェイプについてわからないといけないので、

シェイプベイに馳せ参じます。

すると、シェイプをしている音がする。

邪魔をしてはいけない。

なので、シェイプルームの外で、

iBook G3 Snowを足の上に置き、

他のコンテンツをパチパチ書き進める。

シェイプルームから出てくると、

質問をぶつけてまた書く。

シェイパーといってもアメリカ人です。

各人は確固とした技術も力学、造形力もある。

ですが、

「これがこうでこうなっていて、その理由は〜?」

と聞きましてもなかなか言葉になりません。

「サーフボードというものをそこまで紹介するのか!?」

そう驚かれたり、呆れられたり、そんな日々でした。

そして「年内にオープンしましょう。させましょう」

ディレクターとの約束があり、

それから私は1ヶ月とちょいの日々を

ほぼ仮眠のみで36日間乗り切りました。

Photo by U-ske

.

NAKISURFの誕生です。

記念すべき最初のお客さまは、

いまだにご連絡を取り合って、

NAKISURFファミリーとして思想を共有しています。

NAKISURFが始まる1年前に

サンクレメンテからノースハワイに越しました。

ものすごい波で、

自分を再構築といえば聞こえがいいのですが、

サーフィンを「やり直し」始めたところで、

さらにはキャッチサーフがサンクレメンテで誕生し、

NAKISURFの初期コンテンツのひとつとなっていきました。

そんな中、

こんな美しい風景に出会い、

さらにはこんな美しい波も知りました。

ハワイで生まれ育ったカイル鞠黒。

友人と波に乗る楽しさを知り、

子どもたちと楽しく乗る幸せを発見しました。

ハワイアンスタイルは、

オーシャンマンという基礎があり、

そのためにはたくさん泳げなくてはなりません。

ノースハワイの酋長の息子が、

島の南西部を取り仕切っているのですが、

彼は、

「リーシュをしないのならどこでサーフしても良い」

そんなことを言いました。

日本と真逆です。

リーシュがないと、

お分かりのようにワイプアウトすると一大事です。

ボードは岩に激突するかもしれませんし、

よしんばチャンネルに流れると、

今度は海流プラス貿易風で、

私が泳ぐよりも速く流れていきます。

ただ、

全力で泳ぐとその距離は縮まるのですが、

オリンピック選手ではないので、

長時間全力で泳げません。

ボードを追尾して数時間も泳いだことがあります。

そんなオーシャンマンばかりの海は空いていました。

なぜならそんな無常なルールがあったからです。

そんな真のサーフィンを通過して、

Photo by Tony Roberts

.

サーフィンを追い求め、

昨年の今はコスタリカに行き、

エンドレスサマーを撮影した場所に陣取り、

レンタカーなしで1か月滞在し、

信じられないほどのビーチブレイクを発見しました。

スケールといい、

波の合わさり方といい、世界クラス3つ星です。

そして四国。

この旅では、

亡くなってしまった石田さんが一緒に来られているようで、

ポイくんやマナブくん、

森ヤンというさまざまな邂逅や不思議がありました。

さらにはベンチュラセイジの生誕の地ということで、

みなさんにはこの上なく良くしていただきました。

そして海部のレキくんに勧められて、

室戸岬に行きまして、

次の満月に出たのがブルードラゴン。

しかもここはウナクネ会長由来のビーチハウスでして、

ちょうど青龍寺の裏手にあたる地形で、

そこから沸いてきた竜に驚きました。

空海由来で私は一気に歴史に、

そして四国に傾倒しました。

話が逸れました。

子どもたちと波に乗るヨロコビは今も引き継がれ、

現在私の弟子はラカ太郎くんと、この二郎くんです。

「なんだ、かんたんだなと思いました!」

二郎くんのかんたん打法で、

私の悩みが解決していっています。

ありがとう。

そしてNAKISURFのフロントは、

純粋、真剣、正義と、

しんの優しさを持ち合わせるハギウダとナカガワです。

そしてふたりは現在フィッシュ中毒なので、

私は次なる章であるミッドレングスの魔力を伝えようともしています。

フィンレスのふたり。

仕事も一緒、

波乗りも一緒。

そして乗る波も一緒というほど仲が良い二人。

前出したアキちゃんとアスカさんがいて、

ナッキーがお手伝いして現在のNAKISURFが構築されています。

NAKISURFを支えた亮太くんと、その奥さんの香ちゃん。

さらにここは千葉公平さんが愛した場所です。

IMG_3683

千葉公平さんに引き合わせてくれた中村竜さんのお父さん。

そして、今ドラゴンブームが来ていますが、

それも彼の思し召しだと思うのです。

竜から蓮となり、

思想はハスに舞い降りています。

その蓮思想をまとったのは、

ウナクネ法王となるラカ38世。

彼の穏やかなハッピーサーフ思想に私たちは寄り沿います。

楽しく、幸せにみんな仲良く。

話をノースハワイに戻しますと、

こんな日に独りサーフする毎日が続いていました。

Photo by Bryce Johnson

.

好きなボードで、好きなように。

誰も見ていませんから、

水着などもいらないのですが、

時折船が通ったり、たまに釣り師とか、

果てしないほどの距離を歩いてくる老人夫婦とかがやってくるので、

きちんと身に付けてサーフしていました。(笑)

さてさて、そんな楽園も海ですから荒れます。

こういう日がやってきます。

やはり無人だったりもします。

文字通り「決死で乗る」わけですが、

時には、

「無常」という言葉の意味まで悟らされます。

そんな無常観の中で旅に出て、

呼吸して、新しい友人を育み、

上記したように空海由来で日本の歴史に興味が出て、

日本書紀などを読みはじめました。

個展もやりました。

これは日本記者クラブ内での栄えある展示ということで、

亡くなった両親にこの運びを見せたかった。

いや、見たことでしょうきっと。

私は元々ショートボードのプロで、

修行を兼ねてやってきていたハワイとカリフォルニア。

1980年代のことです。

1990年となると、

当時はバドツアーというPSAA主宰のプロサーキットがありました。

そんなプロツアーにも出場しました。

ハンティントン、

オーシャンサイド、

サンディエゴのミッションビーチ戦。

Christian Fletcher on

Tyler Warren’s Tracker 6’4″

.

圧巻だったのは、

クリスチャン・フレッチャーがローワーズ戦で優勝して、

当時の賞金最高額

(高級車が軽く買えるほど)を受け取ったことでしょう。

彼のハイスコアは全てエアリアルでした。

プロサーキットはここから変わったという見聞録。

私はそんな中、

クリスチャン・ワックと知り合い、

「(サーフボードの)サイズを問わないサーフィングとは」

そんな問いかけがあり、

私は重いシングルフィンを会得するべく、

毎日乗り込んだ。

大きな日も小波もこれで。

そして強く、

恐ろしいほど速いターンが存在するという感覚を得た。

フィンレスもやりました。

自由な飛翔感覚。

悲鳴を上げそうなほど速い降下速度。

全てがジェット機を操縦するほどの衝撃でした。

バリのシークレットも発見しました。

これはドリームフィッシュという名作がありまして、

これを6’7″まで引き延ばしたものをタイラー・ウォーレンに作ってもらいました。

タイラーのことを今昔物語風にしますと、

.

今昔、聖斧振に一人の人有り。
歳廿に至て、始て波乗道を発して、
御前(ハービー・フレッチャー→テリー・マーティン故人)に詣て、
出家して、御弟子と成れり。

タイラー・ウォーレンでクリスチャン・ワックから続く

“Surfboards in all sizes”は結実し、

サーフボードシェイプは、

サーフボード博士でおなじみのライアン・イングルで、

自分の持ちうる質問群は全て帰結した。

ショートボードからログまで。

宣伝など一切していないNATION MFG.。

サーフボード博士の渾身シェイプ。

バリにも2か月間旅に出ようと行ったのだが、

あまりの混雑ぶりに半分に予定変更。

けれど、

「1971年のウルワツ」

私にはそんな掲げられたテーゼ、つまり命題がありました。

そこで、

ウルワツ波にキャッチサーフのスキッパーフィッシュで入り、

1971年、

全員がそうしていたようにノーリーシュで入り、

「流したらパダンパダンまで泳ぐ」と、

そんな決意が身を結び、

無傷で戻りここでも自分なりに決着が付きました。

壱岐で知り合った頃から友人だった気がする高間教授とバリで再会し、

珍妙な雰囲気の海岸でかけがえのない波も得ました。

これもキャッチサーフでした。

NAKISURFはオルナタティブ寄りと、

ログボード、大波ガンの評判からECこと、

エリック・クリステンソンのオーナーシェイプ

『ECサーフボード』の販売を開始しました。

Eric Christenson 2018

.

彼のサーフボードの乗り味は、

まるで大きな羽根のペリカンのように柔らかく、

そして力強く波の中を飛び、

感覚をたどると、

それは夕焼けに霞む水平線のようでもある。

ご縁があるようで、

中米エルサルバドル旅に同行したシェーン・ドリアンとも新島で再会し、

「サーファーのあり方」

そんな方術を教えてもらい、

私たちの始皇帝ハービー・フレッチャーに、

ウナクネ老師横山泰介さんをお引き合わせたり、

三蔵瀧朗の計らいで、

始皇帝と日本を満喫した。

奇しくも

私のメインビジュアルを使用し続けてくれたグリーンルームフェスティバルでした。

そしてドノバン。

カリフォルニアで知り合って以来、

日本ツアーも一緒に廻り、

NAKISURF原宿のオープン記念にと、

シークレットライブを開催してくれたり。

こんなショットも得た。

ビームスジャパンさんで個展をさせていただいたり、

オーシャンズ誌ではノースハワイに取材に行きました。

もう走馬燈みたくなってきたので、

そろそろ終えなくては。

ソフトサンドでのキャンプ。

これは10日間にも渡りました。

そして「つまり」は、

DFW=全て最高ということに帰結しました。

そのDFW思想のバリー・マッギー師匠個展。

@サンタバーバラ

【テクニック思想編】[必読]新サーフィン時代到来記念!_DFWフィンレスで無尽蔵のエネルギーを得た日_(1656文字)

完全にはまとめられず、

あの人もこの人も、

あのこともこれもと書いていたら、

多分2〜3日かかりそうなので、

この項はひとまずここまでとし、

巻き上げさせていただきます。

ということで、

今日からNAKISURFは14年目に入りました。

前出したタイラーがロゴを描いてくれました。

さらには『ライフスタイル・ストア』とも掲げてくれました。

さらに超が付くほどのデザイナーのニックさまから、

こんなドリームライドのデザインを賜り、

この新しい羽根でさらに羽ばたきます。

思想も商品、製品を含めて、

これからも末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

NAKISURF主宰

NAKI

船木 三秀

Happy Surfing!!

【おおみそか特大号】ありがとう2018年!ありがとうウナクネ(オルタナティブサーフ)の日々よ!_(5120文字)

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さて、あっという間に年の瀬、

大みそかです。

みなさんにとって2018年、

平成30年がかけがえのないものでありますように。

NAKISURF千葉は、

店頭業務を終えましたが、

WEBストアは除夜の鐘の間はもちろん、

元日も24時間、

365日稼動しております。

ただ、実店舗(ショールーム)は、

大みそかの今日と正月三が日の期間にスタッフたちは、

家族の元に行っております。

ご質問の返答には少々お時間をいただきますが、

全てお返事いたしますので、

どうぞどのようなご質問でもお寄せください。

最近の私の発見は、

グローブ内に水が入らないようにする優れグッズを見つけました。

サーフ8のリストバンドがその正体ですが、

ネオプレーンが内側にある関係で、

締めても痛くならず、そんなサーファー目線であること。

とにかく、あの冷たくて、うっとおしい、

「海水が手袋内に浸入する」

ということが防げるのです。

腕も重くなりません。

パドリングをするので、

腕は軽ければ軽いほど良いですよ。

もしかしたらテーパー厚の袖を開発できないかと、

ウエットスーツ博士の石井さんに聞いてみます。

まあ、

こんなように各自それぞれブログを書き、

隙を見て波乗りしております。

どうぞよろしくお願いします。

これはNAKISURF千葉からまっすぐ正面、

そして少々北側(銚子方面)に行ったところだが、

この日ーーといっても数日前ーーには波があった。

もっと言うと潮が干ききって、上げる瞬間に波が出てきた。

けれど、今はこんなログ波。

だから大きなボードを持ってくると、

無人で、最高な波乗り体験ができます。

さらに言うと、

大きなボード&小波日は、

転ばない限り濡れないので、

こちらも暖かく過ごせます。

キックアウト(プルアウト)とパドリングを結合させると、

全く濡れません。

小波大好きバンザイ。

年末ですので、

こちらは中村竜さんからいただいた傑作スパークリングワイン。

カルディのキャメルファーム、

北海道余市で育てて醸造したケルナーです。

傑作の予感。

タキビシ宅に行くと、

こんな輝く視界が迫ってきた。

おでんにスパークリングワインって合いますね。

これはサーフボード博士前田くんのオフィスでいただいたもの。

世界中のおいしいものがあるのは、

彼のユーザーたちの旅行によるものだという。

このオフィスは、

“EVOLVE Future Shapes”

というリテール・ストアで、

東浪見と志田下の国道寄りにございます。

ここには各実験ルーム&Yuchiのアートスタジオ、

専用シェイプルーム+サーフボード工場があります。

博士はゆっくりと話せたらうれしいけど、

例によってご多忙なので、今度またいつか。

さて、大みそかなので、

今年のものとして

お見せした写真が山ほどあって、

使い切ってしまいたいのでやってみます。

これは伊豆に行った日。

伊豆は新緑の頃も良いが、

こうして冬至頃に行くのも風情がある。

温泉もありますしね。

Dalai Raca XXXVIII

.

満面の笑みはラカ法王。

法王はラッコ、

じゃなかったイルカみたいに波に乗る。

なので、

その勢いでボードが刺さっているように見えるが、

絶妙のバランスで波の上を飛んでいく。

そうでないと、

この波でここまでのスピードは出ない。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

VEKTOR Fins

.

ナッキーはスキッパーフィッシュの6フィートで、

カメラが横にあると照れるらしく、

こんな表情で映っていた。

もしかしたらいつもこうなのかな。

こうして見ると波はありますが、

波情報は0.0m-0.3mと伝え、

ほぼ誰もやっていない小波日でした。

せっかくだから無理矢理にでもサーフしよう。

これから温泉も控えているから冷やしてもいいし。

そんな文体で着替えていると、

NAKISURFファミリーの人が来られて、

「白浜です。白浜が良いです!」

そう情報をいただいたが、

「(無人が好きなので)こちらで大丈夫、十分です」

そうお返事して、

実際に海に入ると、ここまでの波がありました。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

VEKTOR Fins

.

こちらは偏頭痛のシギーG。

彼もまたスタイル矯正に取り組み、

このように良くなりました。

(巻末注釈リンク*1をご覧ください)

Nation The Pink Champagne on Ice 7’

.

こちらはツナくん。

彼も矯正組です。

たまにガニマタになりますが、

もうすっかりと矯正できましたね。

これは本人も喜ぶショットですね。

NATIONの7フィート。

ショートボードだと、

乗れてもこの波サイズだと斜面上に浮かない。

よってこうして速度が付かない。

ミッドレングスはすごい。

Catch Surf Odysea® x Barry McGee Pro DFW 7’6″

.

私のセブンシックス。

崩れる前に滑るのがこういうボードの醍醐味で、

こうすると、

ダンパーでもパイプラインやバックドアのように遊ぶことができる。

リーフではなくサンドボトム。

しかも柔らかい白砂。

リアルサーフの直人さんのところに行くが、

この日は店休日でお会いできないまま、

道の駅、下賀茂に行きました。

また伺いますね。

こちらは伊豆大島のK先生が、

ご自身のスキッパーフィッシュを入れるべく自作されたというバッグ。

かなりセンスがいいです。

これは南西諸島。

小宝島や臥蛇島とかが見えた。

千葉上空。

成田空港に到着して、

待ち合わせ場所が38番という奇遇。

なぜなら38=サバなので大好きな数字となりました。

(法王由来)

その法王の御料車はホンダ・サバットであるけど、

それと同年、同型の市販モデル。

サバットは温水シャワーと、

氷まで作れるクーラーが装備されている。

覆面サバット!?

こんなものまである。

ウナクネ世界はすごい。

ちなみにウナクネ両界歌合戦というのがあり、

こんな記事がウナクネ新聞に掲載されていた。

UNKは本日、
大みそかの『第38回UNK両界曼荼羅歌合戦』
(午後7時15分開始)の曲順を発表した。

今回は特別企画で、
胎蔵界でも金剛界でもない形で出場するラカ法王が、
平成最後の両界の最終歌唱者として究極の大トリを務める。
法王はサバットで登場し、デビュー曲「勝手にタロウマン」と、
1990年発表の「希望の金目鯛ワンタン」の2曲を披露する。
ラカ法王は、サバイチローとして1979、1982、1983年に金剛界で出場、
2014年にも特別企画枠で歌っている。
今回は5回目の両界となり、
1983年以来に会場となる鎌倉妙本寺のステージに立つ。
ラカ法王は今年6月10日に生誕40周年を迎えられた。
8月に企画アルバム「海のSah Bah(サbー)」を発表し、
売り上げすいてい38万枚を超える大ヒットを記録している。

胎蔵界または金剛界に属する出場歌手のトリを金剛界のラッコ旦那が務め、
「京都×両界スペシャルあんこうメドレー」をウナクネ会長と歌唱。
平成最後の両界曼荼羅らしく、
代表曲『京都酒蔵館』などを含めたメドレーになるとみられる。

旦那の前に歌唱する胎蔵界のトリを聖式カルちゃんが務め、
「ヘア・カリフォルニア越え」を歌唱。
クレーン車が彼を持ち上げ、
ホームスポットをアピールする。
なんと38人のバックバンド。
三味線やギターなどの楽器を持ったドノバン(中継)、
ウナクネ清水さん、ビームス加藤さん、カラーズYoge、
タキロー、ブライアン・ミラー(中継)、抱井さん、
クリスチャン・フレッチャー(中継)、ベンチュラセイジ、
パンダ、緑くん、かつ禅師、しょう寅さん、きんちゃん、
クリスチャン・ワック(中継)バリの高間教授(中継)
ウミカフェ一平くん、タロウマン、カイル鞠黒(中継)
鎌倉中村兄弟、横山泰介さん、SURFERSナルちゃん、
きんちゃん、松風王子夫妻、ロミ、西湘ニックちゃん、
タイラー・ウォーレン裏皇帝(中継)、シギーG、
サーフライダー佑麻くん、長老フレちゃん(中継)
が和洋折衷のセッションを織りなす。

一方、トップバッターは金剛界を担う空海二代目ジローと、
ラカ法王39世太郎のユニットであるラカBrothersが、
ツナくんの持ち歌「T.A.N.T.E.I.」を歌唱。

続いて胎蔵界のトップバッターのスーパータキビシヤスが
「トリム悲哀」を歌う。

法王は運動神経が抜群。

たぶんMLBの大谷翔平くんと同レベルのものを持っていると思う。

卓球などはスピンでボールが10倍近く重く感じられるし、

バッティングセンターでも最速投手から、

ほぼ見えない高速球をスパーーン!

と芯で打ち抜いて正面のネットに突き刺す。

しかも1球目からであります。

終わって、

「少し詰まった打球が多かったです」

そう言うほどの謙遜家でもありました。

とにかくなんでもすごい法王。

茂原にあるリサイクルショップ。

M.I.B.(メン・イン・ブラック)という映画では、

地球上に1500体ものエイリアンが人間に姿を変えていると言っていて、

きっとここにもそんなエイリアンがいるのではないか?

そう聞かされている不思議な場所でもあります。

ちなみに私は、

ここでウインドーショッピングすることが大好きです。

夏は外気よりも暑く、冬も同様に外よりも寒いお店です。

そこでも見つけたイエローハット・マグ。

色もデザインも良かったので欲しかったが、

陶器ではなくプラスチック製だったので購入せず。

50円。

遅いランチを「はま寿司」で。

最近はもっぱら「スシロー」派だったが、

西湘のトニー・スタークと呼ばれるニックちゃんが、

「一流はスシローとハマだな」

そう断言されたので来てみた。

おもしろいのは英語メニューにすると、

日本語であいまいなマグロの種類がはっきりわかること。

この日は

ブルーフィン

アルバコア

ツナ(たぶんキハダマグロかと)

そんなことがわかった。

ワサビを英訳してホースラディッシュと言っているけど、

外人はWASABIで100人中100人わかりますよと言った突っ込みとか。

昨日もバリの山崎純さんが来て、

バリ凧を披露されていった。

さて、昨夜は毎年恒例のタキビナイト。

昨年はコスタリカにいたので参加できなかったが、

今年は幽霊ではなく参加できました。

しかも名店の誉れ高き京都酒蔵館から直送された

「あんこう鍋」がやってきて、

そんな最高の食体験を得た夜。

ヘアカリフォルニア後の法王を撮っていると、

それに気づいたナッキーとタキビシ。

あんこうって、

ここまでおいしいのかと知り、

そして京都はどうしてこんな上品な味なのかと、

しばし談議していたが、

絶句するほどおいしかった。

最後は出汁で雑炊を炊いて、

信じられないほどおいしい鍋は終わってしまいました。

ツナくんが一番搾り1ケースを持ち込み、

タキビシはプレミアムモルツ2種を各ケースと、

カバだったりスパークリングだったりがあったから、

めいめいに飲んで、

タキローの「プロダクションになるので止めましょう」

そんな言葉を聞いていく。

つげ義春=ツナくんだという説もあり、

ウナクネ歌合戦等の話題で夜が更けた頃、

「うん」

「うーん」

そう相づちを打っていた法王が静かになった。

見ると、

座ったまま寝ていたのだった。

このお姿に空海の即身成仏を思い出したのは言うまでもない。

ラカ法王38世だから当然か。

今から8年後にラカを継承するのが太郎くん。

その弟が二郎くんだけど、

空海2世と呼ばれています。

それは『三筆(さんぴつ)』とされるほど字が上手で、

文学に長けているからでしょう。

その二郎くんの口癖は、

「かんたんです!」

それが『ウナクネ流行語大賞(辞退)』を取りましたが、

(巻末注釈リンク*2です)

世間でも流行しているようで、

近所のローソンではこれだけの

「かんたん」を発見しました。

時代を創る二郎くん。

彼の、

最も最近の文芸作品であるクリスマス編を

巻末注釈リンク*3としておきます。

その中でありました

「北海ドー(北海道ですね)」に行ったふたりです。

なんでも二郎くんは寒さに強いそうで、

手袋をしないで雪で遊んでいました。

「なんだ、ぜんぜん寒くねー」

そう言うのが聞こえてきました。

いよいよ2019年、

平成31年、そして新元号です。

どうぞどうぞよいお年をお迎えください!

Feliz anõ nuevo

Happy New Year!!

Keep Happy Surfing Forever!!

【巻末注釈リンク*1:シギーGのスタイル矯正】

カリフォルニア編というかサンオノフレ_農園波_(1430文字)

【巻末注釈リンク*2:大賞辞退!?】

【特大号】奄美の龍_ウナクネの意味と流行語大賞発表!_(3230文字)

【巻末注釈リンク*3:二郎くんさいしん作】

【二郎のハッピーサーフィン日記】プレクリスマスセッション・ヘバラ編_(3393文字)

Happy Surfing!!

そしてもう一回Happy New Year!!

【新春スペシャル】波乗道研鑽者たちの賀春サーフセッション_(1836文字)

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謹賀新年

 

「ナキサン、このキンガシンネンの意味は何?」

北海道から帰ってきたばかりの二郎くんにそう聞かれた。

(巻末注釈リンク*1に二郎くんの詳しくがあります)

「謹んで新年をお祝い申しあげます」

という意味なので、

そこからきちんと教えてあげよう、

そう思った。

謹は恭敬の意を表す語。

恭敬は「つつしむ」とか「うやまう」という意味であるので、

あけましておめでとうを目下から、

つまり若い人から目上の人に新年おめでとうという言葉なんだよ。

そう言おうと思ったが、

いざそのことを七歳児に説明するのがむずかしい。

で、反射的にではないが、

「あけましておめでとうございます」

という意味だよと、

直結するように簡素化すると落ち着いた。

なぜなら彼は七歳児なので謹まなくてもよく、

それならポピュラリティを重視すればいいのではないか、

そんな思いでした。

ちなみに迎春というのは、

文字通り新年を迎えることでありまして、

賀正は「正月を喜びます」というのを簡略化したもの。

いわゆる略語のようです。

コンビニとかスマホと同じくするのは、

お正月にも簡素化の波がやってきているのだろう。

さてこちらは賀正千葉勝浦。

何の略かはわかりますね。

Super Takibishi Yasu on

Catch Surf Odysea® x Barry McGee Pro DFW 7’6″

Alex Knost Cut-fin 6.25″

.

岩盤上のショアブレイク。

そこで輝き続けたタキビシヤス。

(巻末注釈リンク*2に彼の詳細ございますですはい)

彼の職業は一級焚火師なのだが、

最近はその伝承などから超級へと位が上がってきている。

ピンチアウトしてバレルを避けるべく、

ハイラインからのドロップを敢行しているのが上の画像。

ほぼパラレルスタンスがすごい。

タイラー・ウォーレンなどが見たらこのスタイルと、

滑走ラインに感動するだろう。

総帥、始皇帝、摂政、法王、団長、主将、

魔王、聖式、影皇帝といろいろありますが、

これぞ我らのタキビシ。

さらに沖のリーフも見つけた。

見た目はヨレヨレ波で、例によって無人だけど、

干潮頃になると、

アソコとあそこが急激に浅くなっていて、

そこにうねりがやってくると、

まるでハワイのサウスショアみたいな波となった。

またこういうことを書くと

「だめですよ、混んじゃいます」

そんないつものことを言われるのだろうが、

実際にここは前に岩やテトラポッド群がインサイドにそびえ、

浅いところは頭を打つほどキケンだし、

もしボードを流してしまえば、

そのテトラの森の中に入り込むというか、

引っかかり、はまってしまい、

大切なボードは数日はここから救出できないだろう。

なので、勝浦市あたりがカッピーと

『ここでサーフしてね!』

キャンペーンをしても混雑することはないと断定してやまない。

長年ここを愛するSさんやTくんたちならおわかりだろう。(笑)

まあそんなこんなで、

私たちだけの賀春サーフセッションは、

関東沿岸に到来する波高が低くなるのと同時に終了してしまったわけだが、

この忘れられない瞬間群は幸運だったわけではなく、

必然というか、自分たちで求め、

達成したものであるのでヨロコビもひとしお。

だって、

浅い岩盤の上でブレイクする超級波は、

ハッピーサーファーの証である

「しっかりと波に乗れる」

ことを結集させないと乗ることはできず、

日々コツコツと重ねてきたものが、

自信となって、全ての動作を的確に、

そして精確に行えないと、

バレルはおろかテイクオフすらできないだろう。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish 6’0″

Special VEKTOR Trailer Fins

.

コツコツ理論での世界的権威はバリの高間教授で、

彼の日々研鑽型ライフスタイルこそが、

成功へ導く大きな鍵だと民に説いている。

(巻末注釈リンク*3を参照ください)

これは日々波に乗りなさいと言っているわけではなく、

「日々(常々)波乗りのことを想う」

ということが波乗道の一部であり、

道筋を表すことがわかってきたので、

そのことをここにノート(書き留めること)しておきました。

【巻末注釈リンク*1:北海道前日の二郎くん】

【二郎のハッピーサーフィン日記】プレクリスマスセッション・ヘバラ編_(3393文字)

【巻末注釈リンク*2:Brilliant Takibishi】

【新春スペシャル】超タキビシヤスの波乗道_『波中有何楽』(2019文字)

【巻末注釈リンク*3:高間教授について】

教授がキョウジュたるゆえん_神ウルワツでテンライの巻_(2060文字)

【巻末注釈リンク*4:かけがえのない友人となった高間教授】

【突然バリ編】波世界のドラマとバリの高間教授_(2222文字)

【巻末注釈リンク*5:賀正おまけ】

超級クドゥング波と教授_POPEYE_40年越しのサーフボーイ_石田さんの銀座天龍_(2097文字)

【巻末注釈リンク*6:新年のおまけ】

【平成天皇誕生日特大号】日本書紀黒白猫_(4103文字)

Happy Surfing!!

伊豆に来ると_(918文字)

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Izu, Shizuoka, Japan

.

伊豆にやって来ると、

突然東うねりが届き、

オンショアだったのがオフショアになった。

そして無人。

誰もいない無人のピーク、

ひさしぶりの高速滑走。

暖かい海水、晴れた空、

ひさしぶりの強い波、

渦、流れ、ウエッジ、

秘密めいていて、

まるでお祝いのような波だった。

そうか、

そうすると、

伊豆からの賀春の祝い波をいただいたのですね。

こんなに良い波なのに無人。

けど、奥の岬廻りは混んでいて、

まるでオーストラリアのスナッパーロックスのようで、

バックサイドでギザギザザクザクやっている人がいた。

後で聞いたらそれは今村厚くんだった。

鈴木直人さんの

『サーフショップ・リアル』さんに顔を出し、

バリ、四国から続く波乗り話で盛り上がった。

この伊豆から時間を少し巻き戻すと、

伊豆の前は鎌倉は七里ヶ浜にある

『サーフィン研究所』に滞在していた。

ちょうど伊豆に約束があるので、

海岸線をキャッチサーフバンで4時間ほど走り、

やってきたところだった。

鎌倉の長谷、

元グリーンルームギャラリーがあったところに、

トシ・コバヤシさんが、

ハワイのバイブスあれこれの極まったセレクト

“Urban Island Society”を出店していて、

そこに寄って、鎌倉話、ハワイ話、

そして奄美話で盛り上がった。

https://urbanislandsociety.com/

鎌倉を出発寸前に農協連の即売所、

ーーいわゆるファーマーズマーケットに行き、

加藤さん野菜を求めた。

残念ながら出店されていない日だった。

直人さん経由で、

伊豆下田市に依頼されて、

これを描いたアンディ・デイビスに連絡をした日。

波がまだまだ良いので、

また海に入るべく、ウエットスーツを鋭意乾燥している。

そういえば「強制乾燥しなさい」

というブランドがあったけど、

今はどこに行ってしまったのだろうか?

大陸の人が多く着ていたイメージがあるが、

これ系は、流行の逆の逆を読まねばならず、

そんなことで流行らなかったのか。

またはブランド訴求力が日本にはなかったのか。

それではハッピーウエンズデー!

& Happy Surfing!!

都内のちボックス_若のちトロちゃん_そしてまた都内へ_(1265文字)

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私のインスタグラム

@nakisurf

をフォローされている方なら、

私が都内にいたのをご存じだったかもしれない。

良いラグを見つけた若。

昔からのNAKIBLOGの登場人物であるが、

当時の表記は若ではなく、DCSKだった。

これは大ちゃんさん君の頭文字から来たが、

旧い友人、

例えば中村竜さんなどは彼のことを大ちゃんさんくん!

そう呼びながらぜひのポーズをするであろう。

その若は、

感動的なほど頭脳明晰であり、

そして優しく豊かな心を持って、

許容範囲がとてつもなく大きい人であります。

超多忙の彼と桜新町のハガレでランチをした。

ハガレは、

サザエさんの街で知られるサクラシンマチの、

清く正しく、

そして優しく、おいしい新鋭店です。

Hagare 桜新町店

東京都世田谷区桜新町1丁目13-7

キャメルビル 3F

03-6413-5400

若の食べたのは、

ランチメニューからひよこ豆と海老のスパゲティーニ。

私は粉雪ミートソース。

なぜか北海道の味がするのは、

余市の葡萄の話をしていたからだろうか。

これがその若。

そして昨夜。

波が膝くらいあって、

しかも晴天無風いう予報に反応し、

「明日はサーフしましょう!」

そんなキャッチフレーズでトロちゃんこと、

トロピカル松村くんと一緒に千葉一宮に来た。

ご存じNAKISURFがある町であります。

トロちゃんは、

1970年代の銘品、

もしかすると最高傑作品かという

『ライトニングボルトby Gerry Lopez』で現れた。

7’11” x 20-3/8″ x 3-1/4″

シングルフィンの彗星であり、

モデル名を『パイプライナー』と言う気がするのだが、

じつはこれを書くまで確認しておらず、

つまりトロちゃんに聞き忘れたけど、

そんな乗り味だったので、

あえてパイプラインガンとして書いてみました。

私は1940年代のボックス。

デザインは70年も前のものだが、

当時と同様にブライアン・ベント師匠が再現してくれた逸品であります。

レトロ好きなトロちゃんが、

「ボックス、一度乗ってみたかったんです!」

「もちろん乗って!」

「え、いいんですか?」

「もちろん」

「ほんまですか」

乗れるとになると、

突然神戸弁となり、

さらには視界が潤み、

パドルアウトすると興奮で足がもつれ、

テイクオフすると、

感動のあまり記憶がない

そんな初ボックス体験だったそうなので、

この顛末も時間があるときに書きますね。

Nation Eagle and Brian Miller

.

Nation Eagle 5’11”

.

そうです。

本来なら、

NATIONイーグルのインプレッションをここにバリバリと書くのだが、

このボードに乗って、

超小波の連続写真を得たら、

多くを語るに足りる状況となり、

それにはきっと5時間を要すると見込まれ、

波乗りもしたかったので、

予定変更して、通常ブログです。

つまり記録編であります。

これからまた都内です。

トロちゃんとの話はおもしろい!

Kさん、ありがとうございました。

(↑業務連絡。笑)

Happy Surfing!!

【超特大号】珠丸の続き_NATION”The Eagle”真の膝波インプレッション_(4770文字)

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新年早々に、

正月の概念が気になって調べてみた。

その端くれのことを1月7日に書いていた。

.

正月松の内は15日とあるが、

20日までを正月とする二十日正月というのがあり、

つまりこの日をもって正月の終りとする土地も多いとあった。

20日は、

「正月の祝い納めとして仕事を休む」

そんな物忌みの日でもあったそうです。

.

その20日は河合会長がお休みだったので、

一緒に平成最後の正月の祝い納めをして、

例によって20時には視界の幕を閉じた。

起きて「新正月デスゾ」と窓を開けると、

こんな世界が拡がっていた。

いわゆる正月明けの初日の出でありました。

ありがたい年となりそうです。

いやなります。

.

文体が少し変わったのは、

まださっきまで書いていた小説の名残だろう。

けれど、これは自分のブログ。

だからどんな文体でも良いのでありました。

昨日書いた章からずいぶんと先までやってきました。

(昨日に行くにはこの最後にリンクがあります)

この赤丸部分をクリックすると、

前日ポストに飛びますよ。

さて、

その小説の一部をまたここに紹介しますと、

こんな感じです。

.
稲妻が頭頂から股間をまっすぐ貫いた。
とんでもないほど熱かった。
その芯はぞくぞくするほど冷たく、
透明なものが全てを満たしていた。
青い海壁の底、
東に向けて、飛ぶように疾(はし)る。
気を抜いた瞬間に吹き飛びそうな錯覚になるほどの速さだった。
いやきっと吹き飛ぶのだろう。
こいつが見えた瞬間、
海の色が沖から変わっていったのが分かった。
珠丸(ずまる)が記憶をたぐった一瞬の隙を見て、
波はその面に、縦の隆起を作った。
海底にあった亀裂を使ったものだが、
まるで竜の背中のようなコブは、
サーファーにとってはランプ(ramp、斜道)となる。
ある程度の速度でランプを通ると、
軽く飛び出してしまうものだった。
気を入れた、
いや気が戻ってきた珠丸は慣れた仕草でそれを使ってレイル、
テイルの順で、乗っているものを跳ね上げた。
これを陸から見ていたとすれば、
“青い壁にものすごい速さで動く書”の白線がなくなり、
珠丸だけの線となり、
彼の影を青の中に映していただろう。
 珠丸の描写をここに
それはまるで、
海の上を伝わってきた獣が、
自身の表面を刻んでいる異物を振り落とそうとしているようにも見えた。
.

珠丸《世界初サーフ小説より》

そんな新正月明けは、

二郎くんと太郎くんたちで海水浴場に行った。

持っているのは「究極のサーフボード」と、

CJネルソンとライアン・イングル博士によって認定済みの

Nation Eagleであり、

私サイズの5’11”

ファイブ・イレブンであります。

この5’11″を重版出来記念の

NAKISURFカレンダーで見てみますと、

180cmとわかります。

 

カレンダーの重版は珍しいのですが、

早々と完売してしまい、

多くのリクエストをいただいての増刷でした。

サーファーや海を愛する人への機能満載の、

自慢のカレンダーです。

お届けが遅くなったお詫びに私からのプレゼントを同封しております。

さてイーグル。

先が細いので、

そこまでの浮力は感じないが、

これが究極のショートボード。

この後インプレッションに続くのだが、

なぜこんな熱を入れるかというと、

こういうボード、

つまり究極だと言い切れるサーフボードの創造主がいて、

彼のことを昔から知っていて、

さらにはこの不思議をどのようなサイズでも複製できる。

そんな奇跡のようなことを成し遂げた事柄を記録しておきたかった。

ある程度書いたところでタキビナイトに向かった。

風神ツナくんは、

「因徳を成じて果徳に同じる」

という意味の真言を唱えながら、

ダイドーコーヒーの空き箱で火を盛り返していた。

そんな真言をツナくんが知っているのは、

タキビナイトの開催者であり、

プロデューサーの超級焚火師ヤスくんが教えたからであります。

もっと言うと、

一級が超級になったのは、

これが新年だからというわけではなく、

一級が多すぎて押し出される形で各地の師範が超級となった際に、

元祖焚火師の号を持つ彼に満場一致で与えられた。

三蔵瀧朗が伝えるところでは、

満場というのは、

各地にいるウナクネ胎評議界員たちの、

Womb Realm=ウォム・レールム、

「つまり生まれ出るもの」派の満票、

つまり全425票だというのだから半端ではない。

Photo by Super Takibishi Yasu

.

だが、このめでたいタキビナイトも19時を夜とし、

20時を深夜とする私にとって、

21時ともなれば、視界の幕が下りる。

こうやって寝ていたようで、

良く言えば、

寝ながら波に乗っている様(さま)でもあった。

冬っぽい服装に、

夏のような波のコントラスト。

太郎くんと二郎くん。

念願のスシローに行ったようであります。

いいなぁ。

さて、波乗り。

イーグルのインプレッション。

ただのインプレッションではなく、

大手波情報が、

0.00 – 0.30mと伝えた日曜日のことであります。

Taro Miyazawa on

Catch Surf Odysea ®Skipper Fish x JOB Pro 6’6″

VEKTOR Fins

.

ウナクネ界には法王という制度があり、

その何世だかの転生、

生まれ変わりとされるラカ太郎くん(10)。

後のラカ法王39世であり、

8年後にはプロサーファーになっている太郎くんの、

完全なまでのバックサイドグラビング。

左から入ってきたウエッジと、

メインに重なった瞬間にノーズとレイルを落とし、

陸側の手でそれを波側に押しつけた。

ちなみに二郎くんのお兄ちゃんでもあります。

こんな波。

堤防周りは他のサーファーが入っていたが、

手前側は全くの無人だったので、

太郎くん、

そして父ちゃんことアキくん&私で入ると、

それを見た女の子サーファーがふたりやってきた。

さらにそれを見て、一人と二人組が続いて、

無人が五分後には8人にもなった。

けれど、

ここは堤防に当たったうねりがせり出してくるウエッジ。

つまりテイクオフスポットの難易度が高い。

よって私たち以外は1本も波に乗れずに

「?」となり、堤防側に移動していった。

そんな一瞬のささやかな波。

さて私と究極のサーフボード『イーグル』は、

こんなささやか波でスーッと滑り始めた。

驚くような、

それでいてうれしいような気持ちでボードを滑らせていく。

ちょっと早いのだが、

テイクオフしてしまいました。

なぜならテイクオフに十分な揚力があり、

それを使ってボードが浮き、

私の体重をこの低速で支えられそうだったから。

やはりその直感は正しく、

浮き始めるイーグルの上に立ち上がり、

切り立っていく斜面を見る興奮があった。

それが例え膝波であっても、

大波であってもこの瞬間はかけがえのない、

そして色々なことが霧散するほとばしりがある。

なんと、

浮き始めたイーグルは立ち上がった私を

前方に押し出すように加速させてくれた。

斜面の上を踏んで加速。

こんな「ささやか斜面」なので、

加速後はすぐにボトムに降りてくる。

信じられないが、

ファーストセクションで加速している。

さらに言うと私はトリム派に転向したのと、

右膝が痛く、

手術をしないで沙汰を待っている身なので、

波トップには上がらないようなご理解とご協力としている。

こんな変な文章になるのは、

世間がご理解とご協力にあふれているからで、

言いたいことを言うときに文末に付けると何でも良いらしい。

さて、イーグルは、

その少ない5’11″という浮力ながら、

揚力、速度、そして的確なレイルと、

ボトムコントゥアーによって、

生きもののように波の上を駈けのぼった。

「私を乗せたサーフボードの重力が浮力より小さければ、物体は浮き上がる」

ボトムターンの仕組みであります。

浮き上がったままだとキックアウト(プルアウト)してしまうので、

トップ手前でレイルを、

方向を切り替えるのだが、

こんな膝サイズだとあっという間にトップなので、

少しスローモーションに見えるのがおもしろかった。

さっと、切り返すと、

左ウエッジからの段が入った。

わかりやすくするために

下にそのウエッジを色分けしてみました。

こんな感じでウエッジ、

つまり副波が主波に重なります。

もう少しサイズがあるとこれは

「ダブルアップ」と呼ばれるようになります。

出世魚は、

ワカシ → イナダ → ワラサ、ハマチ → ブリというのが広く知られていますが、

まあ、そんなようなことです。

ウエッジが入ると、

このように波面が平らというか、

階段のようになる。

失速の大きな原因となるもので、

乗り手であるサーファーは抗えない。

けれど、

イーグルは生きものでもあるので、

こうして前にするりと出てきて、

またボトムターンの時代となった。

しかも先ほどよりも波に鬼気が迫っている。

それもそのはず、

ウエッジがメインと重なったので、

この波にしては最も力の入った、

いわゆる渾身のブレイクを見せたのだ。

その上部までボトムターンで抵抗をかけたイーグルが、

ふわりと立ちのぼっていくように向かい、

際でボトムヒットして降りてきた。

こんな泡になっても揺らぎもしない。

イーグルの長所のひとつであります。

ということはかなりのサイズの波もやれる。

フィンが砂に付くまで乗ることを上陸と言う。

前出のタキビシヤスくんは、

このことを「ジョウブツですね」と、

仏教用語を使うのは、

彼が波乗り世界の涅槃を目指しているからであるという。

深い。

そんなことを感じいってパドルアウトして二本目の波。

もうすでに長いので、

誰も読んでいないと思うからサクサクと書いてみる。

信じられないほど速いテイクオフ。

こんなにボードが中に引き込まれていても立ち上がろうとするのは、

やはりその速い視界が伝えているからだろう。

はいホイ。

そんな感じでテイクオフ。

また例によってふわりと浮き、

そして加速するのがイーグルの究極さである。

瞬時にここまで浮いた。

浮いたらウナクネ派の特権である、

クネクネターンをぶちこむ。

いやぶちこまずに、

フワフワと、

そしてゆらりとさせた。

あしたのジョー(©梶原一騎&ちばてつや)ではないが、

両手ブラリのフワユラ戦法である。

このフワユラが、

イーグルになるとグワユラとなるのは、

その半端では加速感が表現されるからでありましょう。

いわゆる最速で、

最適な波箇所となった。

これを酒場などでかっこつけたくて言うのなら、

「トリムしてノーズを振ったら、

パーフェクトなセクションでマックススピードとなった」

そんなカタカナになるが、

漢字を使っておとなしく書いても真意は変わらないことに気づいた。

こんな良い波だったのか!

今見てそう思うほどの位置とターン角度であります。

ラカ太郎がきちんと見ている。

「サーフィンは見て覚えなさい」

私の歴代師匠全員が口を揃えてそう言っていた。

こんなウナクネトリムですら、

ここまでの速度が出るイーグル。

マジックボードなどは、

遙かに超える究極のサーフボードであります。

ここまで速度が付いたら、

最後のセクションにバキとか、

ズバとかバシとできそうになった。

意識的に加速し、

そのままズバと迫ってみた。

こんな小さいのに、一人前の波。

膝波の斜面に付いたボトムターンの軌跡。

すごい。

当て込んだ瞬間。

バシリと音が出たのが、

バンだったのかは後ろにいた太郎くんに委ねるが、

私は真っ白になっていた。

ダン、

フワリという具合に再び波面に降りてきた。

はい、マンライでありました。

膝波で楽しいショートボードって、

生まれて初めて乗りました。

そしてもしこれで胸くらいあったら、

マーチン・ポッターのように乗れるかも、

そんなことを考えていた。

【巻末注釈リンク*1:イーグル完成日】

【特大号】NATION The Eagle 5’11″_羽根のように軽く、鷲のように速く_(2600文字)

【巻末注釈リンク*2:特大号のおまけ】

【ウナクネ保存版特大号】ニューブレイク発見後の友人たち_(7380文字)

【巻末注釈リンク*3:寒いので真夏ポストを】

とっさのスピン_最も感動した石器時代風のクリスマスディナー_(1539文字)

Happy Surfing!!


【ウナクネムーブメント定義授与&NAKISURF千葉チーム結集記念】龍郷メインブレイクの凄まじさ_新型トラベルボードケース_(2600文字)

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鰻捻(ウナクネ)は、

現代サーフィンの始祖、

デューク・カハナモクの説く真理や悟りの境地を、

サブカルチャー的に表現したムーブメントである。

.

ある方、

著名な人からこんなありがたい文章をいただいた。

私は権威主義者ではないのだが、

この人が完全にウナクネを理解し、

さらにはそれを的確に言葉にできる。

そんなことに感銘を受けました。

しかも続きもうれしかったので、

ここに鋭意掲載させていただきます。

「”文武両道”という言葉がありますが、
これこそがウナクネ道の目指しているところだと、
NAKISURFさんのブログを10年以上読んでいて、
しっかりと確かに確信しています」

こんなにもありがたいお言葉を賜(たまわ)った日。

さて、奄美大島。

しかもここは龍たちの故郷と名が付いた地であり、

その龍洞(穴=寝蔵)と竜隆起が合わさるところに手広海岸がある。

そこは本州からの魚と、

琉球からの魚が合わさるところとして昔から知られていて、

さらには波も合わさって凹むので、

いつものように勝手に

『3Dウエッジ』と名付けた。

「スリーディーウエッジ」

発音しづらいのできっと定着しないだろう。

だが名は体を表す典型として記憶していただきたい。

これがその3Dウエッジ。

セットで膝。

NAKISURF千葉チームは研修として、

この奄美大島にやってきました。

ナカガワとハギウダ。

波乗りを愛する青年たちである。

もし私が嘉納治五郎であるのなら、

彼らは*山下義韶であり、

(*柔道四天王のひとり。史上初めての十段)

西郷四郎なのであろう。

ちなみに嘉納治五郎さんは、

講道館の創設者(明治十五年、1882年)で、

西郷四郎さんは大人気小説

『姿三四郎』のモデルとなった柔道家です。

どちらが三四郎か玄奘(げんじょうさんぞう=三蔵法師)かは、

本人たちの志に委ねるが、

冒頭の尊師によるウナクネ道で言う文武の

『武』のお稽古時間となった。

Hagi on Catch Surf Odysea®

Skipper Fish x JOB Pro 6’6″

VEKTOR Fins

.

 

「膝波でも恐ろしく掘れます」

「ほう」

「両側からこう、ぶつかるように合わさって、

さらには波底がえぐれました」

「ふむふむ」

「波待ちしているときにリーフに足が当たりました」

「ほうほう」

「レギュラー側に何カ所かフィンが付くほどの浅瀬がありました」

そんな報告を受けた。

全て真実であり、

ここでサーフしたことがある人なら当然の事象でありました。

Jun Nakagawa on

Catch Surf Odysea® Log 8’0″

.

昨夜はグリーンヒルのおいしい夕食をいただきながら、

またこの3Dウエッジ、

つまり手広メインピークの話となった。

緑くんも隣にいた。

「膝波でここまで乗れる波があるんですね」(ハギウダ)

「波はサイズじゃないから」(緑くん)

「すごい波でした」(ナカガワ)

「膝波でエア(が)できる」

「(サーフスポット)紹介を見ると初級者向けとありましたが、

上級者オンリーですね」

「でもワン(私)たちは初心者の頃から手広でやってた」

「他にないからね」

「慣れると普通の波」

「慣れないと恐ろしい鬼リーフですね」

「大智もここでサーフ(を)始めた。

手広はプロサーファーになれる(比)率(が)高い」

「あれじゃそうだね」

「手広出身のプロって誰ですか?」

「テッタ(森哲太さん)にユウセイ(碇山勇生さん)、

そしてダイチ(牧野大智くん=グリーンヒルさんの愛孫)」

(サバ手の緑くんと、その大智くん)

.

「やはり3Dウエッジがより良いサーファーを創り上げると」

「そう、変化(が)すごいから」

そんな変化する波、

浅いリーフというか、

七変化波は世界でも珍しいと私が付け足しておきます。

Catch Surf Odysea ® Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

VEKTOR Fins

.

膝だと言っていてもここは外洋。

しかも南海上に浮かぶ島。

そこにやってくる東うねりの偉大と、

南うねりの伝説波が合わさるとここまでサイズを上げる。

いわゆるオバケ波は通常セットの3〜4倍もあり、

それはハワイやフィジーと同様と知り、

一同は南洋波のすごさ、

奄美大島メイン波のすさまじさを

身を持って知ったのでありました。

【波底から海面を見たシリーズ】

この映り込みは、

太古からの鳥神に見えた。

いやはや神秘的であります。

そして暖かい。

現在午前8時。

曇天、気温20度。

これからカメラ片手にビーチを歩き、

いわゆるスロウサーフトレーニングをしに行きます。

お近くの方はぜひ参加ください。

【積み残し回想】

出発前は太郎くん二郎くんたち、

そして友人たちとで勝浦で遊びました。

ラッコのぬいぐるみをリサイクルストアで発見し、

それからというもの、

学校以外の全ての時間を一緒に過ごしているという。

寝るときは横、

こうして連れて歩いたり、

手が足りなくなると、

帽子になるという優れもの。

グッズプレス等でレビューしたらおもしろいだろう。

これは成田空港。

河合会長が映っている。

読者の何人かから質問があったが、

これは新型ボードバッグ。

しかも20円程度。

これこそがサランラップのボードバッグです。

というのは、

LCCバニラエアは荷物の重量でその料金が決まる。

なので、

私のボードバッグは何も入っていない状態で7kgもあるので、

ボードやウエットを入れるとすぐに規定の20kgを越えてしまう。

なので、キャッチサーフの耐久製というか、

スポンジ製を活かし、

ウエットスーツとタオル、

膝ギプスと一緒にキャッチサーフ2本をサランラップで巻き付けて12kg。

残りの8kgは、

RVCAのカメラバッグを計量してきっちり7.9kgとした。

飛行機タグは、

ODYSEAロゴの左にこうして貼られ、

テイルだけは配送用のをそのまま付けてきた。

ちなみにこのラップは、

出発前の勝浦後に河合会長に施していただいたもの。

グリーンヒルカフェの奈々ちゃん。

前出の緑くんの妹であり、

大智くんのお母さんであり、

有名すぎるパンダ猫の飼い主であります。

(パンダ猫については巻末にリンクしました)

波から、

空から森羅万象を感じられる奄美大島。

今日の予想最高気温24度。

夏日には1度足りない準夏日の日本の南。

【巻末リンク:奇跡のパンダ(猫ですけど)】

【平成天皇誕生日特大号】日本書紀黒白猫_(4103文字)

Happy Surfing!!

【建国記念三連休記念超特大テクニック編】サーフィン新学科〈ミッドレングス〉_(4338文字)

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奄美大島の偉大なる波。

それに乗ったり、見学している。

そしてここにもサーフィン研究所がある。

本家(鎌倉)の所長は、

インスタグラムのストーリーで、

#サーフィン研究所 というハッシュタグを掲げながら、

サーフィン研究は #人生研究 でもありますと、

深いキャプションを入魂していた。

@paradise_earth1976

ここに住むグレイトサーファーたち。

所長の友人でもある緑くん。

カービングの天才で、

並外れた酒豪でもある。

ASIVI(アシビ)でライブがあった夜は、

30度の黒糖焼酎1升を軽く飲み干し、

「まだまだよ〜、てぃだ(太陽)が上がるまで」

そう言って、

名瀬の金久町辺りで飲み歩き、

そのティダがゆらゆらと東の空に昇ってきたら、

「〆はラーメンね」と、

ラと後半部分にアクセントを置く島言葉で、

つらつらと麺を手繰り、

普通に歩いていたほどの酒豪。

こちらは赤木名が産んだユウセイくん。

天地創造のような大波に乗り、

ギザギザリーフにボトムターンをして、

猛獣のような波にボードをぶち当てる。

別項でユウセイくんは奄美のシェーン・ドリアンだと書いたが、

彼とは地を別にした兄弟ではないかと、

アストロ球団のような設定が思い浮かんだ。

さて、

今日の研究所のお題はミッドレングス。

ショートボードが通常のバイク、

つまりモーターサイクルだとすると、

ミッドレングスは750だとか、

900ccの様相を帯びている。

つまり圧倒的なトルクとパワーを持っている。

このミッドレングスに乗り始めたのは33年も前に遡る。

The Big Dream Fish (TW) 6’5″ Twin fin

.

上の写真は私で、バリでの一コマ。

その昔はコンテストの鍛錬用としてミッドレングスに乗っていた。

当時はサーフィンブームで、

シーズンに入ると、

毎週コンテストに明け暮れていた。

遠征費は、

ナガヌマさんや岡本さんたちが出してくれていた。

「勝ちたい」

その頃は常にそう考えていた。

イメージは自分の狙った波に乗り、

自分らしいライディングをすれば良く、

相手のことは考えずに自分のライディングのことだけを考えていた。

この頃はコンテスト日以外では、

普段乗るボードより1フィートほど大きく、

重く、古汚いいわゆるボロボードを乗っていた。

私はこれを鉄下駄ボードと呼んでいた。

またはパワーアンクル。

この大きめのボードは、

それから25年くらいすると、

つまり10年くらい前からミッドレングスという言葉が出てきた。

特徴である

重く
もたつく
ターン角度がつけずらい

そんな短所があったが、

それこそが自分の弱点とばかりに、

その重いシングルフィンに乗り込み、

出来る限りテイルを踏み込んでサーフィンしていた。

コンテスト当日になると、

当時の真剣であった下重さんのシェイプしたショートボードを出してきて、

その鋭い斬れ味を思う存分波の中に切り出していた。

この重いボードは、

前出したように『リングにかけろ©車田正美』のパワーアンクルであった。

そしてコンテスト当日に普通のボードに乗り換え、

鉄下駄を脱ぐ、

またはパワーアンクルを外した高嶺竜児になった私は、

ローリングサンダー(ローラーコースター)や、

ブーメランカットバックをぶちかましていた。

そんなことを通過していたので、

「少し大きなボードに乗ること」は、

波乗りを始めたときにすでに経験済みであった。

それからさらに30年くらいが過ぎると、

ショートボードのスポット、

つまりトレッスルズとかではなく、

サンオノフレというブレイクに行くようになった。

それは、

波が緩い=サーファーたちも優しい
よってハッピーになれる

そんな方程式というか図式を得たからだ。

波が緩い代わりに、

いつまでも崩れない柔らかいフェイスに長く乗れるという長所があった。

そして波はいくらでも余っている。

ただここでショートボードでサーフすると、

テイクオフはしずらいし、

ターンも入りすぎて、

失速するか、スカスカする。

そこではみんなログかミッドレングスでサーフしていた。

郷にいれば郷に従えと、

当時花形だった1940年製のボックスをここで試したりした。

重たいボードを持ち運ぶのはなぜか苦手である。

それはきっと人生修行中に

「手に職を付けよ」という言葉のままに建築現場で働いた際、

終日、足場という長く、重たいものを運び、

「自分には向いていない」

滲む視界でそう感じたことを思い出すからなのかもしれない。

話が逸れた。

ミッドレングス。

そのサンオノフレでは、

ミッドレングスの達人たちが集まっていた。

クリスチャン・ワック

タイラー・ウォーレン

アレックス・ノスト

JJウエッセルズ

スカッティ・ストップニック

デボン・ハワード

コーリー・コーラピント

ミッチー・アブシャー

ジャスティン・アダムス

ブライアン・ミラー

彼らから学び、

一緒にサーフしていると、

あれほどまでに重かったミッドレングスが軽くなり、

マニューバーの曲線に色気というか、

生命が宿るようになった。

踏み込み、加速する。

その加速感たるや叫んでしまうほどで、

常にテイルやレイルが咬んでいるショートボードとは比べものにならない。

速度が出ると、

そこからサーフィンは難易度を上げる。

武道で言うと数段強い相手と戦うようで、

波面はより硬くなり、

ターンが弾かれないように低い体勢で極(き)め、

また次のターンを結ぶ。

短所が利点となり、

元々持っていた長所

テイクオフが早い
パドリングが速い
大波に強い

ということはそのままに、

いや、

乗り込めば乗り込むほどより早く、

より速くなっていくのを実感している。

そして日本では、

ーー島波以外ーー

ーー台風や巨大低気圧以外ーー

ほぼ毎日サンオノフレ的な柔らかい波質だと実感した。

そうなると、

必然的にミッドレングス日が増える。

良く見たのは、

ミッドレングス以上の浮力がないと乗れない波質、

か弱いブレイク。

ショートだとプロサーファーでもテイクオフできない。

堤防からぶつかったウエッジが合わさる瞬間だけ、

たった一度だけふわりと切り立って、

そのままショアブレイクまで半立ちのまま動いていく波。

具体的に言うと、一宮海水浴場の大堤の横だった。

けれど、入っていたのは全てショートボード。

よって誰も乗れないことがわかった。

パーフェクトな波だけが次々に切り立っていく。

その波というか、うねりに漕ぐのだが、

誰も何も斜面に引っかけることはできず、

ショアブレイクでようやくテイクオフできる切り立ちを見せる。

私は7フィートのECミッドレングスがあったので、

そのウエッジ立ちからテイクオフし、

半立ちと呼んだ緩い斜面をスルスルと滑り、

バックウォッシュ等でいくばくかでも切り立つとグニャリとターンをして、

50mほど乗って、

ショアブレイクでローリングサンダーをし、

また沖に戻ることを繰り返していた。

ショートボードの人たちは、

私を恨めしそうに見ていたが、

何も助けることはできなかった。(英語表現ですね)

波が弱すぎるので、

彼らの浮力で波に乗ることは、

ショアブレイク以外では本日不可能という見立てだった。

けれど多くの人はショートボードという選択しかなく、

これこそがサーフィンだと信じ、

とても寒い中を口を真一文字に結び、

もしかしたらやってくる、

自分にも乗ることができる奇跡の波を待ちつづけているのであった。

(BGMはあみんの『私待つわ』を推奨します)

Nation Eagle 6’8″

TW 7.75″ + Vektor VD (2+1)

at B-Pass, Amami Oshima

.

ショートボードに乗るには、

それなりの波質が必要だ。

けれど、そういう波質のところは常に混んでいる。

「人をかきわけながら」

乗らなくてはならないし、

そのかきわける人は、

ときにプロサーファーだったり、

毎日真剣に、

または長い間真剣にやってきたサーファーだから、

もしかき分けられたとしても

あなたにとって分が悪いことは明かだろう。

なので、次の波を待つ。

結果、それはサーフィンではなく

「真面目な顔で浮いていただけ」という状況や結果となる。

そこで、波の緩いブレイクに行き、

乗れるボード、ミッドレングスやログに乗って、

サーフィンの練習をすればいい。

そうすれば上に書いたように、

ターンの真髄を感得し、

ご自身の波乗り世界が拡張し、

さらには膨張しますと伝えたかったことを思いだした。

「ボードが買えない」
「ミッドレングスを試してみたい」

そんな人に向けて『試乗』という名のレンタルをしています。

ミッドレングス各種ありますし、

キャッチサーフの7フィート台、

またはシックスシックスなどで体験してみてください。

これはECのミッドレングス。

ECはエリック・クリステンソンの略で、

クリス・クリステンソンの実弟で、

カリフォルニア屈指のオールラウンド、

フィッシュからログまでというスキップフライから続く系譜のシェイパーだ。

試乗用は、

他に私が四国で乗り込んだECコスミックフォンザー7’2″や

タイラー・ウォーレンやNATION各種がございます。

上の画像のようにミニやフィッシュもございます。

もっと言うとボックスも貸し出します。

これは宣伝ではなく、

少しでも大きな浮力のボードに乗っていただきたいので、

「トマト10個と交換で貸してください」

そんなご要望にもお応えします。(笑)

これはキャッチサーフのシックス。

体積が48リッターあります。

6’0” x 22” x 3.125”

普通のショートボードは、

6フィートだと28リッター程度なのでその差170%!

倍近くあります。

シックスシックスになると、

体積が55リッター。

6’6” x 22.0” x 3.125”

これも通常のショートボードのデザインだと、

30リッターなので、その差は180%。

これは前出したECの7’2″で、

推定58リッター。

こうなってくると、

ミッドレングスの真骨頂だろう。

EC Surfboards Cosmic Fonzer Step-up 7’2″

Bonzer fin set-up

.

研究所からの新学科『ミッドレングス』のご案内でした。

このミッドレングスを学ぶと、

より良い波に乗ることができ、

余計なターンをしないからライディング距離は伸び、

よって体力増加し、滋養強壮に効果があり、

さらには食欲不振、

虚弱体質の改善に効能があります。(本当)

さて、奄美。

エイジくんの浜に行って彼にSMSを送る。

沖に龍一くんと、

D先輩と乗ったダツレフトの岩が見える。

これは緑くんの

実弟優人(ゆうと)くんのガイド&スクールバン。

うれしそうなソラ。

朔(新月)が過ぎた。

潮も良くなってきた。

さて、波乗りに行こう。

Happy Surfing!!

ボンザー思想と混ざり合う現実_嵐の奄美大島、東シナ岬の波報告_(1638文字)

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ボンザーは思想だといつか書いた。

(巻末リンク*1にございます)

アレックス・ノストや、

クリスチャン・フレッチャーから借りた真性ボンザーに乗ったとき、

なぜだか波乗思想=本来、波に乗ることで存在している本質が満ち満ちてきた。

または「充ち満ちた」という表記だったのかもしれない。

(このことはNALU誌に書き、このブログにも移植済みです。

 どうぞ巻末リンク*2をご覧になってください)

私は波に乗り続けている。

というのは、

現実の波に乗ることはもちろんのこと、

人気がないところでは必ずサーフィンの格好をして、

自分が波に乗っているのを思い浮かべている。

両膝を内側から外側に引き絞るようにし、

中腹からボトムまで降りる硬い斜面と、

自分に吹き付けてくる風を想像する。

湯沸かし機の前で、

ラップトップの前で、

(たいていは立って作業している。いわゆるスタンディングスタイル)

風呂場でやるときは足下が滑るので、

バックドアやイナリーズのような超高速波の想定とし、

自分がサーフボードごと吹き飛ばないようにと、

滑る足先でスタンスを結び、引き絞っていく。

この鍛錬のおかげで夢の中でも波に乗れるようになった。

今朝方見た夢は、

シェーン・ドリアンことD師範が現れて、

そこはノースハワイで、では一緒にイナリーズへ、

そしてソフトサンドリーフへ行き、

放心するほど波に乗っていた。

目覚めてからも夢に戻りたく、

現実との境を戻ろうとしている自分がいた。

Tyler Warren 1973 Bonzer 6’4″

.

少し前に台風2号が来て夢波に乗った。

上の写真の日だ。

で、

その思想サーフボードでこの現実の夢波に乗ってみると、

ボンザーで述べていた思想というのは、

現実的かつ実践的なのだと知った。

ここで興味深かったのは、

「思想サーフボードでこの現実の夢波」

という言葉です。

思想(理念)/サーフボード(現実)

現実の夢波というのは、

その現実と思想が混ざり合った状態を意味しています。

反義語というか、現実と理法が同等に会している。

英語で言うequality(対等)という表記が一番正しいかもしれない。

この混ざり合いのことを考えてみると、

「世は無常」
「諸行無常」

というふたつの言葉が浮かんできた。

常ではない→動いている。

宇宙全体、全てがことごとく動いている。

思想も動き、現実ももちろん動く。

これこそが、

京都東寺で見た両界曼荼羅図なのではないかとチラリ思い、

タキビシとラッコ旦那の顔を思いだしていた。

タキビシのトレードマークの袢纏と、

旦那が「おいどん」と自分のことを呼ぶことも。

さて現実。

海が荒れた。

東シナ海方面に行くと、

やはり岬周りがサーファブル、

波乗り可能なスポット群となっていた。

↑ 写真で見ればまともだが、

実際は流れと、

向かい風で沖に出ることは容易ではない。

↑ この崖の下は、

ドラゴンファーストと呼ぶ。

Bパスで喰らって、

流されると、この湾内に入ってくる。

↑ これはそのドラゴンファーストのインサイド。

とっても弱い波質なので、

ログやロングボード、

フィンレスやミニマルなどが楽しいだろう。

こうしてラップしながら入ってくる。

もっと書くと容易な波質なので、

自分が上手になったと実感するほど、

波乗りに適した波質なのであります。

Bパスまでたどりついた。

この波は例によって、

安倍晴明と蘆屋道満が同居しているような、

天国と地獄のような波質でありました。

これが今借りている軽バンで、

この中をキャンパーにするプロジェクトをしています。

詳しくはまたここでご報告しますね。

【巻末注釈リンク*1:思想ボンザー】

【サーフィン研究所スペシャル】いにしえのサーフボード編:タイラー・ウォーレン1973ボンザー@奄美大島_(2222文字)

【巻末注釈リンク*2:赤いボンザー(講談)】

【落語】赤いボンザー by 鰻楽_(3230文字)

【巻末注釈リンク*番外編:DFWについて】

【巻末注釈リンク*番外編2:バリー・マッギーについて】

【巻末注釈リンク*バンガイヘン・スリー:赤いボンザー原典日】

Happy Surfing!!

【特大号】ECサーフボード『フリーライド』_無限地獄インポッシブルに知る護岸の怖ろしさ_(2709文字)

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昨日もここに書いたが、

コンテストデーだったようで、

各地に支部テントが並び、

多くのサーファーたちを集めていた。

その混雑を避けるようにインポッシブルに行ってみると、

無数の極上波がやってきていた。

(サバ手をマーちゃんに披露する私↓)

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

Captain TW Twin FCS

Impossible, Chiba

.

最初は独りだけのセッションだったが、

2ラウンド目は、

ツナくん、しょう寅杉本さん、

マーちゃん、タキロー、

タキロー友人ジュジュくん、

そして山崎さんの順にやってきて、

セッションは熱を帯びて行った。

事実1(結局私たち以外は誰も来なかった)

事実2(コサカイさんというNAKISURFのCOOLな愛読者がチェックしに来られていた)

南風7m、そして割と強い南東うねりだったので、

流れがすごく、

よって絶え間なくパドリングをすることになった。

休むとすぐに流される。

1時間もすると、

背中は張り、

肩は痛み、

目は潮飛沫によってかすみ、

体幹が緩み、両膝が開き気味となった。

インポッシブルは、

400mもの浜。

ここは波が斜め横を向く『サイドウェーブ現象』が起きる。

Mar Chan at Impossible

EC Surfboards Free Ride 6’8″

.

市原マーちゃんに嫁いできたフリーライド68ちゃん。

この嫁ボードは美しい。

人間界で言うところの超美人である。

身体のラインもすばらしく、

身長高めでライディングラインも美しく、

そして勇敢だった。

感激して、

どんなボードなのかを知りたくなって検索すると、

1位で自社ページが表示されていた。(笑)

そのまま開いてみると、

Free Ride

思想と情熱をそのスタイルに

こんな方にオススメ!

  • 海外トリップ用にリーフの硬い波質に対応したボード
  • ロングボードから短いボードに移行する方
  • ショートボードからミッドレングスへの入口に
  • ダウンザライン愛好家
  • 細かい技を繰り返すよりも真の高速グライドを体感したい

こんな波にオススメ!

  • 面のきれいな波
  • サイズのあるオープンフェイス波
  • ポイントブレイク(マッシーからバレルまで)
  • ロングウォールのセットアップ

キーワード

ミッドレングス、リラックス、クルーズ、大きなマニューバー、レイルトゥレイル、オルタナティブ、ビーチ&リーフ、台風波、ドライブ

.

こんなことになっていて、

しばし読むと、

「面のきれいな」というところ以外は全て納得できた。

マーちゃんはデコボコ波面を高速滑走していたので、

この箇所を改訂するかどうかをNAKISURFチームと話してみる。

インポッシブルのサイドウエーブに話を戻すと、

南側にある大小の堤防からのウエッジのかき集めと、

浜の角度による宿命というか、

才能によるものだとわかった。

堤防の沖からテイクオフし、向こう側まで乗ると、

「直線距離で500mはあるかもしれません」

測量士のツナくんが言っていた。

(↑これは昨年の夏。この日も長い波でした)

.

けれど、流れがすごいので、

そんなことをしたら、

1時間かけてパドルバックするほどの海洋体験、

いやインスタント武者修行となる。

この浜を知らない人はこういうだろう。

「そんな距離を乗ったのなら上がればいいのに」

「いや護岸で上がれないのです。

ですので、ここはパドリング自慢の中級者+のみです」

「だから空いているのですね」

「悲しいのですが、そういうことです」

この元々は砂浜だった。

そこに護岸という名の破滅がやってきた。

海岸侵食を食い止めるという名目で、

ありとあらゆる形のコンクリートを砂浜に作ったが、

海にかなうものはありますか?

侵食されたらコンクリートがむき出しになることは知っていましたか?

そんな問いかけを行政にしたくなる悪行。

とにかくここはかなり危険です。

(きっとじきに立ち入り禁止となる)

衛星からの画像。

『護岸』という単語を

『滅岸』と書き直すとわかりやすい。

悲劇である。

バカボンパパならこう言うだろう。

「感激のはんたいなのだ!」

そこまで昔ではないのに、

現在は画像に存在する砂浜が一切消失している。

護岸に直接波が当たっている。

さらに護岸工事をしようとしている。

私の夢は、

この入れられた護岸を元通りにすること。

四国徳島のレキくんも同様である。

これに大多数の賛成を得られたとしても、

入れるときよりも莫大な費用がかかるらしく、

今のところ私たちは、そこに対して案も策もない。

Katoku Beach, Amami Oshima

Drone shot by @Yutogreen

.

奄美大島の嘉徳海岸のことをここで何度もお伝えしているが、

純潔だった嘉徳にすら、

この2019年という現在にも関わらず、

『護岸』という名の悲劇が訪れようとしている。

下にリンクしましたので、

どうぞご覧になってください。

私たちは毎日海に行きます。

最近そうなってきました。

日本は古くから、

「海は危ないから」

そんな名目で目を閉じさされ続けてきましたが、

人間は修練すれば海で遊べます。

流れを読めます。

もし流されたとしても、

落ち着いていられます。

陸にたどりつく流れを見つけて戻って来られます。

海の遊びは最高です。

心の病すら治す。

もっと多くの人がすばらしい海を感じられるように、

ゴミ等はもちろん、

安全で、

人工物のない海で遊べるように。

そんな未来に向けて書きました。

さてインポッシブルに話を戻すと、

護岸からのバックウオッシュ。

勇敢なしょう寅杉本さん。

それにしてもこの前方の斜面、

そんな視界がすばらしい。

ツナくんの前で

『いちびりターン』を繰り出しすしょう寅さん。

彼の口上が浮かぶようである。

満足ライディング、

いわゆるマンライですな。

「こんな真剣な波は四国以来です」

そう言い切ったしょう寅さん。

ツナくんは、

インポッシブルのセカンドピークに陣取り、

極上波を滑っていた。

上記したように流れが強いのと、

陸に上がれないのでパドリング無限地獄であるが、

ツナくんはパドリングバックに30分、

いや1時間かかろうが、

なにくわぬ平気な顔をしていた。

さらにはパドリング速度を落とさない鉄人セッションだった。

総合計で何kmパドリングしたのだろうか?

乗った本数を距離でかける。

マンライが200m、

中ライが100m、

ちょいライが50m、

これにそれぞれの本数をかける。

単純計算で4km強もあった。

流れというファクターを入れると5、6kmものパドリング。

書いているだけで背中が張ってきた。(笑)

嘉徳海岸の危機を知ってください。

お願いします。

奄美ブルー_ヘルプ嘉徳_(1926文字)

Happy Surfing!

Happy Life!!

流星群に知るクラゲ(ほっぺた)のやわらかさ_土佐清水の魚事情_NAKISURF的アウトドアグッズ_(2385文字)

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昨日のことだが、

午前3時頃、

東に「みずがめ座流星群」が見えると聞いた。

その流れ星を撮るべく、

土佐青龍寺の裏に行き、

三脚をセットした。

来たかもしれない。

↓拡大すると、

流れ星の正体とはなんだろうかと調べてみると、

「ハレー彗星(すいせい)がまき散らした塵(ちり)」

という記述が国立天文台のHPにあった。

明るくなってしまった。

宇佐竜に流星が降った日。

夜が明けた。

波は少しあると言っているけど、

昼過ぎの干潮まで作業する。

ここは、

青龍寺裏の海の家。

『がしらハウス」

とか、

「ブルードラゴン邸」

「森本サマーハウス」

そんな別名が付いた類い希なる風光明媚な場所にあり、

なんと言っても真下が内海(浦ノ内湾)なのが良い。

地中海、

エーゲ海のロマンチックに池田満寿夫さん、

そしてギリシャ風味に紅の豚が思い出されるのです。

ちなみにタローマンの家が対岸にあるというが、

いまだに未確認です。

ふと見ると、

下にクラゲの群れが来ていた。

初めて気づいたが、

クラゲのボディがしんじょう君のほっぺたのようで、

愛おしくてずっと見ていた。

須崎市の、

オフィシャルストアのしんじょう君。

クラゲは全身を使って、

まるで呼吸をするかのように

リズミカルに浮かび上がる。

水中と大気中の重力の違いで、

たわむようにフワプニョとなる。

嗚呼、

きっとしんじょう君のほっぺたもこうなのだろうか、

そう想いを寄せていた。(笑)

たわむオブジェクトなので、

円形の周りに独特な波紋が起きる。

しんじょう君が浮かび上がると、

こうなるのかと想像していた。

このクラゲは土佐の朝陽と宇佐大橋、

そして青龍寺の竜岬を背に映していた。

神々しい時間。

思想を持つ(たぶん)クラゲよさらばだ。

Hirano Surfing Beach

キャッチサーフ®オディシーDFW Pro 7’6″

.

【第二部:信じられないほどおいしい魚】

マナブくんが、

土佐四万十(とさ・しまんと)の名店に連れていってくれた。

これは4月25日のことであるので、

すでに平成の懐かし話にカテゴライズされるのかもしれない。

ホウボウは高級魚。

そういえば、

藤沢市片瀬にサバリバがあり、

その近所に銘スーパー『ヤオコー』では、

同サイズのホウボウが980円だった。

およそ五分の1の値段か。

「アイブリとはなんぞや」

マナブくんが店員にそう問うと、

「赤線が今日獲れのものです」

話が逸らされた。

なるほど、

こうして入荷日がわかる表記は画期的で、

これでサシミなのか、

炙りにするのかを選んだりできる。

マトウダイまでもいた。

立派なカツオであります。

でも入荷から三日も経って古い。

高い評判に常に打ち勝つのが清水サバ。

シミズサバと発音します。

混同しないように注意するのなら、

先ほど書いたのは、

藤沢にあるサバリバです。

サバリバは片瀬の龍口寺に縁があり、

ハービー・フレッチャー始皇帝が来日された際、

瀧朗摂政に連れられてこの寺に行くと、

始皇帝はやおら龍のタトゥーを見せ、

「私はここに導かれていたのだ」

そう言って参賜した伝承の外伝には、

サバリバで法王とハングアウトしたとされる。

ちなみに現サバリバは、

日蓮や比企ヶ谷一族にゆかりの深い地にあり、

『®ウナクネ会館』となっている。

歴代法王の祈願所でもあります。

巨大なシイラが一尾180円、

シイラはハワイでは高級魚。

ここまで新鮮なシイラ(マヒマヒ)は手に入らず、

もし手に入っても一尾80ドルはくだらないだろう。

「朝獲れだな。けど左マキとはなんぞや」

マナブくんが先ほどの長長靴のお兄ちゃんに問うと、

「自分は店員じゃないんす」

そう言って、

マナブくんが目を付けていたカツオを慣れた手つきで取り、

ビニール袋に入れてレジに行ってしまった。

「えー、絶対に店員だと思ってたよ」

「でもさっき、今日獲れの読み方を教えてくれましたよ」

「油断していた。カツオはあれがピカイチやったのに….」

そうやって崩れ落ちるように姿勢を失ったマナブくん。

土佐高知の食に関して言えば、

ブツブツ交換が主流で、

ここまでのところ、

日本酒、ワイン数本と、ビール(発泡酒でない)数缶、

イチゴにはっさく、小夏、枇杷、

サバみりん、タマゴにシフォンケーキ、

お米にお餅、うどんにカツオ、

スマカツオ、ウルメ、新タマネギ、キュウリ、

生姜、黒潮町の黒塩をいただいた。

ほとんどが生産者経由。

そして絶品。

こんなシステムに感激しきりでありました。

【第3部:持ちもの】

今回の四国の装備。

最も使っているのは、

ヒューナースドルフ社のFuel Can Pro。

これに水を汲んで、

ブリタ浄水器と併用して飲料水を作っている。

プラゴミが出ないので環境にも優しい。

さらに書くと、

緊急時には燃料を10リットルも入れられる。

いざとなると、

タフなタンクへと変身できるのもいい。

NAKISURF印の『ハッピーマグカップ』。

熱いものから冷たいものを入れることができ、

しかも保温も保冷もでき、

ほぼ壊れないというカップ。

味噌汁コーヒーから、

ビールワインまでこれひとつ。

歯磨きもこれでする。

野外生活の必携品となった。

もうすぐ在庫切れなのと、

リプリント(再生産)はしない予定なので、

お早めにお求めください。

ボードは下から

キャッチサーフ®オディシーDFW Pro 7’6″

タイラー・ウォーレン・ビッグ・ドリーム・フィッシュ6’7″

キャッチサーフ®オディシーJOB Pro 6’6″

キャッチサーフ®オディシーTaj Pro 6’0″

写真外

エリック・クリステンソン・コスミックフォンザー7’2″

野外の必携はライト。

MOSKEE LANTERN(モスキーランタン) は、

蚊取りランプも備えているので、

これ以上のものはない。

寝る前に運転席の下に転がしておくと、

蚊を寄せ付けておいてくれる。

しかもUSBで充電可能。

車のシガーライター、ポータブル充電器。

車中泊のアウトドアグッズのご紹介でありました。

Happy Surfing!!

 

ロブ・マチャド&キャッチサーフ_暖水温_サーフジャムフェスティバル_高知のまこちゃん_聖域_片岡鯖男さん特集_(1656文字)

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ロスカボスで、

ソフトボードのコンテストがあった。

写真右の天才ブレア・コンクリンはもちろんのこと、

ロブ・マチャドまで出場していた。

出場選手は、

どのソフトボードを使ってもいいのだが、

キャッチサーフで出場していたのは、

3ストリンガーだったり、

抜群なる性能を誇るのをマチャドが見破ったようだ。

さらに書くと、

イベント優勝がジョシュ・カーで、

彼もまたキャッチサーフを使用しての優勝だった。

さて、千葉。

玉前神社海岸とは一ノ宮だが、

そこにあるジェフリーズに仲間が結集した。

左から河合会長、ツナくん、

バリの山崎さん、そして市原マーちゃん。

全員優良ウナクネ会員で、

何をもって会員かというと、

自薦なので言い出せばいいということになる。

カタサバさんこと片岡鯖男さんが、

「ウナクネではなく、ドラグラで行きましょう。

会員が集まるように原稿書きますので」

そんなことにもなっています。

(カタサバさん作品は、巻末リンクを参照くださいね)

タキビシ先生もいました。

しかも水温が温かくなっていて、

水温は23°はあるだろうか。

これによると沖縄は27°もあって、

その南には30°も迫ってきている。

夏ですね。

ということで、

私はトランクスでサーフしました。

タキビシがNAKISURF千葉に来てくれた。

長身のモデル体型なので、

タイラー・ウォーレンデザインTシャツがよく似合う。

NAKISURFから徒歩圏内に柔術道場がある。

ちょうどタロジロこと、

宮沢太郎くんと二郎くんが遊びにきてくれたので、

嘉納流だったり、

前田光世に傾倒している私は、

「柔術を習うといいよ」

そんなことになってふたりを連れてきたが、

あいにく誰もいなかったので縄跳び大会となりました。

カルト人気の

『フォレストジャム』です。

大好き。

7月19日から3日間は大原海水浴場で

『サーフジャムフェスティバル』が開催されます。

去年も行きましたが、

かなりのものであります。

レベルの高いバンド群によるイベントは、

迎(むかえ)さんのイベンターとしての手腕が冴え渡っているからでありましょう。

フォレストジャムのメインキャラは、

このヤギの八木さん。

おとなしいのだが、

なぜかツナくんが頭をかみつかれていた。(笑)

迎さんは、

NAKISURFの内装を手がけた方でもあり、

屋台作家としてカルト人気を誇っているお人です。

迎さんのイベントは、

大人だけではなく、

子どもも一緒に楽しめる。

ジローとケントの親友コンビ。

汗がしたたっているのは、

二人は森の中をずっと駆けていたからだという。

野性に戻ったのでしょうね。

Photo by Eiji Takakura

.

こちらはユウトくんで、

彼はナルー今月号のスーパースターでもあります。

教授と所長とノーズライドはチューブライディング_妖怪の顔とは_(855文字)

[四国回想]

この日も正午頃から無人となった。

青龍寺に近いブルードラゴン。

ショアブレイクは砂利を弾き出し、

玉石を転がす。

高知のまこちゃんこと、嶋崎誠さん。

彼は東本願寺土佐別院の御院(住職)であり、

さらにはこのフィッシュをシェイプしたシェイパーであり、

何よりもすばらしいサーファーであります。

すばらしいサーファーとは、

技術だけでなく、

人格やその他全てが加味された総合的なことです。

そんなこともBlue誌に書いたかも。

誠くんの息子カイレンくん。

海に蓮と書くのだろうか?

彼の生業から想像してしまうのだが、

名前というのはおもしろい。

川側は冷水でしたが楽しく遊びましたよ。

千葉に戻ってきたので、

『ほうばいうどん謹製ヘンプうどん』

を使って、

絶品トマトソースパスタとしていただきました。

新しいプロジェクトで『聖地巡礼』というのがあり、

その聖地、聖域の概要図を手に入れた。

すると、

それはどう見てもノースハワイのあそこだとしか思えず、

そこから海を見た写真があったので、

検索をかけると、

自分の写真展のメインに据えていたことが判明した。

もうじきに3年前になりますが、

こんな示唆というか、

不思議があるのだと感じた日です。

【巻末リンク:カタサバさん作品集4点】

3.8フィートの週末 / 片岡鯖男_(1710文字)【ドラグラプロダクションズ製作】

3.8フィートの週末 第一章 / レイ・ライン / 片岡鯖男_(2845文字)【ドラグラプロダクションズ製作】

【特大号】3.8フィートの週末1-2波 / 片岡鯖男〈ドラグラプロダクションズ製作〉_アパッチ_しんじょう君_ヘンプうどん_SO-AN_宇佐_11年前のBLUE誌_(2539文字)

3.8フィートの週末1-3既得権益とは/ 片岡鯖男〈ドラグラプロダクションズ製作〉_(2188文字)

Happy Surfing!!

 

謹賀半年おめでとうございます_うれしそうなバレルイン_4kg近いマヨネーズとパンサーとモグリ_ケリー・スレーターのウェーブプール!?(2187文字)

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こんにちは、

あっという間に7月ですね!

ちょうど一年も折り返しました。

半年あけましておめでとうございます。

今日は7月2日、謹賀半年翌日。

夏のこの日は、

お正月よりも好きかもしれないので、

こうなったら半年玉とか、

お餅つき、

祝冷中華、書き初め、初夏乗り、

そんなことをお祝いしたくなった。

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

.

先日、ここに、

この波に乗った連続写真をポストした。

すると、

「テイクオフ直後の顔がいいね〜。
本当にうれしそうだから感激したよ」

キンちゃんがそう言ってくれたので、

画像を拡大してみると、

こんな表情で映っていた。

しかも真正サバ手だ。

写真がなければ、

自分がどんな顔をして乗っていたのかはわからないが、

この波はとてもうれしかったことを思いだし、

サーフィンってやっぱりいいなと再確認させられた。

これは千葉ジェフリーズ。

とすると、

これもうれしく波を滑っているのだろう。

さて、

ドラグラ・プロダクションズというのが発足され、

ご存じかもしれないが、

その執筆陣がものすごい。

けれど、

「NAKIさんのブログ、最近はドラグラ負けしてますね」

そんな感想もあちらこちらから出ている。

前出のキンちゃんも、

「メジャーに負けずに書くんだよ」

そうは言うが、

こちらはマイナーというか、

インディーズなので、

その矜持はしっかりと持っているつもりです。

↓ドラグラ・プロダクションズの詳しく↓

【お知らせ】ドラグラ・プロダクションズ発足!!_(2601文字)

それなら、

少し興味深いことをいくつか書いてみます。

さて大谷翔平くんの超人級の活躍で、

メジャーリーグ人気が高まっている今日この頃だが、

私も例に漏れず、

中継や速報を楽しみにしている一人であります。

メジャーリーグ・ニュースにあったのは、

この業務用マヨネーズをまるまる食べてしまう観戦者のこと。

このマヨネーズは小さく見えるが、

1ガロン瓶なので、

3.78リッターものマヨネーズ。

自分も好きだが、

こんなに食べて(健康に)平気なのだろうかと気になった。

食べもので好きなものは多々あるが、

そのトップクラスに長年君臨し続けるのは冷やし中華。

店先に「はじめました!」とある季節の食べものの一つ。

だが、北米のミツワなどでは、

『明星 中華三昧 涼麺 』が一年中売っている。

でも最近は胡麻ペーストと酢、

そして味醂等でタレを自作するに至るので、

生麺か乾麺さえあればいつでも作れるようになった。

さらに高知県春野産の新しょうがに出会ってからは、

このタレに生姜をしのばせている。

たっぷりとアボカドとトマト、そして甘く煮たシイタケ。

中華細麺を表示時間より長く茹でて、

氷水で〆て、

薄めのタレをたっぷりかけていただくと、

オリンピックで金メダルを獲った心持ちとなる。

これはイサキ。

梅雨時に旬を迎える魚だが、

NAKISURFハギウダが大原沖で釣りキチ三平をしてきて、

乱獲にならないだろうか?

そう思ってしまうほど釣り上げてきた。

初日は刺身でいただき、

翌日はポアレにしてその美味しさに震えたが、

3日目はハギウダ自家製干物をいただいた。

これは、

今まで食べたどの干物より、

身がふっくらとしていて、

滋味あふれるもので、

『人生で1番美味しかった干物』

そう評価すると、

「塩分濃度9%なんですよ」

そんなテクニカルな返事が返ってきた。

すると、

この9%で作ると、

次回もおいしくいただけるのだろうか?

素材もおいしいのもあるのでしょうね。

ちなみにこの干物にも

前出の春野町産の生姜をすりおろして添えた。

今朝未明(3時頃)の数字だが、

湿度98%とはすごい。

もはや水の中にいると思っていいのかもしれない。

カリフォルニアは異常乾燥の地なので、

皮膚がかさかさになるが、

これなら保湿は自然にできる。

さて、

スシローの浮き輪キャンペーンがあって、

今年はどこかでこの浮き輪が浮いているのを見るだろう。

プールと言えば、

伊豆長岡にあったウェーブプールが思い出されるが、

木更津のスレーター・ウェーブプールの建設が、

頓挫する可能性があるという。

そこにこのスシローの浮き輪を浮かせて、

波に乗るのを見たかったのに残念である。

ひゃあ、デ・トマソ・パンテーラだ!

そう思うのですが、

これはパンテーラに想いを寄せたカスタムカーらしく、

なんでもランボルギーニ・ウラカンの車体を使って、

アウディのV10エンジン搭載。

いいなぁ。

昔の車はかっこよかった。

そう思えてしまうほど、

最近の車はギザギザしていて、

まるでガンプラのようである。

トヨタ2000GTとか、

ミウラ&イオタのような曲線が見たい。

ちなみにパンテーラはイタリア語で

『パンサー』という意味です。

昨日ここに書いた

「タヌーマンの僕(しもべ)の

ロデム(狸油でできている黒豹)」

を思いだした。

こんなブラックジャックのパロディ画像が、

ドラグラ・プロダクションズに届いた。

秀逸なので摂政瀧朗に電送すると、

すぐに「アッチョンブリケ」と感嘆符なしで届いた。

この『モグリとグラ』のアイディアといい、

グラフィックといい、さすがであります。

ブラックジャックを深く知らないとたどり着けないし、

それを含んだ上で、

タキローの「アッチョンブリケ」もいかしている。

こういうニヤリで始めるめでたい賀正新半年。

この半年もどうぞよろしくお願いします。

【巻末リンク:そのバレル波日】

偶然の重なりと生クリームと、レトロエンスー!?_ピンポンパンと、絶対に抜けられないバレル_(1854文字)

Happy Surfing!!


【NAKISURFキャッチサーフ・レンタル】興奮につぐ興奮のエックスとオディシー・プランクはかんたんでした!_(1863文字)

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私は妖精が、
他のありとあらゆる偉大な熱烈さと両立しうるものであると思っていた。

 ——アンドレ・ブルトン著

   『ナジャ』1962年刊、稲田三吉訳163pより

Nation Dream Crusher 5’6″

.

私は波が、
他のありとあらゆる偉大な熱烈さと両立しうるものであると思っていた。

冒頭の文章の妖精を波に置きかえてみた。

で、

波をサーフボードに置きかえてみると、

また「うーん」と感じ入るものがあり、

そう考えると、

サーフィンというのは、

ものすごいフィールドで遊び、

極まろうとしていることだと知った。

NAKISURF千葉が、

レンタルボードを入れ替えるのだそうで、

その8フィート、

シエラ・シングルフィンの初乗りとなった。

このキャッチサーフ、

正式には、

Catch Surf ®ODYSEA Plank x Sierra Lerback PRO 8′

と表記します。

こちらが明日よりNAKISURF千葉でレンタル可能です。

ご予約はお早めに。

さて、

昨日のエックス。

ここは上総一ノ宮の玉前神社からまっすぐ東、

夜明け方向にあるビーチで、

日本書紀にも明記されていますが、

神学的に意味がある海=サーフブレイク。

NAKISURF千葉からですと、

900mの場所にあります。

波情報が0.1~0.4mと伝えているが、

じつは毎日サーフできている。

そしてほぼ無人。

「波乗りできることを知っている人」

または

「波情報はよくわからないけど、ここに到着した人」

たちが、8人くらい入っていた。

このエックスはジェフリーズにつながる広いビーチ。

普段は少なくとも50人は見渡せるのに、

電波情報の力というのは時に正確で、

時に伝わらないということになるようです。

波情報サマサマであります。

フィッシュ世界を研究し、

その世界をも包括するオルナタティブ・サーフ。

最近、

そちら側を急激に理解し始めたナカガワジュン。

こういうメガ・フロートボードに低姿勢で乗れることがその証拠である。

『バリマギ76プランク』にシングルの試作「タイニー」を付け、

フィンファーストを決め、

そのまま180°して、

バックサイドレイバックしていた。

見ている側は残像を記憶として、

ここに表記したのだが、

そのとき、何が起きたかはわからなかったほど目まぐるしいが、

乗っている本人も、

「興奮につぐ興奮」

そんな良質のトム・クルーズ映画そのまま世界となる。

スモールフィン、

フィンレスの愉快のひとつをご紹介しました。

サーフィンは、

どんな最上の映画よりもすごい。

というのは、

当たり前だが、

墜落しているときの重力が感じられることだ。

映画では4Dでもそこまでは感じられない。

さて、このオディシー・プランクの紹介ページに

the Plank delivers that smooth old-school single-fin flavor

とあった。

最近、

かなり優れてきたGoogle翻訳を通すとこうなった。

「板はその滑らかな古い学校の単一ひれの味を届けます」

私がこれをサーファー翻訳すると、

「プランク(シリーズ)は、
シングルフィンによる
滑らかなビンテージ感あふれる乗り味を届けます」

となった。

翻訳機の進化を望むひとりであります。

プランクは、

そのカタログでも掲げるメガ・フロートそのままに、

波になる前のうねりから、

このように簡単にテイクオフできる。

不思議な力は、

キャッチサーフ独自の3ストリンガーシステムが剛性を高め、

ゆえに超級のテイクオフ性能を実現しているのでありましょう。

二郎くんではないが、

「なんだ、かんたんでした」

そんなテイクオフとなりました。

ささやかな波だけど、

このスロープが、

大波でフェイド・ターンしているような錯覚になるのは、

前出したメガフロートの「浮き」であり、

高い剛性から絞り出される速度感覚が織りなしているからだ。

エックスは、

堤防の間から入ってきた波と、

片貝、銚子方面からの北東うねりが合わさると極妙となる。

なにを持って極かと言いますと、

右斜め前から、

そして左斜め前の波が合体することにあります。

合体すると、

その0.1m~0.4mの波が、

たった10cmから40cmのうねりが、

こうして巨大化(倍増)し、

さらには牙を出して飛びかかってくるようになる。

不思議な地形です。

またいつか詳しく、

干潮時は、初級者の人の練習に最適ですよ。

みなさんが、

楽しくサーフできますように応援しております。

なんでもわからないことがあれば、

お問い合わせください〜!

Happy Surfing!!

夢旅と『大帝の剣』感想と推薦文_米国建国記念日_龍とタッキビーシによる過去と未来の菩提樹 (1980文字)

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Shane Dorian,

Niijima, Tokyo

.

太陽の周りにヘイロー(Halo、光暈)があり、

その下には新島の美しい波。

見渡す限り誰もいない。

そんな日もある。

ひとりだったり、

友人と一緒に、

家族や、もしかすると、

こんな大師範シェーン・ドリアンの教えを受けられるかもしれない。

サーフィンというのは忘れられない瞬間がある。

Twin fin, 6’7″, 2019 Summer

.

これも忘れられない瞬間。

友人たちの笑顔があり、

そして新しい仲間が出来た日。

いつまでも楽しくサーフできますように。

夢枕獏さんの『大帝の剣』を読み終えた。

そこには、

2800年後、

ブラックホールに吸い込まれる宇宙と日本を舞台に、

地球上で集まったふたつの思想の宇宙人族。

地球人も宇宙人のように西洋思想と東洋思想に分かれていて、

争いは高度文明になっても絶えないという。

主人公たちも半端ではない。

徳川最後のお姫さまが伊賀忍者に追われ、

それを真田忍者衆が護る。

隕石が落ち、

それはどうやら宇宙艇で、

何がなんだかわからなくなり、

重要な宝石があり、

それを手に入れた途端、

激烈な天草四郎こと牡丹に狂妙な力が備わる。

幕府から天草四郎を斬れと依頼された宮本武蔵。

Musashi Miyamoto, ©Takehiko Inoue

井上雄彦作、宮本武蔵『バガボンド』 より

.

その舞台から四半世紀過去の巌流島では、

他星から不時着した意識体が、

虫の息の佐々木小次郎に乗り憑り、

土の中で26年間かけて生き還る。

服部半蔵、柳生十兵衞三厳、

ゴウタマ・シッダールタや耶蘇教の始祖たち。

さらなる主人公たちが、

あちこちで活躍し、

獏先生お得意のドロドロとなったり、

バラバラ、または粉々となり。

空海ファンとしては、

唐から持ち帰ったという黄金の独鈷杵(金剛杵)が登場し、

しかもそれが重要なアイテムというのがうれしい。

そしてドラゴン、

龍が宗教的にも思想的にも見事に描かれている。

主人公のひとりは、

今から1万2000年前に、

宇宙がブラックホールに流れ込んでしまうことを知り、

1万5000年前後のために思考を巡らす。

じつに広大で、宇宙的なストーリーです。

「多くの思想を受け入れた方が幸せだ」

そんな心持ちとなりました。

豊かで、感動し、

とっても思想的なので、

ぜひ読んでみてください〜!

映画化も漫画化もされているが、

もしスピルバーグが監督となっても原作にはかなわないだろう。

GALAXY EXPRESS 999

BY L. MATSUMOTO

これは銀河鉄道999の冒頭のコマ。

松本零士さんのファンと公言しているが、

キャプテン・ハーロックもすばらしいが、

思想的なことでは、

このスリーナインにはかなわない。

雨ですね。

今日は米国の建国記念日です。

政治的なことはここに書かないようにしているけど、

戦争や争いは大反対を掲げている一人であります。

今年の建国記念日は、

イランとアメリカ、

そして北朝鮮情勢を考えるとなかなか微妙です。

45歳のタッキビーシは、

太東岬から駅につながるレイライン沿いの椎木堰で沐浴していた。

琴平神社から温かい魂の布施を受け、

玉前神社の験力は、

胆力と眼力を倍増させ、

北部原の波洞にて、

坐して瞑想に入り、

さらなる悟りに達した(成道)。

さらに、

「タッキビーシは波に乗って上陸すること多くありて」

そうドラグラ文献にはあり、

これは彼が説く、

『上陸は成仏です。悟りの楽しみを味わえます』

ということであり、

ただ、この時点でタッキビーシは、

『悟りの内容を人々に語り伝えるべきかどうか』

を考えているのであります。

真理とは何か?

世間の常識とは?

「(悟った)この法を説いても、

サーファーたちは途中でプルアウトして、

上陸=悟りの境地を知ることはできない。

もし私がここに語ったところで徒労に終わるだけだろう」

との結論に至った。

具体的には、

「このことは黙っておこう」

そんなことになってしまった。

そこにやってきたのがトロちゃん。

トロピカル松村の名前で知られる辣腕編集者です。

彼は上の写真のような1960年代とか、

下の’70年代、

そして80年代のことを知り尽している。

タイムマシンを持っているトロちゃんは、

タッキビーシのこの思想に強く共鳴し、

「上陸こそが原点回帰、

つまりレトロマインドですので、

タッキビーシがその方向からソウルサーフ光線を照射し、

そしてボクがこのビンテージタマシイを世間に多く広めます」

そんなことになった。

私はキャッチサーフのログで、

フェイドターンの超感覚に震えつつ、

前田博士の未来派ソウルにも目を細めるのでありました。

『サーフィンは自由な心でするもの』
『極み(上陸)はトウタツ(到達)です』

それぞれの達人の言葉をここに残し、

珠丸等の原稿に励む雨の日とします。

【特大号】未来のサーフボード、エウレカ_感嘆符だらけのインプレッション_ヨハンのフィン完成!_(2556文字)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所&特大号】VEKTORフィンを前から後ろから_(2682文字)

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Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish Tyler Stanaland Pro 6′0″

Photo by Yasuhiko Hakamada

.

金曜日です。

またもや三連休です!

波もありそうです。

多くの人が楽しんで波に乗っていただけたらと思います。

さて、

目の良い読者ならお気づきでしょうが、

私のスキッパーフィッシュの6フィートをリニューアルしました。

タジ・バロウ提案のトライフィン・モデルから、

タイラー・スタナランドPRO、

クアッド・モデルとなりました。

これによって、

よりレイル側に加重が容易となり、

長いターンや、

マニューバーの円みを求める私にとっては、

「そうだったのか!」

と再確認することとなり、

目からウロコがぽろり落ちました。

その背景というか、

事実を探っていくことにしたのは、

この【サーフィン研究所】という原則があるからで、

昨夜も上の画像の所長(中村竜さん)と、

サーフィンのことについて話していた。

話は戻って、フィンのこと。

私のスタンスは狭い。

なぜ狭いかわからないが、

昔から狭いのでこれが良いのだと思う。

まずはサーフィンでは、

前足をボードの中央に乗せるのは、

基本中の基本です。

「前足をノーズ側に出す」

のはありえるとしても

前足を中央より後ろに置くことはありえない。

そうなると、

「スタンスが狭い=後足が後方にいかない」

ということになる。

で、

ステップバックをリーシュプラグだったり、

テイルエンドに置かないサーフィンをするようになると、

「流れるように円い」

マニューバー感があふれ、

結局はそこを目指すようになる。

これは、

タイラー・ウォーレン、

ロブ・マチャド、

トム・カレン、

クレイグ・アンダーソン、

オスカー・ラングバーン、

マイケル・フェブラリー、

ドノバンやアレックス・ノストたちの目指すマニューバーでもある。

そこで、

10年ほど前に後足部のフィンを大きくしてみた。

具体的にはツインのサイド・フィンを流用していた。

そんな必要に迫られて、

NAKISURFでは、

オリジナルのツイン・フィンを製作した。

内側をえぐったシングル・フォイルのツイン・フィン。

その理由は、

ほとんどのシェイパーが、
「シングル・フォイルは(滑りが)速くなる」

そう断言するほど乗り味が違う。

フィンというのは、

サーフボードでは舵であり、動力だ。

車で言うところのタイヤであり、

エンジンであり、

ブレーキなのであります。

そんな背景があり、

アレックス・ノストが、

ウナクネ(現ドラグラ)の総帥となり、

そして彼は深くボンザーというシステムを愛していることを知った。

実際にディスク・ボンザーをタイラー・ウォーレンに作ってもらい、

それに乗ってみると、

サイドフィンの重なりが水流を生むということに気づいた。

水流というのが、

サーフィンではスピードに直結する。

スピードが出るボードはいくらでもあるけど、

安定しないと操作できない。

操作というのは、

レイルの安定性でもあるので、

そんなことからボンザーというシステムを理解していった。

クアッド・フィンというのは4枚のフィンのことで、

レイル側に2枚ずつフィンが付く。

ボンザーのセオリーは、

サイドで拾った水流を後方に流す。

そのようなものはないかと考えていた。

ボンザーのようにボード・ボディに密着していて、

低く、

長いベースのものを設計というかデザインしていた。

すると、

同じコンセプトのフィンを作っている会社があった。

しかもハニコムとカーボンのハイ・エンド製だった。

それからというもの、

この小さな長いベースフィンに夢中になり、

前に装着したり、

後ろへと試していった。

良い波、

か弱い波、

強い波、

硬い斜面、

速い斜面、

重い斜面と乗っていった。

硬いフィンがメインフィンの後方、

レイル脇についていると、

極端に操作性が良くなり、

しかも速度が落ちるどころか、

増すという事実を発見した。

しかもこのベクターは、

ベースをカーボンファイバーで固められていて、

ティップを軽くしなるハニコムとしているので、

「しなりながら流す」

という作業を小さい面積で効果的に実現していた。

試しに逆に付けてみると、

この世界のオーソリティ(識者)はこれが正解だという。

なるほど、

テイルエンドを踏むサーファーにはこれが最適で、

逆もまた真なりと、

NAKISURF創業時に掲げた

『逆真流』の心が持ち上がってきた。

キャッチサーフのスキッパーフィッシュ。

こちらはトライフィン・モデルを

ツイン+スタビライザーのセッティング。

ここでも前方のフィンの水流を拾うリア・トレーラーの役目をしている。

マルチフィン系ボードに最適な水流を与えるフィン。

2+1のサイド、

クアッドのリア、

そしてツインフィンのスタビライザー、

またはミニマルサイドフィンとして使える超汎用性。

VSは単体タブを特徴としていて、

これはFCSフィンのスロットを前と後ろ、

そして逆か正かと変えることができる。

このスモール/ミニマルと、

フロントフィンを組み合わせて、

みなさん独自のスタンスを構成し、

その水流で、

速く、柔らかく、

または重く鋭く、

自由度が高いターンを構築してください。

下の画像は、

悪名高き台風15号が直撃する前。

東湘南。

佐久間洋之介くんが愛して、

それを前出の竜くんと実弟の泰介くんに引き継いだヨノピーク。

この日も冒頭に掲げたフィン・セッティングだが、

逆に言うと、

このフィンでなければこの波はメイクできなかった。

(巻末リンクをぜひ)

通常のフィンセッティングだと、

きっとレイルが滑ってしまっただろう。

レイルが滑るということは、

ボードが流れるということ。

こんなギリギリの斜面で、

波先を喰らうわけにはいかない。

なので、

メイクできたのは、

このフィン群のおかげだったと、

セッション後に実感したことを思いだした。

さて、

こちらは高知のハイカラ・マコちゃんからのお便り。

「こんにちは、

NAKIさんと同じフィンを使って、

このセッティングにしてみると、

操作性が極端に良くなりました。

そして、

何よりもチューブのメイク率が格段と上がりました。

また一緒に波に乗りましょう!」

そんなうれしい内容でした。

そういえば、

高知のガシヤンがキャッチサーフに興味を持ったとき、

「このフィンが効きます!!」

そう力説したとき、

ハイカラ・マコちゃんがいた。

私の説を理解してくれて、

さらには実用してくれたのがさらにうれしい。

マコちゃん、ありがとうございました!

【巻末リンク:ヨノピーク】

【サーフィン研究所スペシャル2】台風15号顛末_ヨノピークの極み_(2312文字)

Happy Surfing!!

そしてすばらしい週末をお迎えください!

【サーフィン研究所】暖色ワイリーと36万8千KMのバン_タイラー・ウォーレン_(1106文字)

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Catch Surf ODYSEA® Plank 8′

Greenough 8″ Single fin

.

南風の連続で、

水温が下がってきている。

秋分の日も過ぎた。

今年はもうトランクスでサーフできるチャンスがないかも、

そんなことを思ったのと、

Tシャツをサーフウオッシュしたかったので、

思い切ってやってみると、

そこまで寒くなかった。

けれど、

上がってきてから体の震えが止まらなく、

茂原さくら湯の、

熱い湯に沈みたくなった。

日中は23度、

朝夕&夜は19度。

気温差がほとんどない日。

けれど、

こうしてグリーンフラッシュを見ることができたり、

この陽色というか、

暖色に包まれるのもカリフォルニアぽい。

Wiley Archbold at San Onofre

.

サンオノフレでサーフするワイリー・アーチボルド。

ワイリーからすると、

マット・アーチボルドは叔父さんとなる。

マットの兄弟の息子がワイリー。

博識聡明なワイリーは、

サンオノフレ・サーフ・カンパニー勤務。

動画製作やカタログのデザイン、

ブログにSNSと、

なかなか忙しい日々を送っている。

就業後は、

サンオノフレ社の仲間とサンオノフレにやってきて、

ハッピーサーフする。

うらやましいほど楽しい毎日だろう。

私のバンが、

レジストレーション(登録)の期限が来たので、

スモッグ・チェック(排気ガスの検査&機能確認)に行く。

これは2003年式で、

17年も走っている車です。

ノースハワイ時代のサビタもすごかったけど、

こちらは23万マイルを走破している。

23万マイルというと、

36万8000kmなので、

かなりの距離を走っていることになる。

サーフタウンのサンクレメンテは、

車工場にサーファーズ・ジャーナルがあった。

そして、

検査は無事にパスした。

そのとき、

やたらと目が優しい工場長が、

「これだけ走っていて、一発合格するのはすごい!」

「まだまだ走れるぞ、とにかく感動した」

と言ってくれた。

がんばれNAKISURFバン。

50万キロを目指そう。

数字ではないので、

走行距離はもう問わないでおこう。

最近食品ソースに凝っていて、

そのバリエーションと味見を繰り返している。

トレーダージョーズのは及第点プラスでありました。

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)の家にあるスタジオにいます。

彼が今手がけている絵が、

このセイリングを主題としたオイル・ペイント。

こちらはタイラーの個人用で、

短いボックスを使い、

6’5″のワンオフ。

私たちは、

モデロ・ビール話を起点として、

サーフボード話に進み、

そして波の話で佳境となるのでした。

(続きます)

Happy Surfing!!

【サーフィン研究所】ニューポートビーチ_エンジェルス・スタジアム_SURFX3番外編_(1026文字)

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タイラー・ウォーレンと、

クリスチャン・ワックでサーフボード談議に耽った。

彼らは今週開催されるSurf |’relik|に出場するため、

そのボードチョイスに余念がなかった。

ちなみにローワーズの波は、

速く、セクションが短いので、

速度のでないボードが狙い目なのだと言っていた。

速いだけのボードでは調子が悪いという。

私たちは、

ニューポートビーチの、

ブラッキーズに行くが、

あまりの混雑にめげてしまった。

ピアの反対側を見ると、

なぜか無人で、

波もこちらの方が良かったという顛末。

Nacky on

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6′6″

.

ナッキーとリク。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6′6″

at Blackie’s, New Port Beach

.

夜明け直後は、

ブラッキーズ側でやっていたけど、

この直後に50人くらい追加された。

こうなってくると、

もうサーフィンにはならないと、

他の場所を求めたのでありました。(笑)

閑話休題。

いち野球ファンとして、

MLBはエンジェルス・スタジアムに行って、

デビッド・フレッチャーの大活躍を間近で感じてきた。

サーフィンとはあまり関係ないけど、

プロフェッショナルを感じることしきり。

【番外編】

千葉にいるときに、

サンクレメンテで染めた大切なTシャツを使って、

SURFX3の番外編を作ろうと思い立った。

そこで東浪見のエボルブさんに行き、

天才シェイパーであり、

サーフボードでは博士号を持つ前田くんを訪ねた。

(博士号はサーフィン研究所の広報部部長、

ドラグラ心友会会長等が認定している)

さらに言うと、

このサーフボード研究所にはイラストレーター、

スクリーンプリント表現で知られるyucchiさんが常勤されていて、

彼女の鮮烈なるアート論はもちろんのこと、

みなさんのご意見を聞きつつ、

この番外編Tシャツの具体例を確かなものにしていった。

で、

現在特別番外編を製作中です。

経過はまたこちらで報告いたしますので、

どうぞどうぞお待ちください。

そのままシェイプベイに行き。

いにしえの古代ボンザーの復元を博士に迫り、

その古代魚というか、

ボンザーの歴史と、

性能に迫るというプロジェクトを開始しました。

これはきっとNAKISURFユーザーの方にも恩恵があるように致します。

これもまたここで詳しくお知らせいたします。

Happy Surfing!!

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